チョコと新潟の日本酒をコラボ!「しょこら亭」で独創スイーツを

2016.02.14

新潟県阿賀野市で「和と洋の融合」をコンセプトに新境地を開拓するチョコレート専門店「しょこら亭・瓢湖店」。なかでも日本酒のショコラは絶品で、全国からお客さんが集まります。人気の理由はそれだけではありません。こだわりの自家製うどんと息をのむほどの絶景。そこには店主の地元愛が込められていました。

新潟県の北東部に位置し、新潟市からもほど近い阿賀野市。阿賀野市にある湿地の自然環境保護のための国際条約・ラムサール条約にも登録されている湖「瓢湖(ひょうこ)」では、春は桜、夏は蓮、秋はシラサギ、そして冬は白鳥と四季折々の豊かな自然を楽しむことができます。
そんな瓢湖の湖畔に建つ、チョコレート専門店「しょこら亭・瓢湖店」。
▲立派な瓦屋根の古風なたたずまい。歴史ある街並みに溶け込んでいる
朝10時に開店するやいなや、店内は並んでいたお客さんですぐさまいっぱいに。チョコレートをはじめ、プリンや焼き菓子などたくさんのスイーツが並ぶショーケースを前にみなさん目がキラキラ。
入ってすぐの販売スペースをさらに進むとゆったりとしたイートインスペースが。そこでは出来立てスイーツを味えることはもちろん、お腹が空いていればこれまた絶品の和食料理もいただけます。
▲人気の定番商品から季節限定品までさまざまスイーツが所狭しと並ぶ

和食材でスイーツの新境地へ

お店のコンセプトは「和と洋の融合」。店内を見まわしてみると、お店の顔でもある人気商品、日本酒を利用したチョコレートのほか、 抹茶の生チョコや、味噌味のラスク、和栗のショコラなど和の食材を活かしたスイーツに目がとまります。
店主独自の着眼から今までに見たことのない独創性あふれるスイーツを生み出し、人気を集めています。
「食文化豊かな新潟でお店を出すからには、新潟伝統の食材をスイーツに活かしたかった」そう話すのは店主の小菅(こすげ)一郎さん。

しょこら亭に来たら、まずは「しょこら亭テリーヌセット」がおすすめ。小菅さんも「しょこら亭の出発地点」と話す、新潟の日本酒を利用したテリーヌショコラ。ちなみに新潟の日本酒は、越後山脈より流れる鉱物質の少ない軟水から生まれるため淡麗辛口で澄み切った味わいと評されます。

テリーヌショコラを口にした途端、小菅さんの目指す「和と洋の融合」、そして「日本酒との調和」の意味が理解できるはずです。
▲「しょこら亭テリーヌセット(税込972円)」とセットドリンクの「ホットチョコ(冬季限定・プラス税込250円)」。

右側の「麒麟山大吟醸テリーヌショコラ」には全国的にも名高い新潟の誇る地酒、麒麟山大吟醸と伊予柑が、左側の「抹茶のテリーヌショコラ」にはこれまた新潟の地酒、大洋盛(たいようさかり)と柚子が使われています。

テリーヌショコラとは、チョコレートの入った生地をじっくりと蒸し焼きにしたスイーツのこと。まるでチーズのような濃厚な味わいで、しっとりなめらか。ほのかにふわっと香る日本酒の風味が全体を上品にまとめてくれて極めて完成度の高い一品。また練り込まれている伊予柑や柚子が味、食感ともに適度なアクセントとなります。

「麒麟山大吟醸テリーヌショコラ」は、麒麟山大吟醸のもつ豊かな風味が存分に発揮されており、一方で「抹茶のテリーヌショコラ」は、大洋盛が抹茶とチョコ両方の味をうまく引き立てつつ全体を調和させています。この二品をセットで頂くことで日本酒の銘柄による味わいや、スイーツの材料としての新たな魅力に気づかされます。

「一般に洋酒がスイーツに利用されている中で、新潟の日本酒だって美味しい融合ができるはずとの自信があった」と小菅さん。日本酒の奥ゆかしく繊細な主張をうまく引き出し、絶妙な調和を図ることは簡単ではないが、これからも探求し続けたいと、その想いを語ってくれました。
▲「八海山吟醸トリュフ(税込 1,701円)」(写真提供:しょこら亭)

こちらも人気商品。「八海山吟醸トリュフ」は越後銘酒の八海山吟醸酒を使った風味豊かな一品。お持ち帰りのみの商品ですが、日本酒が好きな方はもちろん、そうでない方にも人気とのことで、お土産に喜ばれそう。
▲「しょこら亭生チョコセット(税込864円)」

また、四種の和生チョコの盛り合わせ「しょこら亭生チョコセット」もおすすめ。左からバニラ、抹茶、紅茶、柚子。しっとりとした口当たりに優しい口どけ。小さな一片においしさがギュッと濃縮されています。

隠れた名物、うどんに舌鼓

実はしょこら亭、チョコレート専門店のほかに、うどんが自慢の和食処としての一面も持っています。
季節の移ろいを感じられるようにとの思いから、メニューは四季に合わせて変わり、冬季であれば豆乳仕立てや鴨風味のものから、クリームシチュー仕立てまで。どのメニューもしょこら亭ならではのオリジナリティにあふれており、メニューを眺めるだけでわくわくしてきます。
人気メニューは、うどんとお茶漬がセットになった「おうどんと村上茶飯の京風出汁茶漬けのセット」。お好きなうどんとお茶漬けをお得なセットでいただけます。
こちらは「瓢湖大判きつねうどんと村上茶飯の京風出汁茶漬けのセット(税込1,380円)」。

湖をイメージしたという大きくてまんまるとした器に盛られたうどんはインパクト絶大。京風の澄んだお出汁は優しい味わい。大きな油揚げは噛むごとにうまみがジュワっと口いっぱいにあふれ出て…もうたまりません。心も身体も温まります。
▲麺は少し細めの平面。なめらかでツルッとした口当たりに食が進む
セットの、新潟県村上市のお茶専門店、冨士美園のほうじ茶で炊いた茶飯のお茶漬け。

「北限の茶所」と言われる新潟県村上市のお茶。そのほのかな風味がご飯を包みます。わさび、ゆずこしょう、辛みそを適宜加え、味の変化を楽しみながらいただきます。

目の前には瓢湖の自然豊かなロケーション

「わざわざ来ていただいたお客さんに、おいしい食事とともにゆっくりと過ごしてもらいたかった。そしてこの地域の宝でもある素晴らしいロケーションを多くの方に楽しんでもらいたい」

小菅さんの地元でもある阿賀野市が誇る、自然豊かな瓢湖と、その背後にそびえる五頭連峰の山々。両方をいっぺんに眺めることができるこの場所で、遠方から来たお客さんをもてなしたい。そんな気持ちが、大人気のチョコレート専門店にもかかわらず、うどんなどお食事も提供する背景にありました。
▲店内からの眺め。手前には瓢湖、奥には五頭連峰

イートインスペースからの眺めはまさに格別です。湖側一面がガラス張りとなっていて雄大な眺めが目の前に広がります。さながら、季節ごとダイナミックに表情を変えるステージを楽しむため用意された観客席のよう。春になると湖畔に桜が咲き乱れ、夏には蓮の花で湖面が覆われます。
▲すぐ目の前を白鳥が群れをなして飛び去る。そんな絶景にしばし時を忘れてしまいます

もともとは豆腐屋だったというこの建物。基調として和風なイメージを残しつつもステンドグラスや、畳のカウンターなど随所にお洒落ポイントが光る和風モダンな内装。BGMのジャズがよくマッチします。窓際に並んだカウンター席は10席弱、お座敷は計20席ほどで、テーブルのサイズがいくつかあるためグループで訪ねても楽しめます。
▲どの席からもすばらしい眺めを堪能できる
▲目線を上に向けると、かわいらしいステンドグラス。細かいところにも気が配られている
▲通路にはさりげなくモダンな掛け軸が

チョコと、うどんと、絶景を楽しんで

日本酒をはじめとした和食材との調和が絶妙なスイーツ、季節感とおもてなしの心を大事にするお食事、そして店内からの眺望。いずれも店主の地元を愛する気持ちが背景にあり、この唯一無二のしょこら亭の空間を形づくっていました。みなさんもぜひ「しょこら亭」で、新潟・阿賀野の魅力を存分に感じてみてください。
池トヒロクニ

池トヒロクニ

新潟をもっと楽しくするWEBマガジン「にいがたレポ」参加ライター。1992年、北海道生まれ。気が付けば6年間も過ごした大学では地球科学と経済思想をかじる。ライフワークのさんぽと写真を大切に日々の生活を送りつつ、「知る・編集する・伝える」をコンセプトに様々な活動を多拠点に展開。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新の情報は直接取材先へお問い合わせください。

こちらもおすすめ

もっと見る
PAGE TOP