このページは2014年1月のリニューアルよりも以前に掲載していた内容です

風土と人々のアツイ想いが生んだ山形名物冷しらーめんを食べに行こう!

山形の食文化と言えばラーメン?!

 山形県を表す食といって「ラーメン」を挙げる人はあまりいないかもしれませんが、実は山形は県民一人当たりのラーメン消費量が日本一! 総務省による家計調査「都道府県庁所在地および政令指定都市部ランキング」の中華そばに対する外食支出額調査で、全国平均の5625円に対し、山形県は2倍以上の1万2061円という結果が発表されています。(平成21~23年調べ)

 その山形のラーメン事情が少し変わっているのが、ラーメンを食べに行く人の多くが「そば屋」を訪れていること。県内のほとんどのそば屋にラーメンメニューがあり、ラーメンを注文する客の多さに驚きます。接待でも活躍するのがラーメン。家にお客様を招いたときには、ラーメンの出前でおもてなしをすることが多いそうです。

 そして、家族での外食といえばラーメンが定番。いわゆる「ラーメン激戦区」と異なり、ラーメン文化が生活や地域に根ざしているのが特徴。その証拠に「酒田ラーメン」や「米沢ラーメン」など地名のついたご当地ラーメンが各所にあり、また「冷しらーめん」や「とりもつラーメン」など山形にしかない個性的なラーメンも日常的に親しまれています。庶民の間で培われた山形のリアルな食文化を食べに行ってみませんか?

ページトップへ戻る

注目!発祥店で食べたい「冷し」らーめん

山形の夏は40度!冷しラーメンは猛暑で生まれた

東北に位置することから、冬の寒さにばかり印象に残りますが、実は山形の夏はとにかく暑いんです! 2007年に埼玉県熊谷市と岐阜県多治見市に更新されるまで、70年以上も日本一暑い場所として君臨していたのが山形です。その温度40.8度!
 古くからそばどころである山形では冷たいおそばは夏の定番。冷しらーめんが誕生したのは山形市内にあるそば屋『栄屋本店』に通っていた常連客の「冷たいそばがあるなら、冷たいラーメンも食べてみたい」という一言から。そしてそこから一年の試行錯誤の上、誕生したのが「冷しらーめん」です。

日本で初めて冷しらーめんを創り上げて以来、その斬新なメニューは口コミで徐々に広がり、メディアに登場することで一気に全国区になりました。今では全国のコンビニエンスストアで、夏の人気メニューとして売り出されるほどメジャーになった「冷しらーめん」。発祥店である『栄屋本店』には暑い夏はもちろん冬まっさかりの時期にも、その元祖の味を求め、全国からファンが足を運んでいます。これぞ本場の味わいをぜひお楽しみください!

三代目 阿部 徹さん

冷しらーめんができるまで

毎日の積み重ねがウマイの秘訣。簡単ではありません。地元の恵みと先代の知恵に感謝しながら、日々努力です。

冷しらーめん

 明治の終わり、山形県天童市で生まれた初代目店主・専四郎(故人)。13歳から県内の老舗そば店で修行に励み、昭和7年25歳のころに現在の場所(山形市本町2丁目)にそば屋を開業しました。戦後、昭和24年の統制解禁をきっかけに中華そばを売り出し、当時より行列のできる人気店として親しまれていたそうです。

 冷しらーめんのきっかけとなったのは、常連客の一言。「そばの冷たいのあるのに中華そばの冷たいのは作れないか」そば打ち名人であり職人肌であった専四郎は、冷たいラーメンを研究し始めます。冷たいスープでも油がかたまらないように仕上げにはどうするか。実に一年もの間試行錯誤を繰り返し、昭和27年に日本で初の冷たいラーメン「元祖 山形名物冷しらーめん」が発売されました。

 提供して数年は同業者から「邪道」のレッテルを貼られたといいます。しかし、提供開始後も改良を重ね、じわじわと人伝いに広まって行き、20年たったころには県外からのファンも増えてきました。

 現在は77歳の二代目、54歳の三代目、23歳の四代目が力をあわせ、うまいラーメンづくりに心力を注いでいます。山形の暑い夏に食べてもさわやかであっさりとした後味に、コシのある麺、ごま油が香る風味豊かな味わい。いまや山形を代表する一杯となったラーメンには、山形の風土や人々が生み出した「アツイ」想いが今日も溢れています。

ページトップへ戻る

注目!発祥店で食べたい「冷し」らーめん

ぐるたびに掲載されている山形のラーメン集合!定番のラーメンから知る人ぞ知るラーメンまで紹介しちゃいます。
同じ県内でも個性の違うラーメンの競演です。

米沢ラーメン

米沢ラーメン

チリチリの手もみ縮れ麺を使用し、すっきりとした醤油味スープのラーメン。東北地方は麺に加える「かん水」の比率が関東関西の30~35%比べ40%と高く、やわらかなのにコシがあり、なめらかな麺が楽しめる。

酒田ラーメン

酒田ラーメン

注目すべきは自家製麺比率の高さ。全国平均が2割に対し、酒田は8割を越える。日本一麺にこだわっている地域だ。北前船交易により上方文化が流入した歴史の影響か、煮干しや昆布の魚介系だしを使うのも特徴。

赤湯からみそラーメン

山形ラーメン(辛味噌ラーメン)

味噌ラーメンといえば札幌のイメージが強いが札幌の昭和30年発売に対し、山形は昭和35年と、その歴史の長さは負けていない。本州で元祖味噌ラーメンの地といえる。

とりもつラーメン

とりもつラーメン

新庄地区で約40年前から親しまれている地元の味。祝いごとに鶏のモツ煮を食す習慣があり、飲み屋の定番料理だったモツ煮を客がラーメンに入れたことが始まり。

アスパララーメン

アスパララーメン

最上町の赤倉温泉街にある店で提供する変りダネラーメン。最上町の特産であるアスパラを練りこんだ緑色の美しい麺にアスパラ天などを付け合せる。スープは塩味。

ページトップへ戻る

山形県民の常識?暑いとき寒いときに食べたいラーメンは違うんです!

山形県民は一年中いつだってラーメンが食べたいんです!と言っても、一年中同じラーメンばかりを食べているわけじゃありません。お店によって春夏秋冬、季節ごとにぴったりのラーメンが待っています。ここでは、冷しらーめん発祥店として有名な栄屋本店の夏と冬のラーメンラインナップの違いを一部紹介しましょう!

夏のラーメンはこちら

冷し栄らーめん
冷し栄らーめん

8つの具をプラスした冷しらーめん。栄屋本店のチャーシューは牛が基本。

冷したぬきらーめん
冷したぬきらーめん

あっさりコクうまのスープによく合う揚げ玉をのせた定番の一杯。

冷し鶏中華らーめん
冷し鶏中華らーめん

鶏ガラに鰹出汁をあわせた専用スープ。肉厚の鶏チャーシューを添えて。

冷し和風らーめん
冷し和風らーめん

蕎麦つゆを使用。麺とスープの組み合わせが不思議ながらクセになる一杯。

冷し薬膳らーめん
冷し薬膳らーめん

山形県麺類組合が開発。白きくらげやクコの実をのせ、スープには生薬を配合。

冬のラーメンはこちら

冷しらーめん
冷しらーめん

これぞ元祖!牛骨に鰹と昆布のスープは隠し味に山形産ラフランスを使用。

栄ラーメン
栄らーめん

あっさり醤油味のスープにたくさんのった具が楽しめる一杯。

味噌ラーメン
味噌ラーメン

さっぱりとした味噌スープにどっさりとのった野菜の甘みがじゅわ~!

山形ラーメン
山形ラーメン

山形牛バラ肉と山菜をたっぷりのせて。牛肉のコクと山菜の食感が◎。

もやしラーメン
もやしラーメン

隠れファン多し!中太麺にあんかけスープがとろり絡む冬の一杯。

ページトップへ戻る
冷しらーめん栄屋本店

元祖「冷しらーめん」の店 栄屋本店

住所
〒990-0043 山形県山形市本町2-3-21
電話/FAX
023-623-0766/023-623-0766
営業時間
夏時間(3月19日~9月30日) 11:30~20:00
冬時間(10月1日~3月18日) 11:30~19:30
休日
水曜(水曜が祝日の場合は翌日休み)
※1月・8月は不定休
駐車場
5台
アクセス
JR各線 山形駅より約1.5キロ(徒歩約20分)

公式HP

ページトップへ戻る