初詣の作法

神社編

初詣の時間帯

初詣自体に時間帯の決まりはありません。
最近は、大みそかの深夜から元日にかけての参拝が増えつつあり、これは二年参りといってこの時間帯がより功徳が積めるともいわれています。
なお「恵方参り」といわれた明治時代以前は、大みそかの夜は歳神様の訪れを家で待ち、元旦に神様とともにおせち料理や餅を食べて祝いをすませてから詣でる習わしでした。

いつまでに詣でるべきか

初詣の期間は特定されていませんが、一般的には元日から3日までの「三が日」か、7日までの「松の内」の間に詣でることが多いようです。
なお、関東では1月7日までを松の内としていますが、関西では1月15日を松の内とする地域も多く残っています。

服装はどのようなものがふさわしいのか

特別な参拝をする以外は正装である必要はありません。きちんと整った身なりであれば問題ありません。
ただし、最低限の守るべき服装マナーとして、ジーンズ、露出度の多い服、サンダル履きは参拝時に避けるべきです。また、男性はジャケットやネクタイの着用、女性は不敬にあたらない服装という規制のある神社もあります。

願い事の数は幾つが適切?

初詣の際、まず無事に新年を迎えることができたことへの感謝を捧げます。
その後に祈願をしますが、お願い事は1つが基本とされています。今年、自分自身が叶えたいお願い事を1つ選んで祈願しましょう。

お賽銭の額はどの程度が良いのか

お賽銭は神社の場合は神様への供え物であり、寺ではお布施にあたります。自分の思いや気持ちに合わせた額を納めれば良いので、とくに決まりはありません。
なお、語呂合わせで5円はご縁がありますように、15円は十分ご縁があるように、45円は始終ご縁があるように、また10円は遠縁を連想させるので避けた方が良いなどといわれますが、あまり気にする必要はありません。

参拝方法について

  • 【1】一礼して鳥居をくぐる

    服装を正して神様に敬意を表し一礼してから鳥居をくぐります。
    鳥居や参道の真ん中は「正中」という神様の通り道なので、左右どちらかの柱に寄ってくぐります。複数の鳥居がある場合は、一の鳥居から順番に一つひとつの鳥居に軽く一礼してくぐります。

  • 【2】参道は左右の端を歩く

    鳥居と同様に参道の真ん中の「正中」は避けて、左右どちらかの端を歩きます。

  • 【3】手水舎で身を清める

    参道の脇などに「手水舎」があります。
    手水舎は参拝の前に穢れを祓い身を清める場所です。

    手水の正しい手順は以下のとおりです。

    1. 1.右手で柄杓を取って水を汲み、左手にかけて清めます
    2. 2. 柄杓を左手に持ちかえて、右手に水をかけて清めます
    3. 3. もう一度柄杓を右手に持ちかえ、左の手のひらに水を溜め、その水で口をすすぎます
      ※柄杓には口を付けません
    4. 4. すすいだ左手にもう一度水をかけます
    5. 5. 柄杓を立てて(縦にして)、柄の部分に水を流して清めます
    6. 6. 柄杓を元の場所に戻します
  • 【4】神前に立つ

    お賽銭は神様へのお供え物であり、身についた厄を祓うものです。
    お賽銭は投げずにそっと入れます。

  • 【5】お賽銭を入れる

    お賽銭は神様へのお供え物であり、身についた厄を祓うものです。
    お賽銭は投げずにそっと入れます。

  • 【6】鈴を鳴らす

    鈴の緒を振って鳴らします。神仏が音に呼び覚まされて、降臨されるといわれます。

  • 【7】二礼二拍手一礼(二拝二拍手一拝)する

    1. 1. 背筋を伸ばしたまま、深いお辞儀を2回繰り返す
    2. 2. 両手を胸の高さで合わせ、右手を少し下にずらして拍手を2回打ちます
      その際、両手の指先をきちんと合わせ、心を込めて祈ります
    3. 3.両手をおろし、もう一度深いお辞儀をします

    ※神社によって拝礼の作法が異なる場合もあるので事前に確認しておきましょう。

参拝が終わったあと

参拝が終わり鳥居をくぐったら、向きを変えて一礼をして境内を出ます。
また、帰りに寄り道をして福を落とさないように、できるだけまっすぐ家に帰りましょう。

初詣で行うこと

前年のお札やお守りを奉納する

前年のお札やお守りは、初詣のときに神社に奉納します。神社では、古いお札やお守りを浄め焚き上げをしてくれます。新年になったら、新しいお札を買い求めて歳神様をお迎えしてお祀りします。

絵馬を奉納する

お願いごとをするとき、またはお願いが叶って、そのお礼をするときに奉納します。
古くは神様に生きた馬を奉納して祈願していたようですが、生きた馬を奉納するのは負担がかかるので、木の板に馬の絵を描いて奉納するようになりました。

破魔矢や初正月の縁起物を授かる

破魔矢は家を見守り厄除けの力を持つとされるお正月の縁起物のひとつで、神棚や床の間のある家はそこにお祀りし、ない家はどこでもかまいません。飾る場所は大人の目線よりも高い所で神様を見下ろさない位置に安置します。
また、初正月の男の赤ちゃんに破魔弓を、女の赤ちゃんに羽子板を授かる風習があり、これらも厄除けや無病息災を願う縁起物です。

おみくじをひく

その年の吉凶を占うものとしておみくじがあります。おみくじには神様からのありがたい意が込められているので、吉凶にかかわらず戒めるつもりで生活することが大切です。1回の参拝で1回ひくのが原則とされ、境内の木などに結びつける場合もありますが持ち帰っても良いようです。

お寺編

お寺はそもそもお釈迦様の遺骨を納める塔を中心に造られたものでした。

参拝の時間帯

お寺の場合は特に時間の決まりはありません。

服装はどのようなものがふさわしいか

神社同様、特にドレスコードはありませんが、やはりマナーとして肌の露出は避け、帽子はきちんと整った身なりで参拝したいものです。

参拝時の注意点

神社と異なり、お寺の場合柏手は打ちません。お賽銭を納め、鳴らし物(鰐口など)を鳴らして静かに合掌して祈願します。通常は何も唱えずに一礼をして参拝を終えますが、宗派によっては作法や唱える言葉(本尊の真言や名号、題目など)が提示されている場合もあるので、それに従って唱え、一礼して参拝を終えます。

お賽銭の意味

神社の場合は神様への感謝の気持ちをお伝えする意味でお賽銭を納めるのに対し、お寺の場合は自分の煩悩を捨てるための「お布施」という修行のひとつとして考えられています。

数珠とは?

数珠は「念珠」とも呼ばれ、本来はお経を読む回数を唱える道具として生まれました。正式な数数珠は108の珠で造られており、珠ひとつずつが百八の煩悩を司る仏様であり、人間のあらゆる煩悩を引き受けてくれると言われています。仏式のお葬式や法要に欠かせない仏具です。お寺にお参りする際にも、できれば数珠を持参したいもの。

朱印とは?

御朱印はそもそもお寺から始まりました。別名納経印とも言われるように、お寺で写経をし、それを奉納した証としていただけるものでした。その後神社に広がり、現在では、一般参拝が出来るほとんどの寺社でいただけるようになっています。(ご朱印がない寺社もあります)単なるスタンプとは異なり、お札やお守りと同じよう、神仏に敬意を払って頂く大変貴重なものです。寺社に参拝の記念として頂いておくとよいでしょう。寺社によって異なりますが、一般的にはお礼として1頁300円ほどの志納金をお納めします。

参拝方法について

  • 【1】お寺に入る際には、山門の前で本殿に向かって合掌一礼してから入ります。

  • 【2】御手洗(みたらしまたは水屋)で手と口をすすいで身を清めます。(手順は神社と同様)

  • 【3】鐘をつきます。(ただし一般参拝者に許可していないお寺もありますのでご注意を)

  • 【4】ロウソクとお線香を上げます。(用意されている場合)

    まず所定の料金を支払いって購入し、火をつけてロウソク台と香炉に捧げます。
    ロウソクは通常1本、線香の本数は、特に指定がなければ1本でOKです。

  • 【5】本堂に入ったらお賽銭を納め、鰐口がある場合は鳴らします。

  • 【6】姿勢を正して静かに合掌して一礼。(45度~90度上半身を屈めます)
    数珠を持参した場合は手にかけて静かに礼拝し、最後に軽く一礼して本堂を退きます。

  • 【7】必要なら礼拝後に朱印を受けます。

  • 【8】山門を出る際には、本堂に向かって合掌して一礼をします。