新潟でしか生み出せないワイン。カーブドッチのワイナリーツアーでワインをより深く楽しむ

2015.06.17

新潟市西蒲区、角田山の麓にある「カーブドッチワイナリー」。新潟市でワインを製造し続けて20数年がたつワイナリーです。日本海に沿ったなだらかで広大な丘陵地帯に広がる敷地。そこに足を踏み入れると、見渡す限りの葡萄畑が広がります。突如として現れる洋風の建物、イングリッシュガーデン…。はじめて訪れる人はみな驚く「ここは本当に日本?」という風景が広がります。

カーブドッチはただワインを楽しむだけでなく、「ワインにあった料理を提供したい」「料理を美味しく楽しんでもらいたい」という思いから、ひとつ、またひとつと施設が増え、今ではベーカリー、ジェラート専門店、ソーセージ工房など、「食」を楽しめる施設がいっぱい。また、スパ「ヴィネスパ」や、宿泊施設、結婚式場など、より楽しめる施設もできました。
年々、楽しみ方が広がり続けるカーブドッチワイナリー。そんな中でも「原料にこだわった高品質のワインを楽しむことができる」ことが最大の魅力であることは変わりません。今回は、その製造過程、こだわりを実際に見て、触れて楽しめるワイナリーツアーを体験してきました。

製造の過程を見て体験することで、ワインをより楽しめる

まずはワインショップに集合。お店には、カーブドッチのワインが勢ぞろい。そのほか、アイルランドリネン、ベルギーリネンなどのヨーロッパ・ファブリック製品をはじめ、新潟はもとより日本で手に入りにくいアイテムを多く取り扱います。ワイナリーツアーに向けて、胸が高鳴ります。
集合後は、さっそく葡萄畑へ。角田山の麓に広がる丘陵地帯は、水はけが良いものの、栄養分は乏しい厳しい砂地。足元をみると、本当に砂が多いのです。しかし、カーブドッチワイナリーでは20年の歴史の中で工夫と改良を加え、厳しい環境の中で常にトライ&アンドエラーを繰り返してきました。地中30メートルもの深さに根をはる葡萄は、各地層それぞれのミネラルを吸収し、たくましく育っていくそうです。スタッフの方からの非常に詳しい説明は、ワイン好きならずとも興味をそそられます。
続いて醸造所へ。先ほど案内して頂いた葡萄園でとれる葡萄のほか、国内優良生産者が手がける高品質のものを厳選して使用し、醸造しているとのこと。ワイン作りに適した「欧州系」と呼ばれる品種のみ使用し、ドイツ製の機材をはじめとした設備で徹底した管理のもとに醸造が行われていきます。奥行きのある広大なスペースで徐々に凝縮され、発酵されていく葡萄。丹精込めて育てた葡萄を、慎重に扱い、ビンに詰めていく作業。ここだけを見ても、いかに手間のかかる作業なのかということが分かります。
続いて、地下にある樽熟成庫へ。地上よりも温度が低い地下貯蔵庫は、ワインを寝かせるのに最適な場所。入った瞬間に想像以上の涼しさを感じます。ちなみに「貯蔵庫」はフランス語で「カーブ(Cave)」。「カーブドッチ」の名前の由来にもなっている大事な場所なのです。
ワイン樽は8割ほどがフランス製、残りがアメリカ製の樫樽。同じように見える樽は、実はひとつひとつに特性があります。目指すワインに応じて使い分けるとのこと。「最高のワインを作りたい」という熱意が、大切に管理される樽からひしひしと伝わってきます。ワインの良い香りが漂いはじめていたのも印象的でした。

あくまでも顔の見える範囲での提供を大事にしたい

さらに足を進めます。続いてはビン詰めされたワインの保管庫へ。地下にある広大なスペースには、3万~6万本ものワインがストックされているのだとか。赤、白ワインのほか、スパークリングワインなど、非常に多くのワインが保管され、出荷を待っています。ふと疑問に思ったのが「東京などのワイン販売店で見かけない」こと。実はカーブドッチのワインは、9割が直販。「顔の見える範囲で提供したい」という創業当時の思いを守り続けており、あくまでも「カーブドッチワイナリーに直接来て、楽しむ体験」を大事にしていることがうかがえます。
最後は、ワイナリーショップへ戻り、試飲を楽しむことができます。ツアーでワインに関する知識を深めた直後なので、美味しさは格別です。
「本当にここは新潟?日本?」と錯覚してしまうほどの体験ができるカーブドッチワイナリー。作り手のこだわりがひしひしと伝わってくるワイナリーツアーの参加を通して、より一層、ワインを楽しめることができます。ワイナリーツアーの後は、レストランで食事を楽しんだり、ヴィネスパで日帰り温泉を楽しんだり、宿泊したり…。一度ではまわりきれないほどの様々な体験を、自分なりに楽しむことができます。ワインを中心とした滞在型リゾートで、豊かな時間を堪能してみてはいかがでしょうか。
竹谷純平

竹谷純平

フリーライター。新潟をもっと楽しくするWEBマガジン「にいがたレポ」参加ライター。新潟県出身。SNS運営会社、WEB制作会社等に勤務後、独立。企業でWEBライティングに長年携わった経験とを活かし活動中。東京、アメリカなどを経て新潟へ帰郷した経験と、趣味の旅行での経験とを活かし、「新潟の魅力を内外へ楽しく発信する」をモットーに活動している。フィールドはインタビュー、グルメ、最新ITテクノロジーまでと幅広い。

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