クジラのパフォーマンスを目の前で見てみよう!

2016.05.24

沖縄といえば海を連想する人も多いはず。だが、海開き前に海を楽しむには何が良いだろうか。海岸沿いをドライブするのも素敵な時間の過ごし方だけど、雄大な自然と生き物にも触れてみたい。そんな風に思い立ち、ホエールウォッチングツアーに参加して爽やかな潮風の中、クジラに出会う体験をして来た。

やって来たのは那覇市内から車で約10分の場所にある海沿いの「港町」という町。ホエールウォッチングやダイビングを体験できる「マリンハウスシーサー那覇店」で予約の確認を行ってから船が出る港へ。
▲マリンハウスシーサー那覇店はホエールウォッチングの他、ダイビングのツアーでも大人気

港に停泊しているボート前にはすでにツアー参加者が集まっている。船上には出港前の最終確認などを行っているスタッフの姿も。
▲早朝にも関わらず、ボートに続々と集まってくるツアー参加者
▲海上は陸よりも気温が低いため、上着を持っていくのがオススメ!

ホエールウォッチングにはこの360度パノラマデッキのついたクジラボート「ラッキー号」で向かう。ボートの定員は船長やスタッフを含めて60名。快適なツアーとするためにツアー参加者の人数は40名にして運営しているという。大きく揺れる心配がない大きさながら、多人数過ぎずクジラが見やすい最適なサイズでホエールウォッチングを楽しめる。
▲ツアー中はライフベストを必ず着用。スタッフの説明に従って装着しよう!

船内に乗り込んだら、水しぶきなどで濡れないように荷物を専用の貨物室に預けてからデッキへ。デッキでは集まった参加者を前に、勢ぞろいしたスタッフが自己紹介やホエールウォッチングを楽しむための注意点、観察ポイントなどをフリップを使用して説明してくれる。
▲左からクルーの渚さん、ガイドの小河原(おがわら)さん、クルーの横山さん、船長の森脇さん
▲フリップを使ったクジラの生態の説明。ジャンプの種類や、その理由などもわかりやすく教えてくれる

この付近で1月から3月頃に見ることのできるクジラの多くはザトウクジラ(クジラ目ヒゲクジラ亜目ナガスクジラ科に属するヒゲクジラの一種)。冬は温かい海域で出産・子育てを行い、春になると南極や北極の方に向けて移動するという回遊生活を送っているのだそう。

「クジラはとても賢い生き物です。繊細で状況に敏感な反面、こちらが驚かさないように見守っていれば、興味を持って向こうから近寄ってくることもあります。ダイナミックな動きと愛らしい行動が見所ですね」とホエールウォッチングの魅力を話してくれたのはガイドの小河原さん。
▲クジラボートのスピードは思ったより早い。移動中は座って周囲の景色を楽しもう
▲ホエールウォッチングの船は周りにも数隻。みんなクジラに期待を寄せて海を見つめている

船が出てから約10分、説明を受けながら周りの景色を楽しんでいると、船内にクジラ発見の一報。他のツアー業者も同じ時間帯に船を出していて、お互いにクジラの発見情報などを共有しているという。気が付けば海上のある部分を囲むように数隻のボートが集まってきていた。
▲クジラを発見したらパノラマデッキへ移動

にわかにデッキ上で歓声が上がる。クルーの指差す方向を見ると海面に水しぶきが!本日の主役、ザトウクジラの登場だ。この日、初お目見えのクジラは身体を横向きにして、胸ビレを水面に叩きつけるペックスラップという行動でツアー客をお出迎えしてくれた。
▲頻繁に繰り返すペックストラップ。リラックスしている時などに見られる行動なのだそう
▲こちらはフルークダウン。息継ぎが終わり、潜水する際のポーズでホエールウォッチングではよく見られるアクション

その後、ひょっこり顔を現したのは子クジラ。親クジラのすぐ横で一生懸命ジャンプを始めたその愛らしい姿に、ツアー参加者も盛り上がる。親子連れのクジラは特に警戒する様子も無く、ゆったりとボートの周りを泳ぐ。
▲子どものザトウクジラはジャンプの練習中。小ぶりな体で一生懸命ジャンプ!

アクションを起こすたびに起きる歓声に気を良くしたのか、しばらくジャンプを繰り返す子クジラ。ブリーチングと呼ばれるこのジャンプは、体についた寄生虫を落とす目的や雄同士での威嚇、または遊びとして行うアクションのひとつ。好奇心の旺盛な子クジラはよくブリーチングを行うとのこと。
▲お別れの挨拶代わりに大きなブロー(潮吹き)も!

みんなを楽しませてくれたあと、集まったボートに挨拶をするように回遊した親子クジラはゆっくりと沖へ泳いでいった。この日は普段より早くクジラが見つかったため、約1時間程度でツアーは終了。晴天の空模様とまでは言えない天気ながらも、頬を撫でる潮風が心地よいひとときを過ごさせてくれた。
▲親子クジラを観られて大満足!盛り上げてくれたガイドやクルーの皆さんに感謝!
▲デッキから見るパノラマ風景も必見!クルージング気分を味わえる

悠然と海を泳ぎながら、たまに茶目っ気を見せてくれるクジラ。その迫力と可愛らしい行動を見てクジラファンになる人が多いのも納得。見渡す限りの水平線と野生のクジラに癒されて都会の喧騒を忘れるひとときは、貴重な旅の思い出になること間違いなし!

2016年度のツアーはすでに終了してしまっているが、例年12月下旬から4月上旬まで楽しむことができるので、沖縄で早春の海を楽しむ方法の一つとして、是非お試しあれ!
飯塚鉄平

飯塚鉄平

1980年生まれのフリーライター。ファッション雑誌「Fine」や旅行情報誌などの他、WEBメディアや企業系webサイトなどで執筆。

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