房総の海が180度見渡せる食堂+カフェでブランチ!地元農家のとれたて野菜と新鮮な地魚をどうぞ

2016.06.07 更新

房総の食の素晴らしさを、もっと多くの人に伝えたい。そんな思いから、2011年にスタートした千葉県・房総発のフードブランド「FUSABUSA(ふさぶさ)」の食堂+カフェが「里海食堂 FUSABUSA」。海と山に囲まれた抜群のロケーションもさることながら、地元農家が届けてくれる新鮮な野菜や、鴨川をはじめとする外房の新鮮な魚介を中心にした活きのよい地魚など、房総の旬を味わえるとっておきのスポットです。

※「里海食堂 FUSABUSA」は2019年2月17日に閉店しました。
▲国道128号線沿いの海辺、房総の海が180度見渡せるロケーション

木のぬくもりを感じる店内。
ここは生産者の思いを発信する拠点

濃い茶のフローリングにアンティーク調のテーブルとチェア。広々とした店内は、ヨーロッパの田舎の食堂のようなのびのびとした雰囲気。それでいて高い天井を支える梁や柱は、古民家を思わせ和モダンな印象です。
「お蕎麦屋さんの店舗をリノベーションしたんです」と、オーナーの小野薫さん。地元・房総の「食」の伝え手になりたいと、東京からのUターンで起業し実店舗を構えました。
▲木製の椅子やテーブルは堅苦しさがなくラフな雰囲気。統一感があり落ち着きます
▲入口すぐのスペースでは房総の志ある生産者による良質な加工品や調味料、自家製スイーツなど房総の「食」をセレクトして販売。一つひとつ、生産者の思いを綴ったカードが添えられています

鴨川産のサバを半身まるごと使った、名物「サバサンド」

「FUSABUSA」でふるまわれるお料理は、鴨川~南房総を中心とした房総産の食材を使用。ドレッシングやアンチョビ、ハム、ベーコン、ツナ…などの加工品もすべて房総食材を使った自家製にこだわっているそう。まずは人気の高い、名物「サバサンド」をオーダーしました。
▲「サバサンド《スープ&自家製ピクルス付》(1,404円・税込)」。地元の郷土料理「なまり節」にヒントを得た自家製のサバの燻製を挟んだ、オリジナルサンドイッチ

青魚に偏見があったわけではないけれど、一口食べて想像を超える美味しさにびっくり!肉厚な身はジューシーで香ばしく、くさみは一切ありません。聞けば、軽く炙ったサバをさらに燻製にしているそう。スライスオニオンもシャキシャキと歯ごたえがあり、サバの味を引き立てます。青魚やタマネギが苦手な人もぜひ、チャレンジしてみてください。自家製のピクルスも絶品です。
▲実は私、生のタマネギはちょっとだけ苦手。でも、まったく違和感なくいただきました!

里海、里山の景色がわかるランチプレート

続いては、旬を盛り合わせたランチプレート「季節のふさぶさ定食」をいただきます。
▲「季節のふさぶさ定食(1,620円・税込)」主菜・前菜2~3種・サラダ(ごはん、スープ付き)

「里海、里山の景色がわかるプレート」と説明書きにあるとおり、彩りが豊かで食べるのがもったいないくらい。食材はその日に調達したものを使うため、日によって主菜や前菜のメニューが違うのだそう。この日の主菜はムツ。ハーブとニンニクの香りが食欲を誘います。前菜は春キャベツのフリッタータ(玉子焼き)、アジとタケノコのさんが焼風グラタン(「さんが焼」とは千葉県の郷土料理のこと)、自家製レモン塩とキャベツのメンチコロッケ。サラダに使われている野菜はどれも新鮮で種類も豊富です。房総の里海、里山の旬がふんだんに盛られたプレート、地元の名産、長狭(ながさ)米の古代米ブレンドごはんと一緒にいただきます。
▲グラタンとサラダの上にトッピングされているのは「ちっこ」。このあたりの酪農家の家庭料理だそう。見た目も風味もまるでチーズのよう。家庭でも簡単に作れるそうです
▲キッシュに使われているアンチョビも自家製。加工品もほぼ自家製

本日のメインディッシュ「房総ブイヤベース」。
房総の海の幸がどっさり

▲アツアツの鉄製鍋でやってきました

これを食べるために遠方から訪ねてくる人もいるという「FUSABUSA特製 房総ブイヤベース鍋」。こちらは、南フランス マルセイユの漁師料理ブイヤベースを、FUSABUSA流にアレンジしたもの。自家製のブイヤベースソースで、その日に獲れた地魚や貝、イカなど6~7種類の魚介を煮込みます。さて、お味のほうは?
▲これでもか!とばかりの具の多さにびっくり。「房総ブイヤベース鍋 2~3名分(7,344円~・税込 ※時価)」魚介類をふんだんに使うため予約がベター

旨味が染み出したスープは、濃厚でコクがあります。パンをつけてワインと一緒にいただくのもあり!身のたっぷり詰まった魚介は食べ応えがあり、4~5人で食べても十分な量に感じられます。〆には、スープを絡めたパスタ、またはごはんを入れてリゾットにしてもらえます。

平飼い鶏としぼりたて生乳を使った「たまちちぷりん」

▲「たまちちぷりん(410円・税込)」と「たまちち白ぷりん(420円・税込)」

最初はこの「たまちちぷりん」をネットで販売することからスタートしたのだそう。今では通販だけでなく、お店の看板メニューの一つにもなっています。南房総の里山でのびのびと育った鶏の有精卵としぼりたての生乳を使った「たまちちぷりん」は、添加物や香料を一切使わず、素材そのままの味。甘さ控えめで、卵と乳の風味がとろりと口に広がります。

「美味しい」を伝えるワークショップも開催。
生産者と消費者をリアルにつなぐ

「FUSABUSA」では、ワークショップや食のイベントも開催しています(不定期・月2回程度)。訪れたこの日も、ランチタイムとディナータイムの間に実施されるワークショップに立ち会うことができました。
地元の子どもたちが集まって、南房総産の「エディブルフラワーを使ったクッキーづくり」に挑戦します。
▲こちらが今回使うエディブルフラワー。お花の生産農家さんも参加しつつ、クッキーづくりスタート
▲参加者は地元の人たちのほか、ホームページやSNSを通じて遠方から訪れる人も多いそう
▲好きな色のお花を丁寧に貼りつけます。濃い目のピンクは女の子たちに人気。クッキーを焼いている間、子どもたちは近所の酪農家さんを見学
▲焼きあがったら試食タイム。濃いピンクの花は黒っぽく、オレンジや黄色はより鮮やかに!子どもたちは色の変化に目を丸くしていました

「ワークショップは、房総の食の素晴らしさを伝えるコミュニケーション手段の一つ」と小野さん。アンチョビ作りや太巻き作り、磯の生物を使った料理などのワークショップも実施していきたいそう。活動を始めてから、地元の生産者とのつながりも増し、次々とアイデアが生まれてきています。
「FUSABUSA」の活動を通じて、食の素晴らしさと、生産者の思いを知る。それは、食べること=生きることへの感謝につながっていきそうです。
▲房総を訓読みすると「ふさぶさ」。店名にも房総への想いが込められています

海を眺めながらリラックスして美味しいものをいただく。このシンプルな喜びを、支えてくれる人たちがいる。なんだか幸せな気持ちに包まれました。
▲夕暮れ時の海はおだやか。たくさんの思いがつまった素敵なお店です
平間美樹

平間美樹

某広告代理店で情報誌・Webサイト等の広告企画・制作を経て独立。現在、企画制作会社CLINK(クリンク)を運営し、結婚・進学・就職・旅行など幅広い分野で企画・ライティング活動中。テニス・フラ・猫にハマる日々。 テニス観戦でグランドスラムを達成するのが目下の目標。

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