初夏の奈良公園でキュートな赤ちゃん鹿公開中!鹿スイーツ&雑貨巡りも忘れずに

2016.06.04 更新

毎年5月中旬から7月は、奈良公園の鹿のベビーブーム。可愛らしい鹿の赤ちゃんがたくさん誕生するシーズンです。それに合わせ、6月1日から1か月間、春日大社の境内にある「鹿苑(ろくえん)」で子鹿が公開されています。おぼつかない足取りの赤ちゃん鹿はとってもキュート!仲睦まじい親子鹿を見学した後は、鹿スイーツや鹿モチーフの雑貨店へ立ち寄るのもお忘れなく!女子心をくすぐる鹿と出会う旅をご紹介します。

▲産まれたばかりの赤ちゃん鹿(写真提供/一般財団法人奈良の鹿愛護会)

赤ちゃん鹿に会いに行こう!

「鹿苑」は、病気になったりケガをした鹿を保護する施設で、毎年4月になると、人と鹿とのトラブルを避けるため、妊娠している母鹿もここで生活します。

そもそも、“奈良に鹿がいること”は当たり前と思われていますが、鹿と人とが共生している地域は、世界的にも稀。
しかも、奈良の鹿はどこかに飼われているのではなく、国の天然記念物に指定される“野生動物”なんです。

もともとは、今から1300年前、春日大社の神様の使いとして鹿島神宮(茨城県)からやってきた白鹿が起源で、以来、神鹿(しんろく)として手厚く保護されてきました。
現在は約1,200頭の鹿が、奈良公園で暮らしています。
そのうち雌鹿は約700頭。うち妊娠している雌鹿が約200頭。
母鹿の保護は、子鹿が母鹿と一緒に行動できるようになる7月中旬まで行うのだそうです。

特に、出産後の母鹿は母性本能が強く、人が子鹿に近づくと攻撃してくることも。
さらに、人が子鹿に触ると鹿に人の匂いが付いてしまい、母鹿が子育てしなくなってしまうので、奈良公園内で子鹿を見かけても決して触らないで、そっと見守ってあげてくださいね。

さて、6月しか公開していない赤ちゃん鹿を見に、鹿苑へ向かいましょう。
▲鹿苑の子鹿公開中の会場。1段高いところから見学します(写真提供/一般財団法人奈良の鹿愛護会)

子鹿は、生後2~3週間は草むらや木の下などに隠れて過ごします。
会場内でも、設置されたブロックや組まれた木の下に子鹿がいることが多いんです。
また以前には、見学者の前で出産が始まったことがあったとか!

ちなみに鹿の赤ちゃんは、オスもメスも約3,000g前後で産まれるそうです。
しかも通常1子出産。体重も産まれる子どもの数も人間とほぼ同じなんですね~。

赤ちゃん鹿は、産まれて数十分から1時間ほどで立ち上がって初めて母乳を飲み、生後20日ほど経つと、徐々に草を食べ始めます。
▲母鹿に寄り添う姿が微笑ましい(写真提供/一般財団法人奈良の鹿愛護会)

せっかく鹿苑を訪れたなら、鹿の歴史や生態に関することが学べる展示スペースへも足を運んでみましょう。

なかでも目を引くのが、年齢順に並ぶ鹿の角の展示。角は雄鹿にだけ生え、5~6歳になると、大きな角に成長します。
ここでは、1歳から老齢までの角を横並びで見ることができるので、大きさの違いが一目瞭然。満6才の鹿の角はとっても立派です!
▲手前から満1才、満2才、満3才以上、満6才以上、老齢の順で並んでいます

また鹿苑内の塀には、子どもにもわかりやすい鹿クイズがいくつか掛かっているので、問題を解きながら回るのも楽しいですよ。
▲ん~、なかなかの難問です
▲問いが書かれた木板をあげるとクイズの答えが。ふむふむ、勉強になります!

鹿苑の前には、鹿を愛する奈良ならではのこんな自動販売機も!
ジュースやお茶が販売されている一般の自動販売機に、鹿の缶ジュース??
よ~く見ると、缶の下には、10円~1,000円の値段表示。
実はこれ、お金を入れてボタンを押すと、鹿を保護する「奈良の鹿愛護会」に募金できるというもの。
集まった募金は、奈良の鹿を守る活動に利用されます。

この自動販売機は、奈良公園周辺にいくつか設置されているので、見つけたらみなさんもぜひ募金をお願いします!

可愛くっておいしい鹿スイーツで、のんびりティータイム

奈良公園周辺には、鹿をモチーフにしたスイーツが味わえるカフェや、鹿グッズを扱う雑貨店などがたくさんあります。

子鹿に癒された後ほっこりしたい人におすすめなのが、古い町家が並ぶ「ならまち」に建つ「よつばカフェ」。
作家さんが手作りしたバス停型の看板が目印の、築90年の民家を利用したなごみ系カフェです。
店内は畳敷きの和室。席数が少ないのでゆっくりでき、まるでおばあちゃん家に遊びに来たみたいに落ち着きます。
▲作家さんの手作り雑貨や小物も販売しています

こちらでぜひオーダーしてほしいのが、「鹿のおとしもの」。
きなこソースがかかったなめらかな口当たりのプリンの上に、鹿のクッキー、そして真ん中には鹿の“おとしもの”がちょこんと。
秀逸なネーミングとさりげない可愛さに、キュンキュンきます。
ちなみに鹿の“おとしもの”は黒豆の甘納豆。きなこ味のクッキーとも相性抜群です。
▲「鹿のおとしもの」550円(税込)

オリジナリティのあるオシャレな鹿雑貨を

大人の女性にピッタリな鹿雑貨は、いかがですか?
東大寺の裏参道近くの古民家を改装した「ジュエヌ」は、鹿に特化したグッズが大充実しています。
それも、素材や形、デザインにこだわっているから、どれもシンプルでセンスの良さが光る雑貨ばかり。
▲東大寺旧境内にあり、外国人観光客もよく訪れます

今でこそ鹿グッズを扱うお店が増えましたが、2002年の開店当時は、鹿をモチーフにした雑貨を扱うお店はなく、一から鹿の雑貨を作り出した先駆者的存在です。
▲店内へは靴を脱いでお邪魔します

人気があるのは、吉野杉を使用したオリジナルの鹿型のハンガーや鍋敷き。
鹿型に切り抜いた吉野杉を丁寧に磨き、そこに天然のオレンジオイルでさらに磨きをかけて一つひとつ手作りしています。
▲「鹿ハンガー」3,800円/個(税別)、手前の小さいのは「子鹿ハンガー」3,200円/個(税別)。親子鹿のハンガーとしてプレゼントにも最適です
▲右は「鹿の鍋敷き」2,900円/個(税別)、左は「鹿葉書」980円/1枚入(税別)。葉書は120円切手でポストに投函できるので、旅の記念にぜひ

また、鹿モチーフのアクセサリーの品揃えは、奈良で一番ではないかというほどの充実ぶり。
鹿のペンダントトップやピアスなど、店主が自ら気に入ったパーツを探して仕上げたものが多いので、ここにしかないものと出会えるのが魅力です。
▲右から鹿のネックレス1,800円、2,400円、2,400円、1,800円。鹿の角のリング850円、鹿のピンバッジ650円。ピアスは右から時計回りに950円、1,300円、1,400円(すべて税別)

全国展開する奈良の老舗店の限定アイテムをおみやげに

雑貨からアパレル、食品まで、幅広いアイテムが揃うのは、三条通りにある「日本市 奈良三条店」。
今年創業300年を迎えた奈良の麻織物の老舗「中川政七商店」が手掛けるこちらは、「日本の土産もの」がコンセプト。
日本全国、それぞれの土地で根付く工芸やモチーフを、中川政七商店流にリブランドした、小粋で実用性を兼ね備えたおみやげが店内にあふれています。
▲春日大社の参道でもある三条通りに面しています。入口の上には富士山と日の丸をモチーフにしたブランドロゴが掲げられています
▲店内にもブランドロゴを模した可愛いライトが

やはりはずせないのは、大人気商品の「ふきん」。
ふきんだけでも数えきれないほどの種類がありますが、「奈良ふきん」は、奈良県内のみで販売している限定ふきんなので、おみやげにピッタリ。
値段も手ごろなので、まとめて買って帰るお客さんも多いそうです。
▲「奈良ふきん」400円(税別)。「大仏」や「万燈籠」など奈良を代表する絵柄が揃います

店内には、奈良三条店限定の商品を集めたコーナーも。
全国展開しているお店ゆえに、他の店舗にはないこちら限定の商品は特に要チェックです!
単に「鹿柄」というだけでなく、それぞれの商品に奈良らしいストーリーが織り込まれているので、送り手の思いが伝わる奈良みやげとして喜ばれること間違いなしです。
▲右から日本市宝物紋 四菱の鹿柄の「ギャザーポーチ」1,500円、「小銭入れ」1,600円。いずれも2016年限定のテキスタイル。真ん中は、ぷくっとしたフォルムが愛らしいおみくじ入りの置物「奈良みくじ鹿」と「白鹿みくじ」各350円。「鹿もなか」1,500円、鹿せんべいを人間用においしくした「鹿のおせんべい」800円(すべて税別)
鹿たちの小さな命が誕生し、にぎやかさが増す6月の奈良公園。
心なごむ可愛い赤ちゃん鹿に会いに、思い出に残る鹿スイーツや雑貨店を巡りに、初夏の奈良へぜひお越しください。
白崎友美

白崎友美

奈良の編集制作会社EditZ(エディッツ)の編集者。大阪、京都で雑誌や通販カタログなどの制作を行い、現在は居住する奈良県に軸足を置き、奈良の観光関連のガイドブックやホームページなどを制作。自社媒体の季刊誌『ならめがね』にて、「ユルい・まったり・懐かしい」奈良の魅力を発信している。

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