初夏の奈良公園でキュートな赤ちゃん鹿公開中!鹿スイーツ&雑貨巡りも忘れずに
毎年5月中旬から7月は、奈良公園の鹿のベビーブーム。可愛らしい鹿の赤ちゃんがたくさん誕生するシーズンです。それに合わせ、6月1日から1か月間、春日大社の境内にある「鹿苑(ろくえん)」で子鹿が公開されています。おぼつかない足取りの赤ちゃん鹿はとってもキュート!仲睦まじい親子鹿を見学した後は、鹿スイーツや鹿モチーフの雑貨店へ立ち寄るのもお忘れなく!女子心をくすぐる鹿と出会う旅をご紹介します。

赤ちゃん鹿に会いに行こう!
そもそも、“奈良に鹿がいること”は当たり前と思われていますが、鹿と人とが共生している地域は、世界的にも稀。
しかも、奈良の鹿はどこかに飼われているのではなく、国の天然記念物に指定される“野生動物”なんです。
もともとは、今から1300年前、春日大社の神様の使いとして鹿島神宮(茨城県)からやってきた白鹿が起源で、以来、神鹿(しんろく)として手厚く保護されてきました。
現在は約1,200頭の鹿が、奈良公園で暮らしています。

母鹿の保護は、子鹿が母鹿と一緒に行動できるようになる7月中旬まで行うのだそうです。
特に、出産後の母鹿は母性本能が強く、人が子鹿に近づくと攻撃してくることも。
さらに、人が子鹿に触ると鹿に人の匂いが付いてしまい、母鹿が子育てしなくなってしまうので、奈良公園内で子鹿を見かけても決して触らないで、そっと見守ってあげてくださいね。
さて、6月しか公開していない赤ちゃん鹿を見に、鹿苑へ向かいましょう。

子鹿は、生後2~3週間は草むらや木の下などに隠れて過ごします。
会場内でも、設置されたブロックや組まれた木の下に子鹿がいることが多いんです。
また以前には、見学者の前で出産が始まったことがあったとか!
ちなみに鹿の赤ちゃんは、オスもメスも約3,000g前後で産まれるそうです。
しかも通常1子出産。体重も産まれる子どもの数も人間とほぼ同じなんですね~。
赤ちゃん鹿は、産まれて数十分から1時間ほどで立ち上がって初めて母乳を飲み、生後20日ほど経つと、徐々に草を食べ始めます。

せっかく鹿苑を訪れたなら、鹿の歴史や生態に関することが学べる展示スペースへも足を運んでみましょう。
なかでも目を引くのが、年齢順に並ぶ鹿の角の展示。角は雄鹿にだけ生え、5~6歳になると、大きな角に成長します。
ここでは、1歳から老齢までの角を横並びで見ることができるので、大きさの違いが一目瞭然。満6才の鹿の角はとっても立派です!

また鹿苑内の塀には、子どもにもわかりやすい鹿クイズがいくつか掛かっているので、問題を解きながら回るのも楽しいですよ。


鹿苑の前には、鹿を愛する奈良ならではのこんな自動販売機も!

よ~く見ると、缶の下には、10円~1,000円の値段表示。
実はこれ、お金を入れてボタンを押すと、鹿を保護する「奈良の鹿愛護会」に募金できるというもの。
集まった募金は、奈良の鹿を守る活動に利用されます。
この自動販売機は、奈良公園周辺にいくつか設置されているので、見つけたらみなさんもぜひ募金をお願いします!

子鹿公開イベント
奈良県奈良市春日野町160 春日大社境内「鹿苑」
[公開期間]6月1日~6月30日
[公開時間]11:00~14:00(入場は13:30まで)
[料金]一般300円(税込)、高校生以下無料
0742-22-2388
可愛くっておいしい鹿スイーツで、のんびりティータイム
子鹿に癒された後ほっこりしたい人におすすめなのが、古い町家が並ぶ「ならまち」に建つ「よつばカフェ」。
作家さんが手作りしたバス停型の看板が目印の、築90年の民家を利用したなごみ系カフェです。



こちらでぜひオーダーしてほしいのが、「鹿のおとしもの」。
きなこソースがかかったなめらかな口当たりのプリンの上に、鹿のクッキー、そして真ん中には鹿の“おとしもの”がちょこんと。
秀逸なネーミングとさりげない可愛さに、キュンキュンきます。
ちなみに鹿の“おとしもの”は黒豆の甘納豆。きなこ味のクッキーとも相性抜群です。

よつばカフェ
奈良県奈良市紀寺町954
[営業時間]11:00~19:00(L.O.18:00)
[定休日]水曜
0742-26-8834
オリジナリティのあるオシャレな鹿雑貨を
東大寺の裏参道近くの古民家を改装した「ジュエヌ」は、鹿に特化したグッズが大充実しています。
それも、素材や形、デザインにこだわっているから、どれもシンプルでセンスの良さが光る雑貨ばかり。

今でこそ鹿グッズを扱うお店が増えましたが、2002年の開店当時は、鹿をモチーフにした雑貨を扱うお店はなく、一から鹿の雑貨を作り出した先駆者的存在です。

人気があるのは、吉野杉を使用したオリジナルの鹿型のハンガーや鍋敷き。
鹿型に切り抜いた吉野杉を丁寧に磨き、そこに天然のオレンジオイルでさらに磨きをかけて一つひとつ手作りしています。


また、鹿モチーフのアクセサリーの品揃えは、奈良で一番ではないかというほどの充実ぶり。
鹿のペンダントトップやピアスなど、店主が自ら気に入ったパーツを探して仕上げたものが多いので、ここにしかないものと出会えるのが魅力です。

ジュエヌ
奈良県奈良市水門町53
[営業時間]11:30~17:00
[定休日]月・火曜(祝日の場合は営業し、別日振替)
0742-26-1868
全国展開する奈良の老舗店の限定アイテムをおみやげに
今年創業300年を迎えた奈良の麻織物の老舗「中川政七商店」が手掛けるこちらは、「日本の土産もの」がコンセプト。
日本全国、それぞれの土地で根付く工芸やモチーフを、中川政七商店流にリブランドした、小粋で実用性を兼ね備えたおみやげが店内にあふれています。


やはりはずせないのは、大人気商品の「ふきん」。
ふきんだけでも数えきれないほどの種類がありますが、「奈良ふきん」は、奈良県内のみで販売している限定ふきんなので、おみやげにピッタリ。
値段も手ごろなので、まとめて買って帰るお客さんも多いそうです。

店内には、奈良三条店限定の商品を集めたコーナーも。
全国展開しているお店ゆえに、他の店舗にはないこちら限定の商品は特に要チェックです!


日本市 奈良三条店
奈良県奈良市角振新屋町1-1 ファインフラッツ奈良町三条1F
[営業時間]10:00~19:00
[定休日]不定休
0742-23-5650

心なごむ可愛い赤ちゃん鹿に会いに、思い出に残る鹿スイーツや雑貨店を巡りに、初夏の奈良へぜひお越しください。

白崎友美
奈良の編集制作会社EditZ(エディッツ)の編集者。大阪、京都で雑誌や通販カタログなどの制作を行い、現在は居住する奈良県に軸足を置き、奈良の観光関連のガイドブックやホームページなどを制作。自社媒体の季刊誌『ならめがね』にて、「ユルい・まったり・懐かしい」奈良の魅力を発信している。
また、本記事に記載されている写真や本文の無断転載・無断使用を禁止いたします。
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