メルヘン感がすごい!浜松「ぬくもりの森」は、おとぎの世界のような非日常空間だった

2017.08.26

静岡県浜松市街から車で30分ほどの好アクセスな場所にある「ぬくもりの森」。住宅街を抜けて細い坂道を散策していくと、突如ジブリ映画に出てきそうな世界が現れます。ランチが自慢のレストランやケーキショップ「お菓子の森」など、建物どれをとっても非日常感がすごいと口コミで話題のメルヘンチックな空間へ行ってきました。

東名高速道路・浜松西ICから車で約10分の駐車場に車を停めて、ごくごく普通の住宅街を歩いていくと、すぐに「ぬくもりの森」へ到着しました。
▲駐車場から徒歩5分ほどで「ぬくもりの森」の看板が見えてくる

高い木々に囲まれた小さな森の中に、レストランやケーキショップ、雑貨店、ふくろうと触れ合えるカフェなどが点在している「ぬくもりの森」。そこへ一歩足を踏み入れると、中世ヨーロッパの村に迷い込んだような気分になります。
▲「ぬくもりの森」の全景図(画:足立典正)

実はこの「ぬくもりの森」は、独自の建築スタイルを追求する建築会社「ぬくもり工房」の佐々木茂良(ささきしげよし)氏のモデルルームとして自宅を公開したのが始まりでした。当初は知る人ぞ知る穴場のスポットだったのが、徐々に口コミ等で広く知られるように。佐々木氏は自宅を引っ越し、一般の人が楽しめるように、レストランやカフェ、雑貨屋などを揃えた観光スポットにしたのだそう。
▲絵本の世界がそのまま表現されたような敷地内は、ウェディングフォトなどの撮影スポットとしても大人気 ※要事前予約(有料)
▲まるでジブリ映画『となりのトトロ』に出てきそうなバス停!

森の小さなレストランで、創作フレンチを堪能

どこを向いてもシャッターを切りたくなる風景ばかりですが、まずは予約していた「レストラン・ドゥスール」でランチを。
▲「レストラン・ドゥスール」が入る建物
▲レストランの入り口。スペイン製ヴィンテージの扉がいいアクセントに

中世ヨーロッパの古城を思わせる建物の扉をくぐって中に入ると、これまた重厚感にあふれる内装です。ろうそくをモチーフにしたライトや、森の中の家に掲げられていそうなランプなど、期待を裏切らないインテリアが魅力的です。
▲外の喧騒を感じさせない静かな空間。特別な日の食事にもピッタリ
▲2階建てのレストランには5組、合わせて最大18名が着席可能

ランチは11:30~13:30と、13:45~15:45の二部制。席に余裕があれば当日でも入れますが、基本は予約をしておくのが良いようです。

「レストラン・ドゥスール」は、フランス料理のシェフとしてだけでなく、ケーキ職人としても経験を積んだ寺田和行(てらだかずゆき)シェフが手掛けるレストラン。旬の地元食材を使った創作フレンチ料理と厳選されたワインを楽しめます。この日は車で訪れたため、ノンアルコールカクテルで乾杯!
▲グレープフルーツジュースがベースの「ブルーマーメイド」(手前)と、ピーチ風味のソーダ「ピーチ」(奥)で乾杯! ※いずれも税込500円

料理は2コースで、メインに魚かお肉を選ぶコース(税込2,700円)と、メインに魚とお肉の両方がつくコース(税込4,000円)があり、本日のスープ(税込500円)をつけるかどうかも選択できます。せっかくなので魚とお肉両方のコースにスープも注文しました。

まずは前菜から。サワラの幼魚(サゴシ)を型に入れて押し固め、ソースと付け合せの両方に新玉ねぎを使った「サゴシのプレッセと新玉ねぎのロティ」が運ばれてきました。訪れた4月下旬はちょうど新玉ねぎの旬が始まった頃。新玉ねぎの甘さと添え物のホタルイカの独特の風味など、素材の味をしっかり味わえる一皿でした。
▲ビーツを使ったソースの赤と、葉物の緑が加わり見た目もとても華やか

続く本日のスープは「黄カブのポタージュ」で、カブの臭みが全くなく、ほんのり甘みのある味わい。「レストラン・ドゥスール」のメニューのなかでもスープは好評だそうで、夏季(6~8月)に提供される「冷製スープのガスパチョ」も人気だとか。
▲季節に関わらず、寒い日には暖かいスープを、暑い日には冷たいスープが提供されることもあるそう

次に魚料理の「鮮魚のヴァプール・サフランソース」。「ヴァプール」とはフレンチの蒸し料理のことで、この日は青のりのリゾットの上に蒸したブリと、菜の花、ほうれん草、ブロッコリーが添えられ、サフランソースがかかっていました。
▲青のりの香り漂うリゾットにサフランソースを絡めて、ブリと一緒に食べるととても美味!

そして、この日のお肉料理は「国産鶏胸肉のコンフィ」。一般的にパサパサしがちな鶏胸肉ですが、煮込んだ鶏肉をオイルに漬け込む「コンフィ」にすることで、お肉自体がとても柔らかい仕上がりに。料理の味付けがどれも上品なので、魚とお肉の両方がついたコースでもペロリと食べられてしまいました!
▲オレンジのソースは人参を使ったもの。お肉にたっぷりつけて贅沢にいただきました

最後に、お楽しみのデザート(コーヒー、紅茶、ハーブティーのいずれか付き)です。この日のメニューは「クレームダンジュとイチゴ」。「クレームダンジュ」とは、フランスのアンジュ地方で生まれたチーズケーキのこと。ふわっとした食感とヨーグルトのような風味の「クレームダンジュ」とイチゴの相性は抜群!
▲デザートも季節によって変わります

窓から差し込む柔らかな光のなか、テンポよく運ばれてくる料理を優雅に堪能した「レストラン・ドゥスール」でのランチタイム。メニューは季節ごとに変わるというので、何度訪れてもその時々の旬の味を楽しめそうです。

ふくろうと触れ合える空間で癒しのひとときを

お腹が満たされたところで、いよいよ「ぬくもりの森」の散策といきましょう。まずはレストランの前の道路を挟んで見上げた先にある「福蔵(ふっくら)」へ。
▲「福蔵」は2016年7月にオープンした新スポット

こちらはなんと本物のふくろうたちと触れ合えるスペースなんです!入り口で入場料(税込800円 ※季節により変動あり)を払って、スタッフから注意点の説明を受けたら、あとは自由に時間を過ごすことができます。
▲早速出迎えてくれた、看板ふくろうの家康くん。ふくろうの中では最大級クラスの大きさを誇るシベリアワシミミズクです

「福蔵」にはふくろう14羽のほか、ハリネズミ、モモンガ、看板犬(チワワ)がいます。それらの動物には手を触れても写真を撮ってもOK!それにしても、ふくろうたちはあまりにも大人しいので、ぬいぐるみと間違えてしまいそうです。
▲なでてみると毛並みはふかふか、目はビー玉のようにくりくりでかわいい!
▲こちらはメンフクロウのはくちゃん。この子はお触り禁止です
▲室内は夜行性のふくろうに合わせて少し暗く、森のような空間
▲凛々しい姿の信長くんはアメリカワシミミズク。どの子もジッとしていていい写真を撮らせてくれます

ゲージなども特に設置がなく最初は緊張しましたが、みんな穏やかで、心ゆくまでふくろうたちと触れ合える「福蔵」はとても癒されるスポットでした。

なお、「福蔵」の入り口横では、かき氷や肉巻きおにぎりなどの軽食(季節によって変更あり)の販売もあるので、ふくろうの余韻に浸りながら休憩もできますよ。

どこを見ても絵になる「ぬくもりの森」でキュートな雑貨探し

続いて、「福蔵」を出てそのまま丘エリアを散策します。敷地内にはベンチも多く設置されているので、鳥のさえずりや小川のせせらぎ、風の音などを聞きながらのんびり過ごすことができそうです。

そのまま道なりに進むと小さな水車小屋が。絵本の1ページを切り取ったような煙突付きのこちらの建物は、スワロフスキーを使ったインテリアやアクセサリー、小物雑貨を扱うお店「雑貨 COZY」です。
▲「ギーゴトン」という音が響き渡る水車小屋に構える「雑貨 COZY」(営業時間10:30~17:00 ※木曜・隔週金曜定休)
▲太陽の光を受けてキラキラ光るスワロフスキーの「サンキャッチャー」は、森のなかで見つけた宝物のよう(税込3,500円~)

そして坂を下るとあるのが「ギャラリー創良(そら)」。まるで絵本の中に出てきそうな建物で、1週間単位でレンタルできるスペースです。この日はアクセサリー作家さんのお店がオープンしていましたが、行く度に新しいモノと出会える楽しみがありますね。※ギャラリーレンタルのお問い合わせは 053-486-1723 まで
▲3坪の「ギャラリー創良」(営業時間10:00~18:00 ※木曜定休)

「レストラン・ドゥスール」の向かい側のエリアを散策した後は、レストランサイドへ。坂の麓に位置するのがオリジナルレザーグッズを扱う「ライトシャイン」。手に取りやすい価格の小物が多いので、旅の思い出グッズやお土産を購入するのもいいですね。
▲オーナーが独自にオーダーしているカラフルな革小物と出会える「ライトシャイン」(営業時間10:00~18:00 ※木曜定休)
▲使い込むほどにつやが出て、味わい深い色へと変化する革の小銭入れ(税込1,080円)
▲動物(猫、くま、うさぎ)のチャーム(税込756円)。ほとんどの商品にその場で名前を入れてもらえます(名入れは無料)

続いて、隣の「リーフとモモ」へ。森の中を歩いていてふと目の前に現れてきそうな緑に覆われたこの建物の内外には、季節のお花と植物や、日々の生活が楽しくなる雑貨が並んでいます。
▲雑貨とお花のセレクトショップ「リーフとモモ」(営業時間10:00~18:00 ※1・2月は~17:00 ※木曜定休)
▲フレッシュフラワーやプリザーブドフラワーのアレンジもオーダーできます
▲出窓や玄関などにそっと飾っておきたい、多肉植物

見ているだけでもその空気感に癒されるグリーンと大人可愛い雑貨が並ぶ「リーフとモモ」の2階には、ポーランドとドイツから輸入した食器が並ぶ「セゾンラズール」がありました。
▲洋食だけでなく和食や中華などどんなお料理にも合いそうな紺色を基調とした食器が並ぶ「セゾンラズール」(営業時間10:00~17:30 ※1・2月は~17:00 ※木曜定休)
▲高熱で焼き上げられた頑丈な作りで、電子レンジ、オーブン、食洗機にも対応しているそう

そして1階に下りると、そのまま次のお店の入り口につながっていました。2Fに上がると、浜松市内近郊のハンドメイド作家さんの作品を扱うハンドメイドショップ 「Pineta(ピネータ)」があります。

布製品やガラス製品、陶器の置物、アクセサリーなど様々なものが並ぶ店内は、ひとつ一つ手に取って選んでいる時間がまた楽しく、おもわず時間を忘れて見入ってしまいました。
▲ハンドメイド作品のため一点物も多く、一期一会の出会いを見つけるのにうってつけ
▲アクセサリー作家・pinnaさんの作品。動物や草花などをモチーフに、小さくても温もりを感じられるアクセサリーをひとつ一つ丁寧に手作りしています
▲「Pineta(ピネータ)」の入り口もまた絵になる(営業時間10:00~18:00 ※木曜定休)

中庭カフェでおいしいケーキに舌鼓

「Pineta(ピネータ)」を出ると、いつの間にか中庭に辿り着いていました。「レストラン・ドゥスール」の向かいにはケーキショップ「お菓子の森・中庭カフェ」があります。店内に併設のイートインスペースがあり、ケーキのテイクアウトも可能。また、ショーケースに並ぶ美味しそうなケーキを選んで、陽が降り注ぐ中庭で小休止することもできます。
▲季節のフルーツを使ったものや甘さ控えめのクリームを使ったものなど様々な手作りケーキがズラリ
▲木漏れ日やそよ風に吹かれながらティータイムを楽しめる「中庭カフェ」

この日は「カシスのムース」を注文しました。ランチでもデザートを食べたので、ちょっとでも軽めのものをチョイスしたつもりです…(笑)。
▲カシスのムース(税込430円)とアイスコーヒー(税込400円)。甘酸っぱくてふわふわのムースは病みつきに

「お菓子の森」のケーキは、「レストラン・ドゥスール」の寺田シェフが監修したもの。寺田シェフはフランスで新年を迎えるのに欠かせない伝統菓子「ガレット・デ・ロワ」の日本における第一人者で、なんと毎年年始には在日フランス大使公邸に同お菓子を献上しているといいます。
▲毎年1月中のみ販売する「ガレット・デ・ロワ」。ホールは予約販売、同期間は「お菓子の森」でカット販売も実施

「ぬくもりの森」からインスピレーションを受けて、そのイメージで生まれたケーキを提供しているという「お菓子の森・中庭カフェ」。ぜひ森の雰囲気を味わってみてください。
自然の音とおいしい料理やケーキ、キュートな雑貨たちと出会える「ぬくもりの森」は、日常の喧騒から離れてついつい時間を忘れさせてくれる非日常の空間でした。目と心と口で楽しめる「ぬくもりの森」へ、ぜひ出掛けてみませんか?
▲敷地内には、きのこのような建物が。実はアフリカの穀物庫をアレンジしたトイレだとか
長谷川浩史・梨紗(株式会社くらしさ)

長谷川浩史・梨紗(株式会社くらしさ)

広告出版社を退職後、世界一周、日本一周を経て「くらしさ」を設立。全国各地のモノ・コト・ヒトを伝え、つないでいく活動に尽力している。全国の仕事人に会いに行ける旅「Life Design Journey」も運営。 http://lifedesign-j.com/

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新の情報は直接取材先へお問い合わせください。
また、本記事に記載されている写真や本文の無断転載・無断使用を禁止いたします。
PAGE TOP