ダムを眺める「砂湯」は圧巻。湯原温泉を訪ねる

2016.06.11

岡山県真庭市の湯原温泉は自噴する温泉が数多く存在し、古くから湯治場とされてきました。中でも旭川の川底から砂を噴き上げながら湯が湧く「砂湯」は、昭和55(1980)年の露天風呂番付で西の横綱にランクされたベスト・オブ 露天風呂とも言える温泉。眼前には湯原ダムがせまる迫力あるロケーションも横綱級です。

湯原温泉は、豊臣秀吉の五大家臣であった宇喜多秀家が、母である「おふくの方」のための湯治場として湯屋を整えたことにはじまったとされています。
また、古くは古墳時代からこの地域で盛んだった「たたら製鉄」の過酷な労働の療養にこの地の温泉が利用されてきたとも言われています。
湯原温泉郷は、米子自動車道湯原ICを降りて約3km。岡山市内からだと約1時間半ほど。岡山駅や岡山空港からバスを利用することもできます。
▲旭川沿いに温泉宿が立ち並ぶ情緒ある温泉街です

西の横綱「砂湯」

まず訪れたいのは、露天風呂番付で西の横綱にランクされた「砂湯」。
温泉街を抜けた一番奥、湯原ダムのすぐ手前にあります。
旭川沿いに整えられた湯場は、「これぞ露天風呂」という、昔ながらの天然露天風呂。目を閉じれば、川のせせらぎや鳥の声、風にそよぐ木々の音など心地よい自然音に包まれます。この日は鶯のさえずりも聞こえました。また、眼前に湯原ダムがせまる景観は、さすが横綱の貫禄です。川底から砂を噴きながら湯が湧くことから「砂湯」と呼ばれ、24時間無料で開放されています。
混浴のため、女性は、専用の湯浴み着を借りて入浴するのがおすすめです。
▲湯原温泉の女将とワコールが共同開発した女性用の湯浴み着「はんざきちゃん湯浴み着」で入浴(写真提供:湯原観光情報センター)
砂湯には「美人の湯」「子宝の湯」「長寿の湯」の3つのお風呂があります。「長寿の湯」は熱め。「美人の湯」と「子宝の湯」はぬるめで広々としているので、のびのびゆっくり浸かることができます。泉質はどれも低張性アルカリ高温泉でお肌がすべすべに。そして、何よりも川沿いの開放感の中での入浴が気持ちがいい!入ってさらに実感すること間違いなしの横綱の実力です。
▲露天風呂番付は昭和55年にまとめられたもの。暁教育図書発行「湯けむりの里」誌上にて発表。公共性・管理・周辺環境などで選考されました
▲澄んだ川。せせらぎと鳥の声に耳をすましましょう

歴史ある温泉街を歩く

温泉であたたまったら歴史ある温泉街を散策しましょう。砂湯から、旭川に沿って歩きます。
温泉街の中央に位置する昔ながらの趣ある建物。こちらの温泉宿は「油屋(あぶらや)」さん。
「温泉」「油屋」と聞いて、ピンっ!ときた方。そう、こちらの油屋さんは「千と千尋の神隠し」のモデルになったと言われているものの一つなのです。江戸時代から続く老舗の温泉宿です。
油屋のお隣にあるのが「温泉薬師堂」。
失ったものがかえってくると言われ、地元の人々から信仰されています。心当たりがある人はぜひお参りを。大切にしていた「あれ」がひょっこり出てくるかもしれません。
▲薬師堂のすぐ横からは薬湯が湧き出ています。お参り前にお清めをしましょう
▲油屋の少し先にあるのは、朱色が鮮やかな「鼓橋(つづみばし)」。湯原温泉の撮影ポイントのひとつです

まち歩きの休憩に「手湯足湯」

湯原温泉街には、随所に足湯がありますので、タオルをもっての散策がおすすめです。
▲鼓橋を渡ってすぐの手湯足湯。手足を同時に温めることができます
▲散策で身体が冷えたり、歩き疲れたりしたら、足湯につかってほっこり温まりましょう
湯原温泉の側を流れる旭川の水はとてもキレイ。透明度も高く、渓流釣りを愉しむこともできます。
春は桜、初夏の新緑、秋の紅葉、冬の雪景色と、移り変わる山の自然を湯に浸かりながら愉しめるのも露天風呂ならでは。泉質だけはなく、恵まれた自然環境も「西の横綱」たる由縁です。
やはり横綱は伊達じゃない。山の自然と天然の温泉に癒されに、湯原温泉郷を訪れてみては。
ココホレジャパン

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