これが仙台の奥座敷「秋保温泉」の楽しみ方。絶対に外せない観光&グルメ

2016.06.16 更新

仙台市街地から、わずか30分で景色は一変!まるでワープしたかのように自然にどっぷりとつかる。ここは仙台の奥座敷、奥州三名湯の一つ「秋保(あきう)温泉」。名取川の深い渓谷に沿って近代的な旅館が立ち並ぶ東北屈指の温泉地で、お湯はクセがなくさらりと柔らかい、それでいて湯ざめしにくい温泉なのです。仙台観光のお供に最適な、秋保温泉のよいところご紹介します。

~AM11:00~
読み方から難しい!奇想天外な「磊々峡」にため息

仙台駅から国道48号線を西へ進み、走ること約30分。県道132号を経由して南へ数分進み、秋保温泉に到着。
▲迫力ある奇岩が長く続いています

まず最初に足を運んだのは約1km続く峡谷、「磊々峡(らいらいきょう)」。名取川から流れる水が大地を侵食し岩を削ることで、その独特な景観を生み出しています。ちなみに「磊々峡」の名は、夏目漱石の門人でドイツ文学者の小宮豊隆(とよたか)氏によって、1931年に名付けられました。人の顔のように見える奇面巌(きめんいわ)や途中で三つに分岐する三筋滝など、唯一無二の渓谷美は一見の価値あり。
▲巨人が斧で叩き割ったかのような岩にビックリ!

中でも特に面白い形をしているのが、こちらの「天斧巌(てんおのいわ)」。その名の通り大きな斧で真っ二つに割ったような形状をしています。偶然とはいえ、これほど巨大な岩を美しく分断するとは…自然の力ってすごい!今まで味わったことのない畏怖の念が沸き起こります。
また「磊々峡」には、NPO法人地域活性化支援センターが展開する「恋人の聖地プロジェクト」から恋人の聖地として認定を受けた、「覗橋(のぞきばし)ハート」があります。
▲ここならプロポーズも大成功間違いなし!?

名取川に架かるアーチ状となった「覗橋」から下を覗くと、自然に作られたハート型の岩くぼみが。このハートをカップルが一緒に見ると幸せになれるという噂もあるそうです。「磊々峡」の雄々しい奇岩を見終わった後は、この可愛らしいハートで和んでみるのも良いですね。

~PM13:00~
秋保を代表する宿「佐勘」で日帰り温泉と昼食を満喫♪

「磊々峡」を歩いて少し汗を掻いたあとは、お待ちかねの温泉へ!歩くこと約10分、「伝承千年の宿 佐勘(さかん)」に到着。平安時代から戦国時代にかけて秋保温泉の湯守役を務めていた佐藤家が営む、由緒正しき温泉旅館です。今回は豪華な食事と温泉を楽しめる、「美肌小町(税別4,600円)」という日帰り温泉プランを堪能しました。
▲窓越しに名取川を眺めることができます

飛天館地下3階にある、檜の香りが漂う風情たっぷりな「名取の御湯」へ。泉質は保温・保湿効果の高いナトリウム塩化物泉と、美肌効果があると言われるアルカリ性高温泉の2種。「名取の御湯」では香りを高めるために平日には檜の木版、金・土・日の週末には季節の柑橘類を浮かべています。また女性浴室は金・土・日の週末に宿泊した場合のみ、夕方からバラ風呂に。バラの華やかな香りに包まれながらゆったり入浴と、優雅な時間を味わえるということで人気を博しています。
▲露天風呂から美しい景色を望みつつリラックス

続いて飛天館地下3階にある名取の御湯から、花月館1階の露天風呂へ。こちらでは通常の浴槽に加え、遠赤外線効果と温浴作用により、湯冷めしにくく体の芯から温まると言われている陶器風呂も用意。四季折々の風景を見ながら浸かるお湯は格別です。
また1階の大浴場にはフィンランド流ロウリュサウナも併設。アロマオイル入りの水をサウナストーンに掛けるため、発汗作用はもちろん心地よい香りまで楽しめちゃいます。とても贅沢なひと時を満喫しました。
▲女性に嬉しい「美肌効果」の高い創作料理

温泉に浸かりリフレッシュした後は、豪華な昼食で腹ごしらえ。この「美肌小町」プランでは、宮城県の料理愛好家である江川和花さんと、佐勘の総料理長がコラボして作った創作料理を味わえます。

特筆すべきは、コラーゲンがたっぷり入ったスープと鯛の釜ご飯。コラーゲンたっぷりのスープには厳選された鰹と鶏、豚の出汁を贅沢に使用。食材の旨みがしっかりとにじみ出ています。また鯛の釜ご飯は一杯目をそのまま、二杯目には出汁をかけて鯛茶漬けという食べ方も可能。一度で二度楽しめるようになっています。

~PM15:00~
「秋保大滝」の壮大な水しぶきに大興奮!

お腹を満たしリフレッシュした後は「秋保大滝」へ。こちらは日本の滝百選の一つに数えられることもあり、また国の名勝にも指定されている壮大な滝です。落差55m、幅6mで流れ落ちるダイナミックな光景を見ることができます。
まずは秋保大滝不動尊の先にある階段を通って滝見台へ。こちらの階段には生い茂った木々や灯篭が並んでおり、侘び寂びのある雰囲気を感じられます。
▲滝見台からの眺めは絶好の記念撮影スポット

階段を降り滝見台に着きました。その堂々たる景観もさることながら、滝からの風を感じられることに驚き!55mの高さから急流の水が落下していることで、風圧が生まれているんです。また上から見下ろしているので、どれだけの高低差があるのかも実感できます。
▲滝壺では豪快な水しぶきに大興奮!

滝見台から続く山道を渡り険しい足場を切り抜けると、ついに滝壺へ到着です!やはり間近で見る秋保大滝は迫力満点。苦労して歩いただけに、壮大な景色もより一層素晴らしく感じられます。ちなみにスニーカーなど歩きやすい靴の装備は必須!
夏場は飛んでくる水しぶきが気持ち良く、涼むのにも適しているそうなので、夏に再度訪れることを心に誓ったのでした。

~PM16:30~
「主婦の店 さいち」の名物おはぎを堪能

激しい山道を行ったり来たりしたら、少々小腹が…。というわけで向かったのが「主婦の店 さいち」。こちらは秋保の町に拠点を構えるスーパーで、名物のおはぎは平日に約5,000個、土・日には約10,000個も売り上げるほどの人気ぶり!このおはぎを食べたくて、わざわざ秋保まで足を運ぶ人もいるそうです。
▲この日は奇跡的に最後の一つをゲット!あまりの嬉しさに笑みもこぼれます

このおはぎ、早い時は朝5時から店の奥の厨房で手作りしており、お米ともち米を合計80合、小豆を200kg炊く日もあるのだとか。添加物を一切使用していないので消費期限は当日となっています。
▲手前から「あん」、「きなこ」、「ゴマ」。1個108円(税込)

まずは手前の「あん」から。たっぷりとあんが絡まった約130gの大きなサイズがうれしいところ。一口頬張ってみると、甘さ控えめで適度に塩気の利いたあんの美味しさに心を奪われます。ちなみに小豆は北海道産、お米ともち米は宮城県産を使用。ふわふわでもっちりした感触がたまりません!

続いて「きなこ」。きなこの香ばしさとコクのある味わいが、ごはんともち米にとてもマッチしています。こちらも甘さを抑えているので何個でも食べられそう。

最後は鼻腔をくすぐる香ばしい匂いがたまらない「ごま」。風味豊かなその味わいがクセになります。しゃりしゃりとした心地良い食感もポイント。

どれも甘さと塩気の塩梅が絶妙なので「もっと食べたい!」という欲求が湧き上がりますが、夜ご飯のことも考え泣く泣くセーブ…。
ちなみに「さいち」のおはぎは夕方には売り切れてしまうことが多いので、早めに行くのがオススメです。

~PM17:00~
隠れ桜がたくさんの「櫻離宮」に宿泊

そろそろ日が暮れてきたので、宿泊させていただく迎賓館「櫻離宮」へとやってきました。こちらの「櫻離宮」は、秋保の老舗旅館である「ホテル瑞鳳」の離れ宿として1996年に開業。全室スイートルームという、なんとも贅沢な旅館です。
▲和洋折衷の意匠が厳かな内観

エントランスに入ると煌びやかな空間が。入り口に飾ってある木製のモニュメントは、宮城県を拠点に活動する書家、支部蘭蹊(はせべらんけい)氏に一筆書いていただいだもの。お客さん一人一人を大切にするという意味を込め「一期一会」と記されています。
▲下から覗くと桜の花びらの形に見える入口のシャンデリア

豪華な内装に見とれつつ、ふと頭上のシャンデリアを見上げてみるとなんと桜の花びらを模した形状に!「櫻離宮」ではその名の通り、桜をモチーフとしたオブジェが様々なところに配置されているんです。
▲まるで桜の花吹雪のようなシャンデリア

こちらはロビー頭上のシャンデリア。入り口付近のものとうって変わって、しだれ桜の枝を模った形状となっています。透明感のあるピンク色が可愛らしいですね。もちろんカーペットや手すりなど、シャンデリア以外にも桜を配された場所がたくさん。隠れ桜を探してみるのも楽しいかも。
▲子供用のサイズも充実しています

「櫻離宮」では色浴衣の貸出サービスを実施。30種類以上を常備しており、華麗な色柄が多数揃えられています。どれも素敵な色浴衣なので、迷ってしまうこと間違いなし。せっかくだから吟味して選びましょう♪
▲落ち着きある雰囲気の「祥瑞(しょうずい)の郷」

色浴衣を選んだ後は宿泊するお部屋「祥瑞(しょうずい)の郷」へ移動。本間15畳、次の間6畳となった広々とした和室へと案内されました。純和風の趣ある雰囲気に思わずうっとり。全12室の部屋それぞれの内装が異なるというのだから驚きです。
▲長旅を終え、お茶でホッと一息

日本古来からの伝統的な数寄屋造りとなった空間は、足元が掘り炬燵式。普段椅子での生活を送っている方にも快適な作りとなっています。どんな方でも寛げるようにという一工夫に、高級宿ならではの心遣いを感じますね。
▲風情たっぷりな湯船に入りリラックス
※お風呂は一例です。撮影のため、特別にタオルを使用しています。

部屋で少し休んだ後は宿自慢の温泉へ。櫻離宮では全ての部屋に専用露天風呂と内風呂が付いており、周囲を気にせずプライベートの空間を楽しむことができます。趣ある露天風呂は、日が暮れてライトアップされることによって一層情緒ある雰囲気に。また露天風呂の泉質は筋肉痛や疲労回復に効果があると言われているナトリウム-カルシウム-塩化物泉。心も体もすっかり温まりました。
▲美味しいご飯に幸せを感じる一夜※料理は一例です

旅の締めくくりは、季節の食材をたくさん使った豪華絢爛な懐石料理のフルコース。「宮城の名工」の称号を持つ高橋勝料理長の料理は、地元の食材そのものの旨みを最大限に生かしています。贅沢の限りを尽くしたメニューに箸が止まりません!四季によって内容が変化するので、どの季節に訪れても楽しめます。
▲ロビーのテーブルにある可愛らしい桜のオブジェが出迎えてくれます

仙台市街地から約30分という近場ながら、迫力ある渓谷美にふんわりとしたお湯、そして伊達家御用達の奥座敷らしい煌びやかで豪華な旅館たちと、その料理の数々。街を思い切り遊んだ後に、自然に包まれた温泉でリラックスできちゃう秋保温泉で仙台旅を楽しんでみては?
飯間大悟

飯間大悟

ファッションと麺類と歴史を愛する29歳の足軽ライター。伊達政宗大好き。奥州一の武将になるため、日々武者修行中。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新の情報は直接取材先へお問い合わせください。
また、本記事に記載されている写真や本文の無断転載・無断使用を禁止いたします。

こちらもおすすめ

もっと見る

関連エリア

PAGE TOP