高級メロンのフルコースを堪能!メロン農家直営のカフェでメロメロに…

2016.06.22

一般的に高価で、贈答品として贈られることの多いマスクメロン。そんなマスクメロンをリーズナブルに堪能できる場所があるんです。メロンの一大産地、静岡県にある「名倉メロン農場」。メロンを知り尽くした農家が、カットフルーツからスイーツまで、メロンの最高に美味しい食べ方を提案してくれます!

静岡県の中西部に位置する袋井市。辺り一面、田んぼが広がる真ん中に、目的のメロン農場はありました。
▲のどかな田んぼが広がるなか看板を発見
▲メロン栽培用のハウスは、田んぼのなかだとよく映える

親子3代、約50年に渡ってメロン一筋に作り続けている専門農家「名倉メロン農場」です。
▲入り口にあるかわいい看板が目を引く

名倉メロン農場が手がけるのは、「マスクメロン(Musk Melon)」。Musk=麝香(じゃこう)のような、甘くて強い香りのするメロンのことです。正確には、「アールスフェボリット(Earl's Favorite=伯爵のお気に入り)」と呼ばれる、イギリスの伯爵に愛されていた品種で、今や日本でしか作られておらず、その一大産地がここ静岡県というわけです。
▲成長過程で生じる網目模様が、マスクメロンの特徴

数あるメロンの品種のなかでも高級品で、一般人の筆者にとっては普段はなかなか手が届きにくい逸品。ただ、ここ名倉メロン農場内にある「fruit cafe NIJI(以下、フルーツカフェニジ)」では、そんなマスクメロンを使ったフルコースをリーズナブルに味わうことができるんです!
▲農園の一角に構えられたカフェ&ショップ
▲ハウスを利用したカフェ内は、南国をイメージした設え

メロンの美味しさにトロけそうになる

カフェで味わえるのは、カットメロンから、メロンシャーベット、メロンジュースに、メロンパンまで…。メロンの粋を極めた20種類ほどのメニューが並びます。何を頼めば良いか目移りしていると、

「この時期限定の、メロンのババロアはオススメですよ」

と教えてくれたのは、カフェを営む名倉朋子(なぐらともこ)さん。名倉メロン農場の3代目、名倉正悟(なぐらしょうご)さんの奥さんです。
▲大学で美術系を専攻したという朋子さん。カフェの内装にもセンスが光る

「ではそれで!」とお願いすると、見るからに美味しそうなババロアが運ばれてきました。
▲メロンのババロア(税込580円 ※4~6月と9月だけの限定メニュー)

メロンゼリーが載ったババロアの上に、丸くカットされたマスクメロンが添えられた逸品です。早速、メロンとババロア、ゼリーをスプーンの上に載せた贅沢な一口を頂くと…
▲見た目にもかわいくて、崩すのが惜しいほど

クリーミーなババロアと、ぷるんぷるんのゼリー、そして清々しい甘みのメロン果実が、絶妙なバランスで口の中でとろけていきます。ほっぺたが落ちそうとは、まさにこのこと!正直、これまで食べてきたスイーツのなかでも、これほどバランスの良い味わいは初めて、と感じたほどです。

初っ端からいきなりノックアウト寸前の筆者が、続いて注文したのは「メロンパフェ」。
▲メロンパフェ(税込880円 ※ミニメロンパフェ 税込580円もある)

メロンのシフォンケーキが入ったパフェに、メロンシャーベットや、カットメロンも添えられ、どこを食べてもメロンを感じられる逸品。初夏にはもってこいのメニューです。

ここまで来たなら、他にもいろいろと堪能してみたいと思っていると、

「それなら、『メロンのフルコース』なんていかがですか?」

と、朋子さんからオススメが。「メロンのフルコース」とは、カットメロン・メロンシャーベット・メロンジュース・メロンパンまたはメロンのシフォンケーキと、メロンを使った4種のメニューを一堂に楽しめる一皿です。
▲メロンのフルコース(税込1,100円)

ん?一般的なメロンパンって、本物のメロンは使われてないよね?なんて疑問を胸に、アツアツのメロンパンの皮を割ってみると、中から覗いたのはメロン色のクリームです。
▲メロンクリームには本物のメロンが使われている

その美味しさは一口食べるだけで十分に伝わりました。サクサク皮のパン生地に、メロンの風味広がるクリームが相まって、思わず美味い!の一言。それもそのはず。近所のパン屋「鶴田屋本舗パンの郷」さんが、テレビ番組『どっちの料理ショー』のカレーパンとの対決のために手塩にかけて開発したメニューで、クリームに本物のメロンを使った正真正銘の“メロン”パンでした。美味しさのあまり、帰りがけにそのパン屋へ寄って、お土産に購入してしまったほどです。
また、絶妙に熟したカットメロンを口にすると、まろやかでみずみずしい甘みが口いっぱいに広がりました。
メロンシャーベットやメロンジュースを含め、すべてに共通していたのは、この爽やかな味わいでした。

「メロンは生が美味しんです。加熱すると本来の美味しさを失いがちなので。メロンを如何に美味しく食べてもらえるかを考えてメニュー開発しています」

そう朋子さんが話す通り、メロンを知り尽くした農家さんだからこそ、メロンの最大限の美味しさを引き出せているに違いありません。

一粒の種から100日かけて

名倉メロン農場では、そんなメロンの栽培過程の一部始終を、ハウスの外から見ることができます。今回は特別に中に入れて頂きました。
▲太陽の光を最大限採光できる仕立てのスリークオーター型ガラス温室。よく見ると尾根の右側(南側)が広く作られていることが分かる
▲ハウスごとに成長過程の異なるメロンを見ることができる

「一粒の種から約100日かけて、収穫するのは一つのメロンだけなんです」
そう教えてくれたのは3代目の名倉正悟さん。
▲一株一株、念入りに成長具合をチェックする名倉さん

そう、リンゴやナシなど一株からいくつも収穫できる果実に対して、メロンは一株からたった一つの果実しか収穫しないんです。正確には、メロンには下の写真ような花が咲き、そこに受粉し実が付くのですが、その中でも元気な実一つだけが選ばれ、育てられていきます。
▲花の左側に見える蕾のようなものがメロンの実の結晶
▲選ばれた実が成長していく過程。まだマスクメロンの象徴である網目模様は出ていない
▲結実した果実には、皮が焼けないように一つひとつに笠が掛けられる

「最後まで箱入り娘として、大事に大事に育てていますよ」

そんな名倉さんの言葉に表れているように、メロンはこんな感じに手塩にかけて育てられています。高価な理由も分かる気がしました。
▲T字型のツルは、一本の木に1つの果実を実らせたことの証明

ただ、これだけ手間暇かけて育てても、なかには皮に少しの傷が入ってしまったりするものも。

「中身は全く問題ないのに、それだけで市場に流通できないのはもったいない。無駄なく皆さんに美味しく食べてもらいたい」

そんな想いから名倉メロン農場が始めたのが、「フルーツカフェニジ」だったのです。
▲カフェ内は名倉さんたちによる手づくり

「それまではメロンの産地なのに、メロンを味わえる場所がほとんどなかったんですよね。メロンの産地で、メロンの美味しい食べ方や食べ頃を知ってもらいたい」

名倉さんの想いが結実して生まれた、名倉メロン農場の「フルーツカフェニジ」。静岡に訪れる際には、是非とも立ち寄ってみてはいかがでしょうか?メロン好きの人もそうでない人も、メロンのイメージがアップすること間違いなしです!
長谷川浩史・梨紗(株式会社くらしさ)

長谷川浩史・梨紗(株式会社くらしさ)

広告出版社を退職後、世界一周、日本一周を経て「くらしさ」を設立。全国各地のモノ・コト・ヒトを伝え、つないでいく活動に尽力している。全国の仕事人に会いに行ける旅「Life Design Journey」も運営。 http://lifedesign-j.com/

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