日本一と呼び声の高い由良産のハモ、そしてウニを「海山」で。
グルメなら知っている淡路・由良産の魚介。とくにハモ、ウニは、京阪神はもとより築地でも抜群のブランド力を持つ。淡路島の中心地・洲本に、毎日由良漁港のとれたてを食べさせてくれる鮨割烹がある。そこで出される魚介は、漁師の家族や友人たちが獲った「一番エエもの」。地元・由良の誇りをひしひしと感じる料理だ。

ハモは「うちのメンバーのハモ捕り名人から」。以前、取材で同行したことがあるが、雨の日も風の日も毎朝、由良漁港にて何人もの「メンバー」こと漁師たちと顔を合わせ、その日の漁獲のなかから一緒に選んで、究極の魚を手渡されるのだ。
祇園祭、天神祭の時期の京都、大阪はハモの大消費地だが、こんな長くて大きいまな板のある割烹や料亭も少ない。よって皮肉なことに大型のハモは「規格外」として避けられることが多い。また晩秋の脂の乗ったハモも鍋にして、格別にうまいとのこと。
家族のように地元の魚介を知りつくす店主。
地元へのこだわりは食材だけではない。店の設計施工は知人の地元大工。徹底的に話し合ってつくった結果が、ヒマワリ油で磨き上げられたゴツい檜のカウンター。そしてまな板には幅6尺(180センチ)×奥行き2尺(60センチ)×厚さ5寸(15センチ)のイチョウの一枚板を使用。


値段は普通に飲んで食べて1万円で十分おさまる。大阪、神戸などの街中に比べて格段に安い。
一見客は要予約。電話で「ハモを中心で」といった相談に親切に応じてくれるので安心。





2人ならそのまま一枚、刺身に鮨にと食べて、記念に木箱をもらって帰ろう。

このもずくを食べると、今まで食べてたものは何だったのかと思う。

城下町・洲本。歩いて行けるレトロな街並み。
淡路島の牛乳や無肥料、無剪(せん)定の地元レモンを使ったジェラートを出す専門店など、オシャレでいて肩の力が抜けたスタンスのショップが多い。





海山
兵庫県洲本市本町4-2-35
[営業時間]17:30~21:00頃 ※魚がなくなり次第閉店
[定休日]火曜(年末年始不定休)
0799-26-1212

江弘毅
編集者。京阪神エルマガジン社時代に雑誌『ミーツ・リージョナル』を立ち上げ、12年間編集長を務める。著書『飲み食い世界一の大阪』(ミシマ社)、『「うまいもん屋」からの大阪論』(NHK出版新書)など、主に大阪の街や食についての著書多数。編集出版集団140B取締役編集責任者。
また、本記事に記載されている写真や本文の無断転載・無断使用を禁止いたします。
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