地元に愛される広島のソウルフードはここにあり。薬研掘 八昌

2015.06.17 更新

広島で絶対に食べたいもののひとつがお好み焼き。関西風とは一線を画す、独自の進化を遂げた鉄板料理です。広島人に「広島風お好み焼き」というのはタブー。広島ではこちらが「お好み焼き」、あちらは「関西風お好み焼き」なのです。広島のお好み焼きは具材を混ぜず層にするのが一般的。薄く伸ばしたメリケン粉の生地の上にこれでもかというほど大盛りのキャベツ、豚肉をオン。別に焼いたそばや卵を乗せて仕上げにたっぷりとソースをかけます。

本場の味を守り続けている名店へ

広島市の中心街に店を構える「薬研堀 八昌(やげんぼり はっしょう)」は、創業40年を迎える老舗の名店です。開店時間の16時から行列の絶えない人気店の美味しいヒミツに迫りたいと思います。
▲店長の片山義邦さん

八昌の名物大将・小川弘喜さんからお店を引き継いだ片山さん。先代から引き継いだ味を変えずに守り続けています。一番の理由は「このお好み焼きが一番美味しいからです」とのこと。
「毎日開店したら閉店まで立ちっぱなしで200枚焼き続けます。広島のお好み焼きは具材を重ね焼きしていくもの。各具の素材が引き立つように量も味も調理も絶妙なバランスで成り立っています」

では早速、お客さんの9割以上が注文するという一番人気の「そば肉玉」を注文します!

「お好み焼き」というエンターテイメント

客席はすべてカウンター。目の前で繰り広げられる店員さんの焼きテクニックは芸術的。目が離せません。キャベツに細もやし、天かすなど、長い歴史の中で計算され尽くされた、お好み焼きによるお好み焼きのためのベストマッチングな具材が山のように積まれます。
「ストックはせず、注文いただいたら作り始めます。そのため、焼き上がりに15分から20分ほどいただきます」とのこと。
じっくり焼くことによって大分圧縮された生地は、キャベツの甘さが増して香ばしい匂いを放ちます。ああ待ちきれない…。その隣で焼きそばを焼きはじめます。八昌の焼きそばは中太ストレート麺。湯がいてから焼き上げます。表面はパリっ、食感はモチっ、これは食べごたえがありそうです。
程よく火が通ったそばに生地がオン。美味しさのレイヤーが重なります。そして卵が鉄板へ。八昌が使う卵はすべて黄身が2つ入っている二黄卵。黄身が2つなだけで何故こんなにテンションがあがるのでしょうか。否が応でも期待が高まります。
\ ジャジャーン /
「そば肉玉」の出来上がりです!焼き上がった生地を切り分けると、卵の黄身がとろり。鉄板の上からそのままいただきます。
ちなみに八昌の鉄板は焼き上げる中央部分が210度、お客さん寄りの端は160度。作る時は高温で焼き上げ、食べる時は最後の一口まで熱々がいただける温度をキープ。お好み焼きの美味しさを最大限引き出す工夫が施されています。
郷に入っては郷に従え、というわけで、鉄板の上からそのままコテで切り分けてそのままパクリ!これがTHE広島流お好み焼きの食べ方です。かなり熱い!でも旨い!!キャベツの甘さが口いっぱいに広がり、ソースのコクがすべての食材をまとめあげています。
店長の片山さんは「まあ、無理にコテで食べなくてもいいんですけど(笑)うちのお好み焼きは分厚いですが、できれば上から下まで層をすべて一度に口に入れて欲しいです。その三位一体合わさった味が一番美味しいので」とのこと。
ボリュームたっぷりな八昌のお好み焼き。男性でも1枚で大満足な一品ですが、大食漢には「そば玉追加」というメニューもあります。
また人気のサイドメニューは、牛のアキレス腱をじっくり煮込んだ「すじポン」。お好み焼きの焼き上がりを、コラーゲンたっぷりな「すじポン」とビールで待つのもオツですね。

広島の食文化の象徴であるお好み焼き

広島のお好み焼き発祥は戦後すぐのこと。原爆が投下されて焼け野原になった広島。食糧難の時代にお腹を満たす食べ物として屋台で生まれました。一銭洋食の屋台メシから、時代の流れとともに豊かさを取り戻し、その名の如く「お好みの具材を入れて焼く」というスタイルになりました。
広島のお好み焼きは、戦後復興を遂げた広島の魂といっても過言ではない、市民に寄り添ってきたソウルフードです。
広島の人が愛して止まないこの味を、多くの人に食べて欲しいとおもいます。
ココホレジャパン

ココホレジャパン

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