ポイントは「もぐもぐタイム」!旭川市旭山動物園を120%楽しむ方法
動物が本来持っている生態・行動を引き出して見てもらう「行動展示」の手法を取り入れ、一躍全国的に有名になった、旭川市旭山動物園。生き生きとした動物たちの姿をひと目見ようと、毎日たくさんの人たちが訪れます。そんな見物客で賑わう大人気の動物園を、効率よく見学するヒントを紹介します!※本記事の情報は取材時点のものです。最新情報は直接施設にお問い合わせください。

山の斜面にある動物園の入り口は3カ所
動物たちが多くいるエリアは山の麓から中腹にかけてなので、正門か西門を利用するのが便利。中心部に一番近いのは西門ですが、西門付近には無料駐車場がなく民間有料駐車場のみ。また、土日や夏休みなどの混雑時は東門のほうが駐車場を確保しやすいです。ツアーバスなど団体での訪問の場合は、基本的に東門利用となります。

訪問時間は、極力開園直後を狙っていくのがベストです。遅くなると駐車場が込み合い遠くに停めなくてはいけない場合があるうえ、早い時間のほうが動物たちの元気な姿に出会える可能性が高いからです。
では、動物園の中へ行ってみましょう!
まずは「かば館」へ。寝ちゃう前の今しかない!

ここの見どころは、屋内の放飼場にある、深さ約3mのプール。水中でのカバの動きを、横と真下から眺めることができるのです!


野生のカバが暮らす環境に少しでも近づけるため、自然界でカバと同じ環境で生育しているダチョウとイボイノシシが「かば館」の中で過ごしています。
カバと同じ環境で育つアミメキリンも、「かば館」のすぐ隣にある「きりん舎」にいます。「きりん舎」の中にも、自然界で同じ環境で暮らすペリカンとホロホロチョウがいます。しかも、アミメキリンと同じスペースで同居しています。
生息地域が同じ動物を一緒のスペースで飼育展示することを共生展示といい、これも旭山動物園の特徴的な展示手法です。「きりん舎」のほか、「あざらし館」や「くもざる・かぴぱら館」などでも同様の展示が行われています。

もぐもぐタイムをチェックして、「ほっきょくぐま館」へ
どの動物が何時から食事をするのかは、毎日朝に決定。公式ホームページ内と園内の掲示板に、各動物の「もぐもぐタイム」の時間が毎朝発表されます。この時間を参考に、園内での見学計画を考えるとよいですよ。

ゼッタイ外せない「もぐもぐタイム」は、ホッキョクグマ!巨大なプールにダイブする様子や泳ぐ姿は普段なかなか見られないのですが、「もぐもぐタイム」の時は水中にエサが撒かれるので、元気よく泳ぐ姿をほぼ確実に見ることができるのです!

ただ、ホッキョクグマの「もぐもぐタイム」を見学できる場所は、「ほっきょくぐま館」の建物内の水槽前。あまり広い場所ではないので、多くの人が入ることはできません。そのため入場制限があり、10分少々見学をしたら次のグループへ場所を譲ることになっています。しかも、ホッキョクグマがいつまでも食事をしているわけではないので、早めに行かないと終わっていた…ということも。
ここの「もぐもぐタイム」を見学するなら、スタート時間よりも前に行くほうが確実です。

「ほっきょくぐま館」には、さらにおすすめの見学ポイントがあります。屋外の放飼場を闊歩しているホッキョクグマを、「シールズアイ」というカプセルの中から覗き見することができるのです!


アザラシの円柱水槽、旭山動物園に来たらこれは見なきゃ!

館内からはガラス越しに巨大な水槽の中を泳ぐアザラシの姿を眺めることができます。水槽の底からのびる細い水路が、水面近くまでのびる円柱水槽へと続いています。
アザラシは哺乳類なので、息継ぎのため上下運動をするという習性を利用した仕組みで、下から上へ、上から下へと、頻繁にアザラシが通り過ぎていく様子を眺められます。

「マリンウェイ」は大人気のスポットなので、常にたくさんの人たちがまわりを取り囲んでいます。少しでも空いている時間を狙うなら、アザラシの「もぐもぐタイム」の直後!


「もぐもぐタイム」は外の放飼場で行われるので、開催中アザラシは水槽内にあまりいません。つまり、この時に館内へ入ってもアザラシの姿をあまり見られないので、中はガラガラ。ところが、「もぐもぐタイム」が終了するとアザラシたちはみな一気に水槽に戻ってくるので、終了直後のタイミングを狙って「マリンウェイ」を見に行くと、比較的ゆったり眺められる可能性が高いのですよ。
もう一つの注目スポット、「ぺんぎん館」へ
毎年雪が降り積もった時期に開催される「ペンギンの散歩」は有名。写真などを見たことがあるという方も多いのでは!?


雪がない時期でも、愛くるしい姿や生き生きと泳ぐ姿を間近で見ることができます!


「ぺんぎん館」のビューポイントは、360度見渡せる水中トンネル!

「ぺんぎん館」をゆったり見学できる狙い目タイムは、近隣の「あざらし館」や「ほっきょくぐま館」で「もぐもぐタイム」が開かれている時間帯。
「もぐもぐタイム」を取るか、ペンギンを取るか、悩ましいところです。訪れた日の「もぐもぐタイム」が何時に開催されるか次第、ですかね~。
ただ、冬の「ペンギンの散歩」は、極寒の中にもかかわらず散歩ルート脇でかなり早くから待ち構えている人が多数います。間近で見たい方は覚悟を決めて(!?)、早めにビューポイントを確保したほうがよいかもしれません。
休憩や昼食、お土産のおすすめはこちら!

悩むのが、昼食のタイミング。「もぐもぐタイム」など見どころの時間を外してランチタイムに食事したいと、誰もがそう考えます。どうしても昼食場所は時間帯により込み合ってしまいます。
レストランでゆったり食事をしたいのなら別ですが、限られた時間で少しでも多くの動物たちの姿を見たいのなら、手軽にぱっと食べられるものか、テイクアウトできるものがおすすめです。

動物園中央食堂ではラーメンや豚丼などが食べられますが、おすすめは「もぐもぐランチパック」。「ジンギスカンから揚げ丼」「いも豚丼」「いも豚すき焼き丼」の中から1つ選べ、可愛らしいお弁当箱がついてくるというものです。店内で食べてもよいですし、テイクアウトして外のベンチや芝生で食べるのも気持ちがよいですよ。お弁当箱はお土産に。
さらにもっと軽食なら、「エゾ鹿入りメンチカツ」もおすすめ!手軽に食べられるファストフードです。

ただし、テイクアウトした食事を動物たちの目の前で食べるようなことは当然NG。人間の食べ物の匂いで動物たちを刺激してしまってはいけません。
中央食堂に隣接して中央売店があります。こちらでは、旭山動物園限定のお菓子やグッズなど、お土産を買うことができます。


「バナナクッキー」は、個別包装になっていてシェアしやすいのが人気のようです。グッズでの一番人気は、おもに学生さんの間で実用性があるというこちら。

ほかにも、可愛らしいデザインのお菓子やグッズがたくさん!休憩しつつ、お気に入りを探してみてくださいね。
旭山動物園の原点を見学

木々が生い茂る施設全体を網で囲み、水鳥たちが自由に飛び回れるようにしています。
中に入ると、森の中の川辺を散策している気分!とても網の中にいるとは思えない、自然豊かな環境です。




「ととりの村」のオープン後、「ぺんぎん館」や「あざらし館」など、毎年少しずつ新施設がオープンし、年々来園者数が増えていきました。今では、国内外から多くの観光客が訪れる、北海道の定番人気スポットです。
今回紹介した施設は、園内のほんの一部。生き生きとした姿を見せる数々の動物たち、新たに誕生した動物の赤ちゃんたちがたくさんいます。
世界中からたくさんの人たちが訪れる日本最北の動物園。「もぐもぐタイム」の時間をチェックしつつ、じっくり見学してみてください!きっと新たな発見、新たな出会いがありますよ。
旭川市旭山動物園
北海道旭川市東旭川町倉沼
[開園日] 夏期開園: 9:30~17:15(入園は16:00まで)、冬期開園:10:30~15:30(入園は15:00まで)※詳細はHPをご確認ください
[休園日]12月30日~1月1日 ※開園日と休園日は年度により多少前後します
[料金]入園料大人(高校生以上)1,000円(税込)、中学生以下無料
0166-36-1104

川島信広
トラベルライター・温泉ソムリエ・イベントオーガナイザー/横浜市出身、札幌市在住。北海道内の全市町村を趣味で訪ね歩くうちに北海道の魔力に惹かれ、都内での雑誌の企画営業と執筆業務を経て北海道へ移住し独立。紙媒体やweb媒体などで主に観光や旅行、地域活性をテーマにした取材執筆と企画・編集を手がける。スイーツ好きの乗り鉄、日光湿疹と闘う露天風呂好き。
また、本記事に記載されている写真や本文の無断転載・無断使用を禁止いたします。
この記事の関連ご当地情報
旭川・富良野・美瑛で体験できるプラン
-
オンライン予約OK
【美瑛】普段は入れないパッチワークの丘へ! 感動景色のフット…
約3時間|5,500円(税込) / 人
旭川・富良野・美瑛
-
オンライン予約OK
【美瑛】映画のワンシーンのような小麦畑! 小麦刈り体験&美瑛…
約2時間|5,000円(税込) / 人
旭川・富良野・美瑛
-
オンライン予約OK
【北海道 東川町】忠別川(ちゅうべつ川)ラフティング 旭川か…
約3時間|6,000円(税込) / 人
旭川・富良野・美瑛
-
オンライン予約OK
【北海道 富良野】空知川(そらち川)ラフティング☆大雪山を源…
約3時間|6,600円(税込) / 人
旭川・富良野・美瑛
-
オンライン予約OK
【北海道 富良野】ファミリーラフティング☆美しい富良野の山々…
約3時間|6,000円(税込) / 人
旭川・富良野・美瑛