モナコ、香港、そして長崎!世界新三大夜景都市に認定された長崎の夜景に魅せられる

2016.07.07

平成24(2012)年、香港・モナコにならび「世界新三大夜景都市」に、さらに平成27(2015)年には、「日本新三大夜景都市」に認定された長崎の夜景。今や、長崎市の主要な観光コンテンツとして人気です。今回はそんな世界トップクラスを誇る長崎の夜景を色んな場所からご紹介。美しい夜景をじっくりお楽しみください。

世界新三大夜景都市に認定された香港、モナコ、そして長崎

日本最大かつ世界でも最大規模のネットワークを誇る「一般社団法人 夜景観光コンベンション・ビューロー」が主催した「夜景サミット2012 in 長崎」において、長崎が香港・モナコにならんで「世界新三大夜景都市」に認定されました。さらに、「夜景サミット2015 in 神戸」では全国にいる約4,500名の夜景鑑賞士による投票が行われ、長崎、札幌、神戸が「日本新三大夜景都市」に決定。投票数は、長崎が1位、次いで札幌、神戸だったそうです。

まるで夜の街にひっくり返した宝石箱…!
長崎市の夜景がこんなにキレイなワケ

多くの人を魅了する長崎市の夜景。
その美しさには理由がありました。

それは、長崎市が“坂の街”であるから。

長崎市は長崎港をぐるりと取り囲むように山が連なります。なので長崎市は坂が多く、長崎港を中心の底にしたすり鉢のような地形になっているのです。
そのことで2つの利点が生まれました。

まず1つは、高台から街並みを見下ろせる夜景スポットが市内に多く点在すること。普通の街だと、高台と言われるスポットが限られてしまいますが、すり鉢状の長崎市はあちこちが高台(!)。それこそ、住んでいる場所が高台だったりするので、自宅から夜景が眺められる、というのも“長崎市あるある”だそうです。

そしてもう1つは、斜面に住宅が建っていることから、光が立体的に見えること。
家やマンションの灯りや道路の電灯など、生活の灯りが斜面にも点在するため、オレンジや白、赤などの光が密集して立体的に見えるのです。

坂道ばっかりの街って大変だなぁ、と思っていたらそんなメリット(?)があったとは!

1,000万ドルの夜景と謳われる
THE王道!稲佐山公園展望台

そんな長崎市の夜景スポット、場所によって見える夜景も見え方も異なるんです。

そして一番の夜景スポットと言えば、ココ。
標高333mと東京タワーと同じ高さの稲佐山山頂からは、360度の大パノラマで長崎の夜景を眺められます。車でも展望台に行けますが、ぜひお勧めしたいのがロープウェイ。小さなゴンドラから眺める夜景は素晴らしいの一言ですよ。
▲ロープウェイは「淵神社駅」から

今回は、昼間のロープウェイで山頂へと向かいます。
長崎ロープウェイでは、「淵神社駅」から山頂の「稲佐岳駅」までを結ぶ、約5分間の空の散歩が楽しめます。平成28(2016)年の2月に、稲佐岳駅の耐震化工事&バリアフリー工事が終わり、淵神社駅も全面リニューアルしたばかり。淵神社駅は壁面をガラス張りに、そして待合室も広々と、開放的な造りになっています。
さて、いよいよゴンドラへ乗り込みます。
ゴンドラには「夜景レディ」と呼ばれるガイドさんが添乗し長崎市を案内してくれます。
ゴンドラデザインは、世界的工業デザイナーの奥山清行(きよゆき)氏が率いる「KEN OKUYAMA DESIGN」によるもの。このゴンドラには最大限に景色を楽しめる仕掛けがたくさん!

山側に向かう窓面は空を見上げられるように天井の一部にまで伸び、市街地側の窓面は大きくカーブを描くことで街並みを遮ることなく見渡せるように設計されています。
2台あるゴンドラには一般公募により付けられた「星のしずく」と「月のしずく」という名前もあります。空から舞い降りてきた“しずく”をイメージしたとのこと。
何ともロマンチックですねぇ~。
▲ガイドしてくださった夜景レディの原口さん

時速18kmでゆっくりと進む、5分間の空の旅。
もう、空に浮かんでいるような心地です!スコーンと抜けた空の向こうに雲仙普賢岳や天草灘まで見渡せ、下を見れば長崎市街地。昼でこれだけの感動ですから、夜の感動は計り知れません!
▲ゴンドラから眺める長崎市街地
▲夜は雰囲気も一変!光の海をゴンドラで渡っているかのよう
「稲佐岳駅」に到着したら、「稲佐山展望台」まで徒歩で5分ほど。途中ビューポイントもありますよ。展望台へと続く道は、夜になると頭上が虹色やブルーに輝く「光のトンネル」になります。
▲絶景ビューが楽しめる昼間の景色が一変し…
▲夜は、ライトアップされ幻想的な「光のトンネル」に

「稲佐山展望台」は、市街地側に張り出した円柱形の建物。
屋上部分は、外周の防護柵にも透明素材を使用したり、床面にLEDの照明を埋め込んだりと、より幻想的に景色が楽しめる造りになっています。
▲昼の爽快な景色も素敵ですが…
▲夜の幻想的な景色は格別です!
▲夜景を眺めてロマンチックなひとときを
▲展望台の2階には「ひかりのレストラン」もあり、夜景を見ながら食事ができます

また、展望台1階にある「ハートツリー」と「プロミスハート」が、カップルに人気。「ハートツリー」は大小のハートを積み重ねたツリー状のモニュメントで、「稲佐山に来ました」など、数種類あるメッセージの中から1つを選択すると台座の電光掲示板に表示できるもの。「プロミスハート」は、願い事やメッセージを書いたプレートを結びつけることができるモニュメント。プレートは1枚100円(税込)で販売していますよ。
▲左が「ハートツリー」、右が「プロミスハート」

上から見下ろす?横から眺める?
長崎の夜景はどっちもOK!

前述したように長崎市はすり鉢状の地形になっているので、至る所に夜景スポットが点在。稲佐山展望台のように上から見下ろす夜景もあれば、真横から眺める夜景スポットもあるんです。そこで上からと横から、2パターンの夜景スポットをいくつかご紹介します。
まずは上から見下ろす夜景スポット。

鍋冠山公園展望台

標高169mの鍋冠山(なべかんむりやま)山頂にあり、左手に長崎港を、そしてそこから右側に広がる市街地の夜景を一望できる鍋冠山公園展望台。「日本夜景遺産」に認定されており、長崎湾を往来する船や造船所、対岸の稲佐山や女神大橋などのパノラマ夜景が楽しめます。女神大橋を間近に眺められる夜景スポットとしても人気。グラバー園から徒歩10分ほどの場所にあるので、合わせて楽しむのもお勧めです。

風頭公園展望台

長崎駅から車で約20分ほど、幕末の風雲児・坂本龍馬の像がある風頭(かざがしら)公園では、展望台はもちろん、龍馬像がある場所や芝生広場からも夜景鑑賞できます。一番奥に見えるのは稲佐山のロープウェイ。眼下に見下ろす手前の市街地から女神大橋、長崎港を望みます。道が少しわかりにくく、長い坂道を歩いて上らねばならないのですが、市街地の煌びやかな光を一番多く感じられるスポットです。
なかなか味わえないのが横から眺める夜景。
街並みや女神大橋、長崎港などを真横から眺める夜景スポットはこちらの2つ。

立山公園展望台

市街地から山手に進んだ場所にある立山(たてやま)公園は、長崎港を正面に据え、街の灯りを間近に感じられる場所です。街並みが生み出す色とりどりの光と、凛と佇む女神大橋の美しい姿が見どころです。桜の名所として有名で、春には美しい夜桜も鑑賞できます。

長崎水辺の森公園

長崎港のほど近く、「長崎水辺の森公園」は「大地の広場」と「水の庭園」に分かれ、2004年度グッドデザイン金賞を受賞した公園。ここから眺める夜景は、また一風変わっています。目の前に広がるのは、長崎港を往来する船舶の灯りや奥に見える稲佐山のホテルや住宅の灯り。青くライトアップされた「水の庭園」のプロムナードも一見の価値ありです。
最後にこんな夜景も一興。
光の中をドライブなんていかがでしょう?
長崎港に分断された長崎市の南部と西部を結ぶ「女神大橋」は、平成25(2013)年に「夜景コンベンション・ビューロー」より、「日本夜景遺産(ライトアップ夜景遺産)」に認定されている夜景スポット。車で走れば光に包まれているような感覚に。橋の上からは市街地の灯りが海にキラキラと反射された幻想的な景色を楽しめます。ただし、「女神大橋」の上は駐停車禁止なので、車窓を流れる一瞬の美しさを楽しんでくださいね。近隣の駐車場に停めれば歩いて渡ることもできますよ。
長崎の夜景、いかがでしたか?
長崎市は山や展望台などの夜景スポットに行かなくても、市内の至る所で美しい夜景が見られるのも魅力。でもせっかくなら、上から、横から、さまざまな角度から見て、お気に入りのポイントを見つけませんか。夜景が楽しめるホテルやレストランなどもたくさんあるので、そちらも合わせて、きらめく夜の世界にどっぷり浸かってください。
桑野智恵

桑野智恵

フリーの雑誌ディレクター/ライター。福岡生まれ、福岡育ちの博多女。3つの出版社を渡り歩き、雑誌編集歴はや17年。九州の温泉地・観光地はお任せ。2歳娘の子育てをしながら、旅行情報誌を中心に活動中です。

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