グルクン、ヤシガニ、イラブ汁…珍しい沖縄の魚介を求めて地元居酒屋「めんそーれ」へ

2016.07.06 更新

沖縄に行っても地元の海鮮料理を好んで食す人はあまり多くないかもしれません。インパクトのある見た目や聞き慣れない名前に、戸惑う人もいるのではないでしょうか。しかし、沖縄通に言わせれば、食わず嫌いらしいのです。ならば実際に味を確かめてみよう!というわけで、沖縄でしか食べられない魚介を多く提供する「めんそーれ」というお店に行ってきました。

沖縄で珍味を食べるならココ!
仰天食材オンパレードの郷土料理店

沖縄通曰く、沖縄の海鮮料理はビックリな見た目だけど、見た目を裏切るほどの美味しさで、驚きが二度あるそうです。というのも、沖縄の海では森から流れ出る栄養をたっぷり含んだ水により、良質なプランクトンが育っているから。それを食べる沖縄の魚たちも良質というのです。
▲一見普通のお店「めんそーれ」。さてさて…どんな珍味に出会えるのでしょう

ゆいレール「旭橋(あさひばし)駅」から徒歩2分と近い「めんそーれ」は、沖縄でしか食べられない海鮮メニューが豊富なお店。ヤシガニやセミエビなど珍味と呼ばれる魚介を1年中食べられる沖縄でも数少ないお店です。沖縄の魚介の魅力、見当もつきませんがちょっと楽しみです。
▲入口を入って早速ビックリ!体調40cmはあろうかというアルマジロのような生き物(手前)が出迎えてくれます(正解はセミエビです)
▲大人の顔ほどの大きさがある魚がズラリ。左は赤マチ(ハマダイ)、右は沖縄を代表する魚のイラブチャー(アオブダイ属ヒブダイ)
▲活気ある店内。どんな料理なのかわからないメニューがあちこちに貼られています

「ヤシガニ」を食べて納得
沖縄の魚介は、沖縄のお酒によく合う

▲ヤシガニ(100g税別1,000円)

まずは、沖縄地方でないと食べられないというヤシガニを注文。すると板前さんが奥の冷蔵庫からおもむろにヤシガニを取り出し、まな板の上でオリジナル(?)の工具を使ってバキバキッと音を立ててさばき始めました。あっという間にバラバラになるヤシガニ…

お皿の上にキレイに盛り付けられ、カウンターの席に到着。ルックスは巨大化したヤドカリのようにも見えます。
▲ヤシガニの殻は超堅いっ。店員さんに食べ方のコツを教わりチャレンジ
▲殻を割ってみると身がビッシリで美味しそう!
▲昆布だしのきいた甘酢をつけていただきます

ひと口食べてみると…おおっ!旨みが濃いです。カニに比べると身の隅々まで味があり、身がしっかりとしていて、噛めば噛むほど味がするという感じです。昆布だしのきいた甘酢が、ヤシガニの旨みを爽やかに引き立ててくれます。
甘みよりも旨みが強いため、キリッとした泡盛やさっぱりとしたビールなど、沖縄のお酒との相性もピッタリ!お酒が進んでしまいそうです!!
▲このとおりミソもビッシリ!
▲ミソは、甘みだけでなく旨みもしっかりとあって美味
▲食べ終わった殻でお汁を作ってもらいました。ヤシガニ自体の味が濃いだけあって、いい出汁が出ています
▲ちなみに、生きているヤシガニはこんな感じです。ちょっとコワイ

沖縄に来たら必ず食べたい!
伊勢海老級の美味しさの「セミエビ」

▲刺身盛り合わせ(100g税別2,000円、200gより注文可)とセミエビ(100g税別2,000円)。中央のセミエビは伊勢海老のお化けと思えるくらい巨大!

次に、先ほど入口で遭遇したセミエビをお刺身でいただくことにしました。見た目は高級な伊勢海老のようですが、いったいどんな味なのでしょう…
▲食べてみてビックリ!!

甘みと旨みが強く、身に弾力があるため噛むほどに口いっぱいに味が広がります。粘り気もあり、美味しさが口の中でずっと続く…ああ、飲み込みたくない!
甘みが強く身が柔らかい伊勢海老に比べ、セミエビは全体のバランスが良い印象です。セミエビの美味しさに脱帽。ある意味、伊勢海老を超えているかもしれませんよ、これは。
▲見よ、この大きさっ!伊勢海老より大きく身もブリンブリンです

聞けば、セミエビは沖縄で1年中捕れるそうです。東京にもわずかに出回っているそうですが、もっと流通してもいいはず。

オーナーの友利英伸(ともりえいしん)さんに「こんなに美味しいなら、県外に積極的に出荷すればいいのに」と言うと、「こんなに美味しいから沖縄県民はなるべく県外に出したくないんです、値段も上がってしまでしょうし」と言われてしまいました。

確かに…県外に出したら、伊勢海老と同じ“高級海老”の運命をたどってしまいますよね、きっと。ならば、沖縄に来たら絶対にセミエビを食べよう!と思わず心に誓っていました。そのくらい感動した逸品でした。

「グルクン」っていったい何?
名前から推測できない沖縄の魚たち

▲グルクンのから揚げ(税別700円)

さらにグルクンをから揚げでいただきました。「グルクン」とはタカサゴの別称で、沖縄の県魚ということもあり沖縄県民にとっては身近な魚のようです。可愛らしい名前ですが、庶民派の魚という点とこの見た目は、ちょっと「鯵(アジ)」に似ている気がします。
▲甘酢餡が絡まっています

早速食べてみると…うん、鯵っぽい。でも鯵より味も身もしっかりとしています。旨みが凝縮されているような感じでしょうか。なるほど、これは毎日飽きずに食べられそうですね。
▲骨せんべいつき!これはすかさずビールですね
▲グルクン⇒ビール⇒グルクン⇒ビール。無限のラリーです。オリオンビール(生/税別700円)

お酒好きにはたまらない!
目移りしてしまうほど種類豊富なドリンク類

「めんそーれ」は沖縄の海鮮料理だけではありません。店内は見渡す限り沢山のお酒の瓶、ツボ、樽!お酒好きなら目移りしてしまうほど豊富な品揃えです。
▲サワーから泡盛まで地酒がズラ~リ。(1杯・税別600円~)
▲オリオンビールだけでなく、地ビールも種類豊富です。ニヘデビール/左:ソフトタイプ、右:ハードタイプ(各・税別700円)
▲漬け込んだ手作りのお酒もあります!(1杯・税別600円~)

沖縄と言えば…山羊!
そして締めは…ヘビ!!

「うちは、魚介だけじゃないですよ」
と友利オーナーに勧められて登場したのは山羊刺し。当然ですが、ヤギのお刺身です。沖縄の人がヤギを食べることは知っていましたが…ちょっとビックリしてしまいました。

でも食べてみると、鶏のお刺身のようにあっさりしていて美味しい。ラム肉のようなクセがありますが、食べすすめると慣れるくらいです。これを食べると精がつくそうで、沖縄の人々は夏の暑さを食べ物で乗り切っているんだなぁと感じました。
▲山羊刺し(税別1,500円)と3年熟成の古酒、琉球泡盛くら(1瓶・税別3,500円)は最高の相性

そしてそして…噂のイラブ汁!
イラブとは蛇です、ウミヘビです。こればっかりは味の想像ができない…
▲薬膳イラブ(税別2,500円)。精力増進に効果があるそうです

恐る恐る食べてみると、意外にも身はふっくらとしていて上品な味。まるでうなぎのようです。お汁の味も、うなぎ屋さんの肝吸いのようにあっさりしています。臭みも一切なし。沖縄の人はこんな美味しいものを食べているなんて、羨ましいです。

他のお店のイラブ汁は燻製の食材を使用するそうですが、「めんそーれ」では新鮮なイラブを生で使用し、塩味のみで仕上げるというこだわりよう。それ故に、味付けがお塩だけなんて信じられないほど深みのある味わいです。食材の良さもすごいですが、沖縄のお塩もやっぱりすごいのかもしれませんね。
▲沖縄在住のカメラマンも「こんなに美味しいイラブ汁は初めて」と絶賛していました
▲ちなみに、こちらが生きているイラブです…とびきり美味しいなんて想像つきませんね

食わず嫌いは「損」
沖縄にはまだまだ美味しいものがたくさん!

▲オーナーの友利さん(前左)と店員のみなさん。質問攻めの私たちに、親切に教えてくださいました!

今回、沖縄の海鮮料理を食べてみて、いろんな驚きがありました。見た目とは裏腹に、味が濃厚だったり、とっても繊細だったり。嬉しい発見でした。そして何より、暑い沖縄での滞在中に精力がつくというのはありがたい。それぞれの料理に合わせ、沖縄のお酒を選んで飲むという楽しみも知ってしまいました。他にも気になるメニューが沢山あり、季節によってメニューも変わるそうなので、何度来ても楽しめそうです。

沖縄に来たら魚介にも注目!
旅行初日の夜に、食べて飲んで元気をチャージすれば、きっと次の日の足どりが軽くなりますよ。
堤 亜紀子

堤 亜紀子

ディレクター&コピーライターとして、広告代理店に長年勤務。退職した現在も、広告制作のため日本各地を駆け巡る。進学や教育、旅行、結婚といった、人生を豊かにするための情報発信が得意分野。趣味は、グルメ、現代アート、旅行、映画、ファッション、恋愛についてSNSに書き込むこと。(制作会社CLINK:クリンク)

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