めくるめくヨーグルトの世界!ブルガリア大使館公認店「ソフィア」へ/東京で楽しむ世界の料理Vol.12

2016.07.17

フランスで最も権威ある美食ガイドにて、世界一のグルメ都市として評価されている東京。世界各国津々浦々、あらゆるジャンルの料理が集まっています。それも、現地の味わいを完全に再現していたり、もはや本場よりもクオリティが高かったり。海を越えて異郷の地へ出向かずとも、ここ東京は素晴らしい美食との出会いであふれているのです!

濃厚で、ほのかな酸味が美味しいヨーグルト。今や世界各国で愛される食材ですが、ヨーグルトと聞けば、一番にイメージするのはブルガリアでしょうか。バルカン半島に位置するこの国は、世界トップクラスのヨーグルト消費国。一人あたりの年間消費量は約30kgにもなるのだそう。
そんなヨーグルト大国・ブルガリアにはどんな料理があるのか気になるところです。

ということで、今回訪れたのは京橋にあるブルガリア料理店「ソフィア」。なんとこちらは、ブルガリア大使館公認のお店なのだとか。期待が高まりますね。

“薔薇とヨーグルトの国”ブルガリアの魅力溢れる店内

世界中の美味しい料理が集う東京駅。その八重洲口から京橋方面に3分程歩いたところにお店はあります。2階の入り口にはブルガリア出身の大関「琴欧洲」のサイン入りパネルも。本場ブルガリア人も認める料理、これはもう間違いない!
扉を開けるとそこには素敵な空間が広がっていました。木のあたたかみを感じる店内のところどころには、絵本のページのようなパーテーションが。ブルガリアの民族衣装を着た人物の絵画のように見えますが、実はこれ、大きな刺繍なんです。可愛さとカラフルさに目を奪われます。
こちらは色とりどりの窓ガラスが美しい窓側の席。壁にはブルガリア語で店名「ソフィア」と書かれています。ソフィアとは、ブルガリアの首都の名前。バルカン半島の中心に位置するこの都市は、交通の要として栄えたヨーロッパ最古の都市のひとつで、その歴史は数千年に及ぶのだとか。

このお店のテーブルクロスやソファーカバーは本国から取寄せたもの。素朴で可愛らしい模様が織り込まれています。壁には、国花であり特産の一つでもある薔薇の花が飾られています。
他にも店内には、小物や絵、民族衣装を着た人形などがたくさん。なんだか、本当にブルガリアのお宅にでも訪れたようなワクワクした気分になります。
お店の入り口付近に飾られているのは、ブルガリアの伝統的な陶器「トロヤン焼き」。その歴史は、紀元前にブルガリアの地に住んでいたトラキア人の時代にまで遡ると言われています。「トロヤンの雫」とも称される鮮やかな雫型の模様が特徴的ですね。

奥が深い、バリエーション豊かなヨーグルト料理

さて、それではさっそくお料理をいただきましょう。本日ご用意していただいたのは、こちら。ブルガリアの伝統的な料理の数々です。
まずは、ブルガリアの代表的なヨーグルトスープ「タラトル」(540円・税込)から紹介します。ヨーグルトにニンニクやきゅうり、ディルという香草、塩、胡椒、水、牛乳を加えたもので、家庭によって若干味付けも変わります。ブルガリア版・お味噌汁のようなものですね。
さっぱりした味わいの冷たいスープがとても美味しい!ニンニク、きゅうりなどと一緒に水分や塩分をしっかりとれるため、夏バテにも効きそうですね。

次にいただいたのが、ヨーグルトのサラダ「スネジャンカ」(940円・税込)。
こちらもブルガリアでは定番の料理です。「スネジャンカ」とはブルガリア語で“白雪姫”という意味。雪のようにまっしろな見た目がとても綺麗です。下におかれたチコリの葉がまるでドレスのドレープのよう。

見た目からは想像がつきませんが、こちらの料理は先ほどご紹介した「タラトル」と全く材料が同じ。タラトルがヨーグルトを水や牛乳で薄めているのに対し、スネジャンカはヨーグルトをカーゼでつつみ、一日かけて水分を抜きます。

いただいてみると、まるで濃厚なチーズのよう。クリーミーで深みのある味わいです。こちらは、下のチコリの葉と一緒に食べたり、パンにつけて食べたりする人も多いのだそうです。
▲まるでデザートのような美しい見た目

続いて、ブルガリアのおふくろの味「カヴァルマ」(1,800円・税込)をいただきます。
「カヴァルマ」は、パプリカ、ニンニク、じゃがいも、豚肉などを土鍋で煮込んだトマトベースの料理。「チューブリツァ」と呼ばれる香辛料が入っており、スパイシーないい香りがします。これは古代ローマから胡椒の代わりとして使われており、ブルガリア料理には欠かせないスパイスなのだそうです。

まずは、そのまま一口。野菜の旨味と程よく効いたスパイスがやみつきになりそう……。よくみると、じゃがいもやパプリカの他にもインゲンやひよこ豆、マッシュルームなどたくさんの野菜が入っています。
卵をくずすと、よりまろやかでコクのある味わいが楽しめます。ヨーグルトのイメージが強かったブルガリア料理ですが、煮込み料理のレベルもかなりの高さです。

また、お店にはヨーグルトを使ったオリジナルカクテル、珍しいローズワインやブルガリアワインなどが種類豊富に用意されています。ラインナップは時期によって変わるそうなので、その時のオススメを聞いてみましょう。
▲珍しいブルガリアスパークリングワイン(グラス680円、ボトル4,500円※ともに税込)
デザートメニューには、ヨーグルトを使用した「壺入りアイス」などがあります。

さいごに、ブルガリアの国花としても有名な薔薇のジュースをいただきました。薔薇の香りと味わいがしっかり感じられます。
▲「ブルガリア産飲むバラジュース」(628円・税込)

こちらのお店では、ブルガリアの民族楽器ガドゥルカの生演奏会も開催されています(演奏日は要確認)。多種多様なブルガリア料理で至福のひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか?
立岡美佐子

立岡美佐子

編集プロダクション・エフェクト所属の編集者&ライター。好きなものは、旅行とごはん。おいしいものやステキな景色のためならば、日本といわず世界各国どこへでも! 住まい、旅、食、街などジャンルを問わず執筆中です。 編集:山葉のぶゆき(エフェクト)

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