日本屈指の絶景&パワースポット!能登のランプの宿で贅沢癒し旅

2016.07.31

海に囲まれた石川県能登(のと)半島の最先端珠洲(すず)岬には、自然界のパワーが集まると言われている強力なパワースポット「聖域の岬」があります。その岬を含む一帯は、約450年も続く秘湯の一軒宿「よしが浦温泉 ランプの宿」の敷地。特別な立地に建つこのお宿は、同じ石川県の金沢市からでも車で3時間近くかかりますが、全国から多くの人が訪れています。それほどまでに人の心を捉えてやまない魅力とは何か?実際に体感してきました!

▲館内の至る所にランプを用いていることから「ランプの宿」と呼ばれているそう(写真提供:よしが浦温泉 ランプの宿)

珠洲岬の海辺ギリギリに建つ「よしが浦温泉 ランプの宿」は、天正6年(1578年)の創業で、もともとは刀禰(とね)家が営んでいた廻船問屋。大型の和船である千石船が出入りするほどの豪商でした。その港は現在よりもさらに絶壁の入り江だったそうです。刀禰家への出入りは陸路からは難しかったため、ほとんど船を使って海から出入りしていたと言われています。

あまりにも入り江ギリギリで背後が崖という立地上、全面的な改装工事ができず、少しずつ部分的に改築を重ねてきました。そのため約450年経った今でも、母屋の柱は当時のままだったり、鴨居の段差があったりと往時の趣を感じられます。
▲崖上から見る「よしが浦温泉 ランプの宿」

お宿へ行くには崖上にある駐車場から専用の送迎車に乗り、急な坂道を下っていきます。駐車場からは宿泊者以外立ち入り禁止なので、車を降りるとプライベート感あふれる非日常の滞在が始まります。

日本海の情景を独り占めできる「波の離宮」

お宿の客室は一般、露天風呂付、露天風呂付離れの3タイプで13部屋あり、全室オーシャンビュー。中でも1度は泊まってみたいのが、露天風呂付きの離れ「波の離宮」です。
▲まるで水に浮かんでいるような「波の離宮」(写真提供:よしが浦温泉 ランプの宿)

2007年にリニューアルした2階建てメゾネットタイプの特別室「波の離宮」の客室数は、わずか4室。ひとつひとつの棟の作りが能登地方に伝わる「船屋」の形をイメージしています。
▲幻想的な「波の離宮」の部屋付露天風呂(写真提供:よしが浦温泉 ランプの宿)
▲「波の離宮」のテラスデッキ(写真提供:よしが浦温泉 ランプの宿)

海を目前にした「波の離宮」は周りをぐるっとプールで囲まれていて、夜には幻想的に照らし出されます。そのプールにせり出すようにして、各部屋には露天風呂とオープンデッキがあり、プールの水色と海の紺色の対比を美しく演出します。
特にこの部屋から眺める日本海の朝日が、キラキラと海原を照らしていく様子は、心が洗われるようで、お宿に宿泊してこそのお楽しみです。
▲「波の離宮」の部屋内観(写真提供:よしが浦温泉 ランプの宿)

部屋にはテレビがないので、存分に日本海の景色や波の音を楽しめます。
▲「波の離宮」の各部屋をつなぐ真っ赤な漆塗りの廊下にもランプがたくさん!昼でも存在感があります

数年前まで電気が通っていなかったため、創業からそれまで館内の灯りは全てランプだったそうです。電気が通るようになった現在も、約50個のランプの灯火は炎から電気へと変えてそのまま使用しているとか。夕暮れから廊下をはじめ、客室、風呂など館内の至る所でランプが灯り、幻想的な雰囲気を演出します。

貸切露天風呂は一棟丸ごと!

「波の離宮」の隣には、プールの中央に浮かぶように貸切露天風呂「波の湯」(有料/50分税込3,000円)があります。
独立一棟型の貸切風呂なので、大切な人と絶景を心ゆくまで満喫できます。また、「波の湯」とは別に、本館内に男女別の大浴場もあります。
▲夜の「波の湯」外観。横の階段から2階のテラスへ登れます(写真提供:よしが浦温泉 ランプの宿)
▲夕暮れには温泉のライトアップと海のブルーが絶妙なコントラストに(写真提供:よしが浦温泉 ランプの宿)

絶景を独り占めできる「波の湯」は、朝、昼、夜でそれぞれ異なった雰囲気を楽しめるのが魅力。天井はガラス張りで、開放感たっぷりの露天風呂から見えるのは海と空だけ。日中は透明な入り江を眼前で眺められますが、夕暮れから夜にかけてのライトアップはとてもロマンチックです。

本館のお部屋からも日本海を一望

本館の客室も8室全てがオーシャンビューで、うち4室は露天風呂付きです。
▲落ち着きのある露天風呂付き本館客室(写真提供:よしが浦温泉 ランプの宿)
▲お部屋の露天風呂でさざなみの音を聞きながら、ゆったりとお湯を楽しんで(写真提供:よしが浦温泉 ランプの宿)

大浴場でも特別なひとときを体感

本館内の大浴場もまた幻想的。洞窟をイメージしている作りとなっていて、とても非日常的です。男女いずれも露天風呂があり、ランプの灯りを感じながら海と一体になったような不思議な気分に浸れます。
▲女性大浴場の露天風呂(写真提供:よしが浦温泉 ランプの宿)

温泉の泉質はナトリウム塩化物泉で、体の芯まで温まり、保湿効果も期待できるので湯あがりの肌はしっとりすべすべ。露天風呂から日本海を眺めていると、日々の煩わしさがお湯にとけて流れていきそう。能登独特のスローな時の流れを感じながら温泉を楽しめるのが、このお宿の魅力でもあります。

ちなみに「よしが浦温泉 ランプの宿」には腐らない水(鉱泉)と言われる「百年水」が湧いています。明治22年(1889年)に汲んで保管したところ、現在も飲めるという検査結果が出ました。とても貴重な水ゆえ、なんと約1億2,000万円もの価値がついているというから驚きです!
▲和洋折衷の彩り豊かなお料理。写真は夕食の先付の一例(写真提供:よしが浦温泉 ランプの宿)

食事は、朝夕ともに本館の食事処でいただきます。奥能登の新鮮な魚介がふんだんにあしらわれ、海の幸がメインのお料理がおなかいっぱい味わえます。お宿手作りの岩のりの佃煮も美味で、ごはんが進みます。また、別料金で能登牛ステーキ(税込7,000円)や極上天然磯アワビ料理(税込20,000~30,000円)なども注文できます。

ちなみに、11月上旬から2月末までの期間は、加能(かのう)ガニ料理が味わえる特別宿泊プランが登場します。きれいな海水と地下水、そして地元の天然塩で釜茹でされた加能ガニは、カニ本来の美味を堪能できますよ。
▲冬、石川のカニ漁解禁期間のみいただけるカニ料理の一例(写真提供:よしが浦温泉 ランプの宿)

満腹のおなかをさすりながらもう一度お風呂に入れば、満天の星空とさざなみの音に包まれる贅沢さも堪能できます。「よしが浦温泉 ランプの宿」で、忙しい日々に疲れた心がじんわりと癒されていくのを感じてみてください。

お宿から日本三大パワースポット「聖域の岬」へ

「よしが浦温泉 ランプの宿」の建つ珠洲岬は地球規模での気流、暖流、海流の融合エリアで、自然界のパワーが集まり宿る場所と言われています。そして宿の敷地内には日本三大パワースポットのひとつと言われる「聖域の岬」もあります。
お宿へ続く道とお宿へは宿泊者しか入れませんが、「聖域の岬」のエリアは有料で入ることができるので、多くの人が訪れています。
▲珠洲岬の広域空撮。写真中央に位置するのがランプの宿(写真提供:よしが浦温泉 ランプの宿)
▲お宿の上にある崖上の駐車場を降りるとすぐに目に留まる石彫モニュメント
▲石彫モニュメントから覗くと、まるで一幅の絵のよう(写真提供:よしが浦温泉 ランプの宿)

石彫モニュメントは印象的なので、ここで記念写真を撮る人も多く見られます。四角の穴からは、絵や写真を見る感覚でお宿や岬の景色が楽しめます。
▲空中展望台「スカイバード」(入場料大人1名税込500円)

ぜひ体感してほしいのが「スカイバード」からの眺望!宿泊者も宿泊料とは別に入場料が必要ですが、より見晴らしのいいところからお宿と海を見渡せます。
なお、この先に「聖域の岬」があるため、ここで入場料を払うことで「聖域の岬」へも行くことができます。
▲「スカイバード」には海抜30mの展望スポットがあり、足下にはお宿が広がります
▲「スカイバード」の先には「聖域の岬」へと続く道が伸びています
▲「聖域の岬」はとても静かで小さな岬。潮風に吹かれ続けた1本の木が印象的

「聖域の岬」は出雲の国引きの神話にも登場するほど古くから知られた岬で、1970年頃まで刀禰家専用の「望む気が備わる」と言われる小さな瞑想の祠「望気楼(ぼうきろう)」が建っていました。天正年間(1650年頃)に刀禰家がこの土地で廻船問屋を営んでいた際、「無事に航海できるように」等の祈りを捧げて宴を開き、強運を得たと伝えられています。
▲崖上に張り出した個室「望気楼」。ここから絶景を独り占めできます

現在、祠はありませんが、石彫モニュメント横に「望気楼」の名を冠した貸し個室があります。(1棟1時間利用 税込1,000円)
▲「望気楼」の床はハンモックのように吊られているので、ゆらゆら揺れます
▲「望気楼」から見た、日本海を独り占めしたかのような雄大な景色

お宿と「聖域の岬」を含むこの辺りの岬の景色は、見方が変わると感じ方も変わるもの。さまざまな角度から見て、深呼吸して、パワーチャージされていくのを感じてみてくださいね!

「青の洞窟」や「みかづきヶ浜」でもパワーチャージ

「聖域の岬」のほかにも、ステキなパワースポットがあります。そのひとつが縁結びや金運、学問など7つの願いが叶うと言われている神秘のパワーホール「青の洞窟」です。
3年前までは船でしか行けず、「よしが浦温泉 ランプの宿」の宿泊者のみ行くことができましたが、多くの人に神秘の洞窟を体感してほしいという思いから横穴を開通。現在は誰でも地上から坂道を下って「青の洞窟」に行くことができます。(入場料大人1名 税込1,500円※スカイバードとセット)
▲「青の洞窟」へ続く横穴。洞窟まではかなり急な坂道のため、履きなれた靴がおすすめ
▲「青の洞窟」内。季節と時間などのタイミングが合えば、紺碧の青色に染まる様子が見られます(写真提供:よしが浦温泉 ランプの宿)

横穴を抜けるとすぐに「青の洞窟」内です。内部は岩をくりぬいたようなドーム状のため、打ち寄せる波の音が洞窟内に響き、神秘的な雰囲気で満たされています。入ってすぐ左には、日本海へと続く小さな洞窟があり、ここが青色に染まることから「青の洞窟」と名付けられたそうです。

また、洞窟内の壁際には小石が敷かれています。パワーホールの中にあるため、その小石はパワーストーンとしても珍重されているようです。なお、持ち帰りは不可で、駐車場傍の売店で販売されています。

このほかにもお宿の反対側にやぶ椿の原生林があり、そこを抜けた先にはプライベートビーチ「みかづきヶ浜」があります。
▲名前通り三日月の形をした小さな浜
▲空の色を映したような透き通った海水
▲浜辺にはかわいい貝殻がたくさん!

みかづきヶ浜もまた「よしが浦温泉 ランプの宿」の敷地であり、パワースポットの一部。そのためここで拾える砂や貝はパワーサンド、パワーシェルとして聖域の力を感じられそうです。こちらは1つ、2つならお持ち帰り可能だそうです。

「よしが浦温泉 ランプの宿」は、日常を忘れさせてくれる贅沢な空間と景色がひろがり、幻想的なランプの灯火がさらにロマンをかき立ててくれます。
さらに聖域の岬や周辺スポットから受けるパワーを感じると、この旅が忘れられないものになるはず。ゆっくり流れる時間と雄大な自然に心身ともに癒され、非日常で贅沢な休日をぜひ過ごしてみてください!
SARYO

SARYO

石川県の温泉地として名高い南加賀在住のライター・エディター、時々シナリオライター。北陸の地域情報誌に10年勤めていた経験と、国内も国外も興味津々な好奇心をフル活用し、さまざまな情報をお届けします。歴史、神社仏閣、旅、温泉に強く、利用者と同じ目線を重視するスタイル。

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