日本屈指の絶景&パワースポット!能登のランプの宿で贅沢癒し旅
海に囲まれた石川県能登(のと)半島の最先端珠洲(すず)岬には、自然界のパワーが集まると言われている強力なパワースポット「聖域の岬」があります。その岬を含む一帯は、約450年も続く秘湯の一軒宿「よしが浦温泉 ランプの宿」の敷地。特別な立地に建つこのお宿は、同じ石川県の金沢市からでも車で3時間近くかかりますが、全国から多くの人が訪れています。それほどまでに人の心を捉えてやまない魅力とは何か?実際に体感してきました!※本記事の情報は取材時点のものです。最新情報は直接施設にお問い合わせください。

珠洲岬の海辺ギリギリに建つ「よしが浦温泉 ランプの宿」は、天正6年(1578年)の創業で、もともとは刀禰(とね)家が営んでいた廻船問屋。大型の和船である千石船が出入りするほどの豪商でした。その港は現在よりもさらに絶壁の入り江だったそうです。刀禰家への出入りは陸路からは難しかったため、ほとんど船を使って海から出入りしていたと言われています。
あまりにも入り江ギリギリで背後が崖という立地上、全面的な改装工事ができず、少しずつ部分的に改築を重ねてきました。そのため約450年経った今でも、母屋の柱は当時のままだったり、鴨居の段差があったりと往時の趣を感じられます。

お宿へ行くには崖上にある駐車場から専用の送迎車に乗り、急な坂道を下っていきます。駐車場からは宿泊者以外立ち入り禁止なので、車を降りるとプライベート感あふれる非日常の滞在が始まります。

日本海の情景を独り占めできる「波の離宮」

2007年にリニューアルした2階建てメゾネットタイプの特別室「波の離宮」の客室数は、わずか4室。ひとつひとつの棟の作りが能登地方に伝わる「船屋」の形をイメージしています。


海を目前にした「波の離宮」は周りをぐるっとプールで囲まれていて、夜には幻想的に照らし出されます。そのプールにせり出すようにして、各部屋には露天風呂とオープンデッキがあり、プールの水色と海の紺色の対比を美しく演出します。
特にこの部屋から眺める日本海の朝日が、キラキラと海原を照らしていく様子は、心が洗われるようで、お宿に宿泊してこそのお楽しみです。

部屋にはテレビがないので、存分に日本海の景色や波の音を楽しめます。

数年前まで電気が通っていなかったため、創業からそれまで館内の灯りは全てランプだったそうです。電気が通るようになった現在も、約50個のランプの灯火は炎から電気へと変えてそのまま使用しているとか。夕暮れから廊下をはじめ、客室、風呂など館内の至る所でランプが灯り、幻想的な雰囲気を演出します。
貸切露天風呂は一棟丸ごと!
独立一棟型の貸切風呂なので、大切な人と絶景を心ゆくまで満喫できます。また、「波の湯」とは別に、本館内に男女別の大浴場もあります。


絶景を独り占めできる「波の湯」は、朝、昼、夜でそれぞれ異なった雰囲気を楽しめるのが魅力。天井はガラス張りで、開放感たっぷりの露天風呂から見えるのは海と空だけ。日中は透明な入り江を眼前で眺められますが、夕暮れから夜にかけてのライトアップはとてもロマンチックです。
本館のお部屋からも日本海を一望


大浴場でも特別なひとときを体感

温泉の泉質はナトリウム塩化物泉で、体の芯まで温まり、保湿効果も期待できるので湯あがりの肌はしっとりすべすべ。露天風呂から日本海を眺めていると、日々の煩わしさがお湯にとけて流れていきそう。能登独特のスローな時の流れを感じながら温泉を楽しめるのが、このお宿の魅力でもあります。
ちなみに「よしが浦温泉 ランプの宿」には腐らない水(鉱泉)と言われる「百年水」が湧いています。明治22年(1889年)に汲んで保管したところ、現在も飲めるという検査結果が出ました。とても貴重な水ゆえ、なんと約1億2,000万円もの価値がついているというから驚きです!

食事は、朝夕ともに本館の食事処でいただきます。奥能登の新鮮な魚介がふんだんにあしらわれ、海の幸がメインのお料理がおなかいっぱい味わえます。お宿手作りの岩のりの佃煮も美味で、ごはんが進みます。また、別料金で能登牛ステーキ(税込7,000円)や極上天然磯アワビ料理(税込20,000~30,000円)なども注文できます。
ちなみに、11月上旬から2月末までの期間は、加能(かのう)ガニ料理が味わえる特別宿泊プランが登場します。きれいな海水と地下水、そして地元の天然塩で釜茹でされた加能ガニは、カニ本来の美味を堪能できますよ。

満腹のおなかをさすりながらもう一度お風呂に入れば、満天の星空とさざなみの音に包まれる贅沢さも堪能できます。「よしが浦温泉 ランプの宿」で、忙しい日々に疲れた心がじんわりと癒されていくのを感じてみてください。
お宿から日本三大パワースポット「聖域の岬」へ
お宿へ続く道とお宿へは宿泊者しか入れませんが、「聖域の岬」のエリアは有料で入ることができるので、多くの人が訪れています。



石彫モニュメントは印象的なので、ここで記念写真を撮る人も多く見られます。四角の穴からは、絵や写真を見る感覚でお宿や岬の景色が楽しめます。

ぜひ体感してほしいのが「スカイバード」からの眺望!宿泊者も宿泊料とは別に入場料が必要ですが、より見晴らしのいいところからお宿と海を見渡せます。
なお、この先に「聖域の岬」があるため、ここで入場料を払うことで「聖域の岬」へも行くことができます。



「聖域の岬」は出雲の国引きの神話にも登場するほど古くから知られた岬で、1970年頃まで刀禰家専用の「望む気が備わる」と言われる小さな瞑想の祠「望気楼(ぼうきろう)」が建っていました。天正年間(1650年頃)に刀禰家がこの土地で廻船問屋を営んでいた際、「無事に航海できるように」等の祈りを捧げて宴を開き、強運を得たと伝えられています。

現在、祠はありませんが、石彫モニュメント横に「望気楼」の名を冠した建物があります。


お宿と「聖域の岬」を含むこの辺りの岬の景色は、見方が変わると感じ方も変わるもの。さまざまな角度から見て、深呼吸して、パワーチャージされていくのを感じてみてくださいね!
「青の洞窟」や「みかづきヶ浜」でもパワーチャージ
3年前までは船でしか行けず、「よしが浦温泉 ランプの宿」の宿泊者のみ行くことができましたが、多くの人に神秘の洞窟を体感してほしいという思いから横穴を開通。現在は誰でも地上から坂道を下って「青の洞窟」に行くことができます。(入場料大人1名 税込1,500円※スカイバードとセット)


横穴を抜けるとすぐに「青の洞窟」内です。内部は岩をくりぬいたようなドーム状のため、打ち寄せる波の音が洞窟内に響き、神秘的な雰囲気で満たされています。入ってすぐ左には、日本海へと続く小さな洞窟があり、ここが青色に染まることから「青の洞窟」と名付けられたそうです。
また、洞窟内の壁際には小石が敷かれています。パワーホールの中にあるため、その小石はパワーストーンとしても珍重されているようです。なお、持ち帰りは不可で、駐車場傍の売店で販売されています。
このほかにもお宿の反対側にやぶ椿の原生林があり、そこを抜けた先にはプライベートビーチ「みかづきヶ浜」があります。



みかづきヶ浜もまた「よしが浦温泉 ランプの宿」の敷地であり、パワースポットの一部。そのためここで拾える砂や貝はパワーサンド、パワーシェルとして聖域の力を感じられそうです。こちらは1つ、2つならお持ち帰り可能だそうです。
「よしが浦温泉 ランプの宿」は、日常を忘れさせてくれる贅沢な空間と景色がひろがり、幻想的なランプの灯火がさらにロマンをかき立ててくれます。
さらに聖域の岬や周辺スポットから受けるパワーを感じると、この旅が忘れられないものになるはず。ゆっくり流れる時間と雄大な自然に心身ともに癒され、非日常で贅沢な休日をぜひ過ごしてみてください!
よしが浦温泉 ランプの宿
石川県珠洲市三崎町寺家10-11
[宿泊料金]一般客室(1室2~3名利用)20,000円~/1名、露天風呂付客室(1室2~5名利用)33,000円/1名、露天風呂付離れ(1室2~5名利用)52,000円~/1名、※いずれも1泊2食付、サ込、税別(季節やプランにより異なるので、直接お問い合わせください。)
※聖域の岬をはじめここで紹介したスポットは全て「よしが浦温泉 ランプの宿」の敷地内です(スポット入場料金は宿泊料金とは別途要)
0768-86-8000

SARYO
石川県の温泉地として名高い南加賀在住のライター・エディター、時々シナリオライター。北陸の地域情報誌に10年勤めていた経験と、国内も国外も興味津々な好奇心をフル活用し、さまざまな情報をお届けします。歴史、神社仏閣、旅、温泉に強く、利用者と同じ目線を重視するスタイル。
また、本記事に記載されている写真や本文の無断転載・無断使用を禁止いたします。
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