大迫力の放水は圧巻!日本一の高さを誇る黒部ダムを楽しみつくす

2016.09.08

富山県と長野県のほぼ県境に、雄々しい姿で静かにたたずむ黒部ダム。日本一の高さを誇る186mのダムから水煙をあげながらの放水は必見です!ダム展望台、遊覧船ガルべなど、色々なスタイルでの黒部ダムの楽しみ方をご紹介します。

アーチ式ドーム越流型の黒部ダムは、総貯水量約2億立方メートルという日本最大級の水力発電ダム。昭和31(1956)年から7年の間、513億円もの費用と延べ約1,000万人の労力をかけ完成しました。昭和39(1964)年から、黒部ダムの観光が可能になり、今では年に100万人以上訪れるほどに!毎年4月中旬~11月30日の期間のみ観光できます。

日本唯一の存在「トロリーバス」に乗り、黒部ダム駅へ

黒部ダムへ行くには、長野県大町市にある「扇沢(おうぎざわ)駅」から「黒部ダム駅」までをトロリーバスで移動します。
関電トンネルと立山トンネルでしか運行されていない日本唯一の存在だというトロリーバス。 普通のバスとは違って、ガソリンではなく道路の上に張られた架線からの電気を動力として走るのだそう。フロントガラスからトンネル内の雰囲気をたっぷりと味わうことができる、前の座席に座るのがおすすめ。
▲トロリーバスはこの後トンネルの中へ。扇沢駅→黒部ダム駅 大人1,540円(往復 2,570円)、小人770円(往復1,290円)※いずれも税込
▲トロリーバスのトンネル内車道

約16分で黒部ダム駅に到着!黒部ダム駅はトンネルの中にあります。トロリーバスを降りるとひんやりとした空気が体感できます。ジメジメとした感覚もなく、トンネルの中とは思えないほど空気が澄んでいるように感じられます。

ここで黒部ダムへの経路は左右2つに分かれます。左は60段の階段で約5分でダムえん堤に行くことができ、右は220段の地中階段でその先にはダム展望台があります。楽をして左の道を選択したいところですが、ダム展望台からはより壮大な景色が見られる!…とのことなので、右の220段を上ります。
▲220段の地中階段の途中でパチリ
▲黒部ダム駅では「破砕帯」の湧き水が

220段の地中階段の途中には、後立山連峰の地中深くからしみ出したアルプスの天然水が湧き出ています。破砕帯とは、岩盤の中で岩が細かく砕け、その隙間に地下水を大量に含んだ軟弱な地層のこと。

清らかな湧き水で喉を潤せば、体の中から浄化される気分になり一気にクールダウン。ひしゃくが置いてあるので、自由に飲むこともできます。階段を上ってきた疲れをサッと洗い流してくれるような爽快感に、偉大な自然の恵みを感じます。

220段の先の展望台で黒部ダムを眺める

▲階段を上った先に表れるダム展望台

220段の地中階段を上りきると、ダム展望台にたどり着きます。標高1,508mのダム展望台は、黒部ダムを見下ろせる絶好のポイント。ダム展望台には、休憩所や喫茶コーナーもあるので、ダムを見下ろしながらゆっくり休むこともできますよ。
長い階段を上ったあとに見る壮大な景色は圧巻です。
▲遠くまで広がる大自然の景色に溶け込むダムの姿

目の前にそびえる立山連峰をはじめ、大自然のパノラマを存分に楽しむことができます。運が良ければ、晴れた日の午前中には大きな虹を見ることもできるのだとか。
▲ダム展望台にも湧き水を発見!

ダム展望台にも、破砕帯の湧き水がありました。真夏でもとびきりの冷たさで、ひんやりと美味しいです。ここにもひしゃくが置いてあるので、自由に飲むことができますよ。

続いてダム展望台から外階段を下りながら、目の高さで変わる風景をじっくりと楽しみます。結構な体力を使うので、小刻みに休憩しながら上るのがおすすめ。長い階段も意外な名物スポットとなっています。
▲側壁伝いに長い階段が続きます
▲25tケーブルクレーンとコンクリートバケット

外階段の途中には歴史を感じる展示もあります。こちらはダム建設時に使われた巨大コンクリートバケットと滑車。
いかにコンクリートをたくさん運ぶか考えた結果、バケット本体の厚みを薄くして容積を増やすといった試みが行われたそうです。これほど巨大なバケットは珍しいので撮影スポットとしてもおすすめです。

いよいよダムの放水が目の前に!

これは新展望広場からの眺め。ここからでも充分迫力がありますが、2016年の春には、新展望広場の先に観光放水がより間近に体感できるスポットが誕生。
▲新しくできた鑑賞スポット。大迫力の放水が目の前に!

1.5m以上のバルブから出る放水をほぼ真横から見ることができます。
▲どうですかこの大迫力!

なんと毎秒10トン以上もの水を吹き出しているのだとか!その水しぶきが下から噴き上げミストシャワーとなって、とっても涼しく気持ちいいです。放水のゴォーッという音にも感動!
▲新展望広場にはゆったりとできるベンチも
▲新展望広場内の特設会場では、黒部ダム建設の様子や歴史をパネルや映像で見ることができます

戦後日本の復興を支える壮大なエネルギーを作るという大きな目標に向けて始まった黒部ダム建設には、延べ約1,000万人の労力と7年という時間が費やされ完成に至るまでの様々な物語を見ることができます。

遊覧船に揺られ、湖上から黒部ダムと雄大な景色を満喫

▲黒部湖遊覧船ガルベ

展望台からの眺めを堪能した後は、黒部湖遊覧船「ガルべ」に乗って湖上クルーズを楽しみます。目の前に迫る北アルプスと、雄大に広がる黒部の大自然を満喫しながら、湖上から黒部ダムを眺めることができます。
最高標位1,448mの黒部湖を30分かけて一周するガルベは、日本で最も高所を運航する遊覧船でもあるのだそう。運行期間は6月1日~11月10日(税込1,080円)。たくさんの階段をのぼったあとに、休憩がてらゆったりとクルージングするのもいいですね。
▲展望デッキに立てば、爽快な風と水しぶきを感じながら周囲の自然が楽しめます

黒部ダムレストハウスで、「黒部ダムカレー」を食べよう!

お腹が空いたら、黒部ダムレストハウスでブレイクタイム。お食事やお買いもの、休憩の場所だけでなくトイレや記念室も併設されているレストハウスは、黒部ダムを眼下に望み、美しい絶景を見ながら食事ができるとあって大人気のスポットです。
2階お食事コーナーでは、名物「黒部ダムカレー」が味わえます。
▲黒部ダムカレー(税込1,080円)。スコップ型スプーンには「黒部ダム」の刻印が!

ダム建設時、厳しい寒さの中で工事に挑む人々の胃袋を満たしたのが少し辛めのカレーでした。
今では黒部の景色を一皿に表現する「黒部ダムカレー」として、ご当地グルメとなっています。ホウレン草を使った少し辛めのグリーンカレーはダム湖を、トッピングのヒレカツは、流木とガルベ(遊覧船)を、地元のひとめぼれを使用したライスはダムを表現しているそうです。
ダム建設のシンボルとなる、スコップ型スプーン(税込680円)は売店で買うことができます。
▲レストハウスの外で販売している「木いちごのソフトクリーム」(税込350円)

人気メニューの木いちごのソフトクリームは、こちらのオリジナルの味。ミルクと木イチゴの優しい甘さが美味しい!ダムを眺めながら食べる、つめたいソフトクリームは格別です。
▲黒部ダムマスコットキャラクター「くろにょん」

ダムえん堤や新展望広場では、黒部ダムマスコットキャラクター「くろにょん」がお客さんをおもてなしすることも。訪れる人とふれあい、歓迎してくれる姿がとっても可愛い!

黒部ダムの見どころは、色々な角度によってダムの表情が違って見えること。季節によって変わる、さまざまな景色とともにダムの魅力を感じることができます。時間が許す限り、隅々まで散策して、お気に入りの観覧スポットを見つけてみてください。
(写真提供:株式会社関電アメニックスくろよん観光事業部)
辻 有那

辻 有那

石川県・富山県で発行する地域密着型フリーマガジン『Favo』で編集ページを担当。読者の方が笑顔になれるような文章を書くことを心掛けています。

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