珍列車「会津浪漫号」とネコ駅長に会える会津鉄道の旅!/古谷あつみの鉄道旅 Vol.6

2016.07.31 更新

不思議なコンビで巡る、古谷あつみの鉄道旅の6回目は、会津鉄道へ!福島県会津地方の東部を走る会津鉄道には、お座敷、トロッコ、展望車が1本の列車で楽しめる「お座トロ展望列車」や、人気の「ネコ駅長」など見どころがたくさん!前回の磐越西線(ばんえつさいせん)に引き続き、鉄道ライターの土屋武之さんと、鉄道カメラマンの衣斐隆(えびたかし)さんと一緒に巡ります。

前回の磐越西線の旅では、鉄道ライターの土屋武之さんに勝負を挑み、乗り鉄も撮り鉄も楽しめ、勝負は私の勝ち!と思っていたのですが、土屋さんにはまだ考えがあるみたいです…。

今回の見どころはここ!

1.フリーきっぷを存分に使う旅!
2.AIZUマウントエクスプレス号の旅
3.どこか懐かしい会津高原尾瀬口駅と、隠れた鉄道の歴史
4.衣斐カメラマンの駅撮り講座!
5.お座トロ展望列車「会津浪漫号」を堪能
6.日本でも珍しい駅舎の湯野上温泉駅
7.みんな大好き!芦ノ牧温泉駅の名物、ネコ駅長!

1.フリーきっぷを存分に使う旅!

会津鉄道は福島県の西若松駅と会津高原尾瀬口駅を結ぶ第三セクター鉄道。けれども、JR会津若松駅へ列車が乗り入れていて、JRとの乗り継ぎも便利です。
今回は、快速「AIZUマウントエクスプレス号」で出発です!

この列車で注目してほしいのは、行先が東武鉄道の日光駅になっていること。
「AIZUマウントエクスプレス号」は、会津若松から会津鉄道を経由して、さらに野岩鉄道(やがんてつどう)、東武鬼怒川線へと直通し、東武日光駅まで1本で行けちゃう列車なのです。浅草方面へは、途中の下今市駅で乗り換えになりますが、JR会津若松駅から浅草駅まで、ゆっくりローカル線の旅!なんていう楽しみ方もあるんですよ。車窓も美しく、鉄道ファンだけでなく多くの観光客にも人気のルートなのです。
今回は、そのなかでも会津鉄道に注目!一日かけてゆっくりと、その魅力に迫ります。
古谷「ふふふ!今日は、『コロプラ☆乗り放題きっぷ』を使いますよ!」
土屋「僕はいらないよ。」
古谷「え…。何でですか。お得じゃないですか!」
土屋「君は忘れたのかい?僕は、昨日から2日間有効の、『週末きっぷ』を持っているんだよ。」
古谷「そうでした!わぁ!ずるい…。」

前回の磐越西線の旅で土曜日に週末きっぷを使い、東京から来た土屋さん。しかも、週末きっぷは、会津鉄道の西若松~会津田島間もフリーエリアに入っている(会津田島~会津高原尾瀬口間の運賃は別払いが必要)ので、土屋さんはきっぷを買う必要がなかったのです。なんてこった…。
▲AIZUマウントエクスプレスで、会津若松駅から出発!

対する私が使ったのは、「コロプラ☆乗り放題きっぷ」。このきっぷは、会津鉄道の乗り放題きっぷと、携帯電話ゲームのコロプラのなかで使えるカードがセットになったものです。
もちろん、ゲームに参加しなくても、きっぷは買えるので、会津鉄道に一日乗るには、かなりお得なきっぷです。

例えば、西若松~会津高原尾瀬口間が片道1,870円、往復すると3,740円ですが、コロプラ☆乗り放題きっぷは3,100円。しかも、乗り放題なのでとってもお得ですよね!

2.AIZUマウントエクスプレス号の旅

▲AIZUマウントエクスプレス号は、リクライニングシートを装備。特急ではなく快速なので、乗車券だけで乗ることができます。座席と窓が合っていないので、眺めがいい席を選びたいもの

土屋「AIZUマウントエクスプレス号は、車体はほかの車両と同じなんだけど、長距離列車用に内装を豪華にしてあるんだ。」
古谷「ほんとだ。リクライニングシートの間隔と窓枠が微妙に合ってないですね。」
土屋「車窓が綺麗に見える右側で、眺めがいい席を選んで座るといいよ!」
古谷「座席選びも慎重に!ですね。」
土屋「コツがわかってきたようだね。西若松からが会津鉄道だ。案内や車内販売などを担当するアテンダントさんも乗ってくるよ。」
▲AIZUマウントエクスプレス号は、会津地方と観光地・日光を結んで走ります

会津高原尾瀬口までは、50kmほどを約1時間で走る小旅行です。
会津鉄道は鉄橋が多く、春~夏にかけての車窓は、緑のトンネルと鉄橋からの絶景の繰り返しで、見ていて飽きません。

古谷「なんだか、こんなに綺麗な景色のなかをゆっくり走るなんて、贅沢な時間の使い方ですよね。」
土屋「そうだね。春は、この沿線では桜が多く咲いているし、冬は雪景色だ。僕は初夏が一番好きだけれど、どの季節も雄大な景色が見られるんだよ。」
古谷「時間があれば、各駅に降りてみたいですね。」
▲観光列車らしく、AIZUマウントエクスプレス号の車内では、会津のPR活動を展開!2016年のテーマは「お酒のおとも」。車内販売で地酒や地元名産品を買うことができます

古谷「あら!日本酒の試飲ですって!」
会津鉄道の人「お酒のおともリレーです!ぜひ飲んでください!」

「お酒のおともリレー」というとってもユニークなネーミングのこのイベント。地酒と、お酒に合う地元名産品を車内で紹介してくれます。
会津17市町村と会津鉄道が協力して地元をPRするもので、会津若松8時発と、東武日光11時37分発のAIZUマウントエクスプレス号にて、4月~11月の土日限定で開催されます。
2016年で4年目になる恒例のイベントで、毎年テーマを変えて行われています。

古谷「ふふふ。試飲もさせてくれるんですね。」
土屋「おいおい、取材中だぞ」
古谷「これも取材ですよ、取材!」
会津鉄道の人「毎週、会津17市町村のいろいろな地酒を載せていて、毎回違うお酒を楽しんでいただけます!」
古谷「あ~!美味しい。美味です、美味~!こうして地元PRだなんて、なんだかほっこりしますね。」
土屋「日本酒にニヤニヤしているうちに、会津高原尾瀬口に着くよ。」

3.どこか懐かしい会津高原尾瀬口駅と、隠れた鉄道の歴史

▲会津高原尾瀬口駅は、会津鉄道の終点。直通する列車は多いけれど、ここから南、新藤原までは野岩鉄道です

古谷「もう着いちゃったんですねぇ…。早かったです。」
土屋「駅舎もなかなか良いね。」
古谷「そんなに古くないはずなのに、どこか懐かしくてホッとする駅舎ですね。」
▲会津高原駅に隣接する「憩いの家」。駅前には尾瀬方面行きのバスも発着します

古谷「会津鉄道と、野岩鉄道の接続駅なんですね。隣接する会津高原駅プラザ憩いの家も合わせると、とっても立派です。」
土屋「憩いの家はバス待ちにはピッタリだね。ここから、いろんな所へバスで行けるんだ。」
古谷「尾瀬口ってことは、もしかして、ここから尾瀬へいけるんですか!?あの童謡が今、頭の中でグルグルしています(笑)」
土屋「そうだよ。あの尾瀬への玄関口の駅なんだ。」
▲壮大な鉄道計画は、会津鉄道と野岩鉄道に姿を変えて、一部が実現しました

土屋「野岩羽線(やがんうせん)計画は知っているかい?」
古谷「わかりません。でも、名前からして、奥羽本線方面へ鉄道を通す計画ですか?」
土屋「君にしては冴えているね。栃木県の今市から会津若松経由で山形県の米沢まで、幹線鉄道を通す計画が、明治時代からあったんだ。それが姿を変え、一部実現しているのが、今の野岩鉄道と会津鉄道なんだよ。」
古谷「そんな歴史があったんですね。」
土屋「こうしたローカル線は、観光路線としての側面と、地域の足としての側面、両方を持ち合わせているんだ。さぁ、ここからまた会津鉄道の列車で折り返して、駅撮り講座の会津田島駅へ行こう!」

4.衣斐カメラマンの駅撮り講座!

私たち3人は、会津鉄道の車両基地などがある主要駅、会津田島に到着しました。
ここで衣斐カメラマンから、お手軽な「駅撮り」のコツを教えてもらいます。

古谷「衣斐さん、よろしくお願いします!」
衣斐カメラマン「こちらこそ。会津田島の駅前にはSLが保存されていますから、まずはそれを撮りましょう!」
▲衣斐カメラマン撮影の「手堅い1枚」。柵を入れてしまいます

古谷「これですね…。でも、柵があって撮りづらいです。」
衣斐カメラマン「こういう時はね、まずは柵を入れちゃって、手堅い写真を1枚、そして、柵に近づいて撮りたい角度から1枚撮るんです。こんなふうにね。」
▲衣斐カメラマン撮影の「撮りたい角度からの1枚」

古谷「なるほど。手堅い1枚は、なぜ必要なんですか?」
衣斐カメラマン「どこで撮ったのか分かりやすくするのと、撮りたい写真が撮れなかった時のための保険ですよ~」
古谷「撮ってみます!」
▲私が撮影した「手堅い1枚」
▲私が撮影した「撮りたい角度からの一枚」

古谷「う~ん。やっぱり柵があると、なかなか難しいですね。」
衣斐カメラマン「次は、駅のなかで撮影してみましょう!」
古谷「どんどん撮りたいです!」
衣斐カメラマン「さて、この駅でポイントになるところはどこでしょう?」
古谷「花…ですかね。」
衣斐カメラマン「そう、花!さっそく撮ってみてください。磐越西線の時にもいいましたけど、周りには気を使ってね。」
▲撮影中の衣斐カメラマン

衣斐カメラマン「僕を撮ってどうするんですか!車両を撮ってください、車両を…。」
古谷「いや、なんだか面白かったので…。」
▲花を入れて車両を撮影。電車は東武鉄道から乗り入れてきたもの
▲衣斐カメラマンの、花を入れた車両写真
▲私が撮影した、花を入れた車両写真

古谷「花を入れるというのも、簡単そうで難しいですね。」
衣斐カメラマン「そうですね。ピントをどこに合わせるかで印象もまた違いますし。」
古谷「確かに、駅ではいろいろ試すのも良いですね。」
衣斐カメラマン「駅でも、手堅い写真は忘れずにね。」
▲私が撮影した手堅い写真。会津田島駅には会津鉄道の車両基地があります

古谷「ちょっと~!私の手堅い写真に衣斐さんが写り込んじゃったじゃないですか!」
衣斐カメラマン「あはは!そう、こんなふうに写り込まないように周りには気を配らないと!という事です!」
古谷「…。でも、停まっている列車を撮るだけでも、かなり難しいですね。」
衣斐カメラマン「そうですよ。列車もずっと停まっているわけではないので、時間にも気を配ってくださいね。」
古谷「衣斐さんの手堅い1枚はどんな写真ですか?」
▲会津田島駅に停車中の会津鉄道の列車。柵や標識も、うまく避けて撮りましょう。左が先代のお座敷車両(すでに引退)

古谷「わぁ!バッチリですね。ラッピング列車も福島に来た感じがして良いですね!」
衣斐カメラマン「広告など色々なラッピングがありますが、こういったラッピング列車は、旅の思い出にもなりますね。さぁ、お目当てのお座トロ列車が来ましたよ!」

5.お座トロ展望列車「会津浪漫号」を堪能

▲出発前にトロッコ車両の中で記念撮影。制帽や制服も貸してくれます

お座トロ展望列車「会津浪漫号」は、会津鉄道の名物列車です。その名の通り、お座敷車両、トロッコ車両、展望車両が揃っている珍しい列車で、沿線の絶景を楽しむにはもってこい。乗車券のほかに、乗車整理券(310円)を買えば乗れます。

なお、取材した時に乗車したお座敷車両は、2016年5月29日をもって定期運行を終了。引退しましたが、今後も展望車両の一部をお座敷に改造した車両と、トロッコ車両の2両での運行が続けられます。
▲お座敷車両は掘りごたつ風。大きな窓の外を会津の美しい風景が流れます

土屋「駅撮り講座のあいだに、駅弁を調達しておいたよ。駅弁はやっぱりお座敷で食べたいよね。」
古谷「さすがです!土屋さん!美味しそう!」
土屋「どれも、会津の駅弁だよ。」
▲お座トロ展望列車では、駅弁を広げて味わうことも自由自在

会津鉄道では、ソースカツ丼などの駅弁も人気。会津田島駅の売店で買うことができます。
なかでも名物駅弁「松茸二段弁当 南山のたび」(1,080円)は、二段式の豪華な弁当。松茸がふんだんに使用されている、充実した内容の弁当です。
▲右2つが「松茸二段弁当 南山のたび」。左上は「おふくろ弁当」(800円)。左下の「ソースカツ丼」は420円とリーズナブル

古谷「早速、いただきま~す!」
土屋「これだけ沢山あったら、みんなで回し食べしても良いね。」

古谷「お腹が一杯になったら、早くトロッコ車両へ行かなきゃですよ!」
土屋「忙しいヤツだな。」
▲トロッコ車両は窓ガラスがなく、開放的!

古谷「見てください!絶景ですよ!空中に浮かんでるみたい!かなり高いですね。」
▲途中、何回も鉄橋を渡り、スリル満点!

古谷「本当に鉄橋が多いです。どの鉄橋も景色が違って、楽しいです!」
土屋「鉄橋も多いけど、トンネルも多いんだ。このトロッコ車両はね、トンネル内でライトダウンするんだ。」
古谷「ライトダウンしたら、なにも見えないじゃないですか!」
土屋「見てからのお楽しみさ。さぁ、ライトダウンするよ。」
▲トンネル内ではアニメーションが映し出されます

古谷「きゃー!いろんな絵が浮かんできましたよ!」
土屋「トンネルの壁も見て。」
古谷「手作りのアニメだぁ!これなら、子供たちも大喜びですね!」

トンネルの壁に映し出されるアニメは、景色が見えないトンネル内でも楽しんでほしいと願う、会津鉄道の皆さんの心遣いです。

6.日本でも珍しい駅舎の湯野上温泉駅

古谷「そうそう、ちょっと見たい駅があるんです。降りましょう!」
▲塔のへつりは有名な観光地ですが、駅の入口の門もユニーク

古谷「塔のへつり駅の、この看板と写真をどうしても撮りたかったんです!」
土屋「それだけ!?せっかくだから、塔のへつりまで行って来れば?」
古谷「でも、次の列車まで時間がありませんよ!?」
土屋「大丈夫でしょう。僕はここで待っているよ。」
古谷「…。行ってきます。」

と、いう訳で土屋さんは駅に残り、私と衣斐さんで「塔のへつり」へ。
▲「へつり」とは、この地方の方言で川に迫った崖や急斜面のこと

塔のへつりは、国指定天然記念物。凝灰岩の川岸が阿賀川(あががわ)により浸食され、塔が並んでいるような景色が見ることが出来ます。車窓からは見えませんが、駅から徒歩3分ほどなので、立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
▲湯野上温泉駅は、全国でも珍しい茅葺き屋根の駅!さらに、意外なことに……

土屋「おぉ、早かったね。急いで歩いたから足が疲れただろう?次は湯野上温泉駅で足湯でもどうだい?」
古谷・衣斐カメラマン「賛成~!」
土屋「それに、なかなか見られない駅舎が見られるしね。」
古谷「茅葺き屋根の駅舎ですね!足湯もあるなんて、素敵…行きましょう!」
▲湯野上温泉駅には無料の足湯もあって、つかりながら列車が行き来する風景を眺められます
▲湯野上温泉駅で味わえる「ひやし甘酒」(100円)と、くるみようかん(1個60円)

足湯のあとは、駅スタッフさんお勧めの「ひやし甘酒」。疲れた体に手作りの甘酒の優しい風味がゆっくり染みわたります。
くるみようかんも手作りで、こちらも甘すぎず優しい味。茅葺き屋根の趣のある雰囲気にピッタリです。セルフサービスの無料のお茶も用意されています。
▲待合室には本物のいろりも…

いろりは、茅葺きの保護のため、夏場以外は毎日焚かれており、独特の燻されたようないい香りが駅構内に漂います。味のある深い色をしたケヤキの机やトチノキの椅子なども置かれ、いっそう雰囲気を良くしています。

この駅舎、聞いて驚き!なんと、1987(昭和62)年にできたそう。私と同世代じゃありませんか…この堂々とした雰囲気から、もっと歴史がある建物なのかと思っていたのでビックリです!

土屋「どうだい?湯野上温泉駅は。」
古谷「すごく雰囲気が良くて、時間の流れを忘れてしまいそうです。」
土屋「時間もあるし、ゆっくりと眺めると良いよ。」

列車の時間まで、しばらくくつろぎの時間。椅子に座って天井を見上げると、いろりの煙で燻され、独特の風合いの色味になった大きな梁があります。
目に入るもの全てが美しく、優しい時間に包まれるような感覚です。

7.みんな大好き!芦ノ牧温泉駅の名物、ネコ駅長!

古谷「さて、最後は?」
土屋「芦ノ牧温泉駅で降りるけど、君が好きそうな駅長がいる駅だよ。」
古谷「イケメン駅長でもいるんですか?」
土屋「…。」
▲駅スタッフの小林さんにだっこされる「らぶ」

芦ノ牧温泉駅で私たちを迎えてくれたのは、2代目名誉ネコ駅長の「らぶ駅長」。駅の顔として多くの人の心を癒してくれます。
ふだんは写真撮影不可ですが、今回は取材ということで、許可を得て写真を撮らせて頂きました。

らぶ駅長は2代目で、先代は「ばす駅長」。多くの観光客や地元の方の人気を集めていましたが、2016年4月、眠るように天国へ旅立ちました。
土屋「たかが猫、されど猫…。『ばす』の人気も絶大だったなあ。」
古谷「らぶ駅長も人気ですし、長生きしてほしいですね!」
▲私も、らぶを抱っこさせてもらいました!(ふだんは抱っこや、らぶの写真撮影は禁止です)

らぶ駅長は、駅スタッフの小林さん以外に抱っこされるのをとっても嫌がるそうなんですが、念願のツーショットです!抱っこしても、猫パンチされないのは、珍しいんですって。
でも…らぶ駅長、顔が嫌がってる?

土屋「さて、帰るか…。」
古谷「そうですね…。」
土屋「なんだか元気がない?」
古谷「違うんです。磐越西線も会津鉄道も皆さん優しくって、たった2日間だったのに大好きになってしまいました。帰るのが寂しくって。」
土屋「そうだね。会津は良いところだ。また来たらいいじゃないか。」
▲最後は西若松駅で、もうひとつの会津の鉄道、JR只見線の列車をお見送り。只見線は水害のため、一部区間で長期運休が続いています。いつの日か、また全線を旅することができる日がくることを祈って…

古谷「重大なことを思い出した!勝負の行方ですよ!」
土屋「あ、急に元気になった!そうだなぁ…。」
古谷「2日間、乗り鉄も撮り鉄もお腹いっぱい味わいましたよ!これは私の勝ちですよね!?衣斐さん!」
衣斐カメラマン「いやぁ、僕に振らないでくださいよ~…。」
土屋「こういうのはね、どっちが勝ちとかではないんだよ。」
古谷「いや、私の勝ちです!」
土屋「読者の方に、こういった旅の仕方があるよと提案できたし、勝負どうこうはいいじゃないの?」
古谷「たしかにそうなんですけどぉ…。うぅ…!次は絶対負けませんからね!」

負けず嫌いの私なので、こんな会話になってしまいましたが、今回は引き分けです。そう、読者の方に旅の提案ができて、本当に良かったです。
磐越西線の旅で詳しく書かせて頂きましたが、週末きっぷとレール&レンタカーきっぷでは、内容が大きく異なるため、皆さんがしたい旅の計画に合わせてきっぷを選んでみてください。

旅の計画の前には、みどりの窓口やJR各社のホームページをぜひ覗いてみてください。お得なきっぷが見つかるかもしれません。得したお金で、駅弁を買ったり、お土産を買ったり…ぐっと旅情が深まります。

さて、不思議なコンビで行く鉄道旅はまだまだ続きます。

次回、古谷あつみの鉄道旅 Vol.7は、北海道の道東、釧網(せんもう)本線へ!

※記事内の価格表記は全て税込です

土屋武之(鉄道ライター)

鉄道を専門分野として執筆活動を行っている、フリーランスのライター・ジャーナリスト。硬派の鉄道雑誌「鉄道ジャーナル」メイン記事を毎号担当する一方で、幅広い知識に基づく、初心者向けのわかりやすい解説記事にも定評がある。
2004年12月29日に広島電鉄の広島港駅で、日本の私鉄のすべてに乗車するという「全線完乗」を達成。2011年8月9日にはJR北海道の富良野駅にてJRも完乗し、日本の全鉄道路線に乗車したという記録を持つ、「鉄道旅行」の第一人者でもある。
著書は「鉄道のしくみ・基礎篇/新技術篇」(ネコ・パブリッシング)、「鉄道の未来予想図」(実業之日本社)、「きっぷのルール ハンドブック」(実業之日本社)、「鉄道員になるには」(ぺりかん社)など。

古谷あつみ(鉄道タレント・松竹芸能所属)

古谷あつみ(鉄道タレント・松竹芸能所属)

小学生の頃、社会見学で近くにある車両基地へ行き、特急電車の運転台に上げてもらったことがきっかけで、根っからの鉄道好きとなる。 学校卒業後は新幹線の車内販売員、JR西日本の駅員として働く。その経験から、きっぷのルールや窓口業務には精通している。 現在はタレント活動のほか、鉄道関係の専門学校や公立高校で講師をしている。2015年には、「東洋経済オンライン」でライター・デビューし、鉄道旅行雑誌「旅と鉄道」等で執筆活動中。

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