笠間の名物・笠間いなり寿司。蕎麦やクルミの変わりダネを楽しくおいしくいただけます

2016.08.15

創建は飛鳥時代の白雉2(651)年、日本三大稲荷にも数えられる笠間稲荷神社にちなんで、古くから名物として親しまれている「いなり寿司」。米の代わりに蕎麦を入れたオリジナルのスタイルやクルミや舞茸といった様々な具を楽しめる変わりダネなど、新しい「いなり寿司」との出合いが笠間にはありました。

参拝後の軽食やおやつに名物「笠間いなり寿司」を

▲様々なバリエーションが楽しめる「笠間いなり寿司」
日本三大稲荷の一つである笠間稲荷神社の創建は古く飛鳥時代の白雉2(651)年と伝えられています。以来、食物の神様、農業の神様として崇敬されてきました。

今でも日本全国から参拝客が訪れ、その数はなんと年間約350万人。
古くから、その参拝客に親しまれてきた名物が「いなり寿司」なのです。笠間稲荷の別名、胡桃下稲荷(くるみがしたいなり)にちなんで作られているクルミ入りのものや、蕎麦店がつくった蕎麦入りのものなどが提供されてきました。

お店に入ってちょっとつまむもよし、お土産にするもよし。様々なバリエーションが楽しめる名店がそろう中から、今回は3店舗をピックアップしてご紹介します。

創業118年の老舗「つの国や」。地元・笠間の味がつまった「いなり寿司」

▲地元の人はもちろん、県外からのリピーターも多く訪れています
江戸時代に経営していた商人宿からお食事処に鞍替えして2016年で118年。当初は丼物屋としてにぎわっていました。

戦後にラーメンを、先代の時にはお寿司を提供していたという「つの国や」。この歴史あるお店が作る「いなり寿司」には、地元の食材がふんだんに使われていました。
▲「いなり寿司」を提供する器は、先代がお寿司屋さんで使っていた歴史あるもの

お米も、お酒も、舞茸も、地元・笠間産

「つの国や」のいなり寿司は2種類。定番のお米で作ったいなり寿司と、笠間オリジナルの、お米の代わりに蕎麦を入れたものがあります。

お店の特徴は具材に舞茸が入っていることです。舞茸は地元の「飯村きのこ園」のものを使用。えぐみが少なく食べやすいのが魅力です。

また、舞茸を煮込むお酒も笠間産。お店からほど近い「笹目宗兵衛商店」から仕入れています。おいしいお酒を贅沢に使い、醤油とコクを出すためのザラメや三温糖で味付けした舞茸を、ご飯や蕎麦に混ぜたら油揚げで包みます。

「つの国や」の「いなり寿司」には笠間の味覚がたっぷりとつまっていました。
▲地元の舞茸やお酒がこの土地ならではの味を作り出します
▲参拝後のお土産としても人気です。6個入り900円、2個入り300円(ともに税込)

118年の味「天丼」と「ラーメン」も大人気

創業当時から作り続ける「天丼」や昔ながらの「ラーメン」も大人気です。

「天丼」は濃いめに作られたタレを少量だけ使い、天ぷらのサクサクの食感を残し、お米の味も楽しめるように工夫されています。

また、戦後から同じ味を守り続けている「ラーメン」は、醤油ベースのシンプルで飽きの来ない味。鶏と豚の出汁、そしてチャーシューをじっくりと時間をかけて煮込んだ醤油だれがロングセラーの秘密です。
▲創業当時の味を守り続ける人気メニュー「海老天丼」1,300円(税込)。濃いめのタレとサクサクの食感がたまりません。お味噌汁とおしんこ付
▲醤油ベースの「昔ながらのラーメン」。ほっとする味が人気でファンが多い。700円(税込)
▲笑顔いっぱいで出迎えてくれる女将の深作裕子(ふかさくゆうこ)さん。夫婦2人で老舗の味を守っています

「きむらや」親子2代のコラボレーションが生み出す絶品「そばいなり」

▲店頭で販売しているお土産用の「いなり寿司」も人気です
店名の由来は老舗パン屋さんの「木村屋」。店主・山口亘子(やまぐちのぶこ)さんの旦那さんが約60年前に「木村屋」からのれん分けしてパン屋を開業したのが始まりでした。

夫婦二人三脚でやってきたパン屋を時代の流れもあり30年程前に閉店し現在のお店に。参拝客に蕎麦やうどん、「いなり寿司」を提供しています。
▲人気の定食「ざるそば三色いなりセット」1,100円(税込)。3種類の「いなり寿司」は通常おまかせですが、混んでいない時間帯であればすべての種類の中から選ばせてもらえることも
名物「そばいなり」は、隣でフレンチレストランを営む息子さん夫婦が作るフレンチドレッシングと甘酢で味付け。少し酸味が効いていて、コクのある爽やかな味わいがクセになります。ザラメを使った甘めの味付けの油揚げとの相性もぴったりです。
▲親子2代のコラボレーションで作る絶品の「そばいなり」。息子さんが作るフレンチドレッシングと甘酢を混ぜたタレで味付けをし、キュウリをのせて完成!

全部で8種類!色々な味が楽しめる「いなり寿司」はお土産にぴったり

「きむらや」の特徴は豊富にそろういなり寿司の種類。「そばいなり」をはじめ、具材に笠間の名物でもあるクルミが入ったものや山菜入りの混ぜご飯など、亘子さんが手間暇かけて作る絶品の数々が他県から訪れるお客さんもリピーターになるほど虜にしています。
単品でもセットでもお持ち帰りができるので、お土産にもぴったり!
▲みょうが稲荷130円(税込)。酢漬けにしたミョウガを入れたさっぱりとした味わい
▲うめ稲荷130円(税込)。カリカリの梅がアクセントになった飽きの来ない一品
▲ゴマの風味が香る高菜のお漬物が入った高菜稲荷130円(税込)
▲そぼろ稲荷130円(税込)。合わせ味噌と砂糖で甘辛く味付けした肉そぼろと鮭フレーク入り
▲昆布出汁を使用し、砂糖、みりん、醤油、お酒で味付けしたレンコンを入れた、手間暇かかった優しい味のれんこん稲荷130円(税込)
▲まぜ御飯稲荷130円(税込)は、コウナゴと干しエビ、乾燥山菜と酢飯のまぜ御飯のいなり寿司。砂糖を入れた水で一晩戻し、甘辛く味付けしたシイタケと錦糸玉子が良いアクセント
▲くるみ稲荷130円(税込)。知る人ぞ知る笠間の名産、クルミの食感が楽しめる一品
▲おいしい「いなり寿司」を提供するために手間を惜しまず準備する店主の山口亘子さん(左)と山本さん

お酒の〆にも「いなり寿司」。レトロな雰囲気が楽しいバー「リバーサイドライラック」

▲ミラーボールが輝くレトロな雰囲気が人気のお店
ミラーボールが輝き、ベロアのソファが粋な雰囲気を醸すバー「リバーサイドライラック」。

おいしいお酒とマスターの池田さんの歌や踊りのショーを楽しんだ後の〆は、もちろん「いなり寿司」。

具はたっぷりのイクラやしその実、昆布の佃煮など、その日の食材とマスターの気分によって日替わりに。薄めに味付けされた油揚げに、具の味が引き立つ本格的な一品です。
▲具は日替わりで3種類。600円(税込)
▲充実したお酒の種類。季節に合わせたカクテルもマスターが作ってくれます
▲「サマーカクテル」(右)はウォッカをレモンジュースとソーダで割った爽やかな夏のカクテル。700円(税込)
▲歌や踊りを披露してくれるとってもお茶目でダンディなマスターの池田さん。70代には到底見えません
稲荷神社の門前町として栄えてきた笠間には、訪れる人を大切にし、おもてなしするお店がたくさん並んでいます。

お蕎麦や変わりダネの「いなり寿司」も手間暇かけて準備し提供していました。地元を愛し、続いてきたお店を守る人たちの気持ちが、「いなり寿司」をより一層おいしくさせているのだと思います。
中村豪太

中村豪太

国内旅行、海外旅行の広告に携わり約10年。ウエディングのプロモーション企画や広告制作にも携わる。

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