海峡の両岸で繰り広げられる関門海峡花火大会。夏の夜空を彩る華麗な花火の競演

2016.07.29

毎年8月13日に開催される「関門海峡花火大会」。大会名の通り、本州と九州を結ぶ関門海峡で行われ、全国第3位(九州では1位!)の観客動員数(約115万人!)を誇る中国地方と九州を代表する花火大会の1つです。そんなに大混雑するならうんざり…?いえいえ。一度見たら「また来年も!」となる人多数!毎年多くの観客の目を楽しませている「関門海峡花火大会」の見どころと快適に楽しむコツをお教えします。

▲大玉花火が両岸から連続で上がる!日本有数の花火大会(写真は下関側からの眺め)

本州と九州の2つの岸から同時に打ち上げ!
1日で115万人が訪れる花火大会

花火大会は全国に数あれど、海峡を挟んだ両岸から大玉花火を打ち上げるのは珍しいと思います。
そう、「関門海峡花火大会」の最大の魅力は本州(山口県)の「下関側」と九州(福岡県)の「門司側」の2カ所から花火を打ち上げ、また観賞ができるということ。(ちなみに打ち上げ場所は、下関側に2カ所、門司側に2カ所あります)

岸は2つあれども、空は1つ。大きな空に、両岸から競うように花火を打ち上げるから、迫力&美しさも2倍ってワケです。ちなみに2015年度は門司側約70万人、下関側で約45万人の観客が訪れたとか。
▲街の夜景と色鮮やかな花火(門司側)

海峡だからできる
連続大玉花火の競演

約1時間の短い間に合計15,000発もの花火が夜空を埋め尽くす様子は、筆舌しがたい華やかさと迫力。実はこの圧倒的なスケールの花火大会が実現できるのは、海峡を挟んだ会場だからこそ。

花火大会が開催される多くの会場は、川岸や海岸(1つの岸)。「関門海峡花火大会」は前述したとおり海峡を挟んだ2つの岸で行うため、保安距離が十分にとれたそれぞれの台船から大玉の花火を多数打ち上げることができるのだそう。

打ち上げる花火は下関側・門司側で、約7,500発ずつ。演目にもそれぞれ特徴と見どころがあります。
▲こちらが花火筒を乗せた台船
▲花火師さんたちが花火を筒に詰めていきます
門司側は、様々な音楽(2015年は「ルパン三世のテーマ」や「川の流れのように」、「story」などあり)に合わせたショーとして花火が楽しめる「音楽花火」、そして開花直径250~350mの大玉が100連発するフィナーレが目玉。
一方、下関側では開花直径450mにもなる1尺5寸玉の打ち上げ花火や海に面する会場で見られる水中花火が楽しめます。

▲大玉花火と「海峡ゆめタワー」(下関側)
▲水中花火は人気の演目の一つ(下関側)
▲クライマックスの連続花火は、息もつかせぬ美しさ!(門司側)

花火だけじゃない+αの楽しみも

そしてもう一つの魅力は、“花火だけじゃない”楽しみがあること。
夜景とコラボする景色は、下関側・門司側で異なりますが、なんといっても一番は両岸をつなぐ「関門橋」と花火のコラボ。
橋脚部分からのライトアップによって儚く光る、長さ1,068mの関門橋。そこから大輪の花が咲くように、色とりどりの花火が夜空を照らします。終盤は両岸から大玉花火の連発もあり、最大の見せ場といっても過言ではないでしょう。
▲関門橋の主塔の高さは海面上141m。いかに花火が大きいか分かると思います(門司側)

夜景とのコラボは関門橋だけではありません。下関側と門司側、それぞれに花火と一緒に楽しむ名所があります。

門司側は、明治初期に開港した門司港を擁し、明治から大正にかけて作られた建物が今も残る「門司港レトロ地区」、門司第一船留まりに架かる全国最大級の歩行者専用跳ね橋「ブルーウィングもじ」、一方下関側は、関門海峡のランドマーク、高さ153mの「海峡ゆめタワー」がそれぞれライトアップされています。それらを借景にし、夜空に打ちあがる花火はここでしか見られない光景です。
▲「ブルーウィングもじ」は19:45~20:40まで通行止めに
▲「唐戸市場」越しに花火を眺められる下関側の景色

さて、そんな花火大会ですが、やっぱり全国第3位の観客動員数。
大混雑しちゃうのが悩みの種。
そこで、混雑をなるべく避け、快適に花火を楽しめちゃうコツをご紹介します。

花火大会を楽しむためのコツその1
16時頃には会場入りを

門司側は特に観客が多いので、人混みを回避したいなら16時頃には会場入りするのがベター。花火の見やすい「海峡プラザ」などの「門司港レトロ地区」周辺、「ノーフォーク広場」は人気エリアなので、お早めに。
▲関門橋下にある「ノーフォーク広場」

下関側は門司側ほど混雑はしなくとも、やはり18時には会場入りするのがおすすめ。唐戸市場の隣に立つ「カモンワーフ」のウッドデッキはトイレも近くて人気のエリアです。
▲イベント当日は大混雑!飲食店やお土産店が揃う複合施設「カモンワーフ」

花火大会を楽しむためのコツその2
有料観覧席で観賞する

「そんなに早くから行けないわ!」「長時間待つのはちょっと嫌だなぁ…」ですって?ふむふむ。ではそんな方には、有料観覧席はいかがですか。下関側、門司側それぞれに設けられていますよ。事前予約が必要な観覧席はもちろんですが、うれしいのは当日席もあるところ!当日は先着順なので、やっぱりお早めにどうぞ。
有料観覧席は下記でご紹介!

<下関側>
ボランティアと協力金で運営されている観覧エリア。4つの会場があります。
【あるかぽーと会場(メイン会場)】
・椅子席…Sエリアで2カ所(前売1,800円/大人1名と、当日販売のみ2,000円/大人1名)
・椅子なし席…Aエリアで2か所(それぞれ前売1,300円・当日販売1,500円/大人1名)、一般エリア(当日販売のみ1,000円/大人1名)
【22号岸壁会場】
・椅子席…前方エリア(前売1,800円・当日販売2,000円/大人1名)と一般エリア(当日販売のみ1,000円/大人1名)
【カモンワーフ会場/唐戸市場前会場(当日販売のみ)】
・椅子なし席…一律500円/小学生以上1名
※すべて税込。あるかぽーと会場、22号岸壁会場は、小学生500円割引。小学生未満無料

▲「あるかぽーと」会場の有料観覧席(椅子なしエリア)
▲開演前は御覧のとおり。レジャーシート持参がベター
<門司側>
【大会本部会場】
・環境整備協力席(当日販売)…A席(1,000円/大人1名※保護者同伴の場合のみ、中学生未満無料)、B席(500円/大人1名)※小学生未満無料
・特別協賛席
 …桟敷席12,000円/大人5人まで、ペア席7,000円/大人2人まで(7月22日現在予約受付中、なくなり次第終了)
※すべて税込
下関側2カ所、門司側2カ所から美しい花火が次々と打ち上げられる「関門海峡花火大会」。「できるだけ全部、キレイに見たいの!」って方は、関門橋の真下にある和布刈(めかり)公園や門司港から車で約40分ほどの風師(かざし)山の展望広場から見るのも絶景です(どちらも門司側)。ただ、車で行かねばならないため大渋滞を覚悟してくださいね。
▲ビュースポットは広範囲に渡るので街中でも花火を見ることができます

周辺道路はいたるところで交通規制がかかります。会場は便利な場所にあるので必ず公共機関の利用を。下関側は、JR下関駅からバスが運行(徒歩なら約20分)、門司側はJR門司港駅から会場まで歩いてすぐです。

いずれの会場もいたるところに露店が立ち、賑やかです。花火を見ながら露店を楽しみ、帰りには海辺をゆっくりと散策して帰れば比較的混雑する時間帯とずらすことができますよ。

ちょっとした時間と心の余裕で、大迫力の花火大会を快適に100%満喫できます。ぜひぜひ、お楽しみください。
▲ひゅるるる~…どど~ん!!!!
写真提供:一般財団法人 下関21世紀協会、関門海峡花火大会実行委員会門司
※写真は過去の開催時のものです。
桑野智恵

桑野智恵

フリーの雑誌ディレクター/ライター。福岡生まれ、福岡育ちの博多女。3つの出版社を渡り歩き、雑誌編集歴はや17年。九州の温泉地・観光地はお任せ。2歳娘の子育てをしながら、旅行情報誌を中心に活動中です。

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