桃の収穫量全国No.1の山梨県へ!南アルプスで、もぎたて完熟桃を食べ放題

2016.07.31

日本一の「桃」の収穫量を誇る山梨県(農林水産省統計・平成28年1月26日公表)。その県内に数ある農園の中でも、桃だけで30品種以上も栽培しているのが「中込農園」。6月初旬から8月下旬という長い期間、食べ放題の「桃狩り」を実施しています。梅雨明けの7月中旬から8月上旬に完熟のベストシーズンを迎えるという桃を、もぎたてのままお腹いっぱい食べてみたい!そんな願いを叶えるべく、「中込農園」へと向かいました。

9種類のフルーツの木があふれんばかり。
まさにフルーツの楽園

JR甲府駅から車で約20分。「フルーツ狩り」「Fruit Picking」と、日本語と英語で書かれた看板に連れられ「中込農園 第一農園」に入ると、まず驚くのはその土地の広さ。富士山、富士五湖、八ヶ岳、南アルプスに囲まれた約3ヘクタールの広大な土地に、真っ赤な桃をつけた木がどこまでも並ぶほか、これから大きくなろうとしているネクタリンやぶどうの木もずらり。
ここでは、さくらんぼ、桃、プラム、スイートネクタリン、プルーン、ぶどう、梨、甘柿、りんごなど9種類のフルーツが育っているのです。
▲第一農園と第二農園があり、種類や時期によって収穫場所が変わります。事前にホームページでチェックして行くのがオススメ

中込農園の桃狩りの最大の魅力は、「もぎ取り放題・食べ放題」だということ。個数制限はなく、「桃の木から、自分の手で採った分だけ食べられる」のは、広い農園にたくさんの品種が育っているからこそ。また、桃だけでも白鳳、浅間白桃、一宮水蜜など30種類以上を栽培し、時期によって様々な味に出会えることも楽しみのひとつです。

桃は、食べごろから約1週間で完熟となります。短い時間ですぐに熟れていくため、多くの農園では、桃狩りを楽しめる期間は1カ月~1カ月半。しかし、中込農園では、「今週はこの品種」「来週はあっちの品種」といったように、さまざまな味、色、形、大きさの桃を6月初旬~8月いっぱいまで長く楽しめるのです。
▲今回収穫したのは「ちよひめ」という早世品種。通常の収穫期は7月上旬で、梅雨時期でも甘みがあるのが特徴です

桃狩りには、時間無制限の食べ放題+旬のフルーツお土産付き(税込3,000円)、時間無制限の食べ放題・お土産なし(税込2,000円)、60分の食べ放題(税込1,500円)の3つのコースがあり、食べたい量や時間によって選ぶことができます。
※収穫した桃の持ち帰りは不可
園主の中込一正さんは、広い園内を歩きながら、お客さんを見かけるとすぐに話しかける気さくな方。中込さんに会いに再訪するお客さんも多いのだとか。大学の英語講師という顔を持ち、外国人観光客にも軽快なジョークを飛ばしていました。

桃のおしりをつかんで、スライド! 
ふわふわ桃をおいしく採る方法を学ぶ

受付でお皿とナイフをもらったら、さっそく桃狩りスタート。園主の中込さんに連れられ「今日は、このエリアの桃が完熟だよ」と、その時期一番おいしい木の下へ。まずは桃の採り方をレクチャーしてもらいます。

「桃は、木の枝についている方を“おしり”、地面を向いている方を“あたま”と呼びます。まず、片方の手で、桃のおしり側にある枝を掴み、もう片方の手で桃をしっかりと握ります。枝は、桃がついている少し後ろ部分を掴むといいでしょう」
▲桃の位置、掴み方が見えやすいように教えてくれる中込さん。お客さん目線に立ったやさしさが、中込農園の魅力のひとつ

「採り方のポイントは、桃を回したり、強く引っ張ったり、押したりしないこと。せっかくの実がつぶれてしまいます。枝の穂先に対して平行に、やさしくまっすぐ引いて採ってください」
▲まず木の枝を掴んで、もう片方の手で桃をやさしく引っ張ります

中込さんの丁寧な説明を受け、さっそく桃狩りに挑戦することに。

「あの桃が美味しそうだよ」と言われるものの、高い位置にあり、脚立に上がるだけでも一苦労です。やっと上って枝についた桃を握ると、手にしっとり吸い付くようなやわらかな感触。やさしく採らなくては美味しい桃をつぶしてしまうと、ちょっぴり緊張します。
▲穂先の方向を確認し、枝を掴んで桃をもぎ取ると、思った以上に少しの力で採れてしまうことに驚きます

採れた桃は、その場ですぐに試食します。ナイフで丁寧に切るのもいいけれど、一番おいしい食べ方は皮ごとかぶりつくこと!一口食べると、甘い果実がジュースのようにこぼれ落ちます。皮に渋みがまったくなく、実もふわふわのやわらかさ。種がある実の中心までやわらかさが変わらず、初めて食べる「もぎたて完熟」の甘さに感激。すぐに1個を平らげてしまいました。
▲直立したまま食べようとすると…「洋服が桃の果汁まみれになっちゃうから、前傾して食べなくちゃ!」と食べ方までレクチャーしてくれました

通常スーパーなどに並んでいる桃は、収穫してから販売するまで時間が経過する中でやわらかくなります。しかし、農園の桃は、木の上で、毎日日光に当たる中でとろとろのやわらかさに。だからこそ、市販では味わえない甘みがあるのです。
▲まるで桃のジュースのように、果汁がたっぷり。あまりのおいしさに、1回の桃狩りで38個食べたお客さんもいるのだとか!

お土産として持ち帰った桃を、さらにおいしく食べたいなら、バケツやボールなどに氷水をたっぷり作り、5分間冷やすといいそう。ミキサーにかけ、砂糖やはちみつ、レモン汁を加えて凍らせシャーベットにしても美味しいと教えてもらいました。

お土産付きコースのほか
桃とスイートネクタリン狩りのセットも人気

桃狩りの中で最も人気なのはお土産付きコースです。お土産として、桃をはじめその時期もっとも美味しいフルーツが5~6つ入っているんです(フルーツの大きさや種類によって個数変動あり)。中身はお楽しみというのも、人気の理由だとか。
▲お土産にもらえる桃も、こんなに美味しそう!

また、桃だけでなく他のフルーツ狩りを一緒に楽しめるプランもあります。中込さんのオススメは、7月中旬から始まる「桃+スイートネクタリン狩り」セット。桃とパパイアをあわせたような独特の甘さが人気のスイートネクタリンは、市販だとスモモ程度の大きさが普通です。しかし、中込農園のものは、大人の手のひらにおさまらないほどの大きさ!
▲果汁たっぷりのスイートネクタリン。栽培が難しいため、育てている農家は多くないそうです

木の上で熟したものをその場で食べるので、甘さも格別で、多くのお客さまが「こんなにおいしいフルーツがあったなんて!」と感激するそうです。8月からは「桃+プラム狩り」「桃+ぶどう狩り」のセットもあります。

9種類のフルーツを栽培している中込農園では、それ以外にも、6月初旬のさくらんぼ狩りから12月のりんご狩りまで、約7カ月間フルーツ狩りのシーズンをもうけている全国的でも珍しい農園です。1年に何度来ても、その季節の旬のフルーツを楽しめるため、リピートするお客様もたくさんいるそうです。

世界各国からフルーツ狩りやファームステイに訪れる、全国でも類を見ない農園

中込農園のさらに大きな特徴は、世界各国から観光客や学生が多く訪れること。フルーツ狩りだけでなく、ファームステイ(農業体験)も受け入れているそうです。その数、なんと年間1000人以上。

今回の桃狩り中も、シンガポール、香港、フランス、チェコからファームステイに参加している方々と遭遇。和気あいあいとコミュニケーションを取りながら、まだ実の小さいネクタリンに「袋かけ」をしていました。
▲袋かけをするフランスからのファームステイメンバー

農園内には、完熟でふわふわの桃から、実がぎゅっと詰まった歯ごたえのある桃まで、味わいの異なる桃がたくさんあります。桃好きと言っても、やわらかい桃が好きな人、シャキッとかたい桃が好きな人とさまざま。園内を歩き、自分好みの桃を見つけられるのも、中込農園ならではの楽しみ。どんなに食べてもなくならない、夢のようなフルーツ園で、1日を過ごしてみてはいかがでしょう。
田中瑠子

田中瑠子

ライター兼編集者。神奈川県生まれ。広告会社、出版社を経てフリーランスに。アスリートからビジネスパーソンまで人物インタビューを幅広く手がける。昨今ロードバイクにハマり、全国津々浦々チャリンコ旅を楽しんでいる。(編集/株式会社くらしさ)

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