箱根の大自然を感じられる宿・箱根吟遊で極上のリラックス時間を

2016.07.14 更新

日本一予約がとりにくい宿といわれている箱根の人気旅館「箱根吟遊(はこねぎんゆう)」。美しい眺望を眺めながら素敵な空間に身を置き、日常から切り離された至福の時間を過ごせると評判です。日頃の疲れを癒したいと、その魅力を確かめに行ってきました。

▲思わずため息が出てしまうような景色に出会える、まさに五感を癒す宿

箱根湯本駅から箱根登山電車に乗ってのんびり揺られること約30分。「箱根吟遊」は、宮ノ下駅から歩いて3分ほどの場所にあります。駅前にはおしゃれでおいしいお店や土産物屋が多くあるため、散策している人の姿も多数見られます。

▲ほのぼのとした風情のある宮ノ下駅

「箱根吟遊」は箱根連山を一望する渓谷に建つ、全室露天風呂テラス付き客室の宿。昭和26(1951)年に「武蔵野観光旅館 本館」として創業し、2002年11月のリニューアルオープンで「箱根吟遊」となりました。
▲国道一号線沿いに見えてくる「箱根吟遊」の看板

現在4代目を務める太田明宏専務取締役は、リニューアル前まで旅行会社に勤めていましたが、仕事で訪れたバリ島のリゾートホテルの美しい情景に感動し、祖母の代から続く旅館を継ぐことを決意。
「季節ごとに趣を変える箱根の美しい自然、その自然を五感で味わっていただきたい」というコンセプトのもと、和とアジアンを融合した空間をつくり出しました。

五感が研ぎ澄まされるロビー

ロビーに入った瞬間に目に飛び込んできたのは、外へと大きく開いたテラスからの緑いっぱいの風景。ここからすぐに五感を癒す究極の体験がはじまります。
▲ロビーの壁は真っ黒な備長炭。このあとに目に入るテラスの景色がよりきれいに思えるような演出

館内はすべて畳敷き。客室には足袋が用意されています。
▲琉球畳と「ピーコックチェアー」。その先の景色は圧巻!感動!思わずため息がでてしまうような、箱根連山の景色が出迎えてくれます

ロビーでは毎週火・木・金曜の7時30分から8時20分まで「朝yoga」を開催。柔らかな空気とたっぷりの自然を感じ、朝の呼吸でエネルギーチャージできます。

終わったあとのすっきり感は、ほかでは味わえない体験。ヨガインストラクターは、シルバーヨガも教えている峰子先生で、椅子を使ったヨガなども教えてくれるため、老若男女に人気だそう。先日はなんと85歳のおばあちゃんも参加したのだとか。
※「朝yoga」は宿泊のお客様:1,000円(税別)、日帰りのお客様:3,000円(税別)、お一人様ミネラルウォーター1本付。
▲自然を感じながらのヨガ体験は格別!
▲テラスからは眼前に箱根連山、眼下には早川が眺められる。雄大な景色に向かって並ぶ2つの椅子は、孔雀が羽を広げた姿から「ピーコックチェアー」と呼ばれている

日常を忘れさせてくれる展望バーとガーデンラウンジ

ロビーの隣には朝7時半からオープンしている展望バーカウンター「忘憂(ぼうゆう)」があります。
カウンター席からは大きな窓越しに箱根の雄大な自然の風景を眺められます。
▲カウンター席から眺める景色は、「忘憂」という名の通り、疲れやいやなことを忘れさせてくれる。この景色を見ながら飲む目覚めのコーヒーは格別!
▲少し曲線がかった一枚板のカウンター

大きな一枚板のカウンターは「武蔵野観光旅館 本館」の離れにあった部屋、「松風」の木を使用。どっしりとした存在感から、宿の歴史を感じられます。
▲人気のハーブコーディアルのソーダ割り。「コムブッカ」(左・800円)と「エルダーフラワー」(右・700円)。(ともに税込)

カクテルなどのお酒以外にもノンアルコール飲料のハーブコーディアルやコーヒー、紅茶、ケーキなども揃っています。夜にお酒を嗜みながら至福のひとときを味わえるのはもちろんのこと、朝露を眺めながらの目覚めのコーヒーもいいですよね。
▲カウンターの上の照明には、かわいいアヒルの置物が

館内にはいたるところにアジアンテイストのオブジェや照明が置かれています。これらはすべて専務取締役の明宏さんがセレクトしたもの。ふと上を見るとアヒルの飾りものが……。たくさんのアイデアでかわいらしい演出が光ります。
▲花の飾りが美しくライトアップされる照明
▲ゆったりとくつろげるテーブル席。水槽の中では熱帯魚が気持ちよさそうに泳いでいる

玄関で香る【嗅覚】、ピーコックチェアーに座って「箱根吟遊」ならではの四季折々の絶景を眺め【視覚】、木々の葉擦れや鳥のさえずりに耳をすまし【聴覚】、早川から吹き上げる清涼な風を感じ【触覚】、ウェルカムドリンクで喉を潤す【味覚】――、五感を使ってしばし自然と一体となり、ほっとひと息くつろぐことができます。
▲ロビーや展望バーカウンター「忘憂」は最上階の5階に位置する。1階から5階まで吹き抜けになっているので、1階に流れている水の音がすべてのフロアで聴こえる

1階にはお酒やノンアルコールドリンクを楽しめるガーデンラウンジ「明星(みょうじょう)」があります。
▲ガーデンラウンジは、まるで池に浮かぶ水上コテージのよう
▲夜になるとライトアップし、幻想的な雰囲気に。大切な人と静かに語り合う時間を過ごせる

こちらの営業は20時から24時までですが、16時から18時まで「ひと口ビール」や「野菜酵素ジュース」のサービスがあります。夕暮れの温泉に入ったあとに立ち寄れば、湯上りの一杯を味わえます。
▲「明星」にも各種お酒がそろっている。写真は「箱根吟遊」オリジナルの日本酒「吟遊粋」

開放感たっぷり!特別なプライベート時間を堪能できる客室

客室は全部で20室。「風」、「星」、「空」、「月」の4タイプあり、全室に露天風呂とオープンテラスが付いています。今回訪れた1階にある「月」タイプの「名月」は、広いオープンテラスとプライベートガーデンが付いた和室。緑いっぱいの庭を眺めながら温泉を楽しめます。
▲室内からオープンテラスを眺める。掘りごたつと低座椅子は座りやすくて嬉しい

部屋とテラスは境界に段差がなくつながっているため、開放感たっぷり。この広々とした空間を誰にも邪魔されず、静かにゆったりと過ごせるなんて、贅沢……。
▲綺麗に手入れされているプライベートガーデンには可憐な花が咲いていた
▲露天風呂のほか、内風呂までついている
▲洗面所はバリ風のインテリアで落ち着いた雰囲気

洗面所には、快適に過ごして頂けるようにという思いから、オリジナルのアメニティ「GINYUシリーズ」がずらりと並ぶ。シャンプーやローションなどは、フローラル系の香りで女性に人気。売店にて販売もしているので買っていく人も多いそう。
▲100平方メートルある客室は、奥の和室からもテラスが眺められ、部屋のどこにいても常に自然を感じられる
▲夕食はお部屋でゆっくりと。献立の一品「海の恵」は、本鮪や相模湾の朝獲れ地魚など、厳選素材の御造り。※献立は季節によって変わります

箱根の自然と一体になれる露天風呂

客室の露天風呂だけでも十分満足してしまうけれど、やっぱり最上階にある大浴場の露天風呂からの眺望も楽しみたいもの。ゆっくり浸かれば心も体も癒されます。

大浴場は「月代(つきしろ)」と「月音(つきね)」の2タイプあり、24時間入ることができます。(22時に男女入れ替え制)
▲まるで自然を切り取ったかのような景色の「月代」

「月代」は湯船の向こうに柵がなく、水面がそのまま景色に溶け込んでいます。肩までお湯につかると、まるで自分も自然の一部になったかのような気分に。「月音」でも同様に、箱根の雄大な景色を眺め、大自然を体中で感じることができます。
▲内湯と露天風呂。間にある扉を開くと、より開放的に

お湯は塩化ナトリウム物泉。無色透明、弱アルカリ性でお肌に優しく、冷え性、疲労回復、健康増進に効果が期待されます。箱根の湯のなかでも一番最後に入るといいといわれるコーティング作用のあるお湯です。

「24時間入れる湯処のおすすめは『月代』です。夜は星を眺め、朝は朝日を拝む。山と裸のお付き合いをしていただきたいと思います」と若女将の太田真美さん。
▲「月代」。天気がよければここから朝日を眺められる

本格エステでリラックスできる極楽スパ

1階の細い回廊を通り抜けた先に、“神秘の杜に佇む悦楽のSpa”、「Ginyu Spa」があります。
▲「回廊では、静かに耳を澄ましながら、ゆっくりとお進みください」とスパスタッフの遠藤さん

木々のささやき、鳥たちの歌声が聴覚を刺激し、まるで神秘の杜から歓迎のメッセージが届いてくるようです。
「白檀の香りに包まれながら、少しずつ杜のなかに入っていくかのように、ご自身の内側の声(潜在意識)にも耳を傾けてください」(遠藤さん)
▲静寂のなかをさらに進んでいくと、創業前から自生しているという、Spaの守り神であるグミの木の幹が見られる

「Ginyu Spa」のリラクゼーションルームに入ると、窓の向こうにまぶしいくらいに美しく青いウォーターガーデンが広がっています。ソファに体を預けていると、自然とリラックスした気分に。外では気持ちよさそうに鳥が水浴びをしていました。

リラクゼーションルームからの眺め、安らぎの水の音、「Ginyu Spa」オリジナルのアロマ「花鳥風月」の香り、オールハンドのトリートメント、セラピストの手から伝わるぬくもり、心地良いリズム、悦楽のひととき……。

時間を忘れて、ゆったりとした休息の時を感じられます。
▲リラクゼーションルーム。大きな窓の向こうには、キラキラと水面が輝き、光あふれる空間が

Spaメニューは完全予約制。すべてのメニューでセラピストによるオールハンドの本格エステを体験できます。宿泊者以外も利用できる「日帰りSpa」メニューがあるのも嬉しい。
※「日帰りSpa」は10:00~20:00(最終受付18:00)。ボディ60分17,000円(税別)~、フェイス70分18,000円(税別)~など(宿泊のお客様は各コース1,000円OFF)
▲ペアルームもあるので、友人同士やカップルで利用できる
▲オールハンドによるトリートメントは気持ちよさのあまり、時間が経つのを忘れてしまう
▲トリートメント時に使用するエッセンシャルオイル
▲「Ginyu Spa」内には大地の恵みが湧き出る源泉かけ流しの露天風呂もある(予約制。「Ginyu Spa」利用者のみ利用可)。トリートメントの前後に入浴するのがおすすめだそう

真美さんに、おすすめの「Ginyu Spa」利用法をうかがうと、「宿泊当日の午前中からSpaをご利用いただければ、ゆっくりお過ごしいただくことができます。Spaを利用した後に外でランチや観光を楽しんで戻ってこられるのもいいですよね。早めの時間にご予約いただければ、Spaの混み合う時間帯を避けられ、ゆっくりお過ごしいただけます。箱根や宮ノ下、そして『箱根吟遊』を楽しんでいただきたいと思います」とのこと。
▲Spaの神秘的な雰囲気のなかでアロマカード占いができる。いま自分に必要なメッセージを受け取ることができるかも

さらにこの「Ginyu Spa」では、営業終了後の21時よりリラクゼーションルームと源泉かけ流し温泉を貸切にできる「Night Ginyu」というサービスもあります。
※貸切料金(1組/2時間)は外来利用のお客様12,000円(税別)、宿泊のお客様10,000円(税別)

恋人へのサプライズプロポーズや誕生日パーティーに利用される方が多いそう。個別のリクエストにも対応しており、100本以上のたくさんのキャンドルを飾りつける演出なども可能。素敵な思い出になるはず。
▲「Night Ginyu」では、シャンパン(ボトル/税別・10,000円)などの注文もできる(要予約)
▲こんな素敵な空間を貸し切れるなんて、最高!
▲Spaの廊下には、以前この場所に植えられていた赤松の木が敷かれ、この場所を守っているようなどっしりとした存在感を出している

箱根の自然を近くに感じながら、五感をフルに使い、心地よい空間で極上のひとときを過ごす……。都内から少し足をのばしただけで、まるで海外に来たかのような特別な体験ができて、なんだかとても得した気分になれちゃいます。半年先まで予約が埋まっているというのもうなずけます。

毎日がんばっている自分へのご褒美に、家族や友人、恋人など、大切な人と一緒に「箱根吟遊」へ贅沢な時間を過ごしに行ってみては?

(写真:濱津和貴)
桑沢香織

桑沢香織

編集者、ライター。出版・編集プロダクションデコ所属。雑誌、書籍、小冊子、ウェブ媒体の編集・執筆などを手がける。編集を担当した本に『わたしらしさのメイク』『おとなのヘアケア読本』(ともに技術評論社)、『劇団四季ミュージカルCATSのすべて』(光文社)、『大相撲手帳』(東京書籍)などがある。デコ新刊:『新幹線を走らせた男 国鉄総裁 十河信二物語』『増補 健康半分』『顔望診をはじめよう』『サバイバル登山入門』など。

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