福岡ならでは!辛子明太子が主役の店でめんたい三昧

2016.10.28

ラーメン、もつ鍋、水炊きと博多名物は数あれど、忘れちゃいけないのが「辛子明太子」。ホテルの朝食などでもちらっと登場しますが、せっかくなら思う存分たっぷり、いろんなスタイルで味わってみませんか?そんなめんたい三昧が楽しめる福岡ならではのカフェとレストランをご紹介します。

どんぶり飯&明太子食べ放題で540円!
大手明太子会社の激安めんたいカフェ

福岡の食卓には必ず明太子がある、そんなイメージを持っている人も少なくないはず。実はそうでもないんです。明太子は自ら買わずにもらうもの。つまり贈答品という感覚が地元にはまだまだあるようで、だから、食卓の登場もたま~に。

この現状に異を唱えたのが「味のめんたい福太郎」の名で明太子を製造する「株式会社山口油屋福太郎」。「もっと気軽に明太子を味わって、その美味しさと可能性を知ってほしい!」との熱い思いで2013年、カフェ併設のアンテナショップ「福太郎 天神テルラ店」をリニューアルオープン。
▲場所は地下鉄天神南駅の近く。大丸福岡天神店からも徒歩1分
▲店舗の左がカフェスペース。右にはショップスペースがあります

ジャズが流れるシックな空間で、多彩な明太子メニューが味わえます。通りに面したカウンター席もあり。そしてここの一番人気がコレ!
▲福太郎のめんたいボウル540円(税込)

日替わりの小鉢料理(撮影日は福岡の郷土料理「がめ煮」が登場)に香の物、具沢山なお味噌汁、生卵、そして約180gのどんぶり飯。しかも、ご飯のおかわりが一杯無料。
そして福太郎の明太子が食べ放題。さらにいかめんたい、数の子めんたい、松前風福鶴亀、甘えびめんたい、ごちそうめんたいなど、明太子と相性のいい素材を和えた日替わりの「和え物めんたい」も食べ放題!撮影日には、上の写真のいかめんたいが登場しました。
食べ放題の明太子も「中辛」、「無着色」、「柚子」など、日替わりの味で登場。まずは白ご飯と共にパクリ。
明太子はスケトウダラの魚卵、つまりタラコを唐辛子入りの調味液につけて製造します。一般的に平均3日間漬け込むそうですが、「味のめんたい福太郎」では、30種類もの調味料を配合した独自の調味液に一週間以上、しかも2度に渡って漬け込みます。
▲「味のめんたい福太郎」の「二度漬け製法」明太子

この「二度漬け製法」によって、魚卵の一粒一粒に味がしっかり行き渡り、深い旨みとコクを生み出しているそうです。なるほど、おかげでご飯がどんどん進むわけです。
二段漬けの味を十分満喫した後は、ご飯の上に生卵を落として、めんたい卵かけごはんに。これはもう、間違いないうまさ!つい、お醤油をかけてしまいましたが、しっかり味が沁みている明太子なので、お醤油なしでも十分かも。ここに「いかめんたい」などの和え物めんたいをプラスしたら、もうパラダイス!これで540円は安すぎ。
でも、もっとすごい定食があるんです!
▲福太郎の錦盛りボウル750円(税込)/1日数量限定

ご飯の上にめかぶ、めんたい、うに、いくら、そしてほたてからなる「錦盛りめんたい」がのった、まさに「宝石箱や~ん!」な豪華丼。こちらも「めんたいボウル」同様に小鉢料理、香の物、お味噌汁が付いて、さらに日替わり明太子&和え物めんたいが食べ放題。もちろん、ご飯のおかわりも1杯まで無料。

このほかにも、特製ごまだれに漬けた鯛のお茶漬け+めんたい食べ放題の「福太郎の博多茶漬け膳(820円・税込/1日数量限定)」と、カフェでは3つのめんたいごはん定食が用意されています。

さらに注目はカフェオリジナルのスイーツ。まさか、生の明太子がドーンとのっているのでは…、といった心配はご無用。「味のめんたい福太郎」の看板菓子である「めんべい」を使ったオリジナルソフトクリームです。
これが「めんべい」。その名の通り、明太子とおせんべいのコラボ菓子です。福太郎の新鮮な明太子をおせんべいに練り込み、さらにイカやタコといった海鮮も加え、旨みを凝縮。
▲めんべいソフト・ストロベリーソース(300円・税込)

日輪のごとく、北海道産牛乳のソフトクリームの後ろに辛子めんたい味のプレーンめんべいが鎮座。サクサク&ちょい辛の「めんべい」は、なかなかソフトに合うんです。ソフトにかかるソースもストロベリー、チョコの2種類から選べます。
他にも粒あんと白玉もトッピングした和風スイーツ「めんべい白玉ソフト(300円・税込)」もあります。
▲ショップの壁一面は多彩な「めんべい」でいっぱい

ちなみに2001年の登場以来、大人気の「めんべい」ですが、定番のプレーン味の他、長崎県産の鯛のすり身を入れた「長崎鯛めんべい」など、近年はご当地めんべいも登場(2枚入り×2袋140円~)。

他にも天神テルラ店では、このお店限定の商品「めんたい燦(さん)ジュエリー」など、数多くの明太子商品が揃っており、ネット販売をしていない商品も取り扱っています。

幻&復活の料亭メニュー「めんたい重」をはじめ
麺やお漬物、お吸い物と朝昼晩でめんたい三昧

続いては、個性あふれる飲食店が多い西中洲エリアにある明太子専門店「元祖博多めんたい重」。朝7時からのオープンとあって、近隣のホテルに宿泊する方が朝食に来ることも多いとか。
▲2010年に福岡初の明太子専門店としてオープン
1階は写真の通りカウンターとテーブル、その奥に個室といった造りですが、2階は照明を落としたちょっとしたバーのようなオシャレな空間になっています。
こちらの看板料理が、そのまま店名にもなっている「めんたい重(じゅう)」。
実はこの料理、“幻”と言われたものを継承し、再現したものなのです。
▲めんたい重1,680円(税込)

昭和の時代、一般客が入れない、某大手企業専属の料亭が福岡にありました。その名物の1つが、料理長が自ら仕込む明太子。料理に使用するさまざまなダシやたれをベースに作ったオリジナルの調味だれに、旨みたっぷりの白板昆布を丁寧に巻いたタラコを漬け込み、じっくり熟成。多くの食通が絶賛する逸品でしたが、料理長のこだわりは止まらず、調理場で長年継ぎ足し守られてきた醤油だれを活かし、明太子の味をより引き出す特製の「かけだれ」を考案。

やがて、うな重のように重箱にご飯を詰めて、昆布巻めんたいに特製のかけだれをかけた「めんたい重」が完成。大人気を博しますが、時代の流れからか、料亭は閉店。さらに料理長の引退により「めんたい重」は幻と化します。それをこのお店が、試行錯誤の上、見事に復元!
▲香り高く柔らかな有明産の海苔の上に、白板昆布にまかれた明太子がまるごと1本

まずは明太子を単独で味わいましょう。白板昆布からの旨みも吸って、とても深い味わい。その表面をほんのり甘く、特製のかけだれがコーティング。その味をカンタンに例えるなら、卵かけごはんのタレのような感じ?

お酒のアテにもなる明太子ですが、このかけだれがかかった明太子は完全にご飯向き。一段と“おかず力”がアップしています。さらにたっぷりしかれた有明産の海苔という追い風も受け、ご飯をかきこむスピードもアップ。ちなみにかけだれはあらかじめ調理場でかかってきますが、“追いがけ”したい方用にテーブルにも別途、用意されています。

「明太子1本じゃ足りない!」という方、ご安心あれ。2本のっためんたい重・上(2,780円・税込)、3本のった特上(3,880円・税込)もありますよ。しかも1本はナマの明太子、残りを焼き、または天ぷらに変更することも可能です。

さらに明太子料理専門店のコチラでは、自家製明太子を使ったさまざまな明太子メニューがあります。おすすめは以下の3つ。
▲めんたい煮こみつけ麺(1,680円・税込)

トマトや椎茸など10種類以上の野菜を煮こんで作った「ベジだし」に、明太子まるまる1本分を加えた特製めんたい付けだれ。ここに自家製のもちもち太麺をからめてスボボボッ!海苔の上の魚粉を混ぜれば、また一風異なる味わいに。麺を食べた後はスープ割にして、最後の一滴、一粒までめんたい付けだれを堪能します。
▲めんたい吸い(780円・税込)

お吸い物の底にある薄ピンク色のかたまりが明太子。ナマの時とはまた異なるふわっとした口当たり、そして噛んだ時のぷちぷち感と2つの食感が楽しめます。まさに明太子料理専門店ならではのお吸い物。天かすからのコクも絶妙です。
▲めんたい漬(580円・税別)

自家製のめんたいだれに漬け込んだキュウリ、大根、キャベツ。めんたいだれの深い味わいと各野菜のシャキシャキ感がたまりません。ツウはめんたい重と一緒に頼んで、余っためんたいだれをご飯にかけて味わうそうです。

さらに、お得なセットメニューもあります。
▲飯麺吸(めんはんすい)セット(3,380円・税込)「めんたい重」に「めんたい煮こみつけ麺」、そして「めんたい吸い」のめんたい三役揃い組。単品でそれぞれオーダーするより760円もお得で、数人でのシェアもOK

他にも「めんたい重」+「めんたい煮こみつけ麺」の飯麺(めんはん)セット(2,780円・税込)、「めんたい重」+「めんたい吸い」の麺吸(めんすい)セット(2,280円・税込)もあり。

他にも福岡ならではの料理、ワインをはじめとするお酒類も充実しているので、朝昼晩、いつ来ても楽しめますよ。

最後にお土産情報。実は幻のめんたい重は自宅でも味わえます。白板昆布で巻いた自家製明太子がまるまる1本と特製かけだれが付いた「元祖博多めんたい重セット」は1,100円(税込)。
写真はご飯一膳で楽しめる約4~5cmの自家製明太子が付いた「元祖博多めんたい重 一膳用」(680円・税込)。ご自宅用はもちろん、お土産としても配りやすいサイズですね。
大手明太子会社の直営カフェに明太子料理専門店。メニューもスタイルも異なる2軒ですが、歩いて5分ほどの距離なので、ハシゴも可能。どちらも福岡旅のいい思い出が作れる、おいしい絵が撮れる、話のネタになるお店です。ご来福の際はぜひ、どうぞ。
山田誠

山田誠

新潟県十日町市生まれ、現在は福岡県福岡市在住のフリー編集者・ライター。九州の宿や温泉、飲食、雑貨系のショップ、さらに漁村、農村、道の駅など、暮らしと休日に関わるスポットをほぼ毎月、年間150軒以上を取材。取材後は必ず近隣の直売所で地元食材を買って帰る。1児の父。

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