イルカとの遭遇率98%!天草のイルカウォッチング&遊覧クルーズ

2016.09.10

熊本県の南西部に位置する天草エリアは、美しい景観や新鮮な海産物など海の魅力にあふれた地域。豊かな海に野生イルカの生息地があり、1年を通して“ほぼ”確実にイルカウォッチングが楽しめると人気です。自然の中を悠々自適に泳ぐイルカの姿を間近に楽しみつつ、景色も楽しめるイルカクルージングを体験してきました(イルカ遭遇率の数値は株式会社シークルーズ公表)。

熊本市街地から約1時間半。“多島美”を誇る上天草市松島町へ!

上島、下島を中心に約120もの島が連なる天草地域は、熊本の海の観光地として大人気のエリアです。

今回訪れたのは、そんな天草の中でも比較的熊本市から近い位置にある上天草市松島町。熊本市中心部から車なら国道57号線を経由して約1時間半。電車で行く場合には、JR三角(みすみ)駅から定期クルーザー「天草宝島ライン」に乗れば約1時間10分でアクセスできます。最近話題の観光列車「A列車で行こう」なら「天草宝島ライン」と接続しているので、列車&船で移動も楽々。交通アクセス良好な立地にあります。
▲「天草五橋」の一つ、四号橋を望む天草松島の景色

松島町は大小様々な島が海に浮かぶ景色が「天草松島」として愛され、宮城県の松島、長崎県の九十九島と並んで「日本三大松島」の一つに数えられている景勝地です。
島から島へとつながる5つの橋「天草五橋」を望む壮大な景色や、山の展望所から見える有明海の夕焼け、遠浅で穏やかな白浜のビーチなど、松島の美しい海の景色の虜になる人も多いとか。

今回体験するのは、この松島町が発着地となる「イルカクルージング」。先述した「天草宝島ライン」をはじめ、観光クルーズ船も多数運航している「シークルーズ」が運営しています。
▲「シークルーズ」の受付事務所は地元の建築デザイナーによるおしゃれな建物

まずは受付窓口へ。今回、電話申し込み時に「当日何か準備するものはないですか」と尋ねていたのですが、「特にありません」との答えが。というのも、こちらのイルカウォッチングは、冷暖房・トイレ完備の全天候型クルーズ船で運航されており、特別な準備なく、身体一つで来ても楽しめるのが大きな魅力なのです。

ここで受付と簡単な説明を受けたら、さっそく船が出る港へ移動します。
▲「1年中、ほぼ確実にイルカに会えますよ!」との説明に期待が高まります。万が一会えなかった場合は1年間有効の無料乗船券が贈呈されるそう
▲桟橋にはくまモンがあしらわれた小型のクルーザーも。かわいい!

クルージングスタート!まずは天草五橋や有明海に浮かぶ島々の景色を堪能

▲港には今回乗船する「マリソル号」が。豪華寝台列車「ななつ星in九州」の車両デザインなどで知られる水戸岡鋭治(みとおかえいじ)氏のデザインです

さあ、いよいよクルージングが始まります。今回乗船するのは定員75名のクルーズ船「マリソル号」(予約人数によって乗る船が替わります)。まずは船内を探検してみましょう!

船内に入ってみると、有名工業デザイナーによる船とあって、クルーズ気分が高まる洗練された雰囲気。冷暖房完備の船室に、座り心地の良いソファ席、もちろんトイレも備わり室内はとても快適です。こんなクルーズ船でイルカウォッチングを楽しめるなんて、とっても贅沢!
▲高級感あふれる雰囲気の船室。海風を気にせず、ゆったり景色を楽しめる空間です

でも今回は、景色や海の香りを満喫したいため、船内ではなくテラス席に陣取りました。いよいよ出港です。野生のイルカが生息する早崎海峡まで、「天草五橋」や「天草松島」などの絶景ポイントを通過しながら約40分のクルージング。イルカウォッチングと遊覧クルーズ、両方を一度に楽しめるのが、この「イルカクルージング」の大きな魅力です。
▲出港を待ちます。テラス席の後部以外は窓にアクリルが貼られているので、潮風に吹かれず快適!
▲今回、ガイドを務めてくれた島田菜桜(なお)さん。ドルフィントレーナー学校卒の、生粋のイルカ好き!

この「イルカクルージング」には、専門ガイドが付き、道中でイルカの生態や天草の自然について解説してくれます。皆、専門教育を受けた「シークルーズ」の社員。このような専門ガイドが同乗するイルカウォッチングは九州では珍しいのだそう。必要に応じて英語や中国語の案内もあり、国内外の幅広いお客さんに心ゆくまでクルージングを楽しんでもらえる環境が整っています。
▲天草五橋の1つ「四号橋」の下を通過し、イルカ生息地へ向かいます
▲「天草松島」の多島美を楽しみながらのクルージング

取材日はあいにくの曇天でしたが、開放感あふれるクルーズの時間にしばしうっとり。晴れの日は青い海と空、島々、さらには海の向こうの雲仙普賢岳まで望める景色も楽しめるのだそうです。
▲晴れの日のクルージングの様子(写真は二号橋)。雄大な天草五橋を海から楽しみます(写真提供:シークルーズ)
▲天気がよければ、海の向こうに長崎県の「雲仙普賢岳」を見ることも(写真提供:シークルーズ)
▲専門ガイド・島田さんによる解説を聞きながら、イルカ生息地へと向かいます

イルカ生息地に到着!さあ、イルカと出会えるか…!?

船に揺られて40分。「イルカ生息地が近づいてきました」とガイドの島田さんの案内が。着いたのは有明海と橘湾の境目にある「早崎海峡」です。魚が豊富なこの海域には野生のミナミバンドウイルカが約200頭も生息しており、世界有数のイルカ遭遇率を誇ります。「季節や天気に関係なく、ほぼ毎日イルカは顔を見せてくれます。そろそろ外を見てみましょう!」と島田さん。
▲イルカ生息地の目印だという、赤い灯台。乗船客の動きも慌ただしくなります
「遭遇率98%と聞いたけど、今日が残りの2%だったらどうしよう…」という不安も、すぐに解消されました。あっという間に第一イルカを発見!あれよあれよという間に、船の回りに次々とイルカの群れが現れます。
「イルカは船を友達と思っているみたいで、一緒に遊ぼうと海面へ上がって来てくれるんですよ」(島田さん)

船と併走したり、たまに船を小突いたり、手が届きそうな距離でイルカが楽しく泳ぎます。
▲遠くに背びれが、み…見えた!第一イルカ発見!まだ遠いなあと思っていたら、すぐに近づいてきます
▲イルカがこんな近くに!船と一緒に泳いでくれるのが、かわいい!

次々に現れる群れに合わせて船を動かしてくれるので、たくさんのイルカを間近に見られます。
「今日は多い方ですね。全部で100頭くらいは見えているかも」と島田さん。
春~夏のシーズンはイルカの出産期で、この日はイルカが親子で仲良く泳ぐ姿も見えました。イルカを上手に撮影するコツをガイドの島田さんに聞くと「連写、連写、とにかく連写です!」とのこと。
▲イルカの群れをムービーでも撮ってみました。優雅に泳いで、気持ちよさそう!
▲イルカの親子の群れもいっぱい!赤ちゃんイルカは親イルカにピッタリよりそって泳ぎます

「毎日ガイドで訪れていると、顔馴染みのイルカも出てくるんですよ」という島田さんは、なんとイルカの顔や形などで個体を覚えているのだそう。「あの子はいつも顔を見せてくれる」「この子は久しぶりに見た」と、1頭1頭教えてくれます。
▲島田さんの解説で、より一層イルカに親近感が沸いてきます
▲赤ちゃんイルカのジャンプ!とにかくかわいいです
▲本当に、すぐ触れられそうなほどの距離で、美しいイルカの姿を楽しめます

美しい天草の海と悠々自適に泳ぐイルカを心ゆくまで堪能して、船は帰路につきます。あー、楽しかった!
▲帰りはエアコンが効いて快適な船室でゆったり休憩しながら写真チェック。あまりの快適さに、うたた寝をする乗船客も
▲スマホでも、親子イルカのカワイイ写真がバッチリ撮れました
▲帰りも遊覧クルージング。「四号橋」の下をくぐって、港に帰ります
▲さあ、港に到着です。左手には「天草パールセンター」や「わくわく海中水族館 シードーナツ」が見えます。帰りに立ち寄るのもいいかも!
▲ガイドさん、船長と記念写真。専門スタッフによるプロの技で、イルカを存分に楽しめました!

専門ガイドさんによる案内付きで楽しめる、ワンランク上のイルカウォッチング。約2時間のクルージングは想像以上に快適で、たくさんのイルカにも出会えて大満足なひとときでした。

ちなみにシークルーズでは、他にも「天草五橋クルージング」や「サンセットクルージング」、さらに2016年7月から運行を開始した「スイーツクルーズ」など魅力的なツアーがいっぱい。ぜひ、天草松島の魅力を思いきり堪能できる特別な船旅を体験してみて。
▲全国的に珍しいスイーツクルーズ船「エルミラ」も、水戸岡鋭治氏のデザイン。天草松島の多島美を堪能しながら、厳選スイーツやジャズを楽しめる注目のツアーで、早くも全国から予約が殺到しているそう(写真提供:シークルーズ)
中川千代美

中川千代美

長崎生まれ、熊本在住。地方出版社に勤めたのち、「チヨミ編集事務所」として独立。地域の子育て情報誌や生活情報紙をはじめ、幅広いジャンルの編集・ライティング・企画を手がける。食欲・物欲・お出かけ欲・温泉欲・ビール欲が赴くままに熊本・九州を駆け回る日々。趣味は二胡。(編集/株式会社くらしさ)

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