進化する水族館「マリンワールド」の多彩で豊富な体験プログラム&ショーで遊びつくす!

2016.08.11

福岡市中心街から約30分。博多湾と玄界灘を隔てる半島「海の中道」に、水族館「マリンワールド」はあります。福岡県民であれば幼稚園の遠足や家族旅行などで訪れたという方も多いのではないでしょうか。もちろん、県外や海外(!)からの観光客もたくさん。1989(平成元)年に開館し、今なお進化し続ける「マリンワールド」の魅力に迫ります。

国営「海の中道海浜公園」にある
日本有数の水族館の魅力とは?

アスレチックなど充実した遊具施設を備えた広場のほか、ホテルやマリーナ、テニスコートなどがある全国でも最大級のシーサイドパーク、国営・海の中道海浜公園。約540ヘクタールもの広大な敷地の中に、今回ご紹介する「マリンワールド」もあります。
▲スコーンと抜けた空にヤシの木。まるでリゾート地のような「海の中道」に立つ「マリンワールド」

ひとつの水槽で飼育するサメの数は日本最大級、
そして日本初のダイバーショー

「マリンワールド」は「対馬暖流」をテーマに、450種約3万点の生き物を展示する日本有数の水族館。ひとつの水槽で飼育するサメの数は日本最大級、日本初のダイバーショー開催、ラッコの人工哺育の成功が日本で3例目など、様々な話題に富んだ水族館です。
▲2階の展示エリア。館内は広々として観覧しやすい造り
▲ウニやヒトデに触れられる「たんけんビーチ」

その規模の大きさはもちろんですが、最大の特徴は子供から大人まで楽しめる水族館であること。音響や映像などを使って演出するなど様々な趣向を凝らし、より身近に、より楽しく海の生き物たちと触れ合える水族館なのです。

「マリンワールド」は、そんな体験プログラムやショーがとにかく多彩!取材日は、平日にもかかわらず、13種類もの体験プログラムとショーがあり、回数だと27回!一日滞在してやっと全部見られるんじゃないか、という豊富さです。

今回はそんな体験プログラムやショーをできる限り楽しんできました!いやぁ、大充実の内容です。

まずはこの夏一番のおすすめプログラムをご紹介。
最新のインタラクティブコンテンツやプロジェクションマッピングで、神秘的な海の世界を作り出した期間限定のショー「夜のすいぞくかん」です。

最新インタラクティブコンテンツで
見て、触れて、感じる海の世界

▲会場となる大水槽の入り口にはウェルカムボード。実はこれ、ただの板に映像を投影したもの

この「夜のすいぞくかん」を制作・演出するのは、「クリエイティブカンパニーNAKED(ネイキッド)」。東京駅のプロジェクションマッピングを手掛けたといえばわかる方も多いかもしれませんね。
水族館という海の生物を実際に眺められる空間で、さらに映像を使って神秘的な海の世界を作り出しています。まさに、現実と虚構世界の融合。
▲足元によせては返す波の映像「生命の波」。まるで波打ち際に立っているよう
▲壁に投影された海と魚たちの映像「Play With Sea」。動くとウミスズメという魚が反応して寄ってきます!すごい!
▲長さ2.7m!本物の「リュウグウノツカイ」(標本)に、映像を投影!

そして私が一番感動したのが大水槽前で行われるショー「Beyond The Sea」。 幅5m、長さ15mほどの床一面に、約10分間にわたり深海の海の世界を表現した映像が投影され、幻想的な空間を作り出します。これがただの「綺麗な映像」かと思ったら大間違い。大水槽前の床が崩れ、深海へと潜り、海の生物たちと出会い…と、壮大なストーリー仕立てになっているんです。
▲子供たちが床に投影された魚を捕まえようとしたり、背中に乗ろうとしたり…。みんな大興奮で床を駆け回ります
▲ショーはだいたい2時間に1回開催。迫力を感じたいなら大水槽前の床で、映像をじっくり見たいなら2階から大水槽へ続くスロープの中段あたりがおすすめ

水槽に潜るダイバーと話す
日本初「アクアライブショー」

次もちょっと面白い映像のショー。とはいえ、これは幻想的な映像ではなく実際に水槽に潜ったダイバーが見ているリアルな映像。カメラを持ったダイバーがパノラマ大水槽の中に潜り、その映像を館内の大型モニターに映し出すといったショーです。この演出は1995年の開始当時、日本初の画期的な演出でした。

普段、私たちは水槽の外からの景色しか見ることができませんが、このショーでは、水槽内からの魚たちを見ることができるのです。
さらに、ダイバーと話せるから、直接ダイバーに質問したりもできちゃうんです。
▲館内のスタッフがダイバーと話しながらショーを進行します
▲サメがこんなに近くに!すごい!
▲この日出た質問は「フグはなんで怒るんですか?」という内容。(可愛いっ!)この質問に答えるために、ダイバーの太田さんがフグを探して泳ぎます。素敵!

水族館といえばコレは外せない!
8頭のイルカに拍手喝采の「イルカ・アシカショー」

水族館の人気者といえば…そう、やっぱりイルカ!
「マリンワールド」では8頭のイルカによる迫力のショーを毎日開催しています(所要約30分)。ショープールは博多湾を背にしているため、イルカのジャンプ越しに博多湾を望むというロケーションも魅力。思わず大歓声をあげてしまう圧巻のショーです。
演目のテーマは季節ごとに変わります。
取材時は「夏祭り」がテーマだったため、飼育員さんたちは法被を着用、イルカジャンプに使用するボールには「祭」の文字が書かれていました。

最高7mほどの高さに達するジャンプをしたり、口先に飼育員さんを乗せて泳いだりと、イルカが次々に繰り出す大技に、観客席は「おぉ~!」と思わず歓声。夏季ということもあってか、水に濡れる前列の席も大人気でしたよ。 
▲大ジャンプ!自分の体長の数倍の高さも飛べるのはナゼ?
▲8頭のイルカたちが次々にジャンプ。息もつかせぬ展開に目は釘付け!
▲飼育員さんを口先に乗せてスイスイ~ッと。あぁ、飼育員さんになりたい!

コチラも見逃せない!
一風変わった館内のショー

館内ではイルカと並ぶ「マリンワールド」の人気者・ラッコのとびきりキュートなモグモグシーンが見られる「ラッコ及びスナメリの食事タイム」や、2万匹のイワシの大群泳にダイバーが餌をやると、まるで台風のようにイワシが渦巻く「イワシタイフーン」など、見逃せないショーがいっぱい。
▲ラッコのつぶらな瞳にノックアウト!「ラッコ及びスナメリの食事タイム」。ラッコプールと海洋プールでそれぞれ公開(所要約10分)
▲ダイバーを中心にイワシが渦巻く「イワシタイフーン」はパノラマ大水槽で見られますよ(所要約15分)

夜間営業日には幻想的な2演目「ウミホタルの発光実験」とイワシの背がキラキラ輝く「イワシの癒しタイム」もあり、デートで訪れる方にはおすすめです。
▲暗闇で光る水中の発光生物「ウミホタル」。夜間営業日のみの限定イベントで2階マリンホールで見られます(所要約10分)
▲ただぼうっと眺めるだけで幸せ…。「イワシの癒しタイム」はパノラマ大水槽で(所要約10分)

実際に海の生き物に触れる体験プログラムも!
同じプールに入って可愛すぎるイルカちゃんにタッチ!

続いては、豊富なショーの合間におすすめの体験プログラム。「海の生き物たちと触れ合って身近に感じてほしい」というマリンワールドの思いから、体験プログラムも常時4~5種類用意されています。
2016年8月31日までの夏休み限定体験プログラムが「はだしでイルカにタッチ」。 簀の子を沈めた浅いイルカプールにはだしで入り、イルカに直接タッチできるというから嬉しい!場所は別館にある「かいじゅうアイランド」のイルカプール。
…います、います!可愛いイルカちゃんがプールに! 
▲体験料金には、オリジナルの手ぬぐいも含まれます。渋いっ

「では、手ぬぐいを首に巻いてプールにお入りください」
スタッフさんに促され、はだしでプールへ。 プールの形に沿って設えられたアルミのテーブル越しにイルカに触れるようです。
向こう側から飼育員さんと一緒にイルカがやってきます。
▲キャー!背びれをタッチ!プニプニというよりは、思ったより固くツルンッとしてる感じ。気持良い~~!!

この子はジャックくん。思わず「くん」付けしちゃいましたが、人間でいうと50~60歳くらいのおじさん(笑)だそう。
触られてもじっとしていて、カメラマンの「もうちょっとイルカちゃん顔起こせますかね?」の要望に、飼育員さんを通じて応えてくれる賢さ。 たまに、頭の上にある鼻の穴から「シュコー!」と息をするので、可愛くて可愛くて。
「ちょっとバックして」「もう一回!」など、ちゃんと要望通り動いてくれたジャックくん。 カメラマンも私もメロメロになったのでした。

この体験プログラムは事前予約制。土・日・祝日は予約数が埋まってしまうこともしばしば。 体験をご希望の方は、来館したらまず予約することをおすすめします。

「パクパクアザラシ」で餌やり
直立不動アザラシに思わず笑顔

毎日開催の手軽な体験プログラムが、同じ「かいじゅうアイランド」で実施している「パクパクアザラシ」。アザラシプールの前にある餌販売所で餌を購入して、いつでもアザラシにあげることができます。

餌はイカナゴ。5~6匹ほどのイカナゴをボールに入れた状態で無人販売しています(アザラシが満腹になると終了するので、午後に購入するとイカナゴが少な目…なんてことも)。
このイカナゴをトングでプールに投げ込むのですが、イカナゴをもらえることが分かるのでしょう。アザラシが、じっと私を見て直立不動…。アテレコをするならば「なぁ、その餌くれるんだろ?俺のとこに放っておくれよ」って感じ。

もう、とにかくその様子が可笑しくて可愛くて、取材班は大爆笑でした。 撮影のため、かなりの時間をお待たせしたので、なんだか申し訳なかったです…。
▲「その餌おくれよ~だいぶ待たせるなぁ…」
▲アクリルパネルに開いたアザラシの口に餌を入れると、ホースでつながった専用のトンネルまで届くようになっています
▲「かいじゅうアイランド」のアザラシプール。中に入るとこの光景!専用のトンネルをくぐるアザラシを見たいなら、上階で「パクパクアザラシ」体験をして、すぐに下へ移動すると見られるかも?

まだまだあります!
貴重な体験プログラム

とっておきの体験をするならこんなプログラムもどうぞ。

  <バックヤードツアー>
普段見られない「マリンワールド」を見学できるツアーです。 職員さんと一緒に水槽の裏側や飼育室などを回り、展示されている以外の生き物たちを見ることができることも?
▲2016年8月31日までの期間限定(税込300円。所要約30分。4歳以上対象)
<パノラマダイビング~サメと泳ごう!パノラマ大水槽ダイビング>
これは貴重!何とパノラマ大水槽に入って、サメと泳ぐことができる体験です!ガラス越しでは感じられない水槽の中の臨場感をたっぷり味わえます。
▲危険はありませんが、参加には諸条件があるので、電話にてお問い合わせを

最後はイルカを眺める水槽横にあるレストランでお食事を!

「マリンワールド」でいっぱい遊んだら、お腹も空いてきますよね。
1階にある「マリンワールドレストラン」は、2階のイルカプール下に位置するため、イルカを眺めながら食事を楽しめます。ブルーに輝くプールに、イルカたちが悠然と泳ぐ姿をのんびり…。
これも「マリンワールド」の魅力の一つ。

料理は、カレーやうどん、スパゲッティなど定番メニューのほか、「ロコモコ(1,020円)」や「マグロとアボカドのポキライス(1,180円)」、「アボカドタコライス(1,080円)」などハワイアンなメニューもあります。※料金はすべて税込
▲「ローストビーフ丼(1,200円・税込)」(手前)と「アボカドタコライス」。タコライスは女性好みのピリ辛仕上げ。美味!
▲ゆらゆら揺れる水に光が反射し、幻想的

懐かしい存在だけれど、
進化し続ける水族館に

今回案内してくれたのは営業課の藤丸さん。

「マリンワールド」の魅力って何ですか?の問いに、藤丸さんは笑いながらこう答えてくれました。 

「トレーナー・スタッフみんなココが好きなんです。もちろん、ここの生き物たちも。決して派手な生物がいるわけではないのですが、以前マリンワールドに来たお客様がまた来てくださったときに“ちゃんとある”状態でいたいんです。」

「だから、私たちの自慢は『展示』です。水槽をはじめ館内の掃除には、ちょっと自信があります。お客様に喜んでいただくためにスタッフみんな頑張っていますから。プロジェクションマッピングなど最新の演出ではありますが、根っこで考えているのは“お客様に楽しんでもらう”ということ。そこは今後もずっと同じだと思います」
▲ニコニコして話してくださった藤丸さん

20年前藤丸さんがイルカトレーナーだった時、体験プログラムでイルカと握手して目をキラキラさせていた子が、大人になった今、一緒に「マリンワールド」で働いているそうです。

また、年間パスポートを毎年更新し、10枚もの年間パスポート(10年分!)をスタッフに見せ、「今年も更新に来たわ!」と言ってくださるおばあちゃまもいらっしゃるそうです。 

様々なお客様と「マリンワールド」をつなぐ素敵なエピソードがたくさん。藤丸さんは、その一つ一つを愛おしそうに話してくれました。

残念ながら、2016年10月3日から約6カ月間、「マリンワールド」は改修工事のため一時休館します。
2017年4月からは、新しく「九州の海」をテーマとした水族館にスケールアップし、さらなる充実した内容になる予定とのこと。 リニューアルも楽しみですが、改装前の「マリンワールド」を楽しむなら今ですよ!
▲2階から3階まで続く直径2.7m、高さ10mの吹き抜け水槽が見られるのは改装前まで

改装後の詳細についてはまだ不明ですが、変わらないことがただ一つ。

それは“お客様が楽しめる”水族館であること。

きっとこれからも、さまざまなストーリーが繰り広げられるのでしょう。 ここ「マリンワールド」で。
桑野智恵

桑野智恵

フリーの雑誌ディレクター/ライター。福岡生まれ、福岡育ちの博多女。3つの出版社を渡り歩き、雑誌編集歴はや18年。3歳娘の子育てをしながら、旅行情報誌を中心に活動中です。

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