北海道の富良野・美瑛で外せないビュースポット5選

2016.10.01 更新

「パッチワークの路」や「青い池」、ラベンダー畑など、雄大な農村景観や花畑などを楽しめる北海道の富良野・美瑛エリア。ここは絶対に外せない!そんな写真映えする超おすすめスポットを5カ所ご紹介します。

▲富良野・美瑛エリアはカメラを向けたくなる風景がいっぱい!

どこを見ても絵になる!美瑛町の「パッチワークの路」

美瑛町といえばこのような風景!
どこまでも続くなだらかな丘。丘陵地帯には畑や牧草地が広がり、さまざまな花や作物が連なってパッチワークの模様のように見えます。この丘の中を通る道が、「パッチワークの路」と呼ばれています。
「パッチワークの路」は、丘の中を通る複数の道路の総称。起点と終点が明確にある一本道ではなく、本来は地元の農家さんが農作業のために使う道路が大半。道路の周囲で目にする素敵な風景、絵になる畑や木々などもほとんどが、農家さんの私有地・私有物です。
テレビCMなどでも頻繁に使用されるほど、あまりに美しい景観。観光客が殺到し、一部の心ない人が畑の中へ入って写真を撮るなどしたため、近年は一部のビュースポットで駐車帯が整備されたり案内板が設置されたりするようになりました。
▲人気ビュースポット「セブンスターの木」付近に造られた駐車スペース

駐車スペースや案内板があり、ゆったり眺めたり記念写真を撮ったりすることができる代表的なスポットがこちら!
▲「ケンとメリーの木」。この1本のポプラの木が自動車のCMに採用され、一躍有名に
▲遠くから眺めると、3本の柏の木が親子のように見えることから名付けられた「親子の木」
▲「北瑛の一本木」と呼ばれていた柏の木。たばこのパッケージに使用されて以来、「セブンスターの木」と呼ばれるようになりました
作物が生育し実っていくにつれ、丘の色あいは濃淡の緑色や黄金色など、季節の移り変わりに伴い変化していきます。また、毎年異なる作物が植えられるため、一年後はパッチワークの配色がガラッと変わります。

今見ている風景を楽しめるのは、この一瞬だけ!二度と同じ風景に出合えないというのも、「パッチワークの路」の魅力です。いつ訪れても絵になる風景が、ここにはあります。

口コミで一気に広まった人気スポット。神秘の「青い池」

美瑛町の白金温泉近くにある「青い池」。青白い水面と立ち枯れた白樺林、自然が織りなす神秘的な光景に目を奪われる、人気の観光スポットです。
現地には駐車場はあるものの、周囲には売店や飲食店はおろか、公衆トイレすらない、自然のど真ん中にあります。
▲池の畔には白樺並木の散策路があり、カメラやスマホを片手に歩く人たちで賑わいます

なぜ、水面が青白く見えるのでしょう。
青白く見える理由は明確には解明されていませんが、「青い池」から車で5分ほどの場所にある「白ひげの滝」付近に理由がある、と言われています。
▲白金温泉街の裏手で美瑛川に流れ落ちる「白ひげの滝」

「白ひげの滝」の水と、少し上流で美瑛川に合流してくる硫黄沢川という小さな川には、アルミニウムなどの鉱物資源が含まれています。
アルミニウムなどが美瑛川の水と混ざり合う時、コロイドという目に見えない成分が作られます。このコロイドに太陽光があたると、人間の目には青い光を反射しているように見えると言われています。青く見えるこの川の水が、「青い池」に流れこんでいるのです。
▲「青い池」の奥にある美瑛川の川の水も青く見えます。この周辺は別名“ブルーリバー”とも呼ばれています

さらに不思議なことに「青い池」は、実は池でも湖でもなく、単なる水たまりなのです!

「青い池」も「パッチワークの路」と同様、観光のために造られた場所ではありません。もともとは、白金温泉の背後にある活火山、十勝岳の防災工事の一環でたまたま誕生した水たまりなのです。

昭和63(1988)年に噴火した十勝岳の堆積物による泥流被害を防ぐため、翌年美瑛川に堰堤(えんてい)が造られました。この堰堤は川を横切り川辺の白樺林の奥まで造られたため、堰堤の奥まで水が流れこみ、周囲の木々が枯れて水がたまりました。これが、「青い池」が誕生した経緯です。
▲散策路は堰堤の上にあります。足元から急傾斜の堰堤が水面へと続いています

長い間、ここの存在はあまり知られていませんでしたが、2000年代に写真家同士の口コミで広まり、2010年代に入ると一般の人たちにも情報が伝わり始めました。近年SNSで情報が拡散したほか、Macの壁紙に採用されたことで、一気に超有名観光スポットになりました。

今では、連休中や夏休みなど、日中は駐車場へ入る車の大渋滞が起きるほど。訪れる際は、午前中早めの時間帯がおすすめですよ。
▲訪れた日は、青い鏡のような色あいでした

「青い池」は、見る角度や季節、そして天候によっても色あいが微妙に変わります。皆さんが訪れる時は何色に見えるでしょうか?行ってみてのお楽しみ!

丘に広がる彩り豊かな花畑「展望花畑 四季彩の丘」

なだらかな丘の先までずっと続く花畑。色とりどりの鮮やかな絨毯を敷いたかのような風景を楽しめるのが、美瑛町の美馬牛(びばうし)地区にある「展望花畑 四季彩の丘」です。
▲7月中旬の風景。花が縞模様になっていてとっても綺麗!

ここの見どころは、丘に広がる花畑!15ヘクタールもある広大な花畑には、毎年5月上旬から10月上旬まで、さまざまな花が咲き乱れます。
なかでも、6月下旬頃から8月下旬頃までがピーク。まさに、“花の楽園”という眺めを楽しめます。
▲8月中旬の風景。遠くに見える花の縞模様が、ここの代表的な景観です

広い花畑の周囲を歩いて散策することもできますが、ノロッコ号というトラクターがけん引する乗り合いバスか、カートで巡るのがおすすめです。
ノロッコ号は、広い園内を約15分かけてぐるっと回る乗り物。丘の景色や背後に見える大雪山系の山々の姿を眺め、ゆらゆらと進んでいきます。途中写真タイムのための一時停車もあるため、絶好のロケーションで撮影することもできます。
▲花畑の中を進むノロッコ号。乗車料金は税込で、高校生以上500円、小中学生300円

一方、カートは4人乗りで、園内を自由に走り回ることができます。自分で運転して、花畑の好きなところへ行くことができるので、とっても気楽!自分のペースでゆったり見たい、という方にはおすすめです。
▲自分で運転できるカート。15分間2,000円(税込)で利用できる

さらに、子どもに大人気なのが園内にあるアルパカ牧場。ファミリーで訪れても楽しめるスポットです。
▲可愛らしいアルパカにエサやり体験も!入場料大人500円、小中学生300円、エサ代100円(すべて税込)

花のよい香りに包まれながら、彩り豊かな花の絨毯を眺めませんか?写真映えするスポットがいくつもありますよ。

ラベンダー畑が有名な「ファーム富田」

美瑛町から富良野市へ向かう途中の中富良野町にある「ファーム富田」。ラベンダー畑があまりにも有名なところです。
ラベンダーが咲く時期は例年7月、見ごろは中旬から下旬の約10日間位です。この時期は世界中から観光客が訪れ、午前中から駐車場待ちの車が列をなすことがあるほどです。
ラベンダーの時期以外でも、がっかりすることはありません。園内にはさまざまな花が植えられているので、春から秋にかけて綺麗な花畑の眺めを楽しめますよ。
▲10月上旬頃の様子です。木々が色づき紅葉シーズンを迎えます

富良野周辺では昭和45(1970)年頃まで、香料の原料となるラベンダー栽培が盛んでした。ところがその後外国産のラベンダーや合成香料が登場したためにラベンダー栽培が衰退。「ファーム富田」は、富良野周辺でラベンダー栽培を続ける最後の一軒になりました。
▲トラディショナルラベンダー畑。この畑が注目を集め、有名観光地へと飛躍するきっかけになりました

昭和51(1976)年、栽培を諦めようと思っていた矢先、国鉄のカレンダーで「ファーム富田」のラベンダー畑の写真が使われました。すると、美しい紫色の丘の景色が注目を浴び、写真愛好家が殺到。それ以降、観光客が絶えず訪れるようになり、今や世界的にも知られる観光スポットになりました。
花畑の観賞とともに、栽培したラベンダーで作られた製品の買い物や食事も楽しめます。園内には「ポプリの舎」、「花人の舎」などの売店やカフェが複数あります。これらを巡るのも「ファーム富田」の魅力。
▲収穫されたラベンダーで作ったポプリなどの買い物も楽しみ!
▲ここへ来たら、「ラベンダーソフトクリーム」(300円・税込)は外せません!

「ファーム富田」は駐車料金も入場料もありません。出入りも自由!好きな時、好きなだけ花を眺められるのも特徴。混雑を避け、早朝に訪れることも可能です。
富良野周辺を観光する人の多くが立ち寄る「ファーム富田」。カメラ片手に、一日中ずっといたくなるほど素敵なスポットです。

森の中に散らばるいくつものクラフトショップ「ニングルテラス」

最後に紹介するのは、富良野市の「新富良野プリンスホテル」の敷地内にある、「ニングルテラス」。
作家・倉本聰氏がプロデュースした森の中のクラフトショップエリアで、ログハウス風のクラフトショップが森の中に点在し、木製の遊歩道に沿って巡ることができます。
日中は木陰と木漏れ日の中でショッピングを楽しむことができ、夕暮れ時にはライトアップされ、ドラマの中に迷い込んだかと思うほど幻想的な雰囲気を味わえます。
ガラス製品のお店やペーパークラフトのお店、万華鏡のお店など、それぞれのお店で自然の温もりを感じるクラフト製品を販売しています。
さらに、一部のお店は、クラフト工房「ニングルアトリエ」で体験メニューも開催しています。
▲クラフト工房「ニングルアトリエ」。体験メニューは事前に予約が必要。内容や申し込みはホームページにてご確認を

今回チャレンジしたのは、「森のろうそく屋」が開催する、夕焼けランタン作り体験(2,160円・税込、1回10名まで、前日までに要予約)。ロウでできたランタンのホルダーに、3色のロウで色をつける体験です。
▲ランタンホルダーに色のついた約80度の熱い液体状のロウを流しこみます
▲ロウが冷えてかたまる前にくるくると回してランタンの内側に色がつくようにします

彩りのあるランタンホルダー、出来上がった作品は持ち帰ることができます。
▲ロウソクを入れ、「森のロウソク屋」の前で灯してみました。なかなか綺麗!

ニングルテラス内にはカフェも一軒あります。ログカフェテラス「チュチュの家」です。コーヒーやケーキなどを味わえるのですが、この店の人気メニューは、「焼きミルク」(520円・税込)!
▲見た目が焼きプリンのように、表面に焦げ目が入っています

焦げ目があるのにホットではないのです。冷たいのです!
ひと口飲んでみると、はじめは生クリームのような、甘くて濃厚でとろっとした味わい。でも、少し飲み進めるとコップの下のほうはすっきりとした牛乳。かき混ぜて飲むと、ミルクのスイーツに!?
▲スプーンでとろっとした上部をすくいます。はじめは飲むというより食べる・舐めるという感覚でした

なんとも不思議な味わいがあるミルク。これはぜひ、皆さんも飲んでみてください!
美瑛からスタートし富良野まで5カ所のスポットをご紹介しました。

行ったことがないという皆さん、ここは絶対外せないスポットですよ!ぜひ訪れてみてください。きっと、美しい景色や素敵な空間に魅了されるはずです。
川島信広

川島信広

トラベルライター・温泉ソムリエ・イベントオーガナイザー/横浜市出身、札幌市在住。北海道内の全市町村を趣味で訪ね歩くうちに北海道の魔力に惹かれ、都内での雑誌の企画営業と執筆業務を経て北海道へ移住し独立。紙媒体やweb媒体などで主に観光や旅行、地域活性をテーマにした取材執筆と企画・編集を手がける。スイーツ好きの乗り鉄、日光湿疹と闘う露天風呂好き。

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