「つくばエキスポセンター」で科学を見て、触れて、楽しく学ぶ!

2016.09.14

先端科学やプラネタリウム、身近なテクノロジーなど、楽しみながら学べるコンテンツがいっぱいの「つくばエキスポセンター」。子供はもちろん大人もワクワクできる科学館の面白さを取材してきました。

▲つくばエクスプレス「つくば駅」から徒歩5分。実物大のHIIロケット(模型)が出迎えてくれます

始まりは1985年、「科学万博-つくば’85」の恒久施設

「つくばエキスポセンター」は昭和60(1985)年に開催された科学万博において、日本の科学技術を紹介する恒久施設として誕生しました。科学万博の閉幕後、最新の科学技術や身近な科学などに親しんでもらうことを目的に科学館としてオープン。今では科学技術に関する体験型の展示や世界最大級のプラネタリウムなどを楽しみにたくさんの人が訪れています。
▲「科学万博-つくば’85」当時の懐かしい姿も楽しめます。当時展示されていたWASUBOT(ワスボット・左)とコスモ星丸(ほしまる)のロボット(右)

大きさは世界最大級!大迫力のプラネタリウム

「つくばエキスポセンター」のプラネタリウムは、光学式プラネタリウム「INFINIUM(インフィニウム) L」と全天周CG投影システム「SKYMAX(スカイマックス) DSII-R2」を完全統合し、臨場感のある星空を世界最大級のドームに展開できる統合型のプラネタリウムシステムを導入しています。
上映されるプログラムは、子供向けの番組やスタッフの生解説、つくばエキスポセンターが企画、制作するオリジナル番組など様々。季節ごとに内容が更新されるので、何度訪れても飽きることはありません。
▲鮮明な星空が大迫力のスケールで楽しめます

分かりやすい解説で楽しむ季節の星空「見上げてみよう!今日の星空」

「今日の夜、つくばの空にはどんな宇宙の風景が広がっているのでしょう?」「もしも、街の明かりをすべて消すことができたら…」季節ごとの星空や宇宙についてスタッフの解説を楽しめるプラネタリウムの「星空生解説」。満天の星や惑星の動き、彗星の到来、流星群など、毎日少しずつ変わる星空の世界に引き込まれます。
▲季節によって移り変わる美しい星空が楽しめます

島のぬくもりを感じる特別番組「星の島に、願いをこめて」

沖縄県の八重山諸島は、日本でも有数の星が美しく見える場所とされることから「星の島」と呼ばれています。日本では限られたエリアでしか見られない南十字星や天の川を紹介する特別番組「星の島に、願いをこめて 美ら海に輝く南十字星」は2016年9月30日まで上映。思いが行き交う島のぬくもりやあたたかさが感じられる内容になっていて、八重山諸島を訪れたような気分で楽しめます。
▲大人も楽しめる内容でデートにもぴったり!

大人も楽しめる!驚きと発見がいっぱいの科学体験

科学の不思議と楽しさが実感できる体験型の展示は、「おもしろサイエンスゾーン」や「夢への挑戦 のぞいてみよう科学がひらく未来」などのテーマに分かれていて「なんでだろう?すごい!」と大人でもびっくりする科学体験が楽しめます。
ここからは「つくばエキスポセンター」広報担当の西島さんのご案内で紹介していきます。

「おもしろサイエンスゾーン」

「おもしろサイエンスゾーン」では、体を使って電気や音、目に見えない力などが感じられる展示物が楽しめます。
▲「エア・バズーカ」を操作する西島さん。空気の流れが目で見えます。発射口の形を変えると空気の形も変わるかな?
▲つかめそうで、つかめない、ピンポン玉。すぐそこにあるものがつかめない、不思議な感覚が楽しめる「パラボラミラー つかんでごらん」
▲「プラズマボール」。ガラスに手を触れると稲光が近づいてきます。「雷が落ちる原理と同じ仕組みです。ビリビリしたりしないので、安心して触れて大丈夫ですよ」と西島さん
▲「ジャイロの運動」。椅子が勝手に回る不思議な体験ができます
ライターのオススメはこの「ジャイロの運動」!ハンドルを手に持ってタイヤを回し左右に傾けると、見えない力が働いて、勝手に椅子が回転を始めます。この現象は「ジャイロ効果」と呼ばれるもの。不思議な体験で子供に戻ったようなワクワクがよみがえってきました。
▲ボランティアスタッフも常駐。丁寧に解説してくれるので「なんでこうなるの?」など気軽に声をかけてみて
▲「スタンディングウェーブ」。発泡スチロールの粒が…
▲ダイヤルを回して音を鳴らすと動き出します。音の高さを変えると波の形も変わります

「サイエンス・ワークス 科学者のしごと」

「サイエンス・ワークス 科学者のしごと」は、普段はあまり見ることができない科学者の仕事をクローズアップした展示ゾーンです。偉人たちの仕事を学び、実際の研究について知ることができます。
▲偉人たちがずらりと並んでいて…
▲謎解き形式で考えながら彼らの偉業が学べます。お気に入りの科学者が見つかるかもしれません。ちなみに西島さんのイチオシは「ガリレオ・ガリレイ」とのこと
過去の偉業を学べるだけでなく、現在どのように科学技術が私たちの生活に役立っているのか、実際の研究に触れることもできます。また、指定された形を作るシミュレーションゲームでは、たくさんの実験を繰り返し正解に近づいていく科学者の仕事の醍醐味を感じることもできました。
霞ヶ浦で行われたフィールド調査の実例。水質や住んでいる生き物などの情報を集め、湖で何が起きているのかについて「国立研究開発法人 国立環境研究所」が調べています。同じ基準で何度も調査を行いデータを蓄積することで、未来をよくするための基礎を築く地道な活動も科学の大事な側面だとわかります。
指定された形を作るシミュレーションゲームでは、失敗しながら成功にたどり着く、科学者の仕事の考え方を体験できます。なかなかうまくいきませんでしたが、その分面白く、科学の仕事の大変さも実感できるゲームです。なんでも結論を急ぐ私には、根気強く続ける意味を教えてくれる貴重な体験でした。

「夢への挑戦 -のぞいてみよう科学がひらく未来-」

宇宙や深海、地球温暖化など、私たちの生活と未来を支える先端技術が展示されているゾーン「夢への挑戦 -のぞいてみよう科学がひらく未来-」もありました。かつての科学少年の心がよみがえってきます。
▲H-IIロケット(模型)。ロケットの中が見られるようになっていて、ほとんどが燃料で占められていることが分かります
船外活動ユニット(EMU)模型。総重量は約120kgにもなります。「宇宙服は胴体部分が見えづらいので、手元に鏡がついているんです」と西島さんが教えてくれました。
▲月面ローバー(探査機)の試作品。カメラの画像を見ながら操作することができる設計になっています
▲直径1mの「触れる地球」は地球の約1/1,000万のサイズ。地球を手で触って回転させて、地表の雲の動きや、植生、渡り鳥の飛行ルートなどを見てみましょう
▲深海の調査を行う有人潜水調査船「しんかい6500」(模型)。その名の通り最大潜水深度6,500mを誇り、通常潜航時間は8時間にも及びます
▲「しんかい6500」の実物のアーム。このアームを使って海底で調査を行い、まだわかっていない深海の不思議を一つひとつ解明しています

特別展もお見逃しなく!

常設の展示に加えて、定期的に特別展も開催されています。取材に訪れた際の特別展は「ロボットと人工知能」。ロボットが動く仕組みや人工知能について、実際に操作したり、遊んだりしながら学べました。
※「ロボットと人工知能」は2016年9月4日で終了。次回以降の特別展についてはホームページをご覧ください。
▲おでこのセンサーが脳波を感知して、猫の耳が心のモードを教えてくれるシステム
▲コーンを回って帰ってくる競争ができるブルーとピンクの2台のロボット。実際に操作して、遊びながら楽しくロボットの魅力に触れることができます。親子連れで来たお父さんは、お子さんを相手にかなり熱くなっていました
▲人工知能が搭載されたセラピー用アザラシ型ロボット「パロ」。数多くの介護施設、老人ホーム等で、セラピー効果があると実証され、人の心もロボットが癒す時代になってきています
▲顔を認知して性別や年齢を判別する人工知能。表情を変えると笑顔の度合いまで判定出来ます

夢のあるロケット技術から自由研究のお手伝いまで

ロケットなどの科学技術を目で見て、実際に手で触れることができる一方で、自由研究のお手伝いといった身近な問題など、幅広く様々な体験ができるのも「つくばエキスポセンター」の魅力です。好きな科学がもっと好きになる、体験型のスポットです。
▲実物大のH-IIロケット(模型)。「つくばエキスポセンター」のシンボル的存在です
▲実際に打ち上げられたH-IIロケットの一部分も展示。ハニカム(蜂の巣状の)構造にすることで強度を高めたアルミ合金製の外壁に穴があいているのが打ち上げの衝撃を物語っています
▲「楽しい科学体験・相談コーナー」では、身近な科学のことや夏休みの自由研究の相談にも乗ってくれます
▲「星丸くん立体消しごむ」700円(左上)や、「星丸&筑丸スイートクッキー」430円(右上)、「星丸&筑丸えんぴつ」2本入り160円(右下)他、キャラクターのバッグやキーホルダーなどのオリジナルグッズも人気!※価格はすべて税込
実際に訪れてみてまず感じたことは、子供連れだけでなく若い女性のグループなど大人の来館者がとても多いことでした。みんなで体験型の展示で遊んだり、プラネタリウムで美しい星空を眺めたりと、意識せず科学に触れながら楽しんでいました。

季節ごとに変わるプラネタリウムのプログラムや特別展など、情報をチェックして訪れれば何度来ても飽きることはありません。個人的には家が近いこともあるので、近いうちにプラネタリウムの特別番組「星の島に、願いをこめて」を見に行こうと思っています。
中村豪太

中村豪太

国内旅行、海外旅行の広告に携わり約10年。ウエディングのプロモーション企画や広告制作にも携わる。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新の情報は直接取材先へお問い合わせください。
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