国民的アイス「ガリガリ君」の大人気工場見学に行ってきた!!

2016.09.10

夏に食べたいアイスといえば、「ガリガリ君」を思い浮かべる人も多いはず。定番のソーダ味も人気ですが、コーンポタージュ味、ナポリタン味などのユニークなフレーバーを次々と発売し、長年にわたって話題を呼び続けています。今回はそんな「ガリガリ君」を製造している赤城乳業の「本庄千本さくら『5S』工場」を訪問しました。

老若男女に愛されるキャラクター“ガリガリ君”がお出迎え

埼玉県本庄市にある「本庄千本さくら『5S』工場」は、JR八高線児玉駅(またはJR高崎線本庄駅)から車で約20分のところにあります。近隣には桜並木の土手があり、ドライブや散策も楽しめる自然豊かな場所。

この工場では、「ガリガリ君」を一日最大でなんと300万本も製造しているそう。日本の夏を支える、「ガリガリ君」アイス工場見学に参加しました!
※見学をするには抽選に当たる必要があります。
▲のどかな田園風景を眺めながら、工場に向かう

国道254号線を走っていると、道路沿いに工場が見えてきます。外壁には、「ガリガリ君」が描かれた大きな看板があるので、一目瞭然です。高鳴る期待を胸にさっそく入ってみましょう!
▲「ガリガリ君」の看板が掲げられた外観は、遊び心に溢れていてとってもキュート

そもそも赤城乳業が工場見学をはじめたきっかけは、工場が建てられた2010年に、工場見学ブームが起きていたからだそう。当時アイス工場で製造過程を見学できるメーカーはなかったので、「アイスクリームをより身近に感じてほしい」と願った社長の提案で実現されました。するとたちまち話題に。
▲工場の入口には大きな「ガリガリ君」のオブジェ

靴を脱いで「ガリガリ君」と同じ水色のスリッパに履き替えたら、エントランスで受付をします。エントランスには、赤城乳業が製造するアイスクリームのパッケージが陳列されていて、早くもよだれが出てしまいそう!
待合室へ続くエレベーターの扉には、さまざまな表情の「ガリガリ君」が描かれていてとてもにぎやかです。
▲至るところにブルーのアイスを持った「ガリガリ君」の姿がある
▲受付では、工場案内のパンフレットとスタンプを押せるはがきがもらえる
▲「ガリガリ君」の定番商品や新発売のフレーバー、赤城乳業の人気商品のパッケージが紹介されている
▲エレベーターの扉にも、「ガリガリ君」がデザインされている
▲扉を開けてびっくり!「ガリガリ君」の横顔や、驚いた顔など、市販のパッケージでは出合えないレアな姿を目撃できる

エレベーターに乗って2階にある待合室へ。待ち時間も退屈させないこだわりが満載です。
▲「ガリガリ君」ソーダ味が由来の“ガリガリブルー”にカラーリングされたベンチがお出迎え
▲椅子の背もたれは、棒のついたアイスの形をしている

待合室に設置されているモニターには、赤城乳業の過去のCMが放映されていて、「このアイスも赤城乳業だったのか!」と驚いたり、ラックに置かれた「ガリガリ君」の漫画を読んだりしながら、ほかの参加者がそろうのをしばし待ちます。

全国どこを探してもここにしかないガリガリブルーの椅子に座ると、「ガリガリ君」の聖地に来たのだと実感。スタートが待ち遠しい!ちなみにこの工場見学、夏の時期は2万通を超える応募があるので、当たるまでには根気が必要。
▲ショートストーリーが収録された「ガリガリ君」の漫画は全4巻
▲アイスの製造工程を示したパネル。これから見学する製造工程についての予習ができる

見学スタート!まずは、「ガリガリ君」の歴史と工場について学ぶ

まずは会議室で、「ガリガリ君」の歴史について学びます。昭和のガキ大将をイメージしてデザインされた「ガリガリ君」のパッケージは、昭和56(1981)年の発売初期から現在に至るまで、いくつもの変遷を経てきました。その過程を、くすっと笑ってしまうようなエピソードを交えつつ紹介してくれます。

次に、工場の名前にも入っている「5S 」ということばについての説明がありました。「5S 」とは、「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「しつけ」の頭文字「S」をとったもの。これらを徹底することで、異物混入などのミスや衛生面でのトラブルを防いでいます。

豆知識を得ると、工場見学がいっそう楽しみになってきました。案内スタッフに導かれて工場見学ルートへ。
▲工場の案内を担当してくれたのは、吉岡朋子さん

アイスのパッケージを懐かしむ。赤城乳業の衛生管理、歴史が学べる展示エリア

▲「ガリガリ君」のお口から入ります。ドアはセキュリティ管理も行き届いているカードキー式

まず見学するのは検査室です。工場は月~金曜まで24時間稼働の為、検査員は交代で24時間検査対応を行っているそう。検査室の窓は光触媒による抗菌・消臭効果を持つチタンガードが施されており、このクリーン度の高い部屋で細菌検査や味に異常がないかの検査も行っています。
▲製造工程ごとに、札がつけられていてわかりやすい!
▲清潔に保たれた検査室内の様子

続いて展示エリアを見学。壁には赤城乳業がたどってきた歴史がつづられたパネルがかけられており、ショーケースの中には年代別のアイスのパッケージや、当たり棒を作るための焼き印など、貴重な資料が所狭しと並べられています。

アイスのパッケージは、紙製だった頃のものや、期間限定発売のものまでズラリ。参加者の中には、「小さい頃によく食べていた」と懐かしむ声も多いそう。ファンにはたまらないコーナーです!
▲パネルや過去のパッケージなどが並ぶ展示室は、見どころ満載
▲工場で働く作業員の制服も展示されている。左から、外着、製造エリア以外の工場内で着る構内着、アイスを作る時に着る製造着
▲製造着は袖が二重構造になっており、異物混入を防いでいる
▲カラフルでキュートなかつてのパッケージは、再発売してほしいと願うほど
▲当たり棒を作るための焼き印。年代やアイスの種類によって、内容が異なっている

展示エリアを抜けると、いよいよ製造ラインの見学です。工場では、日によって作られているアイスが違います。メインで作られているアイスは「ガリガリ君」。吉岡さんの案内で、廊下の窓から製造工程順に見学していきます。
▲“ガリガリブルー”の床がとても爽やか
▲壁には大きな「ガリガリ君」の後ろ姿の絵が!こんな髪型だったとは、驚きだ
▲窓から製造の様子をのぞき込みながら見学する。製造室の室温はアイスクリームを作るのに最適な20度に設定されているそうだ
▲廊下のいたるところに設置されているモニターで、説明のビデオを見る。漢字にはふりがなが多く振られているので、小さな子どもにも分かりやすい

一日で最大300万本のアイスを作る製造現場を見学!

廊下を進むと、テーブルに2種類の液体が。こちらは「ガリガリ君」の素になる「アイスクリームミックス」です。吉岡さんから「なにか違い、わかりますか?」と、問いかけが。よーく見てみると、色の濃さが違うような……。
▲「ガリガリ君」の素である2種類の「アイスクリームミックス」

「この2種類の『アイスクリームミックス』が、二層になっているガリガリ君をつくる秘密なのです。片方は氷と混ぜるので、色も味付けも濃くなっています」と吉岡さん。

「アイスクリームミックス」の青さは、食用の藻であるスピルリナに由来しています。鮮やかなブルーだけれど、人体に害のない天然の着色料を使用しているのです。
「アイスクリームミックス」は機械で殺菌されたのち、エージング室と呼ばれるタンクへ運ばれ、冷やされます。
▲「アイスクリームミックス」を冷やすのは「エージング室」。タンク1本に入っている「アイスクリームミックス」は8,000リットルで、「ガリガリ君」が約10万本作れる量なのだとか

ここでいったんフリータイム。香料のにおいを当てるゲームコーナーや、「5S」のひとつである「整頓」を体験できるマグネットのおもちゃが用意されており、つい夢中になってしまいました。見学するだけではなく、五感を使って学べる工夫がいたるところにちりばめられています。
▲香料の種類を当てるゲームコーナー
▲着色料についての豆知識パネル

続いて削氷室を見学します。高さ1mの氷を機械で削り、濃い色の「アイスクリームミックス」とかき混ぜで、かき氷状に仕立てます。
かき氷状になった「ガリガリ君」の元は、充てん室へと移動、型へと流し込まれます。
ただし、このままの状態では棒からぽろぽろと崩れ落ちてしまいます。そこで、崩れないためのひと工夫が。
▲削氷室には、削られるのを待つ氷が並べられている

まずは、氷と混ぜた濃い色の「アイスクリームミックス」とは別の、コーティング用の薄い色をしたアイスクリームミックスを型に流し込み、外側だけを急速に凍らせます。
次に、まだ凍っていない中の「アイスクリームミックス」をいったん吸出したら、アイスの崩落を防ぐ外壁が完成。そこに、かき氷状になった「シャリシャリ氷」を注入。最後にもう一度、コーティング用の「アイスクリームミックス」をかぶせて、しっかり冷やし固めます。これで崩れ落ちにくい、二層の「ガリガリ君」が完成です。
▲写真中央部のアイスクリーム型に、2種類の「アイスクリームミックス」を注入する
▲工場は24時間稼働。作業員が交代で機械の管理をしている。機械の周りには、「アイスクリームミックス」が伝ってゆくホースが張り巡らされている
▲棒のついたアイスクリームを作るための型の一例
▲型は定期的に、手作業によって洗浄される

「ガリガリ君」が完成したら、袋詰めのラインへ運ばれます。袋詰めの機械を見ると「あいちゃん」、「りょうくん」、「イチロー」、「スザンヌ」と書かれたプレートが掲げられていました。
「こちらの機械は、そのしなやかな動きから、スポーツ選手の名前が付けらました。『スザンヌ』だけは、赤城乳業の社長の好みの女性のお名前が由来になっています」と吉岡さん。

また、箱詰めの際に飛び散る段ボールのチリがアイスに混入しないようにと、製造エリアと梱包エリアは透明の壁で隔てられています。
▲機械へのネーミングは、遊び心に溢れている
▲機械化が進んでいるとはいえ、最後はきっちり人の目で品質を管理する
▲ときどき上を見上げて、手を振ってくれるスタッフさん

見学後はお待ちかね、アイスの無料試食コーナー

見学ルートの最終地点は、アイスの試食やお土産の購入ができる「ガリガリ君広場」。広々としていて、ゆっくりくつろげるスペースになっています。制限時間は30分、選べるアイスは「ガリガリ君」の定番ラインナップに加え、「ガリガリ君リッチシリーズ」、「ガツンとミカン」、「旨ミルクシリーズ」など、よりどりみどり(時期によって変わる)。

取材スタッフが選んだのは、「大人なガリガリ君レモン」。製造過程を知ったからこそ、「ガリガリ君」をおいしく食べられる幸せを実感しました。
▲「ガリガリ君」以外にも、赤城乳業で作られているアイスが食べ放題!
▲縁日を連想させるような広場に、子どもたちも大喜び
▲食べ終わったらおみくじもチェック!アイスの棒に、占い結果が印字されています
▲UFOキャッチャー(無料)では、棒タイプのアイスクリームをゲットできる

お土産コーナーでは、「ガリガリ君」が描かれた工場限定文房具や、Tシャツ、歯磨き粉などを購入できます。
▲扇子(540円・税込)、冷却パック(194円・税込)など、夏にぴったりなアイテムも勢ぞろい

「ガリガリ君広場」を楽しんだあとは、工場見学のルートを逆戻りしますが、ここにも飽きないための工夫がありました。
廊下の突き当たりが、「ガリガリ君」のお口のように見えるので、まるでトリックアートのよう!遊び心満載のしかけに、思わず走り出してしてしまう子どもたちも。また、お土産にノベルティグッズを渡してくれるので、最後までしっかりと楽しめます。
▲トリックアートのようなしかけは、工場見学のルートを進んでいるときには気づきませんでした
▲参加者にはノベルティグッズのプレゼントが!何が入っているかはその日のお楽しみ
▲出来上がったアイスは大きな口をあけた「ガリガリ君」がプリントされたコンテナに積まれ、発送される

夏に欠かせない冷菓「ガリガリ君」。その長い歴史や、安心安全への取り組みの姿勢を楽しくおいしく学べた工場見学でした。
そして何より、アイスを思う存分食べられて、大満足。この工場が人々を魅了する理由は、国民的アイスのネームバリューだけでなく、ここでしか味わえない体験ができるからに違いありません。

参加者の中には、「平日だけどわざわざ休みを取ってきた」という人もいました。競争率は高いけれど、一度は行ってみたい「ガリガリ君」の工場見学、ぜひ応募してみては?
前川有香

前川有香

編集者、ライター。移住に関する雑誌『TURNS』や、書籍『うちのコにしたい!羊毛フェルト猫のつくりかた』、その他小冊子、ウェブ媒体の編集・執筆などを手がける。出版・編集プロダクションデコ所属。

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