山梨でぶどう狩り&食べ放題の旅。甘くて大粒な最高級品種も味わえます

2016.09.13

長い日照時間、果物に適している土、昼夜の気温差などの気候的な特徴から、ぶどうやももの生産量日本一を誇る山梨県(農林水産省統計 平成28年1月26日公表)。冬から春にかけてはいちご、夏はももとぶどう、秋はりんごと、1年を通してフレッシュな果実を味わえます。今回、8月中旬から食べごろを迎えたぶどうのもぎたてを味わうべく、“果実の里”と呼ばれる笛吹市一宮町に向かいました。

▲見渡す限り、巨峰だらけ!これぞフルーツの楽園

ぶどうの王様「巨峰」から、人気の「シャインマスカット」まで40分食べ放題

甲府盆地の中央から少し東寄りにある笛吹市。“果実の里”と呼ばれるだけあり、一宮町のいたるところに、ももとぶどうがたっぷりと実った農園が広がっています。
今回ぶどう狩りに向かったのは、農園からの景色が自慢の「見晴し園」。4月にはももの花が一斉に咲き、まるでピンクのじゅうたんのような絶景を望めます。
▲南アルプス連峰を望む、開放的な眺め。春にはももの花が一面に広がり、雪がかった山々とのコントラストが美しい!

「見晴し園」のぶどう狩りで食べられるのは、高級ぶとうといわれる「巨峰」「甲斐路(かいじ)」(8月中旬~10月中旬)のほか、「デラウェア」(8月上旬)、「キングデラウェア」(8月中旬~9月上旬)、「ネオマスカット」(9月中旬~下旬)、「ベリーA」(9月中旬~10月中旬)、「甲州ぶどう」(9月下旬~11月下旬)などの約7種。
果樹園はぶどうの品種ごとに分かれており、高級ぶどう狩りは40分間・税込1,350円、その他の一般ぶどう狩りは40分間・税込850円で食べ放題で楽しめます。

ぶどうのプロ・果樹園ガイドさんと園内を巡る

受付を済ませると、それぞれの果樹園へと向かいます。まず着いたのは「巨峰」の果樹園。ぶどう狩り用のハサミをもらい、美味しそうなぶどう探しからスタートします。

「ぶどうのことなら何でも聞いてください」と話すのは、見晴し園・主任の大嶋達馬(たつま)さん。
▲見晴し園のぶどうを守る大嶋さん。ぶどう一つひとつを見つめる目が優しい

「美味しいぶどうは、木から離れた枝の先、日当たりのよい場所に成ります。見極めるコツは、緑色の枝ではなく、茶色い枝から成っていること。そして、赤みのある実ではなく、深い紺色をした実が揃った房を選ぶといいですよ」(大嶋さん)
▲茶色い枝に成った巨峰の中から、実の状態がいいものを選んでいきます
▲手前の枝は茶色ですが、奥は緑色になっています。枝の色合いをチェックするのが大切
▲美味しそうな巨峰ですが、よく見ると、下の方に赤みのある実が…。実がすべて紺色をしているかどうかもしっかり確認しましょう

採りたい房を見定めたら、雨よけ用の傘かけシートをとって、いざぶどう狩り!枝を切ってひと房を手にすると、果汁が詰まったズッシリとした重さに驚きます。
▲房が落ちないように片方の手でしっかり支えてから切ります。こんなに重い果実を支えている枝ってスゴイ
▲自分で採ったというだけで、特別な巨峰に思えてくるから不思議
▲その場ですぐに食べられるのが贅沢!種なしなので食べやすく、ジューシーな甘みが口いっぱいに広がります

普段食べる巨峰よりも、もぎたては甘みと酸味が絡み合ってさっぱりした味わい。これなら何粒でも食べられそう。
「ぶどうは、房の上方にある実の方が甘いんです。ひとつの房の中でも味が微妙に変化するので、食べ比べも楽しんでください」(大嶋さん)

食べ比べが楽しい一般ぶどう狩り

高級ぶどうを堪能した後は、一般ぶどう狩りの果樹園へ。こちらでは、8月中は「デラウェア」「キングデラウェア」、9月は「ベリーA」「ネオマスカット」「甲州ぶどう」と時期によってさまざまな種類が楽しめます。

ふわっとした柔らかな甘みが特徴のデラウェアは、種が無く、小粒の食べやすさも相まって、一度食べたら手が止まりません!一方、デラウェアより二回りほど大きなキングデラウェアは、市場にはあまり出回らない希少品種。マスカットの爽やかな甘みを掛け合わせた品種で、さっぱりとした酸味とのバランスが絶妙です。
▲デラウェアは実が小さくてすぐ落ちてしまいそうなので、房の下部分を支えて収穫
▲食べ放題だからこそできる、デラウェア一気食べもオススメ。3~4粒まとめて食べると、甘みが口の中で弾けます
▲デラウェアを食べたあとに、キングデラウェアも試食。似た名前だし、同じような味では…と想像していたら、全然違ってビックリ
▲デラウェア(左)とキングデラウェア(右)。まったく異なる味を食べ比べて楽しんでいるうちにお腹いっぱいに!

園内で採ったぶどうは食べ放題ですが、ひと房食べきるのがルール。余った分を持ち帰る場合は有料(時期によって価格変動あり)となります。一粒食べて、次の房へ…なんてもったいない食べ方は絶対にしないように、ひと房をじっくり味わいましょう。

最高級の「シャインマスカット」と「藤みのり」の食べ放題プランも

見晴らし園にはぶどう狩りプランの他、大粒で糖度が高く最高級のぶどうとして人気の「シャインマスカット」と「藤みのり」を存分に味わえる食べ放題プランもあります(お皿で提供されるプラン。「シャインマスカット」と「藤みのり」の収穫体験プランは無し)。
▲大粒で濃厚な甘みが特徴の「藤みのり」。酸味が少なく、ジューシーな味わいが人気です。500円玉サイズで、ボリューム満点!

思わず「本物!?」と確かめたくなるほど光沢のある粒に感動!こんな贅沢がほかにあるでしょうか!
▲お皿で提供される40分間食べ放題プラン(シャインマスカット税込3,000円、藤みのり税込1,800円)

見晴し抜群の食事処で山梨の郷土料理を堪能

食事処も充実している見晴し園。果樹園を眺めながら、山梨ならではの料理を楽しめるのもここならでは(食事は15名以上・要予約)。人気は、山梨の郷土料理「ほうとう」をメインにしたコース(税別1,100円 ~)や、甲州ワインビーフなどを富士山の溶岩石で焼くBBQコース(ぶたコース税別1,500円~甲州ワインビーフコース税別3,500円まで全4種)です。

今回注文したのは「ほうとう鍋膳」(まぜご飯、漬物付きで税別1,100円)。何度も試食を重ねて完成させたという見晴らし園オリジナルの特製麺は、もちもちの食感!2年熟成させたという手前味噌のやさしい甘みが、もっちり麺と8種以上のたっぷりの野菜とともに、体に染みわたります。
▲鍋にたっぷり入ったほうとう(2人前)。1人前から注文可能ですが、大なべの方がお得になります
▲かぼちゃ、白菜、にんじん、じゃがいも、ネギ、シイタケ、きのこ類、かまぼこと、一度にたくさんの具材が食べられます
▲窓の外から見える景色も気持ちいい~

売店では、果物を使った様々な加工品も販売されています。お土産にはいろんな味が楽しめるぶどうジャム(各税込700円)がオススメ。時期が合わずにぶどう狩りで食べられなかった品種も選べます。
▲ぶどう・砂糖・レモン以外、余計なものは一切入っていない。無添加ジャム果実の純粋な甘みが味わえます

11月下旬までまだまだ楽しめるぶどう狩り。都心から車で約1時間半の「見晴らし園」で、山梨の旨みをたっぷり味わってみては。
田中瑠子

田中瑠子

ライター兼編集者。神奈川県生まれ。広告会社、出版社を経てフリーランスに。アスリートからビジネスパーソンまで人物インタビューを幅広く手がける。昨今ロードバイクにハマり、全国津々浦々チャリンコ旅を楽しんでいる。(編集/株式会社くらしさ)

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