清水寺周辺を巡る!歩いて楽しむ、京都・東山エリアでおすすめの観光スポット

2016.08.24

京都観光の大定番といえば、清水寺ですね。「清水の舞台」をはじめ、三重塔や音羽の瀧といった見所がたっぷりです。さらに、清水寺の門前は風情ある小路の宝庫でもあります。京都ならではのグルメや買い物を楽しみつつ、清水寺参りに出かけてみませんか。

清水寺の位置する東山エリアへの移動は、路線バスが便利です。京都駅からは市バスで約20分、清水道で下車しましょう。

まずは東山のシンボル「八坂の塔」へ

清水道でバスを降りたらまず向かいたいのが「八坂通」です。ゆるやかな坂道が続くこの路地の先には、東山のシンボルとなっている五重塔、通称・八坂の塔があります。
▲東山散策は八坂の塔から

聖徳太子が建立したといわれる八坂の塔は、正式には「法観寺(ほうかんじ)」といいます。複数回焼失しており、現在の塔は永享12(1440)年に室町幕府6代将軍・足利義教によって再建されたもの。参拝することもできますが不定休なので、確実に行きたい方は事前に問い合わせてみてくださいね。

ちなみに、通りの下から八坂の塔を見上げるアングルでカメラを構えれば、「THE・京都」な一枚を撮影することができます。旅の記念に忘れず収めておきましょう。

京情緒たっぷりの「石塀小路」をゆく

八坂通で記念撮影した後は、高台寺方面へ向けて、風情ある石畳の道へ向かいます。
▲“祇園の奥座敷”ともいわれる石塀小路(いしべこうじ)

料亭や旅館がずらりと並ぶ石塀小路は、石畳が敷き詰められた細い路地。自動車の通行が規制されているので閑静な雰囲気が漂います。アスファルトの道と違って、石畳は照り返しがきつくないので、夏でも比較的ゆったりとそぞろ歩きを楽しめますよ。

石塀小路の歴史は意外と浅く、明治末期から大正初期にかけて高級貸家街として開発されたのが始まりだそうです。いわれてみれば、高い石垣と石畳が高級感を醸し出していますね。
▲石畳の一部には、昭和53(1978)年に廃止された京都市電の敷石が再利用されています

昼間もよいのですが、特筆すべきは夜。行灯が灯り、どこか艶っぽい風情に心ときめきます。清水寺参りの締めに、もう一度立ち寄ってみるのもオススメですよ。
▲夜は大人っぽい雰囲気に

「ねねの道」は季節の移ろいを楽しめる散歩道

曲がりくねった石塀小路を抜けると、そこは「ねねの道」です。
豊臣秀吉の妻、北政所(ねね)ゆかりの高台寺から名付けられたもので、「高台寺道」とも呼ばれます。
▲両脇の塀からのぞく木々が四季を映しだします

ねねの道は、石塀小路同様、美しい石畳が続く一本道。景観を損なわないよう電線も地中化されており、古都の風情を存分に感じることができます。加えて、春は桜、初夏は新緑と、季節ごとに移り変わる沿道の木々にも心癒やされます。

高台寺はもちろん、「八坂神社」の裏手にある「円山公園」へもつながっているので、時間に余裕がある方は足をのばしてみてはいかがでしょう。人力車で巡ることもできますよ。

心洗われる高台寺の美庭へ

ねねの道から石段の台所坂を上ると、高台寺に到着です。
▲高台寺の入り口、台所坂。秋は紅葉も美しい

東山の山麓にある高台寺は、秀吉の正室・ねねが、亡き夫を弔うために開いたお寺。造営の際には徳川家康からも援助を受け、伽藍(がらん)は壮麗を極めたと伝えられます。

度重なる火災で伽藍の大半は焼失してしまいましたが、難を逃れた霊屋(おたまや)や開山堂、茶室の傘亭・時雨亭、観月台などが当時の面影を今に伝えています。
▲伏見城から移築された観月台。秀吉とねねが二人で月を眺めたそうです

「高台寺といえば庭」といわれるほど、庭園の美しさには定評があります。「臥龍池(がりょうち)」「偃月池(えんげつち)」の2つの池を中心とした「波心庭(はしんてい)」は名作庭家として知られる小堀遠州の代表作で、国の史跡・名勝にも指定されています。

白砂の文様が見事なこの庭は、本堂である方丈から見ることができます。桃山文化の粋が結集した絵画のような情景は心に深く刻まれるはずです。
▲方丈から白砂の波心庭を望む
高台寺を拝観した後は、清水寺へ向かう「二寧坂(二年坂)」や「産寧坂(三年坂)」、「清水坂」といった門前通りでランチとショップ巡りを楽しみましょう。京都ならではのグルメやお土産が豊富に揃っているので、ついつい長居してしまうかもしれませんよ♪

知る人ぞ知る「一念坂」で東山ツウに

ねねの道から二寧坂方面へ向かう途中に、裏通りのような雰囲気の小さな路地があります。

一念坂と呼ばれるこの通りは平成2(1990)年に整備されたもので、坂とついているものの実際は平坦な道。二寧坂・産寧坂に比べると知名度は低いのですが、こちらも東山らしい風情のある通りです。
▲短いながらも趣ある一念坂。ここを知っていれば東山ツウ!?

一念坂エリアは、和小物などを扱うショップが並ぶ、目にも楽しい通りでもあります。なかでもオススメなのが、京都の伝統工芸・京くみひもを使った雑貨店「SHOWEN」。
▲自分用にはもちろん、お土産にも喜ばれそうな京くみひも

宇治に工房のある「昇苑くみひも」が、糸の染色から紐を組み、製品にするまでを一貫しておこなっているため、品質は確か。その上、色彩もデザインもポップにアレンジされていて、アクセサリーやチャームなど、さりげなく身に着けられるアイテムばかり。今までのくみひものイメージがガラッと変わりそうです。
▲帯締めがおしゃれな蝶ネクタイに

二寧坂・産寧坂でヘルシー京ランチに舌鼓

一念坂の小路を過ぎると二寧坂に突き当たり、その緩やかな坂道は、そのまま産寧坂へとつながっています。
▲土産物店や食事処が軒を連ねる二寧坂

二寧坂・産寧坂エリアには、お茶漬けバイキングが大人気の「阿古屋茶屋」や湯豆腐の名店「奥丹清水」など、京情緒を感じながらヘルシーなランチを味わえる食事処が揃います。

麺類がお好きな方は、うどん料理の店「おめん」で決まり。国産小麦100%の風味豊かな香りと、つるつる・もちもちとした食感の自家製麺が評判です。セットメニューであれば、湯葉や焼鯖寿司といった定番ものから、鱧や賀茂茄子など京都の旬の食材を使った料理もあわせて楽しめますよ。
▲季節の野菜や具とともに、特製うどんをたっぷりのつゆに浸していただきます
▲清水坂へと続く産寧坂の石段

ちなみに、二寧坂・産寧坂の語源には諸説ありますが、二寧坂については、産寧坂の下だからという説が一般的。一方、産寧坂は、高台寺に居を構えていたねねが、子どもの誕生を念じて(産・念)坂を上がり清水寺にお参りしていたことから名づけられたという説が有力です。ねねの願いを感じながら歩いてみてはいかがでしょう。

産寧坂を上れば、いよいよ清水寺へと直結する清水坂に到着。門前町の中でも一番のにぎわいを見せるこの通りは、抹茶スイーツやみたらし団子など、思う存分食べ歩きを楽しめます。ランチを軽めに済ませて、おやつタイムに比重を置くのもアリですよ。

東山観光のハイライト・清水寺を参る

清水坂を上りきると、いよいよ清水さんに到着です。

京都を代表する観光スポットとして不動の人気を誇る清水寺。その歴史は古く、宝亀9(778)年、延鎮上人が音羽山(おとわさん)に草庵を結んだのが始まりといわれています。
▲音羽山の斜面からせり出す「清水の舞台」

清水寺という名称は、音羽山から湧く音羽の瀧の水が清らかだったことに由来します。音羽の瀧は創建以来1200年以上一度も枯れることなく、一年を通してほぼ一定量の水が湧き続けているそうです。
▲三筋から流れる音羽の瀧。学業・長寿・良縁のご利益があるそう

見所の多い境内の中でもひときわ目を引くのが、高さ約31mの三重塔。豪華絢爛な建築美に目を奪われます。内部には大日如来像が祀られているほか、極彩色で描かれた飛天や龍の天井画などがありますが、残念ながら拝観することはできません。
▲三重塔としては日本最大級の高さを誇る

国宝に指定されている本堂・清水の舞台は、「懸造り(かけづくり)」という手法で組み上げた木造建築。釘を一本も使っていないというから驚きです。

4階建てのビルの高さに相当するだけあり、京都市街を一望できるビュースポットでもあります。絶景パノラマに感動すること間違いなしですよ。

清水寺といえば、春・夏・秋のライトアップも見逃せません。本堂の先にある奥の院から清水の舞台を振り返った時の景色は圧巻。秋ならば、燃えるような紅葉と清水の舞台、京都の街の明かりが織りなす三位一体の絶景を堪能できます。
▲幻想的な夜の清水寺。青い一筋の光は、観音さまの慈悲の心を表している
365日にぎわいを見せる清水寺周辺は、一度訪れれば、また何度も足を運びたくなってしまう京都のゴールデンエリア。京都駅からのアクセスも良く、京都観光のスタートにも締めくくりにもぴったりです。ぜひその魅力を、歩いて感じてみてくださいね。
ぐるたび編集部

ぐるたび編集部

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