バームクーヘンだけじゃない!「ラ コリーナ近江八幡」が描く未来予想図は壮大でした

2016.09.07

大人気の「CLUB HARIE」のバームクーヘンをはじめ、和菓子・洋菓子共に有名な「たねやグループ」をご存知ですか?たねやグループは2015年、滋賀県の近江八幡にフラッグシップ店「ラ コリーナ近江八幡」をオープンしました。今回は、ラ コリーナ近江八幡の秘密がわかる「ラ コリーナツアー」に参加。最近オープンしたばかりのショップやここでしか買えない限定品の紹介はもちろん、ラ コリーナ近江八幡が未来に向けて描く壮大な構想にまで迫りました!

ラ コリーナ近江八幡への行き方は車の場合、名神高速道路・竜王ICまたは八日市ICから約40分、電車の場合はJR近江八幡駅から近江鉄道バスで10分ほど乗ると到着します。“La Collina”と書かれた白いゲートを通り中に入ると、ヨットハーバーをイメージした駐車場や緑の芝で覆われた大きな屋根の建物が見えてきました。
▲後ろの八幡山の緑と、建物の緑が2層になっているかのように見えます

ラ コリーナ近江八幡(以下、ラ コリーナ)は、和菓子の「たねや」、洋菓子のCLUB HARIEを展開するたねやグループが、自然豊かな近江八幡の地でスタートさせたフラッグシップ店です。

お店で買い物や食事を楽しむのもいいですが、せっかくならラ コリーナのことをもっと知りたい!そんな人たちのために2016年8月にスタートしたのが「ラ コリーナツアー」です。(60日~3日前までにインターネットで予約。所要時間約50分。1グループ税込5,400円※1グループ2名~15名まで)

今回、ツアーを担当してくださったのは、スタッフの新谷朋子さん。笑顔がとても素敵な方です。
よろしくお願いします!
▲訪れたのはツアーのまさに初日。「私もドキドキしています」と新谷さん
▲まずは屋外でも新谷さんの説明がしっかり聞こえるように、参加者全員イヤホンを装着
▲ラ コリーナツアー参加の証!ステッカーをもらったら準備完了です

「ラ コリーナツアー」はメインショップからスタート!

芝におおわれている印象的な屋根のメインショップは“草屋根”という名前で呼ばれています。この建物をはじめ、ラ コリーナの多くの建築を手がけたのは、建築家の藤森照信(てるのぶ)さん。敷地内にはあらゆる場所で藤森建築のこだわりを見ることができます。
▲建物の素材に銅を用いるのが藤森建築の特徴の一つ
▲土壁には、たねや社長の手形が。どこにあるか探してみてください

また、ラ コリーナでぜひ探していただきたいのが「アリ」。
1億年以上も昔から地球の環境に適応し、高度な社会性を築いてきたと言われているアリは、ラ コリーナのシンボルとしていたるところにモチーフとして取り入れられています。注意して見るといろんなところで発見できるはずですよ。
▲看板やパッケージなどにもかわいらしいアリがひそんでいます

CLUB HARIEと言えばバームクーヘン!メインショップ内には、グループで最大規模となるバームクーヘンの専門店があります。ガラス張りになった工房では実際にバームクーヘンを作っている様子もじっくり見ることができるんです。
▲焼きたてバームクーヘンの味は格別!2階にあるカフェでいただくこともできます

「バームクーヘンの美味しさの秘密は、厳選した素材で作った生地と焼き方です。ちょっとした気温や湿度の変化で焼き上がりに違いが出てしまうんです。そこを見極めるのが職人の技。一人前になるまでに3~5年かかるんですよ」と新谷さん。

バームクーヘンは芯となる棒を回し、生地をかけながら焼くことできれいな層になります。生地には水分や空気がしっかり含まれているため、ふんわり、しっとりとした口当たりが生まれます。
▲焼きあがったバームクーヘンの表面に、フォンダンという砂糖の衣を塗り、仕上げます

このバームクーヘンを生地に練りこんだバームサブレ(税込86円)やラ コリーナ限定のバームソフト(税込420円)は、平日でも行列ができるほど人気が高いテイクアウトメニューです。
▲新鮮な素材を使ったソフトクリームにバームサブレを添えたバームソフト

バームクーヘンのショップの反対側には和菓子のショップも。
ここでは和菓子のたねやの全商品を扱うほか、注文を受けてから作る“生どら“(税込216円~)などもあります。
▲どら焼きの生地に、たねやこだわりの粒あんと生クリームがたっぷり。時期によっては季節のフルーツやソフトクリームを挟んだものも登場
▲壁には生菓子、焼き菓子、干菓子など和菓子づくりに欠かせない木型が展示されています

季節の風習に応じた和菓子が随時登場しているので、四季折々の商品を楽しむことができますよ。

自然に感謝することから始まるお菓子づくり

メインショップの奥の扉を開け外に出ると、緑豊かな景色が目に飛び込んできました。
ラ コリーナの敷地内には田んぼや棚田、畑があり、そこでお米や野菜などさまざまな作物を作っています。
▲美しい緑の絨毯が広がります

「お菓子づくりの原点は自然に感謝すること」をモットーに、ラ コリーナの景観を作る田んぼや畑、小川に至るまで、スタッフが手入れに携わっています。
▲普段お菓子の製造や販売をするスタッフも一同に集まって田植えや稲刈りなどを行います。お菓子のもととなる農業の大変さや苦労を知る学びの場でもあるそうです(写真提供:たねやグループ)
▲棚田では黒米や赤米などを栽培

コンテナショップは次の世代を担う職人たちが挑戦する場所

敷地をぐるりと囲んでいる回廊を歩いていくと、2016年7月末にオープンしたばかりのコンテナショップが見えてきました。
▲開放感のある広場では、マルシェや各種イベントが随時開催。氷彫刻デモンストレーションなども行われました

コンテナショップは、アメリカ・ポートランドをはじめ世界各国の感度の高いショップにヒントを得て誕生したエリア。ギフトショップや和・洋の垣根を越えカジュアルなスタイルで飲食を楽しめるショップが連なっています。
▲コンテナショップ内の「CLUB HARIE KIDS」は、大阪に引き続き2店舗目
▲旬の果物や野菜を使った焼き菓子やゼリーなど、季節毎に変わる商品もあります

甘いものもいいけど、ちょっと軽食をつまみたい。そんな時にオススメなのがコンテナショップ内にある「アランチーノショップ」。アランチーノとはイタリアのライスコロッケのこと。近江産の赤米や黒米入りのライスで卵を包み、揚げたてをいただくことができます。
▲アランチーノは1個税込400円。よく見ると、近江八幡名物の「赤こんにゃく」も入っています

そのほかにもかき氷屋さんやドリンク屋さん、パン屋さんなどバラエティ豊かなショップが続きます。ついついたくさん買い物をしてしまいそうで危険なエリアです(笑)
「たねやグループには多彩な職人がたくさんいます。コンテナショップは彼らのスキルを活かし、和・洋にこだわることなく新しい商品が誕生する場・挑戦する場でもあるんです」と新谷さん。

夏はかき氷、冬はぜんざいや焼き餅など、提供する商品も季節ごとに変わっていくとのこと。いつ訪れても楽しみですね!

ツアーでしか入ることのできない秘密の場所へ

メインショップと同じく、ひときわ目を引くのが、陽に照らされ輝きを放つ不思議な建物。
これはなんと、たねやグループの本社なんです。
▲右端の木は樹齢250年のクスノキ。ラ コリーナの御神木のような存在です

屋根部分は約2,500枚の銅の板が合わさってできたもの。通称“銅屋根”と呼ばれており、なんと、この屋根の板もスタッフの皆さんが手作業で曲げました。

年月が経つとともに色が変化し、いろんな表情を見せる銅。会社もスタッフも、常に変化し成長を続けていきたいという思いが込められているそうです。
▲地元の大学生の協力も得て、銅の板を手作業で波状に折り曲げていきました。大変な作業だったからこそ、愛着も湧くのだとか(写真提供:たねやグループ)

ラ コリーナツアーでは、普段は入ることのできない“銅屋根”の最上階にある「藤森ミュージアム」や「展望室」を観覧することも可能です。ミュージアムには藤森照信さんのスケッチや模型といった、ここでしか見ることのできない貴重なアイテムの数々が展示されており、建築ファンにはたまらない空間です。

また、展望室からは、西の湖やヨシが生い茂る水郷の様子など、自然豊かな近江八幡の景色を一望することができます。“銅屋根”内でしか味わうことができない特別なスイーツも登場するので、ぜひ実際にツアーに参加して味わってみてください!
▲ここから先はツアーに参加した時のお楽しみです

ラ コリーナが目指す未来

ラ コリーナが生まれたきっかけは何だったのでしょう?新谷さんに聞いてみました。

「ラ コリーナは八幡山や琵琶湖の内湖(ないこ)である西の湖(にしのこ)、ヨシが群生している水郷など、自然豊かなこの場所にたねやの会長が惚れ込んだことがはじまりでした」

甲子園球場3つ分、約3万5,000坪の敷地内に和・洋菓子のショップだけでなく、田んぼや棚田などもあるラ コリーナ。2016年7月に2つのショップがオープンしたばかりですが、たねやグループがこの場所でやりたいことはまだまだたくさんあるのだと、新谷さんは言います。
▲ラ コリーナが目指す未来を描いた地図はメインショップの中央部でも見ることができます。

八幡山から連なる丘に自ら木を植え、ホタルが舞う小川を作り、たくさんの生き物たちが元気に息づく風景を作る…。
未来に向けてたねやグループが描く予想図、それが「ラ コリーナ構想」なのです。

この場所がこれから先どんな風に進化していくのか、本当に楽しみです!

伝統の製法を大切に、長年受け継がれる味

ツアーの最後に訪れたのはコンテナショップと同じく2016年7月にオープンしたばかりのカステラショップ「栗百本」。
お店の名前にあるように店内には栗の木が100本以上使われています。なんと、これらの木はすべて長野県の山奥で一本一本選んだものなのだそう。
▲木のぬくもりが感じられるカフェ

栗百本で販売されているカステラは、たねや三代目(現名誉会長)・山本德次(とくじ)さんが極め作り上げたもの。今もその技術や製法が受け継がれている大切なお菓子の一つです。
▲一枚のカステラを均一な状態で焼き上げられるようになるには、5年ほどかかるそうです
▲左:カステラ、右:八幡カステラ(共に税込885円・ドリンクつき)

昔ながらのカステラに加え、栗百本のオープンに伴い新たに登場したのが「八幡カステラ」。
「豪快に手で割ってお召し上がりください」とスタッフの方に促されて、パカッと二つに割ってみました。
定番のカステラがきめ細かくしっとりとした生地なのに対して、八幡カステラの生地はふわっふわ。軽い口当たりの後に、ザラメのザクザクとした食感を楽しむことができます。
▲そのままでもよし、別添えのあんこを乗せて食べてもよし

また、栗百本のメニューには、カステラに使われている新鮮な卵を使ったオムライスも。いりことかつおがベースの出汁あんかけがやさしい味わいを醸し出しています。
▲カステラたまごのオムライス(税込880円)※カステラ・ドリンクつきのセットの場合、税込1,620円

ラ コリーナツアーでは参加特典として、人気の商品を予約時に事前注文することが可能です。どのショップも各日個数限定の商品があり、時間帯によっては売り切れることもしばしば。
ツアーの中で紹介した焼きたてバームクーヘンや八幡カステラのほか、限定のバームサンド、桑の葉を練り込んだ饅頭など、販売個数が限られている商品を並ばずに購入することができるので、ぜひ利用してみてください。
▲左からバームサンド(3個入り1,080円)、焼きたてバームクーヘン(648円)、2種類の饅頭を詰め合わせた”草屋根”(6個入り766円)※すべて税込

いかがでしたか?建築の美しさやお菓子作りへのこだわりはもちろん、自然と共存しながら進化を目指す「ラ コリーナ構想」など、盛りだくさんの内容でした。

たねやグループの魅力を余すところなく知ることができる「ラ コリーナツアー」は、ただ遊びに行くだけではない楽しさを感じることができるはずですよ。
石原藍

石原藍

フリーライター/プランナー。 大阪、東京、名古屋と都市部での暮らしを経て、現在は縁もゆかりもない「福井」での生活を満喫中。「興味のあることは何でもやり、面白そうな人にはどこにでも会いに行く」をモットーに、自然にやさしく、心地よい生き方、働き方を模索しています。趣味はキャンプと切り絵と古民家観察。

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