60種類のぶどうを育てる「あかぎおろし」で、旬のぶどうを食べ比べ!

2017.09.20

群馬県前橋市にある観光農園「あかぎおろし」では、2.5ヘクタールの広大な敷地で60種類のぶどうを育てています。そんなにたくさんの種類があることにも驚きですが、8月末から10月末までの間は時期ごとにさまざまな種類のぶどうを楽しめる収穫体験ができると聞いて、さっそく農園を訪れてみました。

「あかぎおろし」はJR両毛線の前橋駅から車で約1時間の場所にあります。近くにバス停がないので、車で行くのがおすすめです。

2013年にオープンしたばかりですが、ぶどう畑としては群馬県内で最大級の栽培面積(総面積5.1ヘクタール)を誇り、2.5ヘクタールの敷地で約60種類のぶどうを栽培しています。ぶどう以外にも、桃、りんご、ブルーベリー、さくらんぼ、みかん、柿、栗などを生産しています。

収穫の前に楽しい試食タイム

この日は人生で初めてのぶどう狩りにチャレンジしに来ました。

まずはじめに、販売所でこの日収穫できるぶどうを試食して食べ比べます。並んでいたのは、旬を迎えた「陽峰」や「ゴールドフィンガー」など8種類。種類によって色も形もさまざまです。味も、甘いものや少し酸味があるものなど、それぞれ異なります。
▲「あかぎおろし」のぶどうはすべて種なしなので、食べやすい。ぶどう狩りを前に思わず食べ過ぎてしまいそう

スーパーでは一度にこれほどたくさんの種類を見ることがありませんし、なにより採れたてなのでみずみずしい! 

私は、甘みの強い「サニールージュ」と「紫玉(しぎょく)」、クセのない甘さの「ハニービーナス」、甘さと酸味のバランスがよい「藤稔(ふじみのり)」の4種類が気に入りました。

自分の好きな味を見つけてその種類を覚えたら、畑に出てぶどう狩りスタート!
▲販売所のすぐ前の第1農園では最大で約1万2千房のぶどうができる

ぶどうはすべてハウス栽培。「ぶどうの天敵は雨。雨にあたると粒が割れてしまいます。ここら辺は雨が多いから、必然的にハウス栽培なんです」と農園長の竹内利美(よしみ)さん。

赤城山の南麓に広がる緩やかな斜面は、水はけがよく、“雨が多い”という点以外では、ぶどう栽培にピッタリな土地だそうです。
▲農園長の竹内さん。ぶどうのことは何でも教えてくれる

ぶどうにはすべて虫よけのための袋がかけられています。袋の窓から覗いて粒の色を見ます。「色が濃ければ濃いほどおいしいですよ」と竹内さんに教えてもらった通りに、色の濃いぶどうを選びます。
▲窓からちらっと覗いて、色の濃さをチェック! 

天敵は雨と虫だけではありません。夜中にはハクビシンがやってきてハウスの上に登り、屋根を破ってそこから顔を出してぶどうの皮を食べてしまうそう。「あかぎおろし」では、電気柵を設けてその被害を防いでいます。
▲はさみを入れる瞬間は、ちょっとどきどき……

赤味のある紫色がきれいな「サニールージュ」を収穫!ぶどうを落とさないように下から手で支えながら、はさみで枝をパチンと切ります。

この日は、近くにある「赤城育心こども園」の園児たちが遊びに来ていました。
▲2人で協力しあって収穫!
▲みんな上手に収穫できました!

ぶどうができるまでには、細かい作業がいっぱい

ぶどうは大きく、黒系と赤系、緑系の3つの種類に分かれます。一般的に、黒系は果肉がしっかりしていて、赤系は甘みが強く、緑系は香りが強い、という傾向があります。
▲赤系の「サニールージュ」(収穫は9月初旬頃まで)
▲緑色が鮮やかで美しい、緑系の「ハニービーナス」(収穫は9月中旬頃まで)
▲粒がころんと丸い、黒系の「藤稔」(収穫は9月中旬頃まで)
▲1粒1粒が大きくて、ずっしりと重みがある

種類によって異なりますが、ぶどうができるまでには、花がついた房を間引いたり、粒を間引いたりといった数々の工程があります。
▲花がついた房を間引く。地味だが、細かくて大変な作業
▲粒を間引く。粒は1房に100~120個できるが、栄養がすべての粒に分けられてしまうと味が薄れてしまうため、40粒くらいを残して切り落とす

数々の工程を経て、育てられた1つ1つの粒には、おいしさが凝縮されています。1粒、そして1房ができるまでの工程を知ったことで、ありがたみが増してきました。
▲重さは1房700~800gが理想。これは食べ頃を逃し、大きくなりすぎてしまったぶどう。とっても重い
▲収穫は楽しく、つい夢中になってしまう

ぶどうは収穫した分だけ計量販売(1kg税込1,200円~)。収穫したぶどうを持って販売所に戻り、割れた実を取り除いてもらったら、重さを量って購入します。

3種類以上のぶどうが食べ放題のプラン(30分税込1,200円/要予約)もあり、「とにかくいろんな種類のぶどうを食べたい」という人におすすめです。
▲収穫したぶどう。1粒1粒がキラキラと輝いている

最近は子どもや若者を中心に、皮ごと食べられる種類が人気。たとえば、緑系の「ゴールドフィンガー」と「シャインマスカット」、赤系の「まえばしクイーン」は9月に旬を迎えます。同じく9月に旬を迎える黒系の「ピオーネ」と「伊豆錦」は、味が濃くて人気です。
▲指のように縦長の形が特徴の「ゴールドフィンガー」
▲1粒1粒がとても大きな「伊豆錦」
約60種類のぶどうは少しずつ時期をずらしながら旬を迎えていきます。ぶどうとの出合いは一期一会。訪れた時期に旬を迎えるぶどうを食べ比べてみましょう。

そしてなによりも自分で収穫して食べるぶどうの美味しさはひとしおです。採りたてのみずみずしい味を堪能しましょう。

ぶどう棚の下で、群馬県産の食材を味わう

ぶどう狩りを楽しんだあとは、2015年から提供をはじめたばかりのバーベキューを楽しみました!

バーベキューは「キッズコース(1,500円)」、「スタンダードコース(2,000円)」、「贅沢コース(3,000円)」、「プレミアムコース(4,000円)」の4つのプランがあります。(すべて税別)

今回は「プレミアムコース」を頼みました。プランに含まれるのは、赤城牛(上)、豚肉、鶏肉、モツ、サラダ、ソーセージ、焼きおにぎり、野菜、キムチ。すべて地元で採れた食材で、一部は販売所でも購入できます。
▲ずらりと並んだ「プレミアムコース」の食材。写真は4人前。飲み物はすべて別途
▲バーベキューはぶどう棚の下で行なうので日陰。涼しくて気持ちいい~
▲群馬県のブランド牛である赤城牛は軟らかく、とろけるような食感。野菜も新鮮でとってもおいしい
▲ふと見上げれば、ぶどう棚!

バーベキューのプランは1日約60名までの予約制。10月末までオープン予定です。

おいしさと楽しさで、暑さを吹き飛ばしてくれる、ぶどう狩り&バーベキュー。自分で収穫したぶどうと、赤城牛や地元産の野菜をたくさん食べられて、大満足の1日でした。近くには「ぐんまフラワーパーク」や「赤城神社」があるので、併せて訪れてみてもいいかも。

撮影/開大輔
桑沢香織

桑沢香織

編集者、ライター。出版・編集プロダクションデコ所属。雑誌、書籍、小冊子、ウェブ媒体の編集・執筆などを手がける。編集を担当した本に『わたしらしさのメイク』『おとなのヘアケア読本』(ともに技術評論社)、『劇団四季ミュージカルCATSのすべて』(光文社)、『大相撲手帳』(東京書籍)などがある。デコ新刊:『新幹線を走らせた男 国鉄総裁 十河信二物語』『増補 健康半分』『顔望診をはじめよう』『サバイバル登山入門』など。

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