黄金色に輝く国宝・金閣寺へ。龍安寺、仁和寺へと続くおすすめの周辺観光まとめ
京都観光において“超”がつくほど定番の寺社といえば、京都市北区にある「金閣寺」。鏡湖池(きょうこち)に浮かぶ黄金の「舎利殿」はあまりに有名です。世界遺産にも登録されており、みなさんも修学旅行などで一度は訪れたことがあるのではないでしょうか?今回はそんな金閣寺はもちろん、その周辺の観光スポットに焦点を当ててご紹介します。

王道!金閣寺を観る

この金閣寺という呼び名は俗称で、正式には鹿苑寺(ろくおんじ)という名前。
元々は鎌倉時代の公卿で歌人でもあった西園寺公経(さいおんじきんつね)の別荘を、室町幕府三代将軍足利義満が譲り受け、邸宅にしたのが始まりとされています。

また、金閣寺は約4万坪と広大な敷地を有しており、国の特別史跡および特別名勝に指定されている池泉回遊式庭園や、舎利殿の北側の丘陵地に建つ夕佳亭など、見所が盛りだくさん。夕佳亭は江戸時代に立てられた茶室で、そこからみる「夕日に映える舎利殿が殊に佳(よ)い」ということから名づけられました。

舎利殿から夕佳亭へ続く順路の途中には、春日明神をまつった「榊雲(しんうん)」、足利義満が飲むお茶の水に使用された湧水「銀河泉」、そして中国の故事、登竜門に因んで造られた「鯉魚石」などが置かれており、「わび・さび」を感じながら散策をすることができます。
金箔をふんだんに使用した舎利殿を観て、すぐに踵を返しがちな金閣寺観光ですが、園内には他にも観るべきポイントがたくさんあるので、時間をかけてまわってみてください。
鹿苑寺(金閣寺)
北山文化を代表する優雅な庭園美
エリザベス女王も絶賛した石庭を観に、龍安寺へ
室町時代に起こった内乱「応仁の乱」で東軍の総司令をつとめた細川勝元が、宝徳2(1450)年に創建したお寺です。
この龍安寺、明治初期には一時衰退した過去がありましたが、昭和50(1975)年にイギリスのエリザベス女王が訪れた際に石庭をいたく絶賛し、これをきっかけに世界中のメディアから注目を浴びるようになりました。

幅25m、奥行10mほどの空間に白砂を敷き詰めた枯山水の庭園は、東から5個、2個、3個、2個、3個の合計15の石が配置されています。
作者・製作意図ともに未だ不明となっており、何を表現しているのか、正確なところを知る術はありません。

どこからみても全ての石を見渡すことができないため、不完全な自分を再認識する場所とも言われています。自分自身とただひたすらに向き合う「禅の精神」に浸りつつ、あなただけの解釈を考えてみてはいかがでしょうか。

また、龍安寺の魅力は石庭以外にも。寺域の南側に広がる「鏡容池」は四季折々で様々な表情を見せ、特に紅葉の時季は池辺にたつ楓が鮮やかに色づきます。
龍安寺
日本庭園を代表する石庭を見学する
“御室”と呼ばれる由緒正しき古刹、仁和寺を尋ねる

仁和2(886)年、光孝天皇の勅願により創建された仁和寺は、明治維新に至るまで皇子皇孫が住職をつとめてきました。
由緒正しい寺の境内には、国宝の金堂をはじめ池泉回遊式庭園の北庭と枯山水を配した南庭がある御殿、そして重要文化財に指定されている五重塔、御影堂、観音堂といったビュースポットに溢れています。

特に女性に人気なのが、国の名勝である「御室桜(おむろざくら)」が咲き誇るシーズン。御室桜は一般的な桜よりも背が低く、桜の林の中を歩けば、可憐な薄紅色の花びらに包まれているような感覚になります。

ソメイヨシノやしだれ桜、そして御室桜が咲き乱れる3月末~4月が仁和寺の観光ピーク。
開門時間直後や昼食時など、比較的混雑が少ない時間に足を運ぶのがおすすめです。
仁和寺
国宝、重要文化財、庭園美。そして名勝の桜が美しい古刹
一つの町が収まるほどの巨大集合寺院!妙心寺

南から三門、仏殿、法堂と国の重要文化財にもなっている伽藍が一直線に並び、その周囲には46もの寺院が建ち並びます。
国宝「大灯国師墨跡(だいとうこくしぼくせき)」をはじめ、仏像、絵画、障壁画、庭園など多くの文化財を所蔵しており、梵鐘は国内最古として国宝に指定されています。
中でも、法堂の天井に描かれた「雲龍図」は睨みをきかせた龍の姿が圧巻。江戸初期に活躍した絵師、狩野探幽が8年の歳月を要して描きあげたという名作は、見るたびに表情を変えます。

妙心寺に赴いたら、数ある寺院の中からお気に入りの場所を探してみるのもいいですね。
妙心寺
10万坪の広大な敷地に46の寺院が建ち並ぶ、臨済宗妙心寺派の総本山
ユニークな絵が観光客を楽しませる等持院
見所は、禅僧であり造園の天才としてその名を馳せた夢窓疎石(むそうそせき)による池泉回遊式庭園。方丈に腰掛けながら、池の畔に佇む清蓮亭茶室をゆっくりと眺め、心を落ち着かせることができます。


等持院
路地裏にひっそりと佇む寺院
学業の神様をまつる神社・北野天満宮


国宝である本殿は慶長12(1607)年に豊臣秀頼が造営したものと伝えられており、桃山時代の絢爛豪華な建築様式が目を引きます。
境内を散策するときはまずはここを参拝し、細かな装飾などに目を凝らしてみてはいかがでしょうか。

梅の花が大好きだった道真公。道真公をおまつりする神社らしく、北野天満宮は梅の名所でもあります。毎年春先には境内に可愛らしい梅の花が咲き乱れ、多くの観光客で賑わいます。
北野天満宮
菅原道真公をご祭神とする全国の天満宮の総本社
早咲きの桜で有名な、由緒正しき平野神社をお参り


桜のシーズンには是非訪れたい観光名所です。開花時季が早いこともあって、比較的他の桜の名所よりも混雑が少ないのでおすすめです。
平野神社
桜で有名な格式高い神社
【金閣寺へのアクセス】
○京都駅から:京都市営バスで約35分、「金閣寺道」もしくは「金閣寺前」下車
○嵐山から:京福線で北野白梅町駅まで約20分。そこから京都市営バスで約5分、「金閣寺道」下車
○祇園から:京都市営バス「祇園四条」から「金閣寺道」まで約40分
※バス利用の場合は道路状況により、所要時間が大幅に前後しますのでご注意ください。
また、本記事に記載されている写真や本文の無断転載・無断使用を禁止いたします。
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