味覚の秋が来た!多品種&高品質の岡山のブドウを産地で味わおう!

2016.09.22

岡山の果物は「白桃」だけじゃありません!実は、多品種&高品質なブドウの名産地でもあるんです。味覚狩り本格シーズンを前に、ブドウ王国の最前線をレポート。ホスピタリティ溢れる完全予約制のイチオシ果樹園をご紹介します。

▲石原果樹園の春山真高(まさたか)さん(右)と、夏季研修にきた大学生の小島光弘(みつひろ)さん。ブドウ狩り体験では、生産者の思いも聞いてみて

白桃をはじめ、メロンやナシなどさまざまな果物栽培に取り組むフルーツ王国・岡山。中でも白桃と並び、産地として誇れるのがブドウ。岡山は多品種&高品質で全国的に評価を受けるブドウの名産地なのです。

たとえば、果物の女王と呼ばれる「マスカット・オブ・アレキサンドリア」は、なんと岡山が生産量全国シェアの9割!
▲一般的に「マスカット」と呼ばれるブドウがこの「マスカット・オブ・アレキサンドリア」(出荷時期目安:5月~10月)。岡山ではマスカット系の種類が豊富なため、農家さんの多くは「アレキ」と呼ぶ(写真提供:岡山県観光連盟)

近年人気の「ピオーネ」(出荷時期目安:5月~11月)も岡山が生産量全国ナンバーワン!ちなみに、今では一般的になったピオーネの種なし栽培技術も、岡山が発祥なんです。
▲「ピオーネ」はイタリア語で「開拓者」の意。岡山は「ピオーネ」のパイオニア(撮影協力:石原果樹園)

明治から受け継ぐ不屈の開発魂

岡山でブドウの栽培が始まったのは、明治初頭。いろんな品種でブドウ栽培を試す中、唯一手応えをつかんだのが北アフリカ原産の「マスカット・オブ・アレキサンドリア」。高温多湿な日本で栽培するためガラスの温室栽培に乗り出し、1886(明治19)年、国内で初めて「マスカット・オブ・アレキサンドリア」の栽培に成功します。

粒を摘むハサミ入れの技術など、栽培が難しいと言われる「マスカット・オブ・アレキサンドリア」。その当時の開発魂が脈々と受け継がれ、今や、多様な品種で色や香り、味ともに高評価を受けるブドウの名産地へと育っていきました。
▲岡山生まれの「瀬戸ジャイアンツ」(出荷時期目安:7月~11月)も人気の高級ブドウ。「桃太郎ぶどう生産組合」の会員が作ったものに限り「桃太郎ぶどう」のブランド名が付く。写真のブドウはその「桃太郎ぶどう」(撮影協力:石原果樹園)
▲2003年に品種登録した岡山オリジナルの「オーロラブラック」(出荷時期目安:6月~10月)。「ピオーネ」に比べて酸味が少なく日持ちがする(写真提供:岡山県)

高品質&多品種を味わうならココ!「石原果樹園」

そんなブドウ王国の最前線を産地で味わいたい方に、オススメの果樹園があるんです。

岡山市東区で約170年の歴史を持つ「石原果樹園」さん。

「デラウェアー」、「ピオーネ」に始まり、先ほど紹介した高級ブドウ「桃太郎ぶどう」やここでしか味わえないオリジナル品種まで、20種類近くを栽培。ブドウシーズンの間は、完全予約制で一般の方にも園を開放しています。
▲ブドウ棚に覆われた直売所
▲直売所からのビューもスバラシイ!

この地区の土壌はもともと、フルーツ栽培に適した赤土。その上「石原果樹園」では、土に乳酸菌を打ち込み、根の栄養吸収力を高めることで農薬に頼りすぎない木を作る「乳酸菌農法」に取り組んでいるそう。ビニールハウスはすべて山の斜面に立ち、南向き。美味しい果物ができる好条件がそろい踏み!!
▲手入れの行き届いたブドウ畑
▲アメリカで、農業修業も経験している石原直樹(なおき)代表。ホームページにつづられた果樹園への思いは必読!

味覚狩りシーズン中、国内外からたくさんのお客さんが訪れる「石原果樹園」。園独自のフルーツ狩りシステムもユニークなんです。

試食で気に入ったものを狩って持ち帰ろう!

それは、当日狩ることができる種類のブドウを試食してから、気に入ったものを狩って、量り売りするというもの。
▲この日のブドウは緑色系が2品種と、紫色系が3品種
▲試食は1パック1人分。いろんな品種を味わえるのが嬉しい

しかも、スタッフさんがガイドをしてくれる「フルーツガイド制」になっていて、ブドウに関するお話をその場で丁寧に教えてくれます。
▲ブドウ狩りのはじまりはガイドさんの自己紹介から。「横浜出身だけど田舎や自然が大好きです!」と春山さん

ブドウの種類を説明してもらってから、試食スタート!
▲緑色系の「シャインマスカット」と「ゴールドフィンガー」

まずは緑色系の「シャインマスカット」と「ゴールドフィンガー」。皮ごといただきます!

どちらのブドウも噛むと皮がプチっとはじけて、めちゃくちゃ甘い果汁が口内にジュワっ!マスカット特有の芳香も鼻孔いっぱいに広がります。

「シャインマスカット」はとっても上品な甘みで、さすが大人気品種だけあって貫禄の味わい。「ゴールドフィンガー」は、「シャインマスカット」より歯ごたえがあり、甘みもより強め。この2品種を食べたら、緑色系ブドウのイメージがこれまでと180度変わること間違いナシ!

続いて、紫色系をいただきます。
▲この日の紫色系は「ニューピオーネ」、「巨峰」を進化させた「紫玉(しぎょく)」、「デラウェアー」の3種
▲「ニューピオーネ」とは種なしの「ピオーネ」のこと。今は種なしが一般的なため単に「ピオーネ」と呼ばれることも多い

まずは生産量ナンバーワンの「ニューピオーネ」から試食。皮をむいてもOKですが、皮と果肉の間に甘みが詰まっているため、わたしは丸ごと食べちゃいました。

歯ごたえを残しつつ、果肉は柔らかめ。突き抜けた甘みはもちろん、香りがたまりません。岡山のピオーネは本当に美味しい!

次に、この中で最も糖度が高い「デラウェアー」。一番馴染み深いブドウだからこそ、普段食べ慣れた味との違いをはっきり感じることができますよ。粒の大きさ、歯ごたえ、高い糖度に味の濃さ。これまで食べていた「デラウェアー」とはまるで、似て非なるもの!

試食で一粒ずつじっくり味わうと、品種ごとの違いを楽しめて、ちょっとしたワークショップのような満足感です。

結局、どれも美味しくて狩るものを絞れず、残りわずかという「ゴールドフィンガー」以外の4品種に決めました。
▲収穫に適したブドウを教えてくれるから失敗ナシ

まずは「デラウェアー」。お目当ての大きめの房を見つけて、狩ろうとしたところ…

「味が薄まる傾向にあるので房は大きすぎないほうがいいですよ。あと、色付きがよいものを選んでくださいね」と春山さん。

なるほど。春山さんのアドバイスに従って房をチョイス!枝の部分をハサミでカットします。
▲粒が大きくて形もキレイ。「デラウェアー」は8月中旬でシーズン終了
▲全国的に大人気の「シャインマスカット」。房を支える手にズッシリ重みを感じる。8月下旬でシーズン終了
▲収穫したブドウ

持ち帰ってゆっくり食べるのが楽しみ!どんな種類が収穫できるかは時期によって変わるのでホームページでチェックしてみて。
▲直売所で計量してもらって購入。100g税込200円。「シャインマスカット」、「桃太郎ぶどう」など一部のブドウは100g税込300円

「とにかくお客さんに喜んでほしい」と石原代表が語るように、ホスピタリティ溢れるこの果樹園は、訪れる人の笑顔さえ肥やしになっているのかも。わたしも、ついスタッフの皆さんと記念撮影をお願いしたほど、メモリアルな時間を過ごすことができました。
▲来園者の思い出の写真が、大切に壁に飾られている
▲毎年訪れるというリピーターファミリーにも遭遇
▲石原果樹園の皆さんと一緒に撮影

「石原果樹園」の2016年のブドウ狩りは10月16日まで(天候によって変更の可能性あり)。これからは、紫色系の「ニューピオーネ」のほかに、「桃太郎ぶどう」、「マスカット・オブ・アレキサンドリア」など、緑色系を中心に旬を迎えるとのこと。

一粒ごとに込められたブドウへの思いも一緒に、ぜひ岡山のブドウを堪能してくださいね!

撮影:松本紀子
ココホレジャパン

ココホレジャパン

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