まぼろしの梨「かおり」は、驚きの味わい!千葉を代表する梨園で、完熟をもぎ取り
2016.10.02 更新
二十世紀梨発祥の地として知られる千葉県の松戸には、現在も約60軒の梨農家が切磋琢磨しながら梨の品質向上に努めています。都心から電車で1時間ほどというアクセスの良さもあり、秋の到来とともに多くの梨購入客でにぎわいます。今回は、多数のメディアに取り上げられる人気の「むつみ石井梨園」で、まぼろしの梨のもぎ取りを体験しました。

最寄り駅から徒歩7分!
住宅街をぬけると、梨園が広がります
東武鉄道野田線(東武アーバンパークライン)六実(むつみ)駅に降り立ち歩きはじめると、さっそく「むつみ石井梨園」への標識を発見。最寄り駅から徒歩で行けるという立地は魅力的!しかも、梨狩り期間中は無休とのこと。思い立ったら、気軽に梨狩りを楽しめます。

▲駅から徒歩7分。まず迷うことなく到着できます
六実のどこかなつかしい街並みを眺めながら歩くこと約7分。あっという間に「むつみ石井梨園」に到着しました。
六実のどこかなつかしい街並みを眺めながら歩くこと約7分。あっという間に「むつみ石井梨園」に到着しました。

▲梨園のマスコットガール「りかちゃん」がお出迎え
看板にもあるとおり、こちらは環境にやさしいエコファーマー認定梨園。低農薬で、安心・安全を心がけた梨栽培を行なっています。また、園内はバリアフリーとなっており、ベビーカーや車椅子も入園できるそう。子ども連れのファミリーや高齢の方も、安心して梨狩りを楽しめるのがうれしいですね。
看板にもあるとおり、こちらは環境にやさしいエコファーマー認定梨園。低農薬で、安心・安全を心がけた梨栽培を行なっています。また、園内はバリアフリーとなっており、ベビーカーや車椅子も入園できるそう。子ども連れのファミリーや高齢の方も、安心して梨狩りを楽しめるのがうれしいですね。

▲入口の前には、ゆったりとした休憩スペースが。こちらをぬけて梨園へ!
自慢の梨!希少な「かおり」をもぎ取り体験
広々とした直売の梨の陳列スペースを横切ると、すぐ目の前に梨園が広がります。たっぷり水分を含んで熟した梨が鈴なりです!「むつみ石井梨園」で梨狩りできる主な品種は、「幸水」「豊水」「かおり」「新高」。今回は、取材日の9月初旬に美味しい時期を迎えた「豊水」と「かおり」をもぎ取り体験しました。
まずは「カゴ」または「袋」を持って梨園に入り、好きな分だけもぎ取ります。終了後に1kg 税込・650円(「かおり」のみ1kg 税込・840円)で精算、その後はゆったり園内で試食できます。
まずは「カゴ」または「袋」を持って梨園に入り、好きな分だけもぎ取ります。終了後に1kg 税込・650円(「かおり」のみ1kg 税込・840円)で精算、その後はゆったり園内で試食できます。

▲木漏れ日の下で、完熟の梨が収穫を待っています。写真は「豊水」
代表の石井義人(よしひと)さんにお話しを伺いながら、さっそく梨狩りスタート。4代目の義人さんは、数々の受賞歴を誇るこの道30年の梨職人。この日はテレビの取材も入っているなか、もぎ取りのコツを丁寧に教えてくださいました。
代表の石井義人(よしひと)さんにお話しを伺いながら、さっそく梨狩りスタート。4代目の義人さんは、数々の受賞歴を誇るこの道30年の梨職人。この日はテレビの取材も入っているなか、もぎ取りのコツを丁寧に教えてくださいました。

▲「むつみ石井梨園」代表の石井義人さん
「もぎ取る前に、梨をよく観察することが大切です」と義人さん。
梨とじっくり対話することで、大きさやかたち、色、皮のハリ具合などがよく見えてくるといいます。赤梨の代表である「豊水」は、黄色から茶褐色になった色味が濃いものがよく熟しています。また下の部分がふっくら丸い梨は、甘く美味しいそう。
「もぎ取る前に、梨をよく観察することが大切です」と義人さん。
梨とじっくり対話することで、大きさやかたち、色、皮のハリ具合などがよく見えてくるといいます。赤梨の代表である「豊水」は、黄色から茶褐色になった色味が濃いものがよく熟しています。また下の部分がふっくら丸い梨は、甘く美味しいそう。

▲見定めたら、下から持ち、横から上へ持ち上げてもぎ取ります

▲簡単に枝からはずれました。ふっくら丸みのある「豊水」を収穫!
次にもぎ取る「かおり」は義人さんが8年前から栽培している希少な梨で、全国でも栽培面積わずか16ヘクタール(平成25年産特産果樹生産動態等調査より)というその収穫量の少なさと、生産の難しさから“まぼろしの梨”として注目を集めています。
リピーターの予約だけで完売してしまったり、高級果物店にしか出回らず店頭などではなかなかお目にかかれない、その流通量の少なさがさらに希少性を高めています。「むつみ石井梨園」の「かおり」も市場には出荷していないことから、毎年楽しみに訪れる常連客も多いとか。
次にもぎ取る「かおり」は義人さんが8年前から栽培している希少な梨で、全国でも栽培面積わずか16ヘクタール(平成25年産特産果樹生産動態等調査より)というその収穫量の少なさと、生産の難しさから“まぼろしの梨”として注目を集めています。
リピーターの予約だけで完売してしまったり、高級果物店にしか出回らず店頭などではなかなかお目にかかれない、その流通量の少なさがさらに希少性を高めています。「むつみ石井梨園」の「かおり」も市場には出荷していないことから、毎年楽しみに訪れる常連客も多いとか。

▲果実には、一つひとつ手作業で袋がかけられています
「かおり」の特徴であるその大きさと繊細な食味を追及するために、理想とする枝作りに2年以上かけたそうです。 葉の数が多いほど大きく実るという信念のもと枝作りを行い、同時に太陽光がたっぷり梨の実に当たるように工夫を重ねました。
通常1kgほどになる「かおり」ですが、昨年はなんと2kg近くのものを収獲したそうです。この大きさは、まさに“まぼろしの梨”ですね。
「やっと納得のいく味になりました」と語る義人さんからは、「かおり」に対する愛情と品質に対する自信がにじみ出ていました。
梨職人、義人さんの自信作「むつみ石井梨園の“かおり”」。これは、何としても味わってみたいですね!
さっそく「かおり」が実るエリアに案内していただくと、木の下にいるだけでさわやかな香りがしてきました。ネーミングは、この香りが良いことに由来するそうです。「かおり」は青梨に分類され、黄緑がったグリーンの皮と風格さえ感じる大きさが目を引きます。
通常1kgほどになる「かおり」ですが、昨年はなんと2kg近くのものを収獲したそうです。この大きさは、まさに“まぼろしの梨”ですね。
「やっと納得のいく味になりました」と語る義人さんからは、「かおり」に対する愛情と品質に対する自信がにじみ出ていました。
梨職人、義人さんの自信作「むつみ石井梨園の“かおり”」。これは、何としても味わってみたいですね!
さっそく「かおり」が実るエリアに案内していただくと、木の下にいるだけでさわやかな香りがしてきました。ネーミングは、この香りが良いことに由来するそうです。「かおり」は青梨に分類され、黄緑がったグリーンの皮と風格さえ感じる大きさが目を引きます。

▲完熟の「かおり」を、もぎ取りました

▲ずっしり重い、この圧倒的な存在感!
気になる「かおり」のお味は!?
予約制のテーブル席で優雅に試食
梨園のなかには予約制のテーブル席があり、豊かに実った梨の木の下で試食したり、持参したお弁当をいただくことができます。この日は事前にテーブル席を予約しておきました。こちらで、もぎたての梨をゆったり試食します。
収穫した梨を専用の流し台できれいに洗い、自由に使用可能なナイフやお皿を持ってテーブルへ。
収穫した梨を専用の流し台できれいに洗い、自由に使用可能なナイフやお皿を持ってテーブルへ。

▲まずは、きれいに水洗い

▲ナイフを借りて、お待ちかねの試食タイム!
まずは「かおり」をいただきます!皮をむいていると果汁がぽたぽた落ちてくるほどのジューシーさにびっくり。ひとくち食べると、さっくりとした果肉の上品な滑らかさを感じ、さわやかな甘みとみずみずしさがあふれます。あまりの美味しさに、あっという間に大きな「かおり」を完食!
おなじみの「豊水」も、いきいきとしたフレッシュさは、やはりもぎたてならでは。晴天の梨狩りで乾いた喉を、梨のたっぷりの果汁がうるおしてくれました。
まずは「かおり」をいただきます!皮をむいていると果汁がぽたぽた落ちてくるほどのジューシーさにびっくり。ひとくち食べると、さっくりとした果肉の上品な滑らかさを感じ、さわやかな甘みとみずみずしさがあふれます。あまりの美味しさに、あっという間に大きな「かおり」を完食!
おなじみの「豊水」も、いきいきとしたフレッシュさは、やはりもぎたてならでは。晴天の梨狩りで乾いた喉を、梨のたっぷりの果汁がうるおしてくれました。

比べると「かおり」の大きさがわかりますね。今回は、お皿やフォークを持参。ちょっと優雅にもぎたての梨を試食!

▲梨を見上げながら、ゆったりとした時間を過ごせます
ほぼ市場に出回ることのない「かおり」を、完熟もぎたてでまるごといただくという贅沢。貴重な梨狩り体験に、大満足な一日となりました。
帰宅後は、義人さんのお母さま考案の、梨の新しい食べ方を試してみました。梨を輪切りにして皮をむき、豪快にいただくというもの。梨は皮と果肉の間がいちばん甘いので、皮はなるべく薄くむくのが美味しく食べるコツとのこと。ぜひ、お試しを!
ほぼ市場に出回ることのない「かおり」を、完熟もぎたてでまるごといただくという贅沢。貴重な梨狩り体験に、大満足な一日となりました。
帰宅後は、義人さんのお母さま考案の、梨の新しい食べ方を試してみました。梨を輪切りにして皮をむき、豪快にいただくというもの。梨は皮と果肉の間がいちばん甘いので、皮はなるべく薄くむくのが美味しく食べるコツとのこと。ぜひ、お試しを!

▲義人さんのお母さま考案の、梨の新しい食べ方は「輪切り」!
「むつみ石井梨園」人気の理由は、
ホスピタリティと職人の技
「むつみ石井梨園」では、義人さんの梨にかける情熱と、多岐にわたるお客さま目線でのホスピタリティが印象的でした。バリアフリーや予約制のテーブルをはじめ、バーベキュー会場の無料貸し出し、ペット同伴の受け入れ、イベントの企画など、すべては楽しく快適に梨狩りを体験してほしいという強い思いが根底にあるようです。アクセスの良さもそのひとつ。思い立ったら、友人やパートナーと、ファミリーで、気軽に快適な梨狩りを体験してみてはいかがでしょうか。
【ぐるたび特典】梨狩りで来園の際、このページを印刷して持参、または携帯画面表示にて、梨1個サービスします。(梨の種類は選べません)
【ぐるたび特典】梨狩りで来園の際、このページを印刷して持参、または携帯画面表示にて、梨1個サービスします。(梨の種類は選べません)

▲義人さんとお母さま。「ぜひ梨狩りを楽しんでください!」

▲自慢の梨は、併設する直販スペースで購入もできます
むつみ石井梨園
千葉県松戸市六実3-32-3
[開園期間]8月上旬~11月上旬(開園期間中は無休)
[開園時間]9:00~17:00
[料金]入園無料
収穫した梨の重量で精算 650円/1kg
「かおり梨」のみ 840円/1kg
※すべて税込
※梨狩りの品種、テーブル席の予約、イベントなど、詳細はホームページをご確認ください
047-387-5609

村上ジャンヌ
札幌出身、神奈川県在住。大学にて古美術とバイオリン、セツ・モードセミナーにてフランス文化を学ぶ。広告企画制作、雑誌編集を経てフリーライター。現在4歳の娘の育児奮闘中。酒場生活に別れを告げ、美味しいパンとジェラート探しに情熱を傾ける毎日。(制作会社CLINK:クリンク)
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