絶対体験したい!アコヤ貝から真珠の取り出し&アクセサリー作り

2016.10.22 更新

三重県志摩市の真珠工房「真珠の里」では、生きたアコヤ貝から真珠を取り出す体験ができるんです。そして、さらにその真珠を使ったアクセサリー作りの体験も。真珠の神秘を知り、輝く真珠と出合う。貴重な感動体験をご紹介します。

▲海と貝と人とでつくり上げる芸術作品「真珠」

真珠を育む豊かな緑と穏やかな海

「真珠の里」は、リアス式海岸が織りなす景観が見事な、英虞湾(あごわん)の入り江にあります。 
英虞湾は、山から海までがとても近いため、山に降った雨は四方八方から海に流れ込み、森からの養分がプランクトンを育て、豊かな海をつくるんです。
▲駐車場から道標に沿って歩いていると、小道の脇に「真珠の里」の看板を発見!
▲「真珠の里」の看板越しに視線を上げれば、英虞湾の穏やかな海と緑が広がる絶景
身を乗り出して海の中を覗き込むと、海底を泳ぐ魚が見えるほど水が透き通っています。 
のどかな風景を楽しむうちに、工房に到着です。

真珠の取り出し初体験!

真珠工房「真珠の里」の店長 山本珠未(たまみ)さんは、この地で真珠養殖業を受け継ぐ3代目。 

「私、真珠が好きで好きでたまらないんです。真珠づくりは生きものとの共同作業なので、365日朝から晩まで気を抜けませんから、正直たいへんだと思うことはありますよ。でもそれ以上に自然の中で働ける喜びと真珠を育てる楽しみを感じられるから、この仕事が大好き。真珠の魅力を少しでも多くの人に知ってもらえたらと思ってがんばってます」と語る珠未さん。
▲工房では真珠養殖についてわかりやすく説明してもらえます 
美しい真珠を育むにはたいへんな労力が必要。 
まずは、ゴマ粒ほどの大きさしかないアコヤ貝の赤ちゃんの世話からはじまります。 
赤ちゃんが小さいうちは、袋の目から海中にこぼれ落ちてしまわないよう、目の小さな袋に入れて筏に吊るし、貝の成長に合わせて段々と目の大きな袋や籠に入れ替えていきます。 

1年~2年の間こまめに手をかけ母貝として育てたら、真珠を育んでもらうための核入れ手術を行います。 
厚みのあるアメリカ産の淡水の貝(ドブ貝)の殻からつくった丸い核と、アコヤ貝の外套膜(がいとうまく:いわゆる貝のヒモと呼ばれる部分)を切り取った細胞を、なるべく貝に負担をかけない状態で移植します。 
しばらく静養させて傷が回復したら、エサであるプランクトンの多い沖に吊るします。
アコヤ貝や養殖籠に、牡蠣・フジツボ・海草などが付着すると栄養摂取の妨げになってしまうので、頻繁に掃除をするのも大切な仕事。 

真珠って、こんなにも大事に目をかけ手をかけて育てられるんですね。
▲「この中からどれでも好きなのを1つ選んでください」。真珠の取り出し体験 1,000円(税込)
工房に戻り、いよいよ真珠の取り出し体験です。(所要約30分)
「う~ん。迷うなぁ…。どんな感じの貝が当たりでしょう? 例えば大きめとか小さめとか、丸いとか平たいとか?」 と聞いてみると、 
「外見では全然わからんよ」と珠未さん。 

6mm~9mmのサイズの真珠が入っているのだそうですが、稀に入っていない場合も。 
もし真珠が入っていなければ、もう一度選ばせてもらえるとのことなので、とりあえず最初に目に入ったこの貝を。 
指差したアコヤ貝を取り出してもらい、ナイフで殻をあけてもらいます。
「ここらへんからすくい上げてみて!」 
と言われたとおり、真珠を傷つけてしまわないかと恐る恐るナイフを入れます。 
(ナイフの刃先があたったぐらいで傷ついたりはしないそうです)
ドキドキ…。 
あっ!白っぽくて丸いものを発見! 
…プルリン! 
「きゃぁ~!真珠~!すご~い!まん丸~!しかも大きい~!きれい~!」 
と、貝の中から出てきた宝物に大興奮です。
「大きいのが出たね~。8mmぐらいあるんやない?」と珠未さん。 

アコヤ貝の外套膜の細胞は、貝の体内で細胞分裂をくり返しながら核を取り巻き、やがて輝きを放つ真珠層を形成します。 
真珠の大きさは、アコヤ貝に入れる核の大きさと真珠層の巻きで決まるんですって。 

でも、8mm~9mmの大きな真珠を作るには、人間の体に置き換えるとボーリングの玉ぐらいの大きさの核を入れなければならないことになるため、核を吐き出してしまったり、アコヤ貝自身が死んでしまったり…。アコヤ貝にとってはかなり大きな負担なのだそう。 
しかも、丸くて傷のない真珠は100個のうち5個ぐらいしかできないのだとか。 

くじ運の良くない私が、こんなに大きくてきれいな宝石を引き当てるなんて…超ラッキー!
▲取り出した真珠は表面の汚れを落とすため、ビニール袋に入った塩の中で揉みます
▲次に2種類の布で、各1分間ずつ真珠を磨きます
生まれたての真珠の、この上品な光沢に魅せられます。 
自分が育てたわけではなく、出産に立ち会った(?)だけなのに、とっても愛おしく感じます。
▲真珠を取り出したあとのアコヤ貝の貝柱
真珠を取り出したあとに残った貝柱は食べさせてもらえます。 
今の今まで生きていた新鮮な貝ならではの、ショクショクとした食感と甘みが最高ですよ~。

アクセサリーづくりに挑戦!

「真珠の里」では、アコヤ貝から取り出した真珠を使って、アクセサリー作りを体験することもできます。(所要1時間~2時間)
▲携帯ストラップ 500円~1,500円、ペンダント 1,000円~2,500円、ブローチ 1,000円~2,000円、ピアス 1,000円~3,000円、イヤリング 2,500円~5,000円、指輪 2,000円~2,500円、タイピン 2,500円~3,000円など(すべて税込・体験料込)
100種類以上用意されている中から好きな金具を選んで、さきほど取り出した真珠を付ける作業です。 
迷いに迷った結果、おみやげとして人気が高いというシェル型ストラップ(1,000円・税込)をチョイス!
▲真珠の穴あけ作業の実演。まずは見本を見せてもらいます
▲穴をあける場所を決め、印をつけます
▲真珠を機械に挟み、選んだ金具の針の長さにあわせて穴をあけます(混み合っている場合は、スタッフの方が穴をあけてくれます) 
たいせつな真珠です。針が貫通してしまったらたいへん。 
緊張しながら慎重に機械を操作します。 

「ふぅ~!」 
うまくいったようです。 
あけた穴の中に針を入れ、削った真珠の粉を落とします。
▲金具の針の部分と真珠の穴の中に接着剤を塗ります
▲真珠にあけた穴に金具の針を差し込みます
▲完成で~す!
▲あまりの美しさに感動です。かなり立派な真珠なので、金具が小さく見えてしまう?
ただボ~ッとしているだけでも幸せな時間が流れる静かな海辺。 
そんなロケーションの中での真珠の取り出し体験、かなりハマってしまいました。 
なんといってもプルリンと真珠が顔を出した時の感動が忘れられません。 
何度でもチャレンジしたくなること間違いなしですよ~。
Yukitake

Yukitake

三重の雑誌「Edge」をはじめ、さまざまな雑誌・情報誌において、グルメ・観光などの記事を執筆。女性目線の取材とソフトな文体を大切にしています。

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