オトナ女子も楽しめる!神戸「北野工房のまち」で豚まん&和ろうそく作りに挑戦

2016.10.13 更新

明治大正期の異人館が建ち並ぶ神戸有数の観光スポット・北野にある「北野工房のまち」は、神戸ブランドのクラフトやグルメに出合える体験型工房。廃校になった小学校を再利用したノスタルジックな館内は、ぶらりと歩くだけでも旅情たっぷりです。

旧神戸市立北野小学校をリノベーションした館内には撮影スポットが満載!

神戸ブランドの情報発信とモノづくり職人の高い技術をPRする目的で平成10年にオープンした「北野工房のまち」。廃校になった神戸市立北野小学校の校舎をリノベーションして作られました。「校舎の面影をできるだけ残すこと」がコンセプトというだけあって、館内には思わずシャッターを切りたくなるレトロな雰囲気がそのまま残されています。
▲元校長室は資料室になっている。明治41(1908)年に北野尋常小学校として開校したこの学校の歩みが分かる資料が展示されており、昔を懐かしんで訪れる卒業生も
▲1階から2階へ続く階段。手すり下の透かし模様や廊下のアーチ型天井など、建築当時の昭和6(1931)年には珍しい和洋中が混ざり合ったデザインがそこかしこに
▲1階はグルメストリート。神戸牛の精肉店、灘の酒のアンテナショップ、神戸紅茶、プリン、ワッフルのお店など計10店舗が軒を連ねる
▲2階はクラフトストリート。パール工房や帽子工房、革小物工房など10店舗が並ぶ

まずは神戸のソウルフード「豚まん」の手作り体験に挑戦

全20店舗中11店舗で手作り体験ができますが、まずは中華街のある神戸のソウルフードのひとつ・豚まん作りに挑戦しました。
訪れたのは、1階にある「神戸南京町 皇蘭」の手作り豚まん体験教室。
本店は神戸の中華街・南京町にある飲茶のお店で、国産豚や兵庫県産たまねぎなど、できるだけ国産原料にこだわった手作り豚まん「包子(パオコ)」(3個入り・税込700円)が一番人気です。
▲手作り豚まん「包子」は、空港や新幹線の駅構内などでも販売されています。「神戸牛肉まん」(5個入り・税込1,296円)も神戸土産として人気

体験教室で作る豚まんは、コクのある「包子」とは異なる体験限定のあっさり味。ここだけの特別な味を自分で作って食べられるなんて、楽しみ楽しみ。
それでは早速作っていきましょう!

餃子は何度も包んでいますが、豚まんを包むのは初めて。はたしてうまくできるでしょうか…と不安を覚えつつ、まずは生地を伸ばすところから。手のひらに生地を置き、親指の付け根を使って少しずつ伸ばしていきます。中央部分は中具を置くため、底が破れないように、少し厚めに残します。
次に中具を生地の上に乗せたら、親指を中具の中央に置き、人差し指で生地をつまんで親指の方に寄せて包んでいきます。
親指の位置を固定して動かさないことがポイントなのですが、餃子と違って、人指し指だけでひだを作っていくのは、なかなか難しい!

ある程度包めてきたら、豚まんをのせている方の手を回転させながら人差し指でどんどん生地を寄せて包んでいきます。このとき、中具があふれそうになったら、親指で押さえ込んでいかなければなりません。3つの作業を平行させるこの工程が、最難関ポイントです。
▲体験では1人3個作ることができます。右の1回目は形がいびつ、真ん中の2回目はそれらしい形になりました。左の3回目は生地を伸ばしすぎたので、上部の皮があまり気味になってしまいました
▲包み終えたら、発酵機で約30分間発酵させた後、約15分かけて蒸し上げます
▲ほかほかと湯気が上がり、おいしそうに蒸し上がりました!
▲右が自分で作ったもの、左が商品。その大きさと形の美しさの違いは歴然ですが、自分で作った豚まんには愛着がわきます

丹精込めて包んだ豚まん、蒸し上がりのアツアツを早速いただきます!見た目の美しさはさておき、味は間違いなく美味しい!豚肉と甘めのタマネギを秘伝の香辛料のみで味付けした体験限定のさっぱり味。何個でもペロリと食べられそうです。
▲ぱかっと割ってみると中具は無事に中央に入っていました
▲商品の豚まん「包子」もいただきました。角切りチャーシューと甘く煮込んだシイタケにしょうゆ風味をプラスしたコク深い味。食べ応えもたっぷりです(1個・税込200円でイートイン可能)

体験教室では、今回の「豚まん体験コース」(30分・税込1,380円)以外に、豚まんに絵が描ける「オリジナル豚まん体験コース」(40分・税込1,680円)も実施されています(2名以上で実施。6名以下は前日12時まで、7名以上は1週間前までに要予約)
▲自分で作った豚まんは、箱に入れて持ち帰りもできます

兵庫県の伝統工芸品、見た目にも美しい和ろうそくを手作り

続いて、和ろうそく作りを体験するため、2階にある「和ろうそくkobe 松本商店」を訪問しました。
和ろうそくは兵庫県の伝統工芸のひとつ。西宮に本社を構える「松本商店」では、ハゼの実を主原料とする和ろうそくを、江戸時代から変わらぬ製法で製造・販売しています。
▲神戸らしい絵柄が描かれた和ろうそくは、北野工房のまち店でしか買えない限定品(2本セット・税込1,512円)
▲丸い形がかわいいフローティングキャンドル(1個・税込648円)。3個選べば税込1,620円とお得に

「和ろうそく手造り+絵付け体験」(60分・税込1,512円)は、ろうそく作りの最終工程、上掛け(うわがけ)からスタートします。上掛けとは、ハゼの実を絞って作った木蝋(もくろう)を、下掛けをしたろうそくの表面に塗りつける作業のこと。上掛け時の木蝋は、下掛け時の木蝋よりかたいので、上掛けをすることによって、火をつけた時の蝋のたれを少なくすることができるのです。

左の手のひらに木蝋をつけ、右手で串を小刻みに回転させながら木蝋を塗りつけていきます。
全体に木蝋が塗れるように、左手はろうそくをしっかり握ったまま左右に動かします。木蝋の温度は40度前後。思った以上にすぐに固まるので、手早く作業するのがコツ。

土台のろうそくができたら、次は絵付け。店内にある好きなろうそくを選んで見本にします。私は港町・神戸のシンボル「ポートタワー」をセレクト。もちろん、自分のオリジナルの絵を描いても構いませんよ。
▲アクリル絵の具を使って絵付け。ろうそくは、いわば油のかたまり。水分が多いとはじいてうまくかけないので、絵の具は濃い目に溶くようにします

絵はあまり得意なほうではないのですが、黙々と絵付けする作業は楽しい!
雑念を取り払って集中して何かを作る、という体験は久しぶりだったので、脳がリフレッシュされたように感じました。
▲こちらができあがったろうそく。燭台に置くと、さらに「それらしく」見えるのがいいですね

こちらのお店では、ほかにも「和ろうそく絵付け+匂い袋体験」(1時間・税込2,160円)、「色が変わるキャンドル絵付け体験」(30分・税込1,944円)など、全部で10種類の体験ができます。体験をすると、税込1,080円の燭台が税込700円で買える特典も!

空いていれば予約なしで体験できますが、工房内で同時に体験できるのは9名までなので事前申し込みがベター(10名以上は予約必須)です。

神戸らしいクラフト商品のお土産探し

2つの体験を終え、ラストは、2階のクラフトストリートで神戸クラフトのお土産探しをすることに。クオリティの高い文具を数多く揃える「Kobe INK物語by NAGASAWA」と、兵庫県に本部を置く日本マッチ工業会が運営するアンテナショップ「マッチ棒」を訪れました。
三宮センター街に本店を構える「NAGASAWA」は、神戸モチーフのオリジナルステーショナリーも展開している文具の老舗。こちらの店舗は、万年筆やガラスペンで使用するインクの品揃えが豊富です。
▲色彩豊かな神戸の景色をテーマに開発されたインク。「北野坂ナイトブルー」「六甲グリーン」「南京町フォーチュンレッド」など、街の名前とカラーを組み合わせたロマンチックなネーミング(各税込1,944円)
▲オリジナル万年筆プロカラーモデルは、上から「王子チェリー」「神戸ウォーターブルー」「須磨浦サンドベージュ」(各税込7,560円)。一番下はオリジナル万年筆「Proske」(税込13,500円)
▲神戸の街カラーのステーショナリーは、カードケースやペンケースなどの革製品も多数ラインナップしています
一方、「マッチ棒」の店内には、見ているだけでも楽しい、レトロな箱のマッチやオリジナルマッチなどがずらりと並びます。ちなみに、全国に流通するマッチの約90%は兵庫県産なのだそう。
▲現在、全国で売られているマッチ全23個に神戸らしいデザインのマッチ2個をプラスした「オリジナル商標25個セット」(税込1,620円)は、ここでしか買えない限定品
▲阪神淡路大震災の教訓から開発された「災害時長期保存用缶詰マッチ」(税込540円)。4時間持続するろうそく2個と10本入りマッチ2箱が缶詰の中に入っていて、長期保存可能
▲マッチのように擦ればほのかに香るマッチ型のお香「hibi」(8本入り・税込702円)。擦った後のお香を置く専用マットが付いている

ほかにも、靴や鞄で有名な神戸ならではのレザー小物がそろう「ファーストピクチャー」や、工房内で作ったカジュアルな真珠アクセサリーが人気の「ぱーるA&S」など、神戸らしいクラフト商品を扱うお店が多数軒を連ねています。

久しぶりのクラフト体験。元小学校の校舎というロケーション効果もあいまって、すっかり童心に戻って楽しむことができました。買って食べて体験して。神戸の魅力がぎゅっと詰まった「北野工房のまち」なら、自分だけの神戸土産がきっと見つかるはずですよ。
青柳直子

青柳直子

神戸生まれ、神戸育ち、神戸在住のフリーランスライター/エディター。編集プロダクションよりWalker系編集部に出向。フリー転向後は年間100軒以上の店舗を取材。現在は著名人インタビュー、舞台&ライブレポートをメインに子育て記事から街取材まで幅広くこなす。(編集/株式会社くらしさ)

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