湯河原温泉の隠れ宿「万葉の里 白雲荘」で、贅沢なひとときを気軽に楽しむ

2016.11.15 更新

風光明媚な温泉街として有名な神奈川県湯河原町。その歴史は古く、日本最古の歌集である万葉集でも歌が詠まれるほど。そんな湯河原にはたくさんの温泉宿がありますが、中でもフランスの権威あるガイドブックに「快適度の高い旅館」として掲載されたと話題なのが「万葉の里 白雲荘」。気軽に楽しめるプランがあると聞き、訪ねてみました。

自然に囲まれた絶好のロケーション

「万葉の里 白雲荘」があるのは、JR湯河原駅から車で5分ほど奥湯河原方面に向かった場所。旅館のすぐ脇には渓流・千歳川が流れおり、その向こうには青々とした美しい竹やぶが広がっています。この千歳川ではマスやヤマメ、鮎といった川魚が泳ぎ、6月には蛍を見ることができるのだそう。湯河原の自然の豊かさを感じますね。
▲千歳川のせせらぎの音が聞こえる、緑に囲まれた白雲荘の入り口

一歩なかに入ると、荒削りの岩が味わいのあるレセプションが。「ようこそいらっしゃいました」と、本日案内をしてくださる長嶋さんが迎えてくれました。
▲レセプションには、2015年に獲得したフランスの権威あるガイドブック認定の印が

「快適度の高い旅館」として認定をうけておきながらも、こちらの旅館は、2万円台からの宿泊が可能なんだとか。なんともリーズナブルですね。いったいどんなサービスを受けられるのか、今回はこのお得なプランで宿泊してみたいと思います。
▲2015年6月にリニューアルされた開放感あふれるロビー。窓から見える緑が美しい

宿帳を書きチェックインを済ませてお部屋に案内されると思いきや……通されたのは、ロビーの奥にある眺めが良い席。そこで、美味しい抹茶と和菓子をいただきました。
「遠方からいらっしゃるお客様も多いので、まずは、こちらで外の美しい景色を見ながら旅の疲れを癒していただきたいと考えおります。一度おくつろぎいただいてから、食事の時間やメニューを一緒に決めるようにしております」と、長嶋さん。心のこもったおもてなしに、こちらも自然と笑顔になります。
お茶を飲んで一息入れたあとは、案内係の方と夕食と朝食の時間やメニューを決め、最後は色とりどりの浴衣の中から自分のお気に入りのものを選ばせていただきました。旅館で過ごす間は、浴衣を着ていることが多いため、自分が好きな柄を選んで欲しいとのこと。いたるところに細やかな心づかいを感じますね。

自然の息吹を感じる、開放感あふれる客室

こちらが本日宿泊する二間続きのお部屋「十國(じゅっこく)」(28,080円・税込、平日料金)。12畳と6畳の部屋は、2つとも和のしつらえがとても美しく、広々と感じます。最上階の角部屋なので、二カ所の窓から外の景色をのぞむことができます。
澄んだ空気を吸って青々とした緑を眺めていると、心まですっかりリフレッシュ。都会とは異なるゆったりとした時間の流れを感じます。
▲部屋の窓からは伊豆山が見える

露天風呂に貸切プライベートスパまで選べる温泉

さて、部屋でのんびりすごした後は、いよいよ温泉タイムです。「万葉の里 白雲荘」には、客室の風呂の他に、大浴場「さぬきの湯」と、無料で貸切可能なプライベートスパがあります。
写真は大浴場「さぬきの湯」にある露天風呂。遠くから千歳川のせせらぎが聞こえてきます。自然の音に耳を傾けながら温泉に浸かる開放感はたまりません。

湯河原温泉は、古来より“薬師の湯”と呼ばれ、打撲やリューマチ、皮膚病などにも効能があるのだとか。サラサラとした肌触りが特徴で、体の芯からあたたまります。
「さぬきの湯」では、朝と夜で女風呂と男風呂の入替えをしているため、時間によって両方のお湯に入ることができます。
大浴場「さぬきの湯」を堪能したあとは、プライベートスパへ向かいます。こちらのお風呂ももちろん源泉掛け流し。スパの奥には、テーブルや椅子の置かれた休憩スペースもあり、こんなステキなお風呂を貸切で利用できるなんてなんとも贅沢ですね。
▲旅館のすぐ脇、千歳川の真横に位置するプライベートスパ。到着時にフロントで予約が必要。一組40分で先着順

地の物を使用した料理長こだわりの絶品料理

白雲荘の魅力は、温泉だけではありません。地のものにこだわったとびきりのごちそうをいただくことができるのです。

夕膳は、相模湾の魚介や地元でとれた野菜をいただける会席料理。旬の食材を使用した七種類の前菜や、アワビ、海老などの相模湾の魚介の炭火焼きといった豪華な品々がテーブルを彩ります。
この夕膳、単に地元食材を使用しているだけではなく、随所に料理長のこだわりがあります。
魚介は、その日の朝とれたものを厨房の水槽にいれ直前まで管理。それを魚介の旨みが最大限に引き出される炭火焼き(※冬はほうらく焼き)で提供します。
ごはんは南魚沼産コシヒカリを土鍋で炊き込んでいます。これが大変人気で、多くのファンがいるのだとか。
献立は月ごとに変わり、料理長自ら厳選したその時期最も美味しい食材をいただくことができます。
こちらは朝膳。主菜の干物を数種類の中から選ぶことができ、卵料理も関東風の出汁巻き卵、茶碗蒸し、温泉卵の中から好みのものをいただけます。こんなに素晴らしい朝ごはんをいただいた日は、なんだか最高の一日になりそうですね。
▲ロビー横にはお土産コーナーも。朝食のオレンジジュースや、特製ジャムなどが人気だ

2万円台という料金は決して安いものではありませんが、それを大いにまさる素晴らしい時間を過ごすことができました。いつかプライベートでも泊まりたいという想いを胸に、お世話になったスタッフの方に別れを告げることとしました。

最後に、白雲荘の他のお部屋についてもご紹介します。下の写真は、源泉掛け流しの温泉とサウナが付いた、最もグレードが高い離れのお部屋「漱石」(48,600円・税込、平日料金)。
離れだけあって、自然の光が差し込む広々とした空間が魅力的です。夏目漱石や国木田独歩(くにきだ どっぽ)といった文人が愛した湯河原の旅館らしい名前ですね。
他にも、趣の異なる離れのお部屋や露天風呂付き客室など様々なお部屋があります。

ゲストを思う心や料理などへのこだわりが随所に感じられる「万葉の里 白雲荘」。「まるで雲の上にいるかのような素晴らしいひとときを提供できる旅館でありたい」という想いが込められているそうです。名前どおりの素晴らしいひとときを味わうことができました。湯河原に来た際は、ぜひ「万葉の里 白雲荘」を訪ねてみてください。
立岡美佐子

立岡美佐子

編集プロダクション・エフェクト所属の編集者&ライター。好きなものは、旅行とごはん。おいしいものやステキな景色のためならば、日本といわず世界各国どこへでも! 住まい、旅、食、街などジャンルを問わず執筆中です。 編集:山葉のぶゆき(エフェクト)

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