万葉公園「独歩の湯」で、9種類の足湯を楽しむ癒しの旅へ

2016.11.26 更新

温泉の街、湯河原。関東で最も古い温泉のひとつに数えられ、美肌や怪我に効く「傷の湯」としても知られています。そんな湯河原に9種類もの足湯を心ゆくまで堪能できる公園があるのだとか。いったいどんな場所なのか確かめるべく、湯河原は「万葉公園」へと向かいました。

見どころたくさん!自然の息吹を感じる園内

JR湯河原駅から車で約8分。清流・藤木川のわきに、足湯施設「独歩(どっぽ)の湯」がある「万葉公園」はあります。入口には、湯河原の温泉を詠んだ万葉集にある歌の石碑が。やはり、いつの時代でも温泉はすばらしいものですよね。

園内に入ると、大きな滝が現れます。ここって自然公園だっけ!?と疑うような緑の豊かさです。
高さ4、5mはある美しい滝。マイナスイオンをたっぷりと浴び、奥へ進みます。今度はいったい何が出てくるのか。なんだかワクワクしてきますね。

「独歩の湯」へと向かう川沿いの道には、サワガニがいたり、綺麗な蝶が飛んでいたりと湯河原の豊かな自然が感じられます。川のせせらぎや鳥のさえずり、木々のさざめきといった自然の音を聞いていると、それだけでリラックスした気分に。都会にはないおいしい空気がここにはあります。

苔むした小径を歩いて行くと、手水場が見えてきました。手を洗おうとすると……これも温泉!?こんなところにも温泉があるなんて、さすが湯河原です。
その先には、由緒ありそうな神社が。ここは「熊野神社」という、紀伊より勧請した神社で、祀っているのは湯と健康の守護神「湯権現(ゆのごんげん)」なのだそうです。ここにピッタリの神様ですね。
園内を歩くこと約10分。本日の目的地である「独歩の湯」に到着しました。

お気に入りはどれ?全9種類の足湯を満喫

国木田独歩(くにきだどっぽ)や、夏目漱石、与謝野晶子といった数多くの文人に愛された湯河原。なかでも、国木田独歩は『湯河原より』という作品を発表するほどこの地に思い入れが強い作家です。「独歩の湯」は、そんな国木田独歩にちなんで名付けられました。
地理風水を意識して作られたこの空間には、全部で9つの足湯があります。よく見ると日本列島の形をしているんですよ(上の写真の左上が北海道、右下が中国、四国地方)。また、左手前や右手奥にある球体や円すい型のオブジェにも意味があり、「現在」や「未来」を表しているのだそう。なんとも凝ったつくりです。
▲入り口にある大きな盥(たらい)からは、あたたかな温泉の水があふれ出ている

それでは、さっそく足湯タイムに移りたいと思います。まずは、入湯料300円(税込)を払って受付をすませます。タオルを忘れた人も150円(税込)でご当地キャラのタオルをゲットできます。
ロッカーに荷物を預けサンダルを借りて、いざ足湯!まずは、「脾骨(ひこつ)の泉」から。
▲各足湯の床には足つぼを刺激する石が

「独歩の湯」の特徴のひとつがこの足湯の床です。9つの足湯は、泉質は同じものですが、床がそれぞれ違う形をしており、足つぼを刺激します。座ってもいいですが、歩くとより効果があるのだとか。ちなみに、この「脾骨(ひこつ)の泉」の効能は、代謝改善など。入ってみると痛みはありませんが、足裏がゆっくりと刺激され気持ちいいです。

そして下の写真はジャグジータイプの「喜(よろこび)の泉」。床から湧き上がってくる細かい泡が気持ちいいです。
▲「喜びの湯」。床から細かな泡が噴出されることで刺激を与え、明るい気分にしてくれるのだそう

他にも高血圧などに効果がある「脈胃(みゃくい)の泉」、肌の若返りに効能ありの「皮口(ひこう)の泉」、イライラや神経系の病に効果がある「平静(へいせい)の泉」、腸と鼻に効く「腸鼻(ちょうび)の泉」、やさしい気持ちを取り戻し、心を和らげ幸せな気持ちになれる「思考(しこう)の泉」、肝臓と目に効果がある「肝目(かんもく)の泉」、腎臓と耳に良い「腎耳(じんじ)の泉」など、どれも個性的で飽きません。

浸かってみると、あたたかいお湯が心と体をじんわりときほぐしてくれます。床に敷かれた石が程よく足を刺激し、気持ちいい。これは、疲れがとれますね。いつまでも浸かっていたいです。
▲はじめは痛いけど、途中からそれがなんだか気持ちよくなってくる「腸鼻(ちょうび)の泉」

日本が誇る足湯文化は国内にとどまらず、海外の人々をも魅了しているようです。こちらは、フランス、ボルドーからいらっしゃったというご夫婦。「とても面白いし、リラックスできるわ」とおしゃっていました。
約1時間かけて、全9種類の足湯を堪能。どれも捨てがたいですが、個人的なお気に入りは「喜の泉」でした。床から湧き出す細かな泡が足全体を刺激し、確かに幸せな気持ちにしてくれます。緑に包まれた気持ちいい空間で入る足湯は最高でした。

足湯のあとの至福の時間、足裏マッサージ

足湯の素晴らしさを確認したあとは、その脇のレストハウス2階にある足裏マッサージへ。ここでは、15分1,000円(税込)というリーズナブルな価格でマッサージを受けることができます。
リクライニングチェアに座り、馬油でマッサージをしていきます。途中ちょっと痛いところもありましたが、マッサージが終わりしばらく経つとなんだか体が温まり軽くなった気がしました。

最後に、公園内にある「万葉亭」に立ち寄りお茶をいただきます。
味のある素敵な店内ですね。
「万葉亭」では、一服400円(税込)で抹茶とお菓子を楽しめます。滝の水音を聞きながら、雰囲気のある店内でいただくお茶は格別です。
温泉より手軽に楽しむことができ、リラックス効果も高い足湯。最高の癒しの時間を味わうことができました。湯河原に来た際は、見どころ満載の万葉公園「独歩の湯」に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
立岡美佐子

立岡美佐子

編集プロダクション・エフェクト所属の編集者&ライター。好きなものは、旅行とごはん。おいしいものやステキな景色のためならば、日本といわず世界各国どこへでも! 住まい、旅、食、街などジャンルを問わず執筆中です。 編集:山葉のぶゆき(エフェクト)

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