天空の湖・中禅寺湖の美しすぎる紅葉を湖上から愛でる

2017.09.29 更新

奥日光の入り口に位置する「中禅寺湖」は、約2万年前に男体山の噴火によって原形ができたといわれています。湖畔では四季折々の表情を楽しめ、特に秋の紅葉の美しさは圧巻です。まるでアートのようなその絶景を間近に見られる「中禅寺湖クルージング」で、湖上散歩を楽しんできました。

▲季節に合わせて「中禅寺湖」の名所を廻る「中禅寺湖クルージング」(写真提供:中禅寺湖機船)

中禅寺湖までの道中「いろは坂」も外せない紅葉の名所

日光市街から中禅寺湖へ向かうには、全長15.8km、標高差440mの山岳道路「いろは坂」を通ります。この「いろは坂」も紅葉の名所として知られ、例年10月中旬から11月上旬のシーズン中にはたくさんの人が訪れます。また、その景色の素晴らしさから「日本の道百選」にも選ばれています。
▲日光宇都宮道路・清滝ICから奥日光方面へ車で約20分、「いろは坂」の入り口「馬返し(うまがえし)」に到着
▲「馬返し」にあるお手洗いにはこんな注意書きが!そう、「いろは坂」は猿の出没スポットなんです。が、見かけても餌付けは禁止ですよ~
「いろは坂」は、「馬返し」から「中禅寺湖」への上り方面の「第二いろは坂」と、「中禅寺湖」から「馬返し」への下り方面の「第一いろは坂」に分かれ、それぞれが一方通行になっています。上り下りのカーブは全部で48個。カーブひとつひとつに「いろはにほへと…」の「い」から順番に、全部で48文字の標識が立っています。
▲上りは「い」~「ね」の20カーブ、下りは「な」~「ん」の28カーブがあり、このように1文字ずつ標識が立っています

「いろは坂」ならではの道路&紅葉のビュースポット「黒髪平展望台」

上り「第二いろは坂」17つ目のカーブ「れ」の標識のすぐそばにある「黒髪平展望台」には、「日本の道百選」の碑と小さな駐車場があり、ここから「いろは坂」ならではのつづら折りの急坂と紅葉が眺められます。
▲標高1,173mにある「黒髪平展望台」。「日本の道百選」の碑があります
▲「いろは坂」らしい曲がりくねった道路と紅葉を眺めるにはここがおすすめ(写真提供:一般社団法人日光市観光協会)

ロープウェイで空中から紅葉を楽しむ「明智平」

再び「第二いろは坂」を上ります。終点近くにある「明智平」はドライブインになっていて、広い駐車場もあるため、紅葉シーズンは休憩がてら景色を楽しむ人たちでにぎわっています。
▲標高は1,274m…思えば高いところまで来たもんだ!この日は残念ながら濃霧で景色が見えず…
ここから「明智平ロープウェイ」(往復大人730円、子供370円※ともに税込)に乗り3分で到着する「明智平展望台」からは、日光で一番といわれる絶景が見られます。
▲晴れていれば空中からの紅葉の絶景が楽しめる「明智平ロープウェイ」(写真提供:一般社団法人日光市観光協会)
▲標高1,373mの「明智平展望台」からは「男体山」「中禅寺湖」「華厳の滝(けごんのたき)」などの大パノラマが一望!(写真提供:一般社団法人日光市観光協会)

そしていよいよ天空の湖・中禅寺湖へ!

「明智平」を後にし、「いろは坂」唯一のトンネルを抜けると、いよいよ中禅寺湖に到着!
▲中禅寺湖の北東にある「二荒山神社中宮祠(ふたらさんじんじゃちゅうぐうし)」の大鳥居。「いろは坂」からはここをくぐって中禅寺湖へ
▲男体山を望む秋の中禅寺湖(写真提供:一般社団法人日光市観光協会)

中禅寺湖は周囲約25km、最大水深163mの火山性堰止湖(せきとめこ)。水面の海抜高度は1,269mで、10キロ平方メートル以上の湖では、日本一標高の高い“天空の湖”です。
▲水深が深いため冬でも凍らない中禅寺湖(写真提供:一般社団法人日光市観光協会)

湖畔の自然、歴史を遊覧船から楽しむ「中禅寺湖クルージング」

日本百景にも選定されている中禅寺湖の湖畔には、「日光二荒山神社中宮祠」「日光山中禅寺 立木(たちき)観音」などの社寺や外国大使館別荘群が点在しているほか、季節ごとにツツジや紅葉といった美しい自然が湖岸を彩ります。

そんな名所を気軽に廻ることができるのが「中禅寺湖クルージング」。湖上から眺める風景とは…期待に胸を膨らませながら、遊覧船乗り場に向かいます!
▲湖畔には土産店や貸しボート店がずらり。少し歩くと…
▲到着しました!遊覧船乗り場の「船の駅 中禅寺」

いざ乗船!デッキからの大パノラマに大興奮‼

「中禅寺湖クルージング」では、季節に合わせて紅葉や花の名所を廻る複数の便が運航されています。今回は、中禅寺湖を一周する「Dコース(一周航路名所廻り)」(所要55分、大人1,250円、小学生630円※ともに税込)の遊覧船に乗ることにしました。
▲乗船券売り場。Dコース(一周航路名所廻り)の遊覧船は営業時間中、1時間に1本のペースで運行しています
▲乗船券売り場2階には湖を背景にした撮影スポットもあります
▲出航時間10分前、いよいよ遊覧船「けごん号」へ乗船
▲2階建ての「けごん号」(定員500人)内部。ほかに「アストリア号」(同120人)も運航しています
船は定刻通りに出航。ふと窓の外を見れば、すぐ真横に迫りくる男体山が!思わずデッキへ出てシャッターをパチリ!!
▲湖上からだと山全体が見えるせいか、迫力が違います
その後も景色の素晴らしさにデッキから離れることができず…
▲砂浜の湖岸があり、キャンプ場としても人気の「菖蒲ヶ浜」
明治から昭和初期にかけて国際避暑地として発展した中禅寺湖の湖畔には、各国の大使館をはじめ多くの外国人別荘が建てられ、現在もその歴史ある建物が残っています。
▲湖の東岸に建つ「英国大使館別荘記念公園」(左)と「イタリア大使館別荘記念公園」(右)。現在、建物はどちらも展示館として公開(有料)されています
▲東岸にはほかにも、日光山開祖・勝道上人(しょうどうしょうにん)により創建された「日光山中禅寺 立木観音」が建っています
紅葉シーズンには、湖岸のカエデやウルシ、ブナ、ミズナラ、カツラなどが赤や黄に色づき、そのコントラストはもちろん、湖面に映る景色も格別!全国からたくさんの人たちがこの絶景をひと目見ようとやってきます。
▲紅葉に色づく湖岸と湖唯一の島「上野島(こうづけしま)」(写真提供:中禅寺湖機船)
▲船でしか近づけない「八丁出島」は紅葉の名所として有名(写真提供:一般社団法人日光市観光協会)
湖上で風を感じながら眺める絶景は、開放的でダイナミックで間近で…まるで大空を飛び回る鳥になったような気分になります。今しか見られないこの美しさをしっかり目に焼き付けながら、どの季節に来ても違った表情を見せてくれるであろう中禅寺湖との再会を楽しみに、船を下りました。

まだまだある!中禅寺湖周辺の絶景紅葉スポット

中禅寺湖のそばには、湖の水が高さ97m、幅7mの岸壁を一気に落下する「華厳の滝」があります。日本三名瀑の一つで、滝近くの大谷川(だいやがわ)北岸に設置されたエレベーターで行ける観瀑台から見える滝つぼは迫力満点。こちらも紅葉スポットとしてたくさんの人が訪れます。
▲壮大な「華厳の滝」と鮮やかな紅葉は見ごたえあり(写真提供:一般社団法人日光市観光協会)
紅葉の時期の彩りは、きっと見る人の心も「高揚」させること間違いなし。ぜひ、車内から、湖上から、展望台から、空中から…思い思いの場所でその美しさを堪能してみてくださいね。

※紅葉の写真は2017年のものではありません。
yuka

yuka

栃木が大好きで、大学卒業まで県内を出たことのない「栃木箱入り娘」。地元の魅力を知ってもらうべく県内の出版社、テレビ局、新聞社などに勤務。好きなことは直売所&日帰り温泉巡り。おいしい野菜と気持ちいい温泉のためならどこまでも行く。モットーは「思い立ったら即日!」

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