秋の京都を彩る紅葉の絶景おすすめ15選!見頃・ライトアップ時期情報も

2017.10.14

秋の京都。朝夕の空気に少しずつ冬の匂いが混じるころ、紅葉は見頃を迎えます。歴史ある寺社の見事な紅葉、苔むす庭の落ちもみじ、山肌を染めあげる山もみじ、夜闇に浮かぶライトアップ紅葉……千年の時を超え、京都の人々を魅了してきた美しい景色から、おすすめの15箇所を選んでご紹介します。今年の秋の京都は、どのスポットを見にいきますか?

1.京都の紅葉の代名詞的存在【永観堂(禅林寺)】

いにしえより「秋はもみじの永観堂(えいかんどう)」とみやこびとたちに愛されてきた永観堂。その美しい紅葉風景は京都でも1、2を争う人気で、毎年多くの人たちが訪れます。

境内には約3,000本もの木々が色づき、まるで錦の織物のような美しい景色を作り出しています。
「おく山の岩がき紅葉散りぬべし、照る日の光、見る時なくて(詠み人:藤原関雄)」という古今和歌集の歌にも詠まれた岩垣紅葉は、境内の裏の急斜面から生えている姿がとても趣深く、今でもその様子を観ることができます。

永観堂は正式名称を「禅林寺」といい、853(仁寿3)年に空海の弟子真紹が藤原関雄の山荘を譲り受け、真言宗の道場としたのが始まりといわれています。
毎年11月に開かれる寺宝展にあわせ、夜間の特別拝観も始まります。ライトアップされた紅葉は幻想的の一言。心に深く刻まれるシーンになるでしょう。

【2017年のライトアップ期間】
11月7日(火) ~ 12月6日(水)

【永観堂(禅林寺)へのアクセス例】
・地下鉄東西線「蹴上」駅下車、徒歩約15分
・京都市バス「南禅寺永観堂道」バス停下車、徒歩約3分

2.高さ22mの三門から見下ろす紅葉の絶景【南禅寺】

臨済宗南禅寺派大本山である南禅寺(なんぜんじ)。敷地に入るとまず目に飛び込んでくる迫力ある三門はあまりにも有名。別名「天下竜門」とも呼ばれ、日本三大門の一つに数えられています。
▲三門からの眺望

「絶景かな、絶景かな」。
これは、歌舞伎「楼門五三桐(さんもんごさんのきり)」の中で石川五右衛門が南禅寺の三門からの景色を眺めて言った名台詞。

高さ22mもある南禅寺三門から見下ろす紅葉は、まさに時代を超えた絶景です。
また、南禅寺といえば琵琶湖から京都市内に向けて引かれた「琵琶湖疏水」も有名。赤煉瓦のアーチ「水路閣」と紅葉のコントラストもまた見所のひとつです。

【南禅寺へのアクセス例】
・地下鉄東西線「蹴上」駅下車、徒歩約10分
・京都市バス「東天王町」もしくは「南禅寺永観堂道」バス停下車、徒歩約10分

3.千年の時を越える山もみじの絶景【嵐山・渡月橋】

いにしえのみやこびと達にも愛された京都随一の名勝地、嵐山。その美しき山もみじを愛でる絶好の位置にある橋が渡月橋です。

渡月橋の歴史は古く、始まりは承和年間(834~848年)に遡ります。

亀山天皇の詠んだ句よりその名がついたといわれる橋と嵐山の景色は、永い時を越えて愛され続ける京都の象徴的絶景といえるでしょう。

【嵐山・渡月橋へのアクセス例】
・京福電鉄嵐山線・阪急嵐山線「嵐山」駅下車、徒歩約5分
・京都市バス「嵐山天龍寺前」バス停下車、徒歩約5分

4.平家物語ゆかりの、苔むす草庵の紅葉【祇王寺】

嵐山から竹林を抜け、奥嵯峨へ向かう道行の細い路地の先にひっそりと佇む祇王寺(ぎおうじ)は、知る人ぞ知る紅葉の名刹です。

祇王寺の名は、平清盛の寵愛を受けた白拍子・祇王に由来します。平清盛の寵愛を受けた祇王が、清盛の心変わりにより都を追われ、母と妹とともに出家、入寺したのがこのお寺なのです。

苔むす庭園の変わらぬ青と散りゆく紅葉の朱……。繰り返される四季の移ろいと、祇王の悲恋のエピソードが、秋の終わりのせつなさとともに胸に迫ります。

【祇王寺へのアクセス例】
・京福電鉄嵐山線「嵐山」駅またはJR嵯峨野線「嵯峨嵐山」駅下車、徒歩約20分
・京都市バス「嵯峨釈迦堂前」バス停下車、徒歩約15分または「嵯峨小学校前」バス停下車、徒歩約17分

5.一幅の絵画のような紅葉景色【宝筐院】

宝筐院(ほうきょういん)は嵐山・嵯峨野にある臨済宗の寺院。見事な庭園の紅葉が各種メディアに取り上げられ、毎年多くの観光客が訪れます。その圧倒的とも言える庭園の紅葉はどこを切り取っても美しく、しばし時を忘れてしまうほど。

中でも、本堂から見た庭園の紅葉は絶品です。
まずはご本尊にお参りをして、そっと後ろを振り返れば、障子の枠に切り取られた紅葉の、絵画のような美しさに息を呑むことでしょう。

※こちらのお寺は三脚を立てての本格的な撮影を目的とした拝観は禁止です。あくまで記念撮影として、デジカメやハンディカメラ程度なら持込可とのことなのでご注意ください。

【宝筐院へのアクセス例】
・京福電鉄嵐山線「嵐山」駅またはJR嵯峨野線「嵯峨嵐山」駅下車、徒歩約12分
・京都市バス「嵯峨釈迦堂前」バス停下車、徒歩約4分

6.床に写りこむ幻想的な紅葉【実相院】

実相院(じっそういん)は、元天台宗の寺門派の門跡寺院で、鎌倉時代の創建です。ご本尊は広く民の願いを聞き入れる不動明王で、祈願に訪れる人も多く寺宝も数多く遺されています。
▲「石庭」 写真提供:実相院

そんな実相院の紅葉の見所のひとつは、比叡山を借景にした枯山水の石庭。遠くに望む比叡山、静謐に整えられた石庭、そして赤く染まった楓の木々が見事な景色を織り成しています。
▲「床もみじ」 写真提供:実相院

そして、もうひとつの見所は、滝の間の床板に写りこむ真っ赤な紅葉が美しい「床もみじ」。黒く磨きこまれた床に映える紅葉は、見るものの心を捉える幻想的な美しさです。
※床もみじの撮影は禁止です。

【実相院へのアクセス例】
・叡山電鉄鞍馬線「岩倉」駅下車、徒歩約16分
・京都市バス「岩倉実相院」バス停降りて直ぐ

7.苔の庭に佇むわらべ地蔵と落ち紅葉【三千院】

天台宗五箇室門跡の一つで、国宝の阿弥陀三尊像をはじめ、多くの文化財が安置されている三千院(さんぜんいん)。紅葉の名所としてはあまりに有名で、広大な敷地に広がるその様は、数多くの観光客を魅了しています。
数多ある見所の中でも、おすすめは有清園(ゆうせいえん)。青々とした杉苔が広がる庭園には、杉村孝作のわらべ地蔵がいくつも置かれ、やさしい微笑みを見る人に投げかけています。落ち紅葉と苔、お地蔵様の組み合わせは、ここでしか見られない光景です。

【三千院へのアクセス例】
・京都市バス「大原」バス停下車、徒歩約10分

8.池に映りこむ豪奢な紅葉景色【醍醐寺】

▲「弁天堂」写真提供:醍醐寺

約200万坪の広大な境内に数多くの見所がある醍醐寺(だいごじ)。世界文化遺産にも登録され、豊臣秀吉が晩年に行った「醍醐の花見」でも有名です。

紅葉の見所は、七福神のひとつ、弁財天が祀られている「弁天堂」。

お堂の対岸から見ると、朱塗りの弁天堂と橋、そして色とりどりに染まった木々が池に映し出され、なんとも豪華絢爛な紅葉景色を作りだしています。

【醍醐寺へのアクセス例】
・地下鉄東西線「醍醐」駅下車、徒歩約15分
・京阪バス「醍醐寺」または「醍醐寺前」バス停降りて直ぐ

9.長い参道を真っ赤に染める散り紅葉【毘沙門堂】

七福神のひとつ、毘沙門天を本尊とする天台宗の門跡寺院である毘沙門堂(びしゃもんどう)。木立に囲まれて趣のある池泉回遊式庭園「晩翠園(ばんすいえん)」をはじめ、紅葉の見所が多数ある人気の寺院です。

なかでも見所は勅使門(ちょくしもん)へ続く長い参道。秋も深まると、参道脇を染める木々から散り落ちた葉が、まるで赤い絨毯のように参道に敷き詰められます。

【毘沙門堂へのアクセス例】
・JR東海道線、地下鉄東西線「山科」駅または京阪電鉄京津線「京阪山科」駅下車、徒歩約20分

10.京都市民憩いの場の庭園紅葉【梅小路公園・朱雀の庭】

京都駅から徒歩15分ほどの場所にある梅小路公園。広い芝生広場に、京都水族館や京都鉄道博物館などがある人気スポットです。観光客だけでなく、地元の人たちも多く集っています。

その公園内にある日本庭園「朱雀の庭」も実は穴場的な紅葉スポット。池泉回遊式庭園の中央にある「水鏡」と名付けられた浅池には、周辺の美しい紅葉が映し出されます。

例年11月中旬~下旬頃にはライトアップイベント「梅小路公園 紅葉まつり」も行われ、昼間とはまた違う美しい表情を愛でることができます。※2017年は11月17日(金)~12月3日(日)の17:00~21:00に開催

【梅小路公園・朱雀の庭へのアクセス例】
・各線「京都」駅下車、徒歩約15分
・京都市バス「梅小路公園前」または「七条大宮・京都水族館前」または「梅小路公園・京都鉄道博物館前」バス停降りて直ぐ

11.各国の人々に愛される世界的紅葉スポット【清水寺】

もはや説明不要の人気観光名所「清水寺」。京都に住んでいなくても、修学旅行などで一度は訪れたことがあるのではないでしょうか?
年間400万人以上もの観光客が訪れるこの名刹も、紅葉の時期に訪れるとさらにその魅力を増すスポットのひとつです。
境内のあらゆる場所で紅葉狩りを楽しむことができますが、特に「清水の舞台」の下に広がる錦雲渓(きんうんけい)を眺めれば、息をのむほど美しい景色が広がります。修学旅行生から外国人まで誰もが感嘆する万国共通の絶景スポットです。
また、清水寺の象徴となっている「三重塔」と紅葉のコラボも見所のひとつ。紅葉の中にたたずむ高さおよそ60mの朱の塔は、都の風情を存分に感じさせてくれます。
この清水寺、毎年11月中旬から12月上旬にかけてライトアップされることでも知られており、この時期は特に多くの観光客が訪れます。夕方の再開門の直前直後は三年坂の方まで行列するので、再開門から少し時間を置いた後か閉門直前の時間帯がおすすめ。なお、例年11月中は混雑するので12月に入ってからが狙い目です。

【2017年のライトアップ期間(秋の夜間特別拝観)】
11月11日(土) ~ 12月3日(日) 
17:30~21:00

※清水寺本堂は、平成の大改修により2021年頃まで修復工事中のため、写真のように本堂が見えない場合があります。ただし、通常通り入場は可能です。

【清水寺へのアクセス例】
・京阪電鉄「清水五条」駅下車、徒歩約25分
・京都市バス、京阪バス「五条坂」バス停下車、徒歩約10分

12.ピーク時には1日約3万5,000人が訪れる紅葉名所【東福寺】

日本最大にして最古の伽藍を持つ「東福寺」。京都でも指折りの歴史ある寺院で、境内には昭和期を代表する作庭家「重森三玲(しげもり みれい)」が手がけた庭園があることでも有名です。

かつて、花見に興ずる人々が修行の妨げになるのを恐れた僧が、境内から桜の木を無くしたといいます。その代わりに紅葉と楓を植えたことで、東福寺はいつしか紅葉の名所としても有名になりました。
見所は敷地内を東西に横切る渓谷・洗玉澗(せんぎょくかん)を跨ぐ臥雲橋(がうんきょう)、通天橋、偃月橋(えんげつきょう)の3つの橋。こちらの各々の橋と紅葉の競演をカメラに収めるのが秋の定番で、多くの写真愛好家が足を運びます。
▲通天橋を歩きながら紅葉を観るのもまた一興

テレビCMや市の観光ポスターとして幾度となく起用されている東福寺の紅葉。未だ実際に観ていない方は今秋必ず見納めておきたい絶景です。

【期間限定】特別夜坐体験

東福寺では2017年10月~11月の期間限定で特別な夜坐体験を実施。
拝観時間が終了した夜に坐禅を組むという“夜坐”。普段は入ることができない日本最古にして最大の禅堂で、静寂の中、自分と向き合ってみては?
※予約時季により紅葉していない場合があります。
【東福寺へのアクセス例】
・JR奈良線、京阪電鉄「東福寺」駅下車、徒歩約10分
・京都市バス、京阪バス「東福寺」バス停下車、徒歩約5分

13.縁結びの神様がおわす神社の紅葉【貴船神社】

▲京都市左京区の山深いエリアに鎮座する貴船神社< ©Yasuhiro Imamiya >

京都市内から車で北へ約40分。鞍馬山の麓に鎮座する「貴船神社」は、春の新緑や冬の積雪日限定ライトアップなど、四季折々で美しい姿を見せてくれる風光明媚なスポットです。自然に映えるフォトジェニックなお社を一目見ようと、年間を通して多くの参拝者が訪れます。
▲TVや雑誌などでもよく取り上げられる春日灯籠が連なる参道< ©Yasuhiro Imamiya >

貴船神社の代名詞的な存在である参道も、紅葉の時期にはより一層美しさを増します。
また、紅葉の季節には、奥宮に至る街道沿いをはじめすべての境内地がライトアップされ、付近一帯が優しい光に包まれます。時が経つのを忘れてしまいそうな悠久の美しさを堪能しに行きませんか?

【2017年のライトアップ期間】
11月3日(金)~11月26日(日)

【貴船神社へのアクセス例】
・叡山電鉄鞍馬線「貴船口」駅下車、徒歩約30分
・京都市バス「貴船」バス停下車、徒歩約5分

14.年に2回しか一般公開されない庭園の紅葉【瑠璃光院】

叡山電鉄本線の終点・八瀬比叡山口駅から徒歩5分ほど歩いた場所にある「瑠璃光院(るりこういん)」。ひっそりとした山間にたたずむ風情ある名刹です。約12,000坪の敷地には自然を借景とした名庭が広がっており、訪れる人の心にやすらぎを与えています。

この瑠璃光院、以前は関係者しか入ることができませんでした。しかし現在では「文化財の保護」と「公益」を目的に、春と秋の2回だけ一般の参拝者にも公開されています。
▲映画のワンシーンのような光景が目の前に!まさに“錦秋”という言葉がふさわしい

秋の一般公開時に足を運べば、それはそれは美しい紅葉の庭園を眺めることができます。ただ、この貴重な光景を目にするには、その日限られた分の入場チケットを入手する必要があります。
チケットの販売開始は毎朝9:00から。確実にゲットしたい場合は販売開始時間の前から並んでおくことをおすすめします。

【2017年秋の特別公開期間】
 10月1日(日)~12月10日(日)

【瑠璃光院へのアクセス例】
・叡山電鉄「八瀬比叡山口」駅または比叡山ケーブル「八瀬」駅下車、徒歩約5分
・京都市バス「八瀬駅前」バス停下車、徒歩約7分

15.古よりみやこびとを魅了した高雄の紅葉

京都市の北西に鎮座する高雄山の中腹に位置する「高雄(たかお)」。清滝川(きよたきがわ)の上流に位置する栂尾(つがのお)、中流の槇尾(まきのお)と合せて「三尾」と呼ばれ、古くから紅葉の名所として親しまれてきました。

ここには「神護寺(高雄)」「西明寺(槇尾)」「高山寺(栂尾)」の3つの紅葉名所が点在しており、それぞれが徒歩で巡れる距離にあります。
▲西明寺門前の清滝川にかかる指月橋(しげつきょう)。境内に入る前から魅力的な紅葉風景が広がる
▲空海や最澄といった仏教史に名を残す高僧も身を寄せていたという神護寺。寺宝もぜひ見ておきたい

おすすめの回り方は、清滝川上流にある高山寺までバスで行き、そこから渓谷を眺めながら西明寺、神護寺と回るルート。それぞれに異なる見所があり、半日かけて紅葉を楽しめるスポットになっています。

観光名所「嵐山」からも近い割りに、喧騒からかけ離れた空気が流れており、静かに京都の紅葉を楽しみたい人におすすめです。

【高雄へのアクセス例】
・京都市バス「高雄」バス停下車またはJRバス「山城高雄」「槙ノ尾」「栂ノ尾」各バス停下車
いかがでしたか?今回はご紹介できませんでしたが他にも、銀閣寺(慈照寺)門前を散策できる「哲学の道」や外国人に人気の「伏見稲荷大社」、京都市民の憩いの場「円山公園」など紅葉スポットがめじろおしです。
この時期の京都は、どこへ行ってもすごい人出ですが、早朝などの時間帯によっては比較的スムーズに観ることができる場合もあります。あらかじめ周遊マップなどをゲットして、時間や場所など事前にしっかり計画を立ててめぐるのがおススメです。
妙加谷 修久

妙加谷 修久

京都市在住の旅行系ライター兼ディレクター。全国各地に足を運び、旨いモノを食べ、温泉に浸かる日々。ここ京都を中心に、知っているようで知らない「日本のイイトコロ」を紹介します。日本酒好きが高じて利き酒師の資格を取得しました。

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