まるで映画の世界!ロマンに浸る所沢航空発祥記念館

2016.11.08 更新

「所沢航空発祥記念館」は、1993年に埼玉県所沢市にオープンした博物館。貴重な展示や体験設備を求めて、オープンから23年経ったいまでも多くの人が訪れています。今回は、そんな「所沢航空発祥記念館」の魅力をレポートします!

突然現れる飛行機に驚き!心地よい芝生の公園へ

所沢航空発祥記念館は、埼玉県所沢市の所沢航空記念公園内にあります。
公園の最寄り駅である西武新宿線航空公園駅を降りると、「YS-11型」の旅客機がお出迎え。この機体は、1997年にフライトを引退し運ばれてきたそう。
▲年に数回、「YS-11型」旅客機の機内見学会が行われる。2016年は、11月14日に開催予定

所沢航空記念公園内にはテニスコートや野外ステージなど、さまざまなシーンで活用できる施設が揃っており、総面積はなんと東京ドーム10個分以上!小さな子どもから部活動の高校生、お年寄りなど、さまざまな人が集っています。

この広大な敷地は、明治44(1911)年に日本ではじめてつくられた飛行場。終戦後、一時は米軍によって占領されていましたが、「航空発祥の地」として親しんでもらえるようにと公園が整備されました。
▲所沢航空発祥記念館の丸い屋根は、ジェット機のエンジンをイメージして設計された
▲公園に鎮座するアメリカ生まれの「C-46」。その奥に目指す記念館の建物を発見!
▲かつて飛行場だった所沢航空記念公園。滑走路はこの場所にあった

本物の航空機に触れる、乗れる!

所沢航空発祥記念館の中に入ってびっくり!頭上に、天井からつるされたレトロな航空機が現れました。この機体(レプリカ)は「会式(かいしき)一号機」。明治44(1911)年に日本ではじめて製造された航空機です。
▲「会式一号機」は、所沢飛行場で飛んだ日本初の国産機
▲チケットはインフォメーションカウンターで購入する

展示はすべて撮影可能。中でもシャッター音が鳴りやまないのは、インフォメーションカウンターのすぐ隣にある、巨大展示ホール。「駐機場」をイメージしたこの空間には、つるされているものも含めると、合計12機の航空機が展示されています。その光景は迫力満点!まるで飛行機工場に迷い込んだかのようでした。
▲屋根から光が差し込むようにと設計されているため、館内はとても明るい
▲不思議な形をしたヘリコプター「バートルV-44」は、ジブリ映画に登場しそうなたたずまい。実際に搭乗できる

この日、案内してくれた広報担当の太田さんが「この博物館では、本物を見て、触って、体験してもらうことをテーマにして展示しています」と語る通り、展示されている機体のほとんどが、実際に使われていたもの。
機体に錆や傷がついているのも、レトロなムードを盛り上げます。

また、幅広い年齢のお客さんに楽しんでもらえるようにと、安全面にも配慮されているので、小さいお子さんでも楽しめます。
▲実際に操縦席に座れる「セスナT310Q」は、記念撮影にもぴったり
▲展示の説明が書かれたパネル。スマホで聞ける音声ガイダンスも用意されている

触れて学べる「研究室」コーナーへ。航空機の原理と深い歴史を知る

大迫力の「駐機場」で、航空機への興味が高まったら、「研究室」コーナーを見学します。航空機が飛ぶ原理や所沢の歴史を学べるパネル、実機、実験装置が置かれています。

「眺めるだけになりがちな展示も、できるだけ触れるものを選ぶことで、お客さんが主役になって楽しめるよう工夫しています」と太田さん。
▲過去に東京航空管制部で使用されていた管制装置。本物に触れるだけでテンションが上がる!
▲飛行機づくりに熱を注いだ先人たちの失敗映像が取りまとめられたムービーなど、貴重な資料がそろう
▲100年前の代々木飛行場のミニチュア。映画の世界を上からのぞいているようだ

充実の体験コーナーで、汗をかくほど夢中に!

館内には、大人気の体験コーナーが3つあります。

1つ目の「フライトシミュレーター」は、飛行機の操縦体験ができる装置。この日は2種類のコースが用意されていました。チャレンジしたコースは、「会式一号機」に乗って100年前の所沢飛行場から離陸する、2分間の「会式一号フライト」コース。
旧式の飛行機の操縦の難しさがそのまま反映されているので、離陸させるのは至難の業!取材スタッフも、あえなく失敗しました。
▲係のお姉さんが、操縦方法を教えてくれる
▲日によって体験コーナーの営業時間が異なるので、入館したらまず案内板をチェックしよう

次に、子どもたちに大人気の「スペースウォーカー」。宇宙の重力を体験できる装置です。この日チャレンジしたのは、「月面探索コース」。地球の6分の1の重力を体験できます。

身体がふわふわと宙に浮くのがおもしろく、勢いよくジャンプし続けるので、体験が終わったころには汗が噴き出してしまいました。
ほかに、ジャンプと映像がシンクロして宇宙ステーションを目指す「地球脱出コース」と、複数の惑星を歩き、重力の違いを感じられる「宇宙探検コース」があります。
▲目の前と足元に、月面の様子が映し出される

最後は「ワークショップ」のコーナー。ここでは、飛行の原理をメインテーマに、実験や工作ができます。常連になっているお客さんもいるとか。
人気の工作は「タネグライダ―」作り。グライダーのもとになったというアルソミトラ(ウリ科の植物)の種を、うすいクッションシートと、重りとなる種代わりのテープを使って再現します。
▲小さい子どもでも「タネグライダ―」が作れるよう、型紙が用意されている
▲「タネグライダ―」を作り終えたら、公園の広場ですぐに遊べる。高くもちあげ手を放すと、かなり長い間滑空する

大型映像館で迫力の映像を観賞

併設の大型映像館では、縦15m、横20mの大画面で、様々なドキュメンタリー映像を見ることができます。入場料は大人620円、子ども260円で、展示エリアとの共通券(大人820円、子ども310円)もあります。※すべて税込

2016年11月から年末にかけては、「2050年宇宙エレベーターの旅」が放映されます。上映時間とスケジュールの詳細はホームページをご確認ください。
▲収容人数は200人。かなり広々している

絶品ご当地グルメが食べられるカフェでひと休み

併設の「エコトコ・ファーマーズカフェ」は、身体に優しいメニューが豊富な女性に人気のカフェ。
お店イチオシは、「とこロッケバーガー」。季節の野菜を練りこんだ風味豊かなパンに、所沢特産の里芋を使った柔らかいコロッケと、キャベツが挟まっています。この日のパンは、狭山茶が練りこまれていました。自家製のタルタルソースも、甘みがあって里芋とよく合う!オープン当初からの人気メニューだそうです。
▲「とこロッケバーガー」410円(税込)

抹茶スイーツ好きなら、「狭山茶ロールケーキ」をぜひ食べてみてください。100%地元の狭山茶を使っているオリジナルメニューで、優しい甘み。コクのある狭山茶シロップが添えられています。
お茶の香りがフルに生かされていて、とてもおいしい!
▲「狭山茶ロールケーキ」464円(税込)

公園の緑を眺めながら、こだわりのつまった料理をいただいて、お腹も大満足。

簡単に作れてすぐに飛ばせる!プロペラひこうきキットが大人気

最後に、インフォメーションカウンターの向かいにあるスーベニアショップにも立ち寄りました。絶対に手に入れたい商品は、一番人気の「プロペラひこうきキット」。簡単に組み立てられてよく飛ぶので、休日には60箱以上売れるそう。
▲「プロペラひこうきキット」380円(税込)
▲煙の尾を引きながら滑空するアクロバット飛行のショーで有名な「ブルーインパルス」関連商品も大人気

体験設備がかなり充実している所沢航空発祥記念館。じっくり見学していると、あっという間に半日くらいは経ってしまいます。誰もが、スケールの大きさと機体の重厚感に思わずはしゃいでしまうはずです。

空を飛ぶことを夢見た先人たちの歴史や、飛行の原理などの情報も充実しているので、映画やアニメから飛行機に興味を持った人にとっても有意義な場所です。
誰もが好奇心を掻き立てられる、所沢航空発祥記念館に立ち寄ってみては?
前川有香

前川有香

編集者、ライター。移住に関する雑誌『TURNS』や、書籍『うちのコにしたい!羊毛フェルト猫のつくりかた』、その他小冊子、ウェブ媒体の編集・執筆などを手がける。出版・編集プロダクションデコ所属。

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