「越後長岡美酒めぐり」で日本酒を気軽に楽しみ、飲みくらべ!

2016.11.21 更新

新潟県長岡市で毎年開催される「越後長岡美酒めぐり」は、市内にある17蔵元がつくる個性豊かな日本酒と焼酎を、様々なおつまみとともに気軽に味わえるイベント。地元長岡の郷土料理、お寿司、お好み焼きなど各店舗それぞれの特色を活かした料理と一緒にお酒を堪能できる「晩酌セット」で、飲みくらべを楽しんできました。

新潟県長岡市は日本酒の醸造蔵元の数が新潟県内で最も多い地域。市内を車で走ってみると、いたるところに酒蔵を見つけることができます。さらに「酒どころ」として知られる新潟県内の中でもとくに日本酒を楽しむ文化が盛んで、2013年から「越後長岡美酒めぐり」を毎年開催しています。

2014年には「乾杯を長岡のお酒でしよう!」という意図の「長岡市日本酒で乾杯を推進する条例」が制定され、話題となりました。

まずはスタンプラリーの冊子をゲットして、
美酒めぐりへ繰り出そう

▲JR長岡駅から歩いてすぐの観光案内所「まちなか観光プラザ」のほか、美酒めぐり参加店舗でも手に入れられるスタンプラリー冊子

「越後長岡美酒めぐり」は、各店舗でおすすめの長岡の地酒とおつまみをともに楽しめるイベントです。2015年は春と秋の期間限定開催でしたが、2016年は、開催期間が大幅に延長され、4月28日(木)~翌2017年3月31日(金)までの1年弱にわたり開催されています。

2016年の参加店はJR長岡駅周辺の飲食店34軒。スタンプラリー形式で各飲食店をまわり、スタンプを集めて全店制覇を目指すべく、ゲーム感覚で気軽に楽しめます。
スタンプを集めた数に応じて、プレゼントがもらえます。5個集めると「オリジナルおちょこ」、20個集めると「プレミアムおちょこ」。このおちょこを持って参加店で飲食すると、長岡地酒をおちょこ1杯分サービスしてもらえます。
▲スタンプを5個集めるともらえる「オリジナルおちょこ」
▲20個集めるともらえる「プレミアムおちょこ」

そして、全店舗をまわることができたら長岡の地酒を1本(720ml)がプレゼントされます(先着100名まで)。

今回は、参加する34の飲食店の中から3店舗を実際にめぐってみました!各店舗の晩酌セットをご紹介します。

1軒目は創業50数年の老舗郷土料理店「春六」へ

まず1軒目に訪れたのは、「鰻・釜めし・郷土料理 春六(しゅんろく)」。JR長岡駅東口から徒歩3分、駅前の喧騒から少し離れた閑静な通りの一角にある鰻、釜飯と郷土料理のお店です。創業は昭和39(1964)年という老舗。
店内は家庭的な温かい雰囲気。ふらっと気軽に楽しめるカウンター席、ゆっくりできる小座敷や広間まであります。

メインの料理は鰻料理、釜飯など。日本海の海の幸、長岡市の山間部で採れた山菜などをふんだんに使った「山海五目釜飯」や、地元・新潟の郷土料理「のっぺ」などもいただくことができます。「のっぺ」は、里芋でとろみをつけ、小さく切ったにんじん、ごぼう、しいたけ、ぎんなん、鶏肉などをしょうゆ出汁で煮込んだ家庭料理で、新潟県ではお正月の定番料理として親しまれています(「のっぺ」は夏季、冬季限定)。
▲「春六」晩酌セット。おちょこ3杯と3種のおつまみ。750円(税込)

さっそく晩酌セットをオーダーします。左から「越後長岡城(長谷川酒造)」、「三つ柏(柏露酒造)」、「越乃景虎 龍(諸橋酒造)」です。

江戸末期から変わらない手法で仕込まれてきた「越後長岡城」は淡麗ですっきりとした味わいの特別本醸造酒。「三つ柏」は甘みと酸味のバランスがちょうどよく、飲みやすい純米吟醸酒、「越乃景虎 龍」は、長く地元で愛されてきた一般酒で、やわらかな口当たりとさっぱりとした喉ごしのお酒です。
▲晩酌セットで提供される「おまかせ盛り」(料理の内容は季節により異なる場合があります)

晩酌セットのおつまみは、「美酒めぐり」にあわせ特別に盛り合わせた「おまかせ盛り」。今回訪れた際は「ワカサギのマリネ」「イカの塩辛」「蓮根のきんぴら」の3点盛り。いずれもおすすめのお酒3銘柄に合うよう考えられ、郷土料理のテイストを加えてつくられた逸品たち。

「春六」の素晴らしいところは、女将さんが料理に合うお酒をアドバイスしてくれるところ(晩酌セットのお酒はあらかじめ決められた銘柄です)。女将さんは自身も客として「美酒めぐり」に参加し、2016年は20店舗以上を回っているというほどの大の日本酒好き。参加者目線で親切に教えてくれるので、日本酒ビギナーであっても安心です。

2軒目は日本海の新鮮なネタと一緒に
飲みくらべ!「大寿司 本店」へ

続いて訪れたのは長岡駅大手口から徒歩5分、三国街道沿いにある「大寿司(おおずし)本店」。
創業は昭和12(1937)年。日本海でとれた旬のネタを熟練の技で握る寿司のほか、焼き魚や鍋料理なども楽しめる老舗です。

大寿司 本店の晩酌セットでは、下の写真の5つの日本酒の中から3つを選ぶことができます。
▲左から「越乃景虎 龍(諸橋酒造)」「和楽五尊 金印(池浦酒造)」「想天坊 大辛口(河忠酒造)」「久保田 千寿(朝日酒造)」「厳選辛口 吉乃川(吉乃川)」

いずれもお寿司によく合いますが、お店のイチオシは「想天坊」。日本酒の甘口、辛口の度合いを測る指標である日本酒度がプラス10という大辛口。冷やすとスッキリとした味わいになるのが特徴です。

今回は「想天坊」に加え、淡麗な飲み口が特徴の「越乃景虎 龍」、口当たりが柔らかな「久保田 千寿」を選択しました。
▲「大寿司 本店」晩酌セット。おちょこ3杯におまかせ握り4貫と鮪の山かけ1皿。1,500円(税込)

大寿司 本店の晩酌セット。この日のネタはマグロ、サンマ、エビ、イカ。ひとりでふらっと入っても楽しめる絶妙なボリュームです。

今回選んだ日本酒はいずれも辛口なので、「日本酒の存在感が強すぎるのではないか」と思っていたのですが、寿司との相性も非常に良かったです。

新幹線の停車駅でもあるJR長岡駅から近いということもあり、足繁く通う常連さんだけでなく、県外のお客さんも多く来店します。また、近年の世界的な寿司ブーム、日本酒ブームの影響もあり、外国人の観光客が訪れることも増えてきているのだとか。

長岡で日本酒とともに本格的な寿司を楽しみたいという際は、大寿司 本店へ行ってみてはいかがでしょうか。

珍しい日本酒とお好み焼きの晩酌セット!
3軒目は「お好み焼 中しま」へ

▲「お好み焼 中しま」

最後となる3軒目は長岡駅大手口から徒歩5分の「お好み焼 中しま」へ。「日本酒とお好み焼き」という組み合わせは、とくに新潟県では珍しいので、非常に楽しみです!
▲店主の中島康行さん

お店の看板メニューは、広島県出身のご主人がつくる、本格広島風お好み焼き。

一見すると寡黙な職人といった雰囲気のご主人ですが、非常に気さく。鉄板越しに自然と会話が弾みます。

「中しま」の晩酌セットは、5種類の銘柄の中からぐい呑みで3杯と、広島風お好み焼き1枚を合わせたセット 1,620円(税込)。

選べる銘柄は「朝日山 百寿盃(朝日酒造)」「越乃かぎろひ 百寿(朝日酒造)」「越乃白雁 本醸造(中川酒造)」「久保田 千寿(朝日酒造)」「厳選辛口 吉乃川(吉乃川)」の5種類です。
▲今回はこちらの3種を選びました
▲晩酌セットの広島風お好み焼き
▲ご主人のおすすめの「越乃かぎろひ」から、さっそく1杯いただきます!

口当たりが優しく、飲みやすい特別純米酒。はじめの一杯には最適です。

意外にもお好み焼きと日本酒の相性は抜群!飲みやすい銘柄が多いのも相まって、お酒がどんどん進んでしまいます…!お好み焼きは、まるまる1枚が出てくるので、なかなかのボリューム。複数人で取り分けて食べてもOK。
▲生地が薄く、麺がたっぷりと使われている

お好み焼き以外では、広島産の牡蠣、長岡市の名産品「栃尾の油揚げ」がオススメ。鉄板で焼いてくれます。こちらもお酒にとてもよく合いますので、ぜひ食べてみてください。
ちなみに、晩酌セットで使われるぐい呑みは、ご主人の出身地・広島県でつくられたこだわりの備前焼。「珍しいでしょ?これで飲むともっと美味しくなるよ!」とニッコリ笑顔で注いでくれました。

広島と長岡というふたつの故郷を愛するご主人が出迎えてくれる「中しま」。本場・広島ではお酒のシメにお好み焼きを食べる方が多いのだとか。今回の美酒めぐりでも最高のシメとなりました!
今回ご紹介した以外にも、「越後長岡美酒めぐり」には居酒屋やラーメン屋など、さまざまなジャンルのお店が数多く参加しています。各店こだわりの晩酌セットをきっと楽しめるはずです。

じっくりと計画を立ててお店をまわるもよし。直感を頼りに、気になったお店にふらっと入ってみるもよし。ぜひ一度長岡を訪れ、思い思いの美酒めぐりを楽しんでみてはいかがでしょうか。
竹谷純平

竹谷純平

フリーライター。新潟をもっと楽しくするWEBマガジン「にいがたレポ」参加ライター。新潟県出身。SNS運営会社、WEB制作会社等に勤務後、独立。企業でWEBライティングに長年携わった経験とを活かし活動中。東京、アメリカなどを経て新潟へ帰郷した経験と、趣味の旅行での経験とを活かし、「新潟の魅力を内外へ楽しく発信する」をモットーに活動している。フィールドはインタビュー、グルメ、最新ITテクノロジーまでと幅広い。

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