京都水族館 世界遺産の街中で出会う、京都の水のいきものたち

2016.11.20 更新

数々の世界遺産がある京都市。その玄関口である京都駅の近くに、京都の海や川に棲むいきものたちがたくさん暮らす「京都水族館」があります。そんな「街なかにある水族館」の、ここにしかない魅力を紹介していきます!

緑の公園の中にある水族館へ!

2012年3月に開業した京都水族館は、京都駅から徒歩約15分の梅小路公園内にある水族館です。日本初の完全人工海水利用型水族館で、内陸型水族館としては日本最大級の規模を誇り、約250種・約15,000匹もの水生生物が暮らしています。
「京都の街に水族館」というと、意外に思われる方も多いかもしれません。筆者も京都市内に水族館ができると聞いたときには、正直かなり不思議な感じがしました。

しかし、京都は北部が日本海に面していて、良質な魚が揚がる港が多数あるなど、海とは縁が深い場所なんです。また、府内に流れる鴨川、由良川、桂川などの河川とそこに棲むいきものたちも、京都の人々の暮らしと密接に関わってきました。そんな京都の海や川のいきものたちの生態を、街なかで楽しみながら学べる施設なのです。
京都水族館の建物は3階建てになっていて「京の海」「京の川」「イルカスタジアム」など合計12のエリアで構成されています。

それでは早速、京都水族館の魅力を紹介していきましょう!

鴨川にも出没!?オオサンショウウオが棲む
「京の川」エリア

館内で最初に見学できるのは、鴨川、由良川の様子を再現した「京の川」エリア。

目玉はなんといっても国の特別天然記念物「オオサンショウウオ」が棲む大型水槽。世界最大級の両生類とも呼ばれる「オオサンショウウオ」を至近距離で観察することができます。
遠くから見ると「どこにいるんだ?」という感じなのですが、よく見ると何匹も折り重なって、背景の岩と同化してみえます。想像以上にデカイので、ちびっ子たちは若干腰が引け気味でした。
よく見るとかわいい顔のオオサンショウウオくん。ちなみにこちらのオオサンショウウオですが、鴨川では日本の在来種はかなり少なくなっていて、外来種であるチュウゴクオオサンショウウオとの交雑種が増えているんだとか。
▲館内には、黒板に手書きの解説板が
▲鴨川上流を再現した川でオオサンショウウオと共に暮らす川魚たち
こちらは由良川の様子を再現した水槽。上流、中流、下流と三層に分かれていて、上流には「ニッコウイワナ」や「ヤマメ」、中流には「オイカワ」、下流は「コイ」と、それぞれ暮らしている魚や生物相が全然違うんだそうです。

オットセイの赤ちゃんがプールデビュー!
「オットセイ」エリア

続いて紹介するのは、ミナミアメリカオットセイの赤ちゃんが元気に泳ぐ「オットセイ」エリア。

2016年6月26日と7月7日に生まれた2頭の赤ちゃんは、たくさんの応募の中から「あおば」(オス)と「みやび」(メス)と名づけられました。※上の写真は「みやび」
お母さんオットセイの「ノエル」にくっついているのは「あおば」。親子で仲良く過ごしている様子は心が癒されますね。
▲あどけない表情がなんとも愛らしい「あおば」

チューブの中を行ったり来たり!
「アザラシ」エリア

オットセイの水槽の隣には、ゴマフアザラシが泳ぐ「アザラシ」エリアが。こちらの水槽では、時間によっては飼育員さんたちがごはんをあげる様子を見学できるそうです。
実はこちらのプール、チューブ状の水槽が地面の下を通じていて、アザラシ達が行ったり来たりできるようになっているのです。

チューブ状のガラスに屈折して、大きく見える体に小さい顔が乗っているように見えるのがなんともコミカルでした。

恋の季節!カップルペンギンがいっぱい
「ペンギン」エリア

続いて紹介するのはペンギンたちが暮らす「ペンギン」エリア。南極など寒いところに住んでいるイメージが強いペンギンですが、ここにいるのはアフリカ大陸の南部に生息するケープペンギン。暖かい場所で暮らすペンギンたちです。

展示場所は陸の部分に起伏を設けたり、繁殖期には巣箱を用意したりと、ペンギンたちの生態を考慮したものになっています。
取材で訪れた10月頃からちょうど繁殖期だそうで、そこかしこにペンギンのカップルを見ることができました!
ペンギンたちの中には、長い年月を重ねて愛を育んでいくベテランカップルもいるんだとか。なんだか素敵なエピソードですね。

その数65種、6,200匹!
京都の豊かな海を再現した「京の海」エリア

続いては、京都水族館のメイン展示ともいえる「京の海」エリアの大水槽です。

約500tもの人工海水の中を悠々と泳ぐのは、京都の海に暮らす多種多様な魚たち。なかでもマイワシの群れは、天橋立で仕切られた内海(阿蘇海)で獲れる「金樽イワシ」と呼ばれる食材として知られています。
大水槽を下から眺めれば、まるで海の中にいるかのような迫力!水槽は高さ約6mもあり、2階から見下ろすこともできます。1日1回、ダイバーによるごはんタイムも見ることができます。

また、2階の「京の海」エリアではグジ(アマダイ)やハモなど、京都の食卓を彩る海の幸が泳ぐ姿を見ることができます。
▲こちらは大水槽の側面に設けられた「サメの洞窟」。暗い場所を好んで集まってくるとのこと

観客とイルカの一体感でテンションUP!
「イルカスタジアム」

子供だけでなく、大人も年齢を忘れてはしゃいでしまうのがこのイルカパフォーマンス。この日は4頭のイルカたちが元気いっぱいのパフォーマンスを見せてくれました!
京都水族館のイルカパフォーマンスの見どころは、なんといってもステージと観客、そしてイルカたちの掛け合いです!軽快な音楽とリズムに乗せて、トレーナーと専属のパフォーマー「楽 rakuu(ラクゥ)」が、観客とコミュニケーションしながらパフォーマンスを行います。
思いっきり吹くと「プーッ!」と高い音がでるこの笛が開演前に配られます。
「楽 rakuu(ラクゥ)」からの合図で観客がプーッ!プーッ!と鳴らせば、その音に合わせてイルカが泳いだりジャンプしたりします。なんだか自分がイルカに合図をしているみたいでテンションが上がります!
解放感のあるステージからは、目の前の梅小路公園、遠くに東寺の五重塔や京都タワーを望むこともできます。イルカと京都の街並みの組み合わせは、なかなか見ることができない景色ですよ!

まだまだあるよ!
「おすすめポイント」

ここまで紹介してきた展示以外にも、筆者が個人的に気になった見どころをご紹介します。
まずはこちら、ダイオウイカの標本です。想像以上にデカイです。見た感じ、巨大なスルメです。ケースに包まれているのでわかりませんが、実際スルメっぽい匂いがするそうです。(展示の有無は状況により異なります)
映画でも人気のクマノミの仲間です。やっぱりかわいいですね。「さんご礁のいきもの」エリアで展示されています。日本で見ることができる6種類のクマノミに会うことができます。
薄暗い照明の中でプカプカ浮かぶ「ミズクラゲ」。幅4.5m、高さ2mと大きな水槽でたゆたうクラゲの姿は幻想的で、時間が経つのを忘れてしまいます。

館内で味わえる!オリジナルの水族館グルメ

最後に紹介するのは、館内にあるカフェ&レストランのグルメ。ここでしか味わえないオリジナルの商品から、人気の3品を紹介します。
まずはキッズ大喜び!水族館にいるいきものたちを模った「すいぞくパン」(各税込330円)。

京都の人気店「サニーサイドベーカリー」が国産の小麦粉を使って一つ一つ丁寧に焼き上げているそうです。かわいい形もさることながら、モッチモチの食感も人気の秘密です。左は「オオサンショウウオ」、右は「カメ(抹茶ビスケット)」で、「かいじゅうカフェ」にて販売しています。
続いてはこちら「スーベニアマドラードリンク」(税込450円)。

2層に分かれたドリンクをいきもの型のマドラーで混ぜれば、まるで奇麗な水中を泳いでいるみたいでかわいいです。写真のオオサンショウウオはアップルソーダですが、ほかにもペンギン×ブルーソーダ、イルカ×レモンソーダと、いきものごとにフレーバーが異なります。マドラーは持ち帰りOK。(店舗により販売種類が異なります)
最後はこちら「九条ねぎのてっぱいチキンバーガー」(税込460円)。

酢味噌で和えられた京野菜の九条ねぎ、カリカリジューシーなフライドチキン、もちもちのバンズが絶妙なハーモニーを奏でます。ボリューム満点で食べ応え十分です。こちらは「ハーベストカフェ」にて販売しています。
いかがでしたか?まだまだ紹介しきれていないエリアやいきもの達もいっぱいです。京都水族館では、通常2回分の入場料金で1年間何回でも入場できるというとってもお得な年間パスポート(大人1名 税込4,100円)も販売しているので、京都に来るたびに水族館を訪れて、かわいい水のいきもの達に癒されるのもおすすめです。
妙加谷 修久

妙加谷 修久

京都市在住の旅行系ライター兼ディレクター。全国各地に足を運び、旨いモノを食べ、温泉に浸かる日々。ここ京都を中心に、知っているようで知らない「日本のイイトコロ」を紹介します。日本酒好きが高じて利き酒師の資格を取得しました。

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