芦原温泉観光におすすめ!74の源泉を湯めぐり手形でお得に楽しむ方法

2016.11.14

北陸を代表する名湯「芦原温泉(あわら温泉)」は関西の奥座敷とも言われており、年間90万人以上が訪れる人気の温泉地。74もの源泉があり、旅館毎に少しずつ泉質が異なるのも大きな特徴です。今回は1枚で3つの温泉が楽しめる「湯めぐり手形」を使い、あわら温泉を満喫してきました!

1,500円で3つの温泉が楽しめる!

「あわら温泉」は福井県の最北端に位置する北陸屈指の名湯の町。明治16(1883)年、灌漑(かんがい)用に掘った井戸から温泉が湧き出し、以降年間90万人以上の観光客が訪れる人気観光地となりました。

20軒以上もの温泉宿が点在するあわら温泉は、なんと74もの源泉があり、各旅館が自家源泉の井戸を持っています。お湯の共同管理を行っていないため、旅館・ホテル毎に泉質、効能が少しずつ異なるのもあわら温泉の特徴です。

宿毎に趣向を凝らした温泉を宿泊客だけでなく多くの人に楽しんでもらおうと、2006年に誕生したのがこの「湯めぐり手形」。
▲福井県産の間伐材で作られた湯めぐり手形。ヒノキの良い香りがします

1枚1,500円(税別)であわら温泉街にある温泉施設から3つを楽しむことができる湯めぐり手形は、利用できる宿や立ち寄り温泉施設のほか、あわら温泉の観光案内所「おしえる座ぁ」で購入できます。

「おしえる座ぁ」とは福井弁で「おしえますよ」のこと。地元住民と観光客との交流の場として、えちぜん鉄道「あわら湯のまち駅」舎内に設置された情報収集・発信基地です。
▲駅の入口すぐ横。巨大な湯めぐり手形のパネルが目印です
▲入口近くにあるパネルから顔を出せば、あわら温泉のゆるキャラ「湯巡権三(ゆめぐりごんぞう)」になれます

湯めぐり手形の使い方

まずは「おしえる座ぁ」で湯めぐり手形の使い方を教えてもらいましょう。

湯めぐり手形はあわら温泉街にある15の施設・旅館で使うことができます。湯めぐり手形の裏には3枚のシールがあり、1回温泉に入る度に1枚ずつはがしていくシステムです。
▲シールにも湯巡権三が!

利用時間は10:00~22:00ですが、宿や施設によって入湯できる時間は異なります。工事や清掃、休館のために入浴できない日や時間帯もありますので、当日の湯めぐり状況は、「おしえる座ぁ」内の看板か「あわら湯けむり創生塾」ホームページ内の湯めぐりカレンダーを確認しましょう。

通常、立ち寄り入浴料は1回500円から1,000円以上と、宿や施設によってさまざま。湯めぐり手形なら3湯入れて1,500円とかなりお得なので、日帰り客を中心に購入する方が多いそうです。

また、1枚の手形を2~3人で利用したり、1枚のシールを旅館内の喫茶で使ったりすることもできるため(ソフトドリンクに限る)、「使い切れなくてどうしよう」と困ることもありません。そんな使い勝手の良さから、多い時で年間1万2,000枚も販売されたこともあるのだとか。湯めぐり手形の人気の高さがうかがえます。
※喫茶利用の場合、おつりは出ません。500円を超える分は実費の支払いが必要です。
では、実際に湯めぐり手形を使って、どこの温泉に行ってみるのがよいのでしょうか。今回は泉質も効能も違う3つの旅館を教えていただきました。では、早速行ってみましょう!

北陸最大級のスケールを誇る「まつや千千」

最初に訪れたのは、あわら温泉の中でも最大級の規模を誇る「まつや千千(せんせん)」。あわら温泉で唯一、2015年で16年連続「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」に入選している、ワンランク上の温泉旅館です。

まつや千千のお風呂の特徴は何と言ってもそのスケールの大きさ。いつもたっぷりのお湯が満ちあふれていることから、別名「千のこぼれ湯」とも言われているそうです。
▲どーん!と広がる巨大な大浴場は窓から射し込む光が気持ち良い

泉質はナトリウム塩化物泉。関節痛や神経痛、冷え性への効能があると言われており、手を入れるだけで、お湯のやわらかさとなめらかさを感じることができます。
▲しっとりとしたお湯が皮膚にまとわりつき、身体の中に染み込んでいきます
▲開放感のある露天寝湯は熱すぎずぬるすぎず、ずっと入っていられる良い湯加減です

その他、女性浴場の方ではつぼ湯・かめ湯・ジャグジー・ヒーリングサウナなど、バラエティ豊かな温泉を楽しむことができます。大きなお風呂でゆったりとくつろぎたい方には、まさにうってつけです。
▲ここだけで湯めぐりが楽しめるとリピーターも多いのだそう

泉質と効能の良さに長年のファンも多い「べにや」

次に訪れたのは、落ち着いた日本庭園が特徴の「べにや」。明治17(1884)年創業の数寄屋造りの建物は登録有形文化財にも指定されています。

べにやでは4本の自家源泉を持っており、毎分100リットルも湧出するという温泉は、切り傷、やけどといった怪我から筋肉痛、関節痛、婦人病、消化器病に至るまで幅広い効能を持つといわれています。
▲笏谷(しゃくだに)石や黒御影石を使った大浴場は落ち着いた雰囲気

泉温はあわら温泉の中でも最も高い約70度。泉質は含塩化土類弱食塩泉で、ほんのり硫黄の香りが漂うのも特徴です。べにやのお湯が気に入り、長年通い続けるリピーターも多いのだそう。静かな雰囲気の中でゆったり温泉を楽しみたい方はぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
▲女性専用の露天風呂では庭の趣を楽しみながら疲れを癒すことができます

美肌効果もお墨付き!?純和風老舗旅館の「灰屋」

最後に訪れたのは湯量豊富な天然温泉が自慢の「灰屋(はいや)」。

ナトリウム塩化物泉/弱食塩泉の泉質で、飲むと少し塩っぽさを感じます。神経系諸病、筋肉痛、胃腸病への効能のほか美肌効果も期待できるとのこと。若女将も「肌の調子が悪い時は、どんな化粧水をつけるよりもまずはこのお風呂に入る」のだそうです。

温泉は40度弱と長く入っても湯あたりしない温度。上がった後も湯冷めしにくく、いつまでもポカポカしているので、湯めぐりをするお客さんも安心です。日帰り客が減り、宿泊客も夕食に入る18時~19時頃はゆっくり入ることができるので狙い目ですよ。
▲天井のタイルは明治17年創業当時のもの

また、灰屋では男女それぞれ脱衣室にトルマリン岩盤浴が設置されており、無料で楽しむことができます。湯めぐり手形で岩盤浴も楽しめるなんて、女性には特に嬉しいですよね。
▲ゆったり横たわるだけで、体の中からじんわり温まります

地元の人とのふれあいが楽しい「湯けむり横丁」

あわら温泉は温泉の素晴らしさもさることながら、海の幸や地元で採れる新鮮野菜など“食の宝庫”としても有名です。

あわら温泉に来ていただいたからには、地元ならではの食も楽しんでほしい!とできたのが、あわら温泉屋台村「湯けむり横丁」です。今や年間6万人が訪れる一大スポットとして、あわら温泉街にはなくてはならない存在になっています。

「あわら湯のまち駅」のロータリー前にある「湯けむり横丁」は連なる赤提灯が目印。
入口をくぐると、昔懐かしい雰囲気を持つ屋台形式のお店がいくつも軒を並べています。
▲観光客はもちろん、地元の人や女性客などで毎日賑わっています

屋台といってもあなどるなかれ。おでんや餃子、ホルモン焼、ラーメンなどそれぞれのジャンルのプロが腕をふるっているため、味には定評があり、毎日19時を過ぎれば満席になることも珍しくはありません。

その中で今回訪れたのは、「おやじのフレンチ てつ」。
地元の魚介や野菜を使った本格フレンチを味わうことができると人気のお店です。
店内の席数は9席ほど。屋台はどの店舗もさほど広くありませんが、だからこそ店主との会話やお客さん同士の交流など、いつもアットホームな雰囲気があふれています。
▲知らないお客さん同士で乾杯し始めるのも屋台では日常茶飯事

しっかりごはんを食べる人もいれば、ちょっと一杯ひっかけて次の店にはしごする人もいて、いろいろな楽しみ方ができるのが屋台の魅力。
だからといって出す料理には決して妥協しないというのがシェフの信条です。
▲「ここらで採れる野菜や魚は美味しいからね。地元の素材をできるだけ味わってほしいんです」と、シェフの佐藤さん

数々の有名料理店で修行したシェフだけあって、メニューはどれも本格的。なのにそのほとんどが1,000円以下とありえないほどリーズナブルなので、お得感満載です。メインディッシュとなる肉料理、魚料理はもちろん、ちょっとしたおつまみにも手を抜くことはありません。
▲この日の魚料理は「地元三国産タイとカレイのムニエル」(900円・税込)。同じく地元産の紫大根やとみつ金時、オクラが添えられ彩りも美しい

気軽な雰囲気の中、地産地消にこだわった料理をぜひ味わってみてください。
いかがでしたか?今回ご紹介したのはあわら温泉の中でもごく一部。お得な湯めぐり手形を使ってさまざまな温泉やお店を楽しんでみてくださいね。
石原藍

石原藍

ローカルライター。 大阪、東京、名古屋と都市部での暮らしを経て、現在は縁もゆかりもない「福井」での生活を満喫中。「興味のあることは何でもやり、面白そうな人にはどこにでも会いに行く」をモットーに、自然にやさしく、心地よい生き方、働き方を模索しています。趣味はキャンプと切り絵と古民家観察。

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