あの紅いもタルトを作りに「お菓子御殿」へ!

2017.01.07 更新

沖縄を代表するお土産の一つ「紅いもタルト」。沖縄のお土産屋には必ず並んでいるほどにポピュラーなお菓子ですが、これを手作りできる場所となると実はほとんどありません。そんな貴重な体験をできるのが「御菓子御殿 恩納店」。ここでは紅いもタルトを手作りできたり、工場見学や試食をたっぷりできたりと、まさにお菓子の「御殿」。さらに絶景の海カフェまであり、もはや観光施設と呼べるほど充実した場所だったんです。

那覇から車で1時間ほどの場所に位置する沖縄県恩納村。東シナ海に面し、沖縄本島でも屈指のリゾートエリアです。「御菓子御殿 恩納店」(以下、御菓子御殿)はそんなリゾート地に、2001年にオープンしました。
恩納村のメインストリートともいえる国道58号線を進んでいると、左手に首里城のような門を発見!
▲これが御菓子御殿の入口。絶対に迷うことなくたどり着けそう
▲入口をくぐると見えてくる建物も、これまた門以上のインパクト

建物の中に入るとまず目に飛び込んでくるのが、天井から吊るされた大きな紅いもタルト。とにかく全体的にスケールが大きいのが、御菓子御殿の特徴です。
このタルトの巨大オブジェの下付近にあるカウンターで、「紅いもタルト手作り体験」の受付を行っています。体験は1日前までの予約制になっているのでご注意を。
体験は1日3回行っており、スタート時間は10時、13時、16時。5分ほど前までには受付を済ませましょう。作るタルトの数は、12個入り(税込2,160円)か8個入り(税込1,540円)を選べます。

いざ、紅いもタルト手作り体験会場へ!

受付を済ませ、2階の体験会場へ向かいます。
御菓子御殿は、正面から見ると1階建ての建物に見えますが、実は地下2階と地上2階の4階建て。
2階へ行く階段は一面ガラス張りになっているので、階段を登りながら海を見渡せます。これもまた、沖縄ならではの体験。

しかしここからの景色、2階以上の高い場所から見ているような感じがしませんか?実はこの建物、海沿いの急激に傾斜した土地に建っているので、地下1階、2階は建物の正面から見ると地下に入っていて見えないのですが、海側から見ると地上に出て見えるという不思議な構造になっています。つまりこの場所は、海側から見ると、実際は地上4階の高さに相当。だから海が広く遠くまで眺められるんです。
2階に到着すると、左手一面がまたもやガラス張りに!突き当たりが会場ですがこの景色を長く楽しみたくて、ついつい廊下を歩く速度も遅くなります……。
ついに会場に到着。一度に最大80人が体験できるだけあって、部屋の中はかなり広々。この部屋の奥に大型のオーブンが並んでいて、大量のタルトをいっぺんに焼き上げることができます。

紅いもタルト作りは意外と難しい!

最初に、スタッフの方からの説明を受けます。作るタルトの数は、受付のときに選んだ12個入りか8個入り。その内2つは箱詰めせずに別の袋に入れて、すぐに食べられる包装にしてくれるそうです。
▲説明ではとても簡単にペーストを出しているように見えるが……

そして作り方の説明へ。鉄板の型の中には予め生地が入れられており、それを型に合わせて伸ばし、タルトの形に成型。
次にその上に紅いものペーストを絞るのですが、円を描くように右回りに5回絞るのがベストの量とのこと。
お手本をしっかり見せてもらったところで、紅いもタルト作りスタート!まずは生地伸ばしから。結構弾力があって、ぺたぺたと気持ちいい感触です。どんどん伸びるので調子に乗って広げていたら、薄すぎに!本当は均一に伸ばすのが、焼き上がりを美しく、食感をサクっとさせるためのコツなんだそうです…。
ほとんどお菓子作りをしない筆者にとっては、これだけでもかなり骨の折れる作業。窓の外に広がる美しい海には目もくれず、ひたすら黙々と生地を伸ばし続けます。そして次は、いよいよペースト絞りに挑戦!
▲スタッフの説明にあった「右回りに5回絞る」ということを肝に銘じ、ぎゅぎゅっと絞り出すものの……。

力の入れ具合がよくわからず、何とも統一感のない貧弱な印象に。スタッフの方曰く「絞りには性格が出てしまう」とのこと。意外と男性の方が几帳面に出来るとか…。気を取り直して、さらにトライ!
▲回を重ねるたびに段々と様になってきている?
▲まるで商品のような仕上がりに!
▲最後の一つにペーストを絞り、完成!
ペーストが余ったので、少し多めにデコレーションしてみました。これも手作りならではの楽しみ方です。しかしペーストを多く盛り過ぎると、焼いたときに焦げたり、包装できなくなったりするとのことなので、ほどほどに。
▲余ったペーストは味見してもよいそうなので、一口ぺろり。これが驚くほど美味しい!焼く前のペーストの味は、紅いもそのもの。優しい甘さがふわっと広がる

ペーストに使われている紅いもは100%沖縄産。餡子などは一切混ざっていません。さらに、タルト生地も含めて全て無添加、無着色なので、子どもでも安心して食べられるのが特徴です。
巨大なオーブンにタルトを入れて、焼き上がりまで1時間ほど待ちます。その間に、オリジナルの箱を作ります。この体験では、タルトを入れる箱もオリジナルで作れるんです。箱の外や中にペンでイラストやメッセージを書き込み、自分だけのパッケージを作るのです。
沖縄らしいモチーフのイラストを描いてもよし、贈る人へのメッセージを書いてもよし。見本やイラスト集も置いてあるので、何を書けばいいのか迷ったら参考にしてくださいね。

焼き上がりまでの待ち時間におすすめ!工場見学とお菓子の試食

お菓子御殿では、紅いもタルトの工場見学ができるのも楽しみの一つ。建物の1階、お土産コーナーに工場が併設されていて、ガラス窓越しに次々とタルトが出来上がっていく様子が見られます。
▲お土産売り場奥のガラス窓から工場見学ができる
▲紅いもペーストをタルト生地の上に絞っている
▲巨大なオーブンに入り、次々焼かれていくタルト
▲この恩納店の製造ラインでは、1日3万個もの紅いもタルトが造られている

工場見学と一緒に楽しめるのが、お土産選び。御菓子御殿では紅いもタルト以外にも、紅いもを使ったさまざまなお菓子が作られています。

このお土産コーナーの忘れてはならない最大の特徴は、非常に多くのお菓子を試食できること!お客さんが多い日は、一日中試食用のお菓子を準備するスタッフもいるぐらい、常に大盤振る舞いなんです。
▲「はいどうぞ!」紅いも色の制服を身に着けたあんまー(沖縄の方言でお母さんの意味)

試食はちょっと恥ずかしい、という方でもきっと食べてしまうはず。というのも、スタッフの皆さんがとても上手に試食をすすめてくるから。次から次へとお菓子を差し出されるので、ついつい食べ過ぎてそれだけでお腹いっぱいに……。

手作り紅いもタルト、ついに完成!

工場見学やお土産コーナーを物色していると、あっという間に1時間が経過。紅いもタルトが完成している頃です。
通常、焼き上がったタルトは箱詰めされて受付へ届けられ、そこでの手渡しとなるのですが、今日は特別に袋詰めまで体験させてもらえることになりました。
▲焼きあがった紅いもタルト!このまましばらく冷ます

先ほどの体験会場へ行くと、香ばしくて甘い香りが充満しています。オーブンの方を見てみると……、紅いもタルトがこんがりと焼きあがっているではありませんか!
欲張ってペーストをたっぷり載せたタルトも、調度よい焼き加減。タルト生地は薄く伸ばし過ぎたせいか、既製品よりも若干焦げ色が強い気がしますが、概ね成功といえるでしょう!満ち足りた気持ちで袋詰めができそう。
▲一つ一つ袋に詰めて、乾燥材を同封する
▲機械を使って袋を閉じて梱包
▲箱詰め。2つだけは別の袋にいれて、自分へのご褒美に
▲完成したタルトを手に、得意げな顔の筆者

オリジナルの箱に手作りタルト。世界に一つの「紅いもタルト」の完成です!メッセージを書いて贈れば、貰った人は間違いなく喜んでくれるでしょう。

実はカフェがすごい。穴場の絶景海カフェ

御菓子御殿には、レストランが併設されています。そして、海のすぐそばに立っているだけあって、どのお店からも広大な東シナ海を一望できるんです。
こちらは「美ら海」というレストラン。お土産コーナーのすぐ上の階にあり、120もの座席数のある大きな店です。こちらでは、沖縄そば(税込864円)やちゃんぷるー定食(税込950円)など、スタンダードな沖縄料理が食べられます。
窓際にはカウンター席が設けられ、遠くには本部(もとぶ)半島や、良く晴れた日には伊江島のタッチュー(城山)までも見渡せます。
そして、特におすすめなのがこちら「Beach Terrace Cafe Diamond Blue」。この店は地下2階にあり、店のすぐ目の前、何と徒歩0秒の場所にビーチが広がっているのです!
▲壁一面がガラス張り。窓の外には「ダイアモンドビーチ」が広がる
テラスにはカウンター席が設けられ、波しぶきが飛んできそうなほど海の近くで食事を楽しめます。さらにカウンター脇には階段があるので、砂浜まで下りていくこともできます。夏場はそのまま海へ入ってしまう人もいるんだとか。
▲この海は御菓子御殿の管轄ではないので、泳ぐ場合は自己責任で。水着や濡れたままでは店内へ入れませんのでご注意を

沖縄には「海カフェ」と呼ばれるような、海の見えるロケーションを売りにしたカフェが多くありますが、その中でも「Beach Terrace Cafe」は断トツに海が近い穴場です。
景色もさることながら、料理ももちろんおすすめです。沖縄の食材がたっぷり使われた洋食メニューが中心で、セットで付くサラダやスープは食べ放題。さらに、「御菓子御殿」のカフェだけあって、スイーツ類も充実。紅いもを使った出来立てのスイーツが常時6、7種類並びます。
▲ガラスの器に盛られたおしゃれなタコライスのセット(税込1,468円)、ケーキは一番人気の紅いもショコラ(税込259円)。ジャードリンクはシークァーサーがたっぷり入ったスカッシュ(税込400円)
沖縄名物の「紅いもタルト」制作から色々なお菓子のショッピング、海カフェで食べる沖縄グルメに至るまで、沖縄だからこそできる体験が盛りだくさんに詰まった場所「御菓子御殿 恩納店」。単なるお土産屋と思って侮るなかれ、一日遊んで、目と胃袋をたっぷり保養できる大満足なスポットでした!
仲濱淳

仲濱淳

WORD WORKS OKINAWA シニアライター。東京で出版・イベント会社に勤務後、沖縄に移住。沖縄では観光情報誌やウェブマガジンの営業・編集を担当。沖縄本島のあらゆる観光情報を長年かき集め続けた経験を生かして、沖縄の魅力を発信すべくライター業を目下邁進中。

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