ハート島と引き潮の道が話題の大芝島で「広島レモン」の収穫体験

2016.11.28 更新

瀬戸内海に浮かぶ大芝(おおしば)島は、全国的にも有名な「広島レモン」の名産地。手軽にレモン収穫の体験ができる農園で島ののどかな自然を満喫して、話題のハート島や干潮時だけ陸続きになる小島も観光してきました。

広島県はレモンの生産量が日本一!

温暖で雨の少ない瀬戸内は柑橘類の栽培適地で、中でも広島県の島しょ部を中心に生産されるレモンは全国の約6割の生産量を誇る堂々の日本一(平成25年特産果樹生産動態等調査・果樹品種別生産動向調査/農林水産省)。県を代表する名産品になっています。
▲全長470mの「大芝大橋」で繋がる大芝島

瀬戸内でミカン狩りを行っている農園は珍しくありませんが、東広島市安芸津町の沖合いに浮かぶ大芝島の「中岡フルーツファーム」ではレモンの収穫体験ができると聞いて、さっそく出かけることに。
大芝島は広島市内から車で約1時間30分。平成9(1997)年に完成した通行無料の「大芝大橋」で渡ることができる周囲6kmほどの小さな島です。
▲レモン畑を案内してくれた中岡重孝(しげたか)さん

「中岡フルーツファーム」の柑橘類は農薬や除草剤を使わない草生栽培で、レモンの収穫体験は例年11月上旬~6月下旬(要予約)。一般的な観光農園と異なり、自然に恵まれた島の魅力を知って欲しいという思いで収穫体験を始めた家族経営の小さな農園で、ミカン狩り(11月中旬~12月下旬)や山菜採り(3月下旬~6月中旬)なども行っています。
▲山の中腹にあるレモン畑

潮風を受けることで甘みを増すミカンと異なり、レモンは強風に弱いため畑は山の中腹のあまり見晴らしの良くない場所にあります。
レモン収穫と一緒に瀬戸内海の島景色も楽しめると期待していたので少しガッカリしていると、それに気づいたのか中岡さんが案内してくれたのは…
▲ハートの形の小芝島!

レモン畑を回り込むように坂道を上ると、高台の斜面にあるミカン畑からは眼下に瀬戸内海を一望。しかも、ハートの形をしていることから「ハート島」と呼ばれている小芝島が目の前に見える絶好のロケーション!
一瞬で気を持ち直し、改めてレモン収穫へと向かいます。
▲レモンの収穫体験は基本的に手ぶらでOK

レモン収穫体験は要予約で、料金は収穫したレモン1個につき税込100円で買い取るシステム。9:00~16:00の営業時間内なら制限時間はなく、収穫に必要なハサミや軍手、カゴなども無料で貸し出してもらえます。
▲11月と12月は希少種のグリーンレモンが収穫できる

レモンの木は100本以上もあり、生育状態や農作業の状況に応じて最適なエリアに案内してもらえます。11月と12月は実が緑色のグリーンレモンで、国内産は流通量が極めて少なく爽やかな香りと深い酸味が特徴です。
▲採りやすい木を探して好きなだけ

レモンの木は大きさがさまざま。3m以上もある木も珍しくなく、脚立がなければ採れないものもたくさんありますが、目の高さより下にもいっぱい実っています。
農薬や除草剤を使わないため木には虫やクモの姿を見かけることもあり、苦手な人はちょっとビックリするかもしれません。下草も伸びている場所が多いので、衣服は種子が付きにくい素材を選んだ方がよさそうです。
▲レモンはハサミで簡単に切り取れる

レモンは大きさや形で極端に風味は変わりませんが、時期によってはグリーンとイエローが混在することもあります。イエローに近づくほど熟した状態で、果汁が多くなります。
▲鮮やかな緑色のグリーンレモン

ドリンクに向いているのは香りが豊かなグリーン。皮ごと食べても美味しいので、ケーキやマーマレードづくりにも最適です。

採りたてのレモンでティータイム

▲収穫後にもうひとつのお楽しみも

レモンの収穫体験を楽しんだら、希望により中岡さんの自宅でレモンティーをいただくこともできます(1人税込500円/要予約、人数限定)。
▲採りたてのレモンをスライス

レモンティーを淹れてくれるのは中岡伸子さん。中岡さんの母親です。
▲好みのティーカップを選べる

伸子さんは陶芸や食器集めが趣味で、ティーカップはコレクションの中から好みのデザインを選ぶことができます。
▲爽やかなレモンの香りを愉しめる

レモンティーにはお茶菓子が付き、可愛らしい花も添えられていました。ソーサーも着物の古布を利用した手づくりで、女性らしい細やかなおもてなしの気持ちが伝わってきます。
紅茶はグリーンレモンの爽やかな香りが楽しめ、スッキリした味わいでとても美味しくいただけました。
▲縁側でおしゃべりも楽しみながら

中岡さんの自宅は海沿いで、ハート形の小芝島の真正面。縁側の「特設カフェ」で瀬戸内海の景色や自然、のどかな雰囲気を満喫できます。
グリーンレモンは収穫するのも口にするのも初めての経験。とても楽しく、爽やかな酸味やきれいな景色も満喫できて、充実した1日を過ごすことができました!

帰りにはちょっと足をのばして…

▲大芝島のモンサンミシェル!?

「中岡フルーツファーム」がある大芝島の南側から真裏の北側に回ると、「大芝集会所」の前に干潮時だけ陸続きになり、歩いて渡ることができる小さな島もあります。
▲小さな島までは約40m

香川県の小豆島には「カップルで渡ると幸せになれる」と評判のエンジェルロードがありますが、ここにも訪れる人が少しずつ増え、観光名所になりつつあるそうです。
レモン収穫体験の際は予め干潮時間もチェックして、ぜひ感動の海辺散歩も体験してくださいね。
廣段武

廣段武

企画から取材、撮影、製作、編集までこなすフリーランス集団「エディトリアルワークス」主宰。グルメレポートの翌日に大学病院の最先端治療を取材する振り幅の大きさと「NO!」と言わ(え?)ないフレキシブルな対応力に定評。広島を拠点に山陽・山陰・四国をフィールドとして東奔西走。クラシックカメラを語ると熱い。

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