日本一開花が早い!?「熱海梅園梅まつり2019」は1~2月が見頃!
2019.01.01 更新
「熱海梅園」の梅の花は、例年11月下旬~12月上旬に第1号の花が咲き始めます。見頃を迎えるのは、1~2月中旬。毎年、この時期には「梅まつり」を開催していて、2019年は1月5日~3月3日を予定しているそう。気になる人に向けて、見所をダイジェストでご紹介します!

「熱海梅園」へのアクセスは、JR熱海駅から伊東線に乗り換え、来宮(きのみや)駅で下車し徒歩10分ほど。急勾配の坂道を600mほど登ります。
車で行く場合は熱海梅園の近くに駐車場があり、梅まつり期間中は係員がいますのでご安心を。駐車料は普通車600円・税込です。
熱海梅園ができたのは1886(明治19)年のこと。当時の内務省の長与専斎が「温泉がよく病気に効くのは、ただその中に含まれている塩気や鉄精にばかり頼らず、適当な運動をするからである。もし一日中室にいて、温泉に浸かっていたら倦きもし、疲れもして、養生にならない……(『熱海風土記』梅園記より)」と提唱したことがきっかけで、横浜の豪商たちが造成し完成しました。
確かに、駅から梅園まで続く登り坂は、キツイけれどいい運動になる!温泉保養地として栄えた熱海の文化に思いを馳せながら、頑張って登ることにしましょう。
車で行く場合は熱海梅園の近くに駐車場があり、梅まつり期間中は係員がいますのでご安心を。駐車料は普通車600円・税込です。
熱海梅園ができたのは1886(明治19)年のこと。当時の内務省の長与専斎が「温泉がよく病気に効くのは、ただその中に含まれている塩気や鉄精にばかり頼らず、適当な運動をするからである。もし一日中室にいて、温泉に浸かっていたら倦きもし、疲れもして、養生にならない……(『熱海風土記』梅園記より)」と提唱したことがきっかけで、横浜の豪商たちが造成し完成しました。
確かに、駅から梅園まで続く登り坂は、キツイけれどいい運動になる!温泉保養地として栄えた熱海の文化に思いを馳せながら、頑張って登ることにしましょう。

▲「熱海梅園」の園内には初川が流れ、いくつもの橋がかかる
44,000平方メートルもの敷地を誇る広い園内には、59品種・472本もの梅の木が。白、桃、紅……春色の梅の花が咲き誇る光景が、寒さを忘れさせてくれます。
44,000平方メートルもの敷地を誇る広い園内には、59品種・472本もの梅の木が。白、桃、紅……春色の梅の花が咲き誇る光景が、寒さを忘れさせてくれます。

熱海梅園に植えられている梅の木は、早咲き272本、中咲き104本、遅咲き96本が植えられており、順に開花していきます。
時期をずらして行けば違った景色を楽しめるので、「梅まつり」期間中、何度も足を運ぶ人もいるのだとか。
時期をずらして行けば違った景色を楽しめるので、「梅まつり」期間中、何度も足を運ぶ人もいるのだとか。

▲中咲きの梅「呉服枝垂(くれはしだれ)」
「呉服枝垂」は、八重咲きの美しい花が特徴。足湯の近くなど、園内に5本植えられています。
「呉服枝垂」は、八重咲きの美しい花が特徴。足湯の近くなど、園内に5本植えられています。

▲遅咲きの「思いのまま」
園内に6本植えられている「思いのまま」は、1本の木に紅梅と白梅が混在して咲く珍しい品種。育てている人の希望など気にせず思いのまま咲き分けるので、このような名前がついたそうです。写真のように、1輪1輪色が違っていることもあれば、1輪のなかに紅と白の花びらが混じったものも。毎年姿を変えて咲き誇るのが特徴です。
園内に6本植えられている「思いのまま」は、1本の木に紅梅と白梅が混在して咲く珍しい品種。育てている人の希望など気にせず思いのまま咲き分けるので、このような名前がついたそうです。写真のように、1輪1輪色が違っていることもあれば、1輪のなかに紅と白の花びらが混じったものも。毎年姿を変えて咲き誇るのが特徴です。

▲園内にある見晴らし台。ベンチに座ってのんびり~!
入り口から真っ直ぐ歩いていくと、見晴らし台が。その右手にいくつかの建物が見えます。最も入り口に近いイベント施設「香林亭」の先には、「中山晋平記念館」や「韓国庭園」がありました。
入り口から真っ直ぐ歩いていくと、見晴らし台が。その右手にいくつかの建物が見えます。最も入り口に近いイベント施設「香林亭」の先には、「中山晋平記念館」や「韓国庭園」がありました。

▲「中山晋平記念館」の入館は無料。梅まつり期間中は無休
大正から昭和にかけて「シャボン玉」や「春がきた」などの童謡や「東京音頭」など、数多くの大衆音楽を作曲した中山晋平。第二次世界大戦が激化した1944(昭和19)年、東京都中野区から熱海市に移住し、1952(昭和27)年に亡くなるまで熱海で暮らしました。
彼の別荘として1935(昭和10)年に建築された建物を、1991(平成3)年に「熱海梅園」に移築。ピアノなどの愛用の品々や直筆の譜面などを展示しています。
大正から昭和にかけて「シャボン玉」や「春がきた」などの童謡や「東京音頭」など、数多くの大衆音楽を作曲した中山晋平。第二次世界大戦が激化した1944(昭和19)年、東京都中野区から熱海市に移住し、1952(昭和27)年に亡くなるまで熱海で暮らしました。
彼の別荘として1935(昭和10)年に建築された建物を、1991(平成3)年に「熱海梅園」に移築。ピアノなどの愛用の品々や直筆の譜面などを展示しています。
中山晋平記念館
静岡県熱海市梅園町8-1(熱海梅園内)
[開館時間]10:00~15:30
[休館日]木曜日 ※梅まつり期間中は無休
[入館料]無料
0557-85-1933

▲「韓国庭園」の中にも、梅の木が植えられている
2000(平成12)年、熱海市で日韓首脳会談が開催されました。会談の翌日、森喜朗総理大臣と金大中大統領が「熱海梅園」を訪れたことを記念して作られたのが「韓国庭園」。入園は無料で、「熱海梅園」同様、時間の制限なく自由に見学することができます。
朝鮮時代の伝統様式と手法を取り入れた庭園には韓国から取り寄せた材料を使用しており、およそ400年前の韓国の庭園を再現。庭と自然の景観との結びつきを大切にして作られています。
2000(平成12)年、熱海市で日韓首脳会談が開催されました。会談の翌日、森喜朗総理大臣と金大中大統領が「熱海梅園」を訪れたことを記念して作られたのが「韓国庭園」。入園は無料で、「熱海梅園」同様、時間の制限なく自由に見学することができます。
朝鮮時代の伝統様式と手法を取り入れた庭園には韓国から取り寄せた材料を使用しており、およそ400年前の韓国の庭園を再現。庭と自然の景観との結びつきを大切にして作られています。
韓国庭園
静岡県熱海市梅園町1169-1(熱海梅園内)
[開園時間] 8:30~16:00
[休園日]なし
[入園料]無料
0557-85-2222(熱海市観光協会)
足湯に滝、大道芸に美術館……どれも見逃せない!

▲「熱海梅園」の足湯は、源泉掛け流し
「韓国庭園」の隣には和風庭園があり、さらにその奥には足湯があります。「梅まつり」と秋に催される「熱海梅園もみじまつり」の期間中のみお湯が張られる貴重な足湯なんです。利用できるのは10:00~16:00まで。タオルの販売(1枚100円・税込)もあるので、手ぶらで行っても安心です。
ちなみに、梅の開花は日本一早いと言われる「熱海梅園」は、“日本一遅い紅葉”を楽しめる場所”とも言われているんです。「熱海梅園」の紅葉の見頃は11月下旬から12月上旬なのだそう。今度は秋の紅葉シーズンに訪れたくなりますよね!
「韓国庭園」の隣には和風庭園があり、さらにその奥には足湯があります。「梅まつり」と秋に催される「熱海梅園もみじまつり」の期間中のみお湯が張られる貴重な足湯なんです。利用できるのは10:00~16:00まで。タオルの販売(1枚100円・税込)もあるので、手ぶらで行っても安心です。
ちなみに、梅の開花は日本一早いと言われる「熱海梅園」は、“日本一遅い紅葉”を楽しめる場所”とも言われているんです。「熱海梅園」の紅葉の見頃は11月下旬から12月上旬なのだそう。今度は秋の紅葉シーズンに訪れたくなりますよね!

▲「熱海梅園もみじまつり」の頃の様子
さて、「韓国庭園」や「足湯」のある高台から反対側を眺めると、滝が見えました!今度は、あの滝を目指すことにしましょう。
さて、「韓国庭園」や「足湯」のある高台から反対側を眺めると、滝が見えました!今度は、あの滝を目指すことにしましょう。

▲岩壁を水が流れ落ちる「梅見の滝」
「梅見の滝」は、滝の裏側が洞窟になっていて、滝を裏側から見ることができます。この滝は、水しぶき越しに梅の花を眺めることのできる珍しいスポットなんです。脇にある階段を上ればすぐ洞窟の中に入ることができますよ。
「梅見の滝」は、滝の裏側が洞窟になっていて、滝を裏側から見ることができます。この滝は、水しぶき越しに梅の花を眺めることのできる珍しいスポットなんです。脇にある階段を上ればすぐ洞窟の中に入ることができますよ。

▲「梅まつり」期間中の園内はとても賑やか!
「梅まつり」期間中には、連日「梅園発!大道芸披露」として園内のさまざまなところで大道芸が披露されています。
土日祝日には、熱海芸妓連による甘酒の無料サービス(なくなり次第終了)や野点茶会、演芸会や、新春梅見落語などの催しものが目白押し。いつどんなイベントがあるのか、また開花状況もホームページで公開されているので、確認してから出かけるのがおすすめです。
ぜひ見頃の「梅まつり」を楽しんでみてください。
「梅まつり」期間中には、連日「梅園発!大道芸披露」として園内のさまざまなところで大道芸が披露されています。
土日祝日には、熱海芸妓連による甘酒の無料サービス(なくなり次第終了)や野点茶会、演芸会や、新春梅見落語などの催しものが目白押し。いつどんなイベントがあるのか、また開花状況もホームページで公開されているので、確認してから出かけるのがおすすめです。
ぜひ見頃の「梅まつり」を楽しんでみてください。
熱海梅園 梅まつり
静岡県熱海市梅園町8-11
[開催期間]2019年1月5日(土)~3月3日(日)
[開園時間]8:30~16:00
[入園料]300円(中学生以下無料。熱海市民・熱海市内宿泊者100円。11名以上の団体200円。いずれも税込)
※梅まつり期間中の上記時間帯のみ有料。開園時間以外は無料開放(ライトアップはなし)
0557-85-2222(熱海市観光協会)
※本記事は2016年取材記事を一部更新したものです。

永井理恵子
日大芸術学部写真学科卒のフリーライター。食いしん坊(飲んべえでもある)。東京の荒波に15年揉まれて気づいたのは、生まれ育った静岡県と御殿場市が思いのほか素敵な場所だったってこと!地元のいいところを発信すべく鋭意活動中。
※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新の情報は直接取材先へお問い合わせください。
また、本記事に記載されている写真や本文の無断転載・無断使用を禁止いたします。
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